46 / 68
AI対決、演算と閃きの頭脳戦!
しおりを挟む
星間海賊ギルド、マリア・クレスト支部。
補給や改装関連の手続きで立ち寄ったそこで、俺たちは思わぬ新たな依頼を告げられた。
「――指名依頼?」
「はい。コウキ艦長あてに指名依頼が入っています。こちらが詳細となります。ご確認ください」
ギルド職員が差し出した端末に目を通す。依頼主は……またあそこか。
「依頼主は、マリア・クレスト宙域研究ステーション。……って、この前リズを届けに行った研究所じゃねえか。で、内容は……AIの性能実験?」
「はい。先日運び込まれた《Type-Eir(タイプ・エイル)》の総合性能を、実戦運用されているAIと比較したいとのことです」
「要するに、俺あてっていうより……」
「私あての依頼ですね。分析と比較対象として、私を指名しているようです」
静かにうなずいたアイカは、すでに受けるつもりでいたようだった。
「ま、たまにはそういう依頼も悪くねえか。のんびりした仕事も必要だしな。……変なことにならなきゃいいけど」
「それはどうでしょうね。リズさんが関わっている以上、“のんびり”とは程遠い展開も予想されます」
「やっぱやめとくか?」
「今さら遅いです。――依頼、受諾しました」
俺の静止も空しく、依頼はあっさりと受理された。
こうして、俺たちは再びマリア・クレスト宙域研究ステーションを訪れることになった。
そこで待っていたのは――AI対決。リズが開発した“新たなる人工知能”との、奇妙な頭脳戦だった。
マリア・クレスト宙域研究ステーション――
今回の目的は、リズが設計したAI《Type-Eir》と、我が艦の万能AI・アイカとの性能比較実験。つまり――AI対決である。
「お待ちしておりました。依頼を受けてくださってありがとうございます」
迎えてくれたのは、前回も応対してくれた研究主任の女性だ。
その隣には、すでに実験用ステージの準備が整った様子の《Type-Eir》――銀白のアンドロイドフレームに収まった、“もうひとりのAI”が立っていた。
「ふふ……なに、私の設計したAI、いわば私の子供だ。どれほど進化したか、見させてもらおうじゃないか」
リズが珍しく真面目な口調で言う。……いや、顔がニヤついてるのはいつも通りか。
「私の完璧な演算能力の前に、そこらのAIが勝てるなど思わないことです。圧倒的差を見せつけてやりましょう」
その横で、アイカも静かに――だが強烈に火花を散らすような視線をType-Eirに向けていた。
「おお、怖い怖い。リズもアイカもやる気満々だしな。俺はのんびり観戦させてもらうよ」
「A級AIが相手。Type-Eirの性能実験の相手に不足ありません。我々の成果、見せつけて差し上げましょう」
研究主任の表情にも、競技前のアスリートのような気迫が宿っている。
どうやらこのAI勝負、想像していたよりもずっと本気らしい。
とはいえ――
(こういう無駄に真剣な勝負ほど、妙な展開になるのがうちの定番なんだよな……)
俺は胸騒ぎを覚えつつも、少しだけワクワクしていた。
「それでは第一回戦、宇宙将棋です」
「これは負けるわけにはいきません。ヘッジホッグ本体のサーバーとの通信リンク形成……完了。いつでも行けます」
アイカの目が、微かに光を帯びた。
「よろしくお願いします」
対するType-Eirは、まさにマシンらしい完璧な礼儀と、無感情の声で応じた。
銀色の瞳が一切の揺らぎなくアイカを見つめ返している。
俺たちはガラス越しの観戦席に案内され、モニター越しに将棋盤とAIたちの処理ログを眺める。
盤面には通常の将棋とは少し違う、惑星や艦船、時空転移駒などが並んでいた。
「おい、あの“ブラックホール駒”ってなんだ……?」
「将棋と戦略級宇宙戦を融合させたゲームだそうです。見た目に反して、極めて高度な思考力を要します」
