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ヘッジホッグお掃除大作戦!
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「艦長、艦内の衛生状況について問題があります」
「どうした?」
「端的に言って、汚いです」
「そうか?廊下とか清掃ドローンが掃除してくれてて、綺麗だと思うが」
「共用部は良いのですが、個人の部屋や設備が問題です。艦内メンテナンス効率が低下しています」
「そこまでか?」
「マリナさんの部屋からはアルコール反応が、リズさんの研究室からは異臭やゴミが、キョウカさんの部屋からは……特にありません」
「まともなのはキョウカと俺だけか……」
「艦長の部屋からは……止めておきましょう」
「なんだよ!気になるだろ!」
「そういうわけなので、艦内大清掃を実施します」
「まぁ、汚いのは嫌だしな」
俺は内線を使ってクルーを呼び出した。
『全クルーへ。食堂へ集合。来ない場合はドローンに強制回収させるので、急ぎ来るように」
――ヘッジホッグ食堂
「……で、何で呼び出されたの?」
マリナが椅子にふんぞり返り、頭を押さえている。
「掃除です。艦内の衛生状態が危険水準に達しました」
アイカが淡々と告げる。
「はぁ!?掃除!?二日酔いに掃除は無理だから!」
「酒をこぼした床にカビが発生していました」
「……っ!?」
「次にリズさん。あなたの研究室から、未確認生物の反応が検知されています」
「失礼な!あれは“試験中の自己増殖ナノユニット”だ!」
「ケージを破壊して通風孔に逃げましたが」
「……なにっ!?」
「大掃除ついでに捕獲してください」
「無理だ!あれはすばしっこいぞ!」
「リズおねえちゃん、いっしょにつかまえよー!」
キョウカがぴょんぴょん跳ねて笑っている。
「……唯一やる気があるのがキョウカだけか」
俺はため息をついた。
「艦長の部屋も例外ではありません」
アイカが淡々と俺を見る。
「俺の部屋は別に汚く……」
「ベッドの下から出てきた“謎の名刺”を説明してください」
「やめろぉぉぉ!」
「では、チーム分けをします。拒否権はありません。ドローンを用います」
「……やっぱり強制なんだな」
「わーい!お掃除大作戦だー!」
――かくして、ヘッジホッグ艦内大掃除作戦が幕を開けた。
――マリナの私室前
「それじゃ、ここから行くぞ」
俺はドアを開けようとしたが、反応がない。
「ロックされています。強制解除します」
アイカが端末を操作すると、ドアが「プシュッ」と音を立てて開いた。
「お、おい……うわっ!?」
扉の向こうに広がっていたのは、酒瓶の山だった。空瓶、半分入ったボトル、謎の茶色い液体のグラスが床に転がり、甘ったるい匂いが充満している。
「……ひどいな、これは」
「芸術的ですね」とアイカが淡々と感想を述べた。
「ちょ、ちょっと待って!勝手に入るな!」
マリナが静止するも、無慈悲にアイカが中に入る。
「勝手にじゃない。命令だ」
「酒が悪いわけじゃないんだよ!量の問題だけで……あ、あの瓶は倒さないでよ!貴重なんだから!」
「……もう遅いです」
アイカが無慈悲に転がったボトルを回収ドローンのコンテナに放り込んだ。
「ぎゃあああ!それヴィンテージなのにぃぃ!」
「マリナさん、衛生状態を改善します」
小型ドローンが部屋に突入、酒瓶を次々と掴んで回収していく。
「やめろおおおおお!私のコレクションがぁぁ!」
マリナがドローンにしがみつくが、ドローンの推力にあっけなく引きずられ、酒瓶ごと部屋の外へ。
「……これは掃除じゃなくて殲滅だな」
俺は呆然とつぶやいた。
「健全な環境が整いつつあります。次はリズさんの研究室です」
アイカの冷静な声が、マリナの悲鳴をかき消した。
――リズの研究室前
「ここが……問題の場所か」
「異臭、異音、異常反応。三拍子揃っています」
アイカが無機質な声で言い、端末を操作。ドアが開いた。
「……げっ」
俺の鼻孔をつんざく刺激臭。中は……カオスだった。
床にはパーツが散乱し、机の上には正体不明の液体が入ったフラスコがズラリ。壁際には謎の生物のようなナノマシン塊が、ピクピク動いている。
「リズ!これは何だ!」
「実験の成果だ!芸術作品だぞ!」
リズが胸を張り自慢している。
「これ、明らかに逃げ出してるぞ!」