「地味に難易度高いじゃねぇか……」
横でリズがフフンと鼻を鳴らした。
「ふふ、私のEirちゃんは、こうした戦略思考に特化しているのだ。凡百のAIなど、相手にならんさ」
「凡百とは失礼ですね。記録開始。演算領域を戦略処理に90%集中――初手、銀星駒、前進します」
カチリ、と音がして盤上の駒が動いた。
「Type-Eir、応手。時間0.0002秒、量子将棋アルゴリズムに基づく予測パターン、展開開始――」
ズズンッ、と音すら錯覚しそうなスピードで応手が返された。
そこから先は、言葉にならないレベルの超高速応酬。
「……あれ? なんかもう二百手くらい進んでない?」
「1ターン0.001秒とかなので。そろそろ終盤です」
「早すぎるだろ!?」
盤面の変化に、研究者も俺たちも追いつけない。ただ、AIたちの発する断片的な演算ログから、どうやら“超高度な一手”の応酬が繰り広げられているらしい。
「ふふ……見えました。“銀河詰め”です」
「対抗手、演算中。……否、すでに詰まれました」
「第一回戦、勝者――ヘッジホッグ所属戦術AI・アイカ!」
勝利のアナウンスが響くと同時に、アイカは無表情のまま、少しだけ目を細めた。
「やりました」
「勝ったのかアイカ!? 本当に!?」
「ええ、当然の結果です。戦術分野は、私の得意領域ですので」
「ま、まだ一戦目ですから!」
研究主任が慌てて言い足す。
「Type-Eirは総合評価型。次の競技では負けません!」
「ふふ、よろしい。ならば第二回戦といこうじゃないか」
リズがニヤリと笑った。
(……でも、第二回戦ってなんだよ)
おそらく碌なもんじゃない。そんな俺の予感は――たぶん、当たってしまう。
「第二回戦は、クイズ対決です」
白衣の研究者が高らかに宣言すると、場内に電子音の鳴るブザーが設置される。
それぞれAI端末に接続された応答回路が光り、開始の準備が整った。
「このまま連勝といきましょう」
アイカは淡々と、だが静かな闘志を滲ませる。
「Eirちゃん、負けるんじゃない!勝って見せろ!」
リズも応援に熱が入ってきた。……気がする。
「それでは第一問!」
「銀河歴124年、アークテリウス戦役において、“雷迅の提督”と称された艦隊司令官の名は?」
「ホセ・グレイス」
アイカのブザーが一瞬早く鳴り響く。
「正解です」
「おお……やるじゃねぇか、アイカ」
「私の記憶バンクに記録されております。歴史問題は得意です」
続いて第二問。
「続けて第二問。宇宙猫理論の基礎理論における、多次元運動場に分類される仮説上の銀河名は?」
「ねこじゃらし銀河」
今度はEirが即答。
「正解です」
「んなもん聞いたことないぞ!?」
俺がツッコむより早く、クイズは第三問に突入していた。
「第三問! “光速を超える言い訳”として、202年に流行語に認定されたセリフは?」
「ワープの揺れで聞こえませんでした」
「正解です」
またしてもEirがスピード勝負で勝ち越す。リズがガッツポーズ。
「やったー! Eirちゃん、いい子いい子!」
「感情はありませんが、肯定的評価と受け取っておきます」
「第四問!」
「宇宙食第七世代に分類される“プリズムカレー”が初めて提供された宇宙航路は?」
「トリトン回廊、第六補給ライン」
「正解!」
アイカがぴしゃりと正確に答えを返す。
「ぐっ……これは一進一退……!」
俺たちは観戦席でハラハラしながら、AIたちの応酬に目を奪われていた。
「第五問! “猫型人工生命体”として初の市民権を得たプロトタイプの名は――?」
ピピッ!
「ミャオ=ヴォルフガング三世!」
「正解です」
「ふざけた名前だな!」
「正式登録名です。第六次銀河議会にて承認されました」
「納得できるようなできないような!」
白熱するAIクイズ対決は、次第に知識からバグギリギリのネタ領域へと突入していく。
果たして勝負の行方は――?