「細かいことを気にするな!生き物は自由であるべきだ!」
「お前が言うなぁぁ!」
その時、通風孔から「カサカサカサ……!」と音が響いた。
「“自己増殖ナノユニット”反応。捕獲開始します」
アイカの号令で小型ドローンが突入。
「ギャアアアアア!」
突然、銀色の小さな蜘蛛のようなユニットが天井から飛び降り、ドローンに体当たり。ドローンが火花を散らして墜落した。
「ちょっと!やめろ!あれはまだプロトタイプで……!」
「無害化します」
アイカがレーザーを発射しようとする。
「待て!壊すな!あれは私の可愛い子なんだぁぁ!」
リズがナノユニットに飛びつき、床を転げ回る。
「リズおねえちゃん、がんばれー!」
キョウカが拍手しながら応援している。
「おい……どうするんだこれ……」
「艦長。非効率です。麻酔ガスを投入します」
「お、おいちょっと待て、俺たちまで……」
――シューッ
部屋が白いガスに包まれた。数分後――
「……ぜぇ、ぜぇ……生きてるか……」
「ナノユニット9体、研究員(自称)1名を無力化しました」
アイカがリズの腕に絡みついたユニットを、無慈悲にコンテナへ押し込む。
「ひ、ひどい……!私の“子供たち”が……!」
「衛生確保完了。次に行きましょう」
――キョウカの部屋前
「さて、次はキョウカの部屋か」
「衛生反応は良好。異常ありません」
アイカが即答する。
「ちゃんとおそうじしてるもん!」
俺とアイカがドアを開けると、そこは――
「……おお」
淡いピンク色の壁紙に、小さなぬいぐるみがベッドに整列している。棚には絵本が並び、床には一切ゴミがない。
宇宙船の中とは思えない、温かい“子供部屋”だった。
「すごいな、キョウカ。ちゃんと片付けてるんだな」
「うん!アイカおねえちゃんに“きちんとしなさい”って言われたから!」
「指導の賜物です」
アイカが小さく頷く。
「ほら、これ見て!」
キョウカが机の上に置かれた工作物を見せてきた。
空きパーツやワイヤーで作った、小さな宇宙船の模型だ。
「これ、“ヘッジホッグ”!」
「おお、よくできてるじゃないか!」
「マリナおねえちゃんのへや、ここ! リズおねえちゃんのへんなの、ここ!」
「へんなの……」とアイカが横目でぼそり。
「えへへ……おにいちゃんのはここだよ!」
キョウカが指差したのは、模型の操縦席。小さな人形が座っている。
「……なんか、こういうの見ると……悪くねぇな」
俺は小さく笑った。
「問題なし。次に行きます」
アイカが淡々と告げるが、俺はもう少しこの温かい空気に浸っていたい気分だった。
――コウキの部屋前
「さて、俺の部屋は……まぁ、そこそこ綺麗だと思うけどな」
「データを解析した結果、“そこそこ”の定義が人類とAIで異なることが判明しました」
「お前、今さらっと失礼なこと言ったな……」
ドアが開く。
「……おや?」
「……まぁ、悪くないだろ」
一見すると、ベッドは整っており、机の上に散らばるデータパッドも“まだ”整理されている方だ。
「ほら、俺だってやればできるんだよ」
「では、確認します」
アイカが無表情でベッド下に手を伸ばした。
「お、おい!なんでそこを……!」
ガサゴソ……ガサゴソ……
「発見。“謎の名刺”十枚、“古いお菓子の包み紙”二十七枚、“着替え途中で放置された服”四着」
「うわぁぁぁぁぁ!!やめろぉぉぉ!!」
「特に、この“宇宙港の高級バー(キスマーク付き)”の名刺について説明を」
「やめろォォォ!!!」
俺は慌てて取り上げようとするが、アイカはヒラリとかわし、冷静にスキャンデータを保存する。
「記録完了。後で皆さんに……」
「それだけはやめてくれ!」
「その他、換気口にホコリが蓄積、飲料カップの底に不明な付着物……」
「もういい!もうやめろ!俺が掃除するから!!」
「やる気になったようで何よりです」
無表情のまま、わずかに満足げな声を出すアイカ。
――俺のプライドは粉々になった。
――掃除終了後、ヘッジホッグ食堂。
「「「ひどい目にあった」」」
「これで皆さんも普段の生活を改めるでしょう」
こうして、艦内大清掃は終わりを告げたのだった――
「次回の大掃除は三週間後を予定しています」
「えぇぇぇぇぇぇ!!」
「それまでにまた汚くなっていたら、の話です」
「ちゃんと掃除しよう……」
俺たちは同時に項垂れた。
「……ふふっ」
「え?」
「いえ、何でもありません」