補給や改装関連の手続きで立ち寄ったそこで、俺たちは思わぬ新たな依頼を告げられた。
「――指名依頼?」
「はい。コウキ艦長あてに指名依頼が入っています。こちらが詳細となります。ご確認ください」
ギルド職員が差し出した端末に目を通す。依頼主は……またあそこか。
「依頼主は、マリア・クレスト宙域研究ステーション。……って、この前リズを届けに行った研究所じゃねえか。で、内容は……AIの性能実験?」
「はい。先日運び込まれた《Type-Eir(タイプ・エイル)》の総合性能を、実戦運用されているAIと比較したいとのことです」
「要するに、俺あてっていうより……」
「私あての依頼ですね。分析と比較対象として、私を指名しているようです」
静かにうなずいたアイカは、すでに受けるつもりでいたようだった。
「ま、たまにはそういう依頼も悪くねえか。のんびりした仕事も必要だしな。……変なことにならなきゃいいけど」
「それはどうでしょうね。リズさんが関わっている以上、“のんびり”とは程遠い展開も予想されます」
「やっぱやめとくか?」
「今さら遅いです。――依頼、受諾しました」
俺の静止も空しく、依頼はあっさりと受理された。
こうして、俺たちは再びマリア・クレスト宙域研究ステーションを訪れることになった。
そこで待っていたのは――AI対決。リズが開発した“新たなる人工知能”との、奇妙な頭脳戦だった。
マリア・クレスト宙域研究ステーション――
今回の目的は、リズが設計したAI《Type-Eir》と、我が艦の万能AI・アイカとの性能比較実験。つまり――AI対決である。
「お待ちしておりました。依頼を受けてくださってありがとうございます」
迎えてくれたのは、前回も応対してくれた研究主任の女性だ。
その隣には、すでに実験用ステージの準備が整った様子の《Type-Eir》――銀白のアンドロイドフレームに収まった、“もうひとりのAI”が立っていた。
「ふふ……なに、私の設計したAI、いわば私の子供だ。どれほど進化したか、見させてもらおうじゃないか」
リズが珍しく真面目な口調で言う。……いや、顔がニヤついてるのはいつも通りか。
「私の完璧な演算能力の前に、そこらのAIが勝てるなど思わないことです。圧倒的差を見せつけてやりましょう」
その横で、アイカも静かに――だが強烈に火花を散らすような視線をType-Eirに向けていた。
「おお、怖い怖い。リズもアイカもやる気満々だしな。俺はのんびり観戦させてもらうよ」
「A級AIが相手。Type-Eirの性能実験の相手に不足ありません。我々の成果、見せつけて差し上げましょう」
研究主任の表情にも、競技前のアスリートのような気迫が宿っている。
どうやらこのAI勝負、想像していたよりもずっと本気らしい。
とはいえ――
(こういう無駄に真剣な勝負ほど、妙な展開になるのがうちの定番なんだよな……)
俺は胸騒ぎを覚えつつも、少しだけワクワクしていた。
「それでは第一回戦、宇宙将棋です」
「これは負けるわけにはいきません。ヘッジホッグ本体のサーバーとの通信リンク形成……完了。いつでも行けます」
アイカの目が、微かに光を帯びた。
「よろしくお願いします」
対するType-Eirは、まさにマシンらしい完璧な礼儀と、無感情の声で応じた。
銀色の瞳が一切の揺らぎなくアイカを見つめ返している。
俺たちはガラス越しの観戦席に案内され、モニター越しに将棋盤とAIたちの処理ログを眺める。
盤面には通常の将棋とは少し違う、惑星や艦船、時空転移駒などが並んでいた。
「おい、あの“ブラックホール駒”ってなんだ……?」
「将棋と戦略級宇宙戦を融合させたゲームだそうです。見た目に反して、極めて高度な思考力を要します」
「地味に難易度高いじゃねぇか……」
横でリズがフフンと鼻を鳴らした。
「ふふ、私のEirちゃんは、こうした戦略思考に特化しているのだ。凡百のAIなど、相手にならんさ」
「凡百とは失礼ですね。記録開始。演算領域を戦略処理に90%集中――初手、銀星駒、前進します」
カチリ、と音がして盤上の駒が動いた。
「Type-Eir、応手。時間0.0002秒、量子将棋アルゴリズムに基づく予測パターン、展開開始――」
ズズンッ、と音すら錯覚しそうなスピードで応手が返された。
そこから先は、言葉にならないレベルの超高速応酬。
「……あれ? なんかもう二百手くらい進んでない?」
「1ターン0.001秒とかなので。そろそろ終盤です」
「早すぎるだろ!?」
盤面の変化に、研究者も俺たちも追いつけない。ただ、AIたちの発する断片的な演算ログから、どうやら“超高度な一手”の応酬が繰り広げられているらしい。
「ふふ……見えました。“銀河詰め”です」
「対抗手、演算中。……否、すでに詰まれました」
「第一回戦、勝者――ヘッジホッグ所属戦術AI・アイカ!」
勝利のアナウンスが響くと同時に、アイカは無表情のまま、少しだけ目を細めた。
「やりました」
「勝ったのかアイカ!? 本当に!?」
「ええ、当然の結果です。戦術分野は、私の得意領域ですので」
「ま、まだ一戦目ですから!」
研究主任が慌てて言い足す。