アイカがほんのわずかに、口角を上げたように見えた。
――ヘッジホッグ、大掃除終了。だが次なる戦いは、もう始まっている……。
「どうした?」
「端的に言って、汚いです」
「そうか?廊下とか清掃ドローンが掃除してくれてて、綺麗だと思うが」
「共用部は良いのですが、個人の部屋や設備が問題です。艦内メンテナンス効率が低下しています」
「そこまでか?」
「マリナさんの部屋からはアルコール反応が、リズさんの研究室からは異臭やゴミが、キョウカさんの部屋からは……特にありません」
「まともなのはキョウカと俺だけか……」
「艦長の部屋からは……止めておきましょう」
「なんだよ!気になるだろ!」
「そういうわけなので、艦内大清掃を実施します」
「まぁ、汚いのは嫌だしな」
俺は内線を使ってクルーを呼び出した。
『全クルーへ。食堂へ集合。来ない場合はドローンに強制回収させるので、急ぎ来るように」
――ヘッジホッグ食堂
「……で、何で呼び出されたの?」
マリナが椅子にふんぞり返り、頭を押さえている。
「掃除です。艦内の衛生状態が危険水準に達しました」
アイカが淡々と告げる。
「はぁ!?掃除!?二日酔いに掃除は無理だから!」
「酒をこぼした床にカビが発生していました」
「……っ!?」
「次にリズさん。あなたの研究室から、未確認生物の反応が検知されています」
「失礼な!あれは“試験中の自己増殖ナノユニット”だ!」
「ケージを破壊して通風孔に逃げましたが」
「……なにっ!?」
「大掃除ついでに捕獲してください」
「無理だ!あれはすばしっこいぞ!」
「リズおねえちゃん、いっしょにつかまえよー!」
キョウカがぴょんぴょん跳ねて笑っている。
「……唯一やる気があるのがキョウカだけか」
俺はため息をついた。
「艦長の部屋も例外ではありません」
アイカが淡々と俺を見る。
「俺の部屋は別に汚く……」
「ベッドの下から出てきた“謎の名刺”を説明してください」
「やめろぉぉぉ!」
「では、チーム分けをします。拒否権はありません。ドローンを用います」
「……やっぱり強制なんだな」
「わーい!お掃除大作戦だー!」
――かくして、ヘッジホッグ艦内大掃除作戦が幕を開けた。
――マリナの私室前
「それじゃ、ここから行くぞ」
俺はドアを開けようとしたが、反応がない。
「ロックされています。強制解除します」
アイカが端末を操作すると、ドアが「プシュッ」と音を立てて開いた。
「お、おい……うわっ!?」
扉の向こうに広がっていたのは、酒瓶の山だった。空瓶、半分入ったボトル、謎の茶色い液体のグラスが床に転がり、甘ったるい匂いが充満している。
「……ひどいな、これは」
「芸術的ですね」とアイカが淡々と感想を述べた。
「ちょ、ちょっと待って!勝手に入るな!」
マリナが静止するも、無慈悲にアイカが中に入る。
「勝手にじゃない。命令だ」
「酒が悪いわけじゃないんだよ!量の問題だけで……あ、あの瓶は倒さないでよ!貴重なんだから!」
「……もう遅いです」
アイカが無慈悲に転がったボトルを回収ドローンのコンテナに放り込んだ。
「ぎゃあああ!それヴィンテージなのにぃぃ!」
「マリナさん、衛生状態を改善します」
小型ドローンが部屋に突入、酒瓶を次々と掴んで回収していく。
「やめろおおおおお!私のコレクションがぁぁ!」
マリナがドローンにしがみつくが、ドローンの推力にあっけなく引きずられ、酒瓶ごと部屋の外へ。
「……これは掃除じゃなくて殲滅だな」
俺は呆然とつぶやいた。
「健全な環境が整いつつあります。次はリズさんの研究室です」
アイカの冷静な声が、マリナの悲鳴をかき消した。
――リズの研究室前
「ここが……問題の場所か」
「異臭、異音、異常反応。三拍子揃っています」
アイカが無機質な声で言い、端末を操作。ドアが開いた。
「……げっ」
俺の鼻孔をつんざく刺激臭。中は……カオスだった。
床にはパーツが散乱し、机の上には正体不明の液体が入ったフラスコがズラリ。壁際には謎の生物のようなナノマシン塊が、ピクピク動いている。
「リズ!これは何だ!」
「実験の成果だ!芸術作品だぞ!」
リズが胸を張り自慢している。
「これ、明らかに逃げ出してるぞ!」
「細かいことを気にするな!生き物は自由であるべきだ!」
「お前が言うなぁぁ!」
その時、通風孔から「カサカサカサ……!」と音が響いた。
「“自己増殖ナノユニット”反応。捕獲開始します」
アイカの号令で小型ドローンが突入。
「ギャアアアアア!」
突然、銀色の小さな蜘蛛のようなユニットが天井から飛び降り、ドローンに体当たり。ドローンが火花を散らして墜落した。
「ちょっと!やめろ!あれはまだプロトタイプで……!」
「無害化します」
アイカがレーザーを発射しようとする。
「待て!壊すな!あれは私の可愛い子なんだぁぁ!」
リズがナノユニットに飛びつき、床を転げ回る。
「リズおねえちゃん、がんばれー!」
キョウカが拍手しながら応援している。
「おい……どうするんだこれ……」
「艦長。非効率です。麻酔ガスを投入します」
「お、おいちょっと待て、俺たちまで……」
――シューッ
部屋が白いガスに包まれた。数分後――
「……ぜぇ、ぜぇ……生きてるか……」
「ナノユニット9体、研究員(自称)1名を無力化しました」
アイカがリズの腕に絡みついたユニットを、無慈悲にコンテナへ押し込む。
「ひ、ひどい……!私の“子供たち”が……!」
「衛生確保完了。次に行きましょう」
――キョウカの部屋前
「さて、次はキョウカの部屋か」
「衛生反応は良好。異常ありません」
アイカが即答する。
「ちゃんとおそうじしてるもん!」
俺とアイカがドアを開けると、そこは――
「……おお」
淡いピンク色の壁紙に、小さなぬいぐるみがベッドに整列している。棚には絵本が並び、床には一切ゴミがない。
宇宙船の中とは思えない、温かい“子供部屋”だった。
「すごいな、キョウカ。ちゃんと片付けてるんだな」
「うん!アイカおねえちゃんに“きちんとしなさい”って言われたから!」
「指導の賜物です」
アイカが小さく頷く。
「ほら、これ見て!」
キョウカが机の上に置かれた工作物を見せてきた。
空きパーツやワイヤーで作った、小さな宇宙船の模型だ。
「これ、“ヘッジホッグ”!」
「おお、よくできてるじゃないか!」
「マリナおねえちゃんのへや、ここ! リズおねえちゃんのへんなの、ここ!」
「へんなの……」とアイカが横目でぼそり。
「えへへ……おにいちゃんのはここだよ!」
キョウカが指差したのは、模型の操縦席。小さな人形が座っている。
「……なんか、こういうの見ると……悪くねぇな」
俺は小さく笑った。
「問題なし。次に行きます」
アイカが淡々と告げるが、俺はもう少しこの温かい空気に浸っていたい気分だった。
――コウキの部屋前
「さて、俺の部屋は……まぁ、そこそこ綺麗だと思うけどな」
「データを解析した結果、“そこそこ”の定義が人類とAIで異なることが判明しました」
「お前、今さらっと失礼なこと言ったな……」
ドアが開く。
「……おや?」
「……まぁ、悪くないだろ」
一見すると、ベッドは整っており、机の上に散らばるデータパッドも“まだ”整理されている方だ。
「ほら、俺だってやればできるんだよ」
「では、確認します」
アイカが無表情でベッド下に手を伸ばした。
「お、おい!なんでそこを……!」
ガサゴソ……ガサゴソ……
「発見。“謎の名刺”十枚、“古いお菓子の包み紙”二十七枚、“着替え途中で放置された服”四着」
「うわぁぁぁぁぁ!!やめろぉぉぉ!!」
「特に、この“宇宙港の高級バー(キスマーク付き)”の名刺について説明を」
「やめろォォォ!!!」
俺は慌てて取り上げようとするが、アイカはヒラリとかわし、冷静にスキャンデータを保存する。
「記録完了。後で皆さんに……」
「それだけはやめてくれ!」
「その他、換気口にホコリが蓄積、飲料カップの底に不明な付着物……」
「もういい!もうやめろ!俺が掃除するから!!」
「やる気になったようで何よりです」
無表情のまま、わずかに満足げな声を出すアイカ。
――俺のプライドは粉々になった。
――掃除終了後、ヘッジホッグ食堂。
「「「ひどい目にあった」」」
「これで皆さんも普段の生活を改めるでしょう」
こうして、艦内大清掃は終わりを告げたのだった――
「次回の大掃除は三週間後を予定しています」
「えぇぇぇぇぇぇ!!」
「それまでにまた汚くなっていたら、の話です」
「ちゃんと掃除しよう……」
俺たちは同時に項垂れた。
「……ふふっ」
「え?」
「いえ、何でもありません」
アイカがほんのわずかに、口角を上げたように見えた。
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