「Type-Eirは総合評価型。次の競技では負けません!」
「ふふ、よろしい。ならば第二回戦といこうじゃないか」
リズがニヤリと笑った。
(……でも、第二回戦ってなんだよ)
おそらく碌なもんじゃない。そんな俺の予感は――たぶん、当たってしまう。
「第二回戦は、クイズ対決です」
白衣の研究者が高らかに宣言すると、場内に電子音の鳴るブザーが設置される。
それぞれAI端末に接続された応答回路が光り、開始の準備が整った。
「このまま連勝といきましょう」
アイカは淡々と、だが静かな闘志を滲ませる。
「Eirちゃん、負けるんじゃない!勝って見せろ!」
リズも応援に熱が入ってきた。……気がする。
「それでは第一問!」
「銀河歴124年、アークテリウス戦役において、“雷迅の提督”と称された艦隊司令官の名は?」
「ホセ・グレイス」
アイカのブザーが一瞬早く鳴り響く。
「正解です」
「おお……やるじゃねぇか、アイカ」
「私の記憶バンクに記録されております。歴史問題は得意です」
続いて第二問。
「続けて第二問。宇宙猫理論の基礎理論における、多次元運動場に分類される仮説上の銀河名は?」
「ねこじゃらし銀河」
今度はEirが即答。
「正解です」
「んなもん聞いたことないぞ!?」
俺がツッコむより早く、クイズは第三問に突入していた。
「第三問! “光速を超える言い訳”として、202年に流行語に認定されたセリフは?」
「ワープの揺れで聞こえませんでした」
「正解です」
またしてもEirがスピード勝負で勝ち越す。リズがガッツポーズ。
「やったー! Eirちゃん、いい子いい子!」
「感情はありませんが、肯定的評価と受け取っておきます」
「第四問!」
「宇宙食第七世代に分類される“プリズムカレー”が初めて提供された宇宙航路は?」
「トリトン回廊、第六補給ライン」
「正解!」
アイカがぴしゃりと正確に答えを返す。
「ぐっ……これは一進一退……!」
俺たちは観戦席でハラハラしながら、AIたちの応酬に目を奪われていた。
「第五問! “猫型人工生命体”として初の市民権を得たプロトタイプの名は――?」
ピピッ!
「ミャオ=ヴォルフガング三世!」
「正解です」
「ふざけた名前だな!」
「正式登録名です。第六次銀河議会にて承認されました」
「納得できるようなできないような!」
白熱するAIクイズ対決は、次第に知識からバグギリギリのネタ領域へと突入していく。
果たして勝負の行方は――?
0
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
ゲームコインをザクザク現金化。還暦オジ、田舎で世界を攻略中
あ、まん。@田中子樹
ファンタジー
仕事一筋40年。
結婚もせずに会社に尽くしてきた二瓶豆丸。
定年を迎え、静かな余生を求めて山奥へ移住する。
だが、突如世界が“数値化”され、現実がゲームのように変貌。
唯一の趣味だった15年続けた積みゲー「モリモリ」が、 なぜか現実世界とリンクし始める。
化け物が徘徊する世界で出会ったひとりの少女、滝川歩茶。
彼女を守るため、豆丸は“積みゲー”スキルを駆使して立ち上がる。
現金化されるコイン、召喚されるゲームキャラたち、 そして迫りくる謎の敵――。
これは、還暦オジが挑む、〝人生最後の積みゲー〟であり〝世界最後の攻略戦〟である。
【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜
リョウ
ファンタジー
僕は十年程闘病の末、あの世に。
そこで出会った神様に手違いで寿命が縮められたという説明をされ、地球で幸せな転生をする事になった…が何故か異世界転生してしまう。なんでだ?
幸い優しい両親と、兄と姉に囲まれ事なきを得たのだが、兄達が優秀で僕はいずれ家を出てかなきゃいけないみたい。そんな空気を読んだ僕は将来の為努力をしはじめるのだが……。
※画像はAI作成しました。
※現在毎日2話投稿。11時と19時にしております。
※2026年半ば過ぎ完結予定。
異世界転生特典『絶対安全領域(マイホーム)』~家の中にいれば神すら無効化、一歩も出ずに世界最強になりました~
夏見ナイ
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺が転生時に願ったのは、たった一つ。「誰にも邪魔されず、絶対に安全な家で引きこもりたい!」
その切実な願いを聞き入れた神は、ユニークスキル『絶対安全領域(マイホーム)』を授けてくれた。この家の中にいれば、神の干渉すら無効化する究極の無敵空間だ!
「これで理想の怠惰な生活が送れる!」と喜んだのも束の間、追われる王女様が俺の庭に逃げ込んできて……? 面倒だが仕方なく、庭いじりのついでに追手を撃退したら、なぜかここが「聖域」だと勘違いされ、獣人の娘やエルフの学者まで押しかけてきた!
俺は家から出ずに快適なスローライフを送りたいだけなのに! 知らぬ間に世界を救う、無自覚最強の引きこもりファンタジー、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる