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生徒会長は積極的
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俺は教室に着くと椅子に座り息を整えた。
しばらくして先生が入ってくる。
「今日からお前たちの担任になる樫田麗香だ。よろしくな」
女の先生だが、声には芯がありしっかりとしている。聞いていて落ち着く、そんな声だ。
「いきなりだが、生徒会長から放送で挨拶がある。よく聞いておくように」
そう言うと先生は椅子に座り、何かを書いていた。
しばらく待つと放送の音が入る。
「1年生の皆さん。おはようございます。」
待て待て…聞いたことのある声だ。
「私、生徒会長の志乃美妃です。
この学校には…」
最初の挨拶以外覚えていないし聞こえなかった。
俺の心には
(生徒会長になんて態度とってたんだ…)
というものだった。
放送が終わっても尚、驚きを隠せなかった。
初日という事で朝帰り。
すぐにでも帰ろうと思い席を立つと肩を『トントン』と叩かれた。痛くはないが少し気になり振り返ると
同じクラスの北野翔が話しかけてきた
「奏司であってる?」
「ん、あってるどうした?」
「いや~先生がお呼びだぞ。お前何かしたのか?」
「何もしてないんだけど、な…」
何かわかったかもしれない。しかし、口には出来ないだろう。多分朝の事だ
「まぁ頑張れ。明日何があったか教えろよ!じゃあな」
「じゃあな」
別れを告げ、ため息をしつつ先生の元に行く
「あの、先生。それで話ってなんですか?」
「あぁ、美妃の事は知ってるよな?」
「はい。生徒会長ですよね。」
あくまで、あの放送で初めて知ったかのように喋る。
「お前、朝に美妃と会っているな。それで美妃がお前に会いたいと言っている。この後に用事はあるか?」
アニメを見るという用事があるが、何時でも出来るのでないと言っていいだろう。
「いえ、特にはありません。どこに行けばいいですか?」
「職員室の横にある面談室に行け。会長が待っている。」
「分かりました。」
俺は帰りたいという気持ちを抑え、面談室に向かった。
「失礼します。」
ドアを開けるとやはり朝に会った女の子が立っていた。
あの時は急いでいたので顔などの細かい所は見えなかったが、よく整っている。髪は長く、茶色に近い黒。一瞬だけドキリとしてしまった。
「こんにちは。朝の人で会ってますか?」
「会ってます。朝はごめんなさい。まさか生徒会長だと思わなくて…」
俺と分かると急に声色を変えた。
「そんなに固くするな。リラックスしてくれ。」
無理な話だ。朝会ったといえど、相手は生徒会長。少しも気を抜けない。
「わ、分かりました。それで呼び出された理由は?」
「理由?特にない。ただ、君と話したかったからだ。」
「…帰ってもいいですか?」
「待て待て、もう少しだけ私は君と喋りたいのだが…」
顔を少し赤くして恥じらっている。
可愛いという破壊力が異常だ。
「まぁ、もう少しだけなら…」
「それで、君はこの辺に住んでいるのかい?」
変な事聞いてくるなと思い、一瞬だけ警戒したがまぁ大丈夫だろうと思った。
「はい。この辺の近くのマンションに住んでいます。」
「…この辺であの道を通るとなると…」
何か小さく言っているが、よく聞こえない。
「そうだ。ついでと言ってはなんだが、メールの交換をしないか?」
「僕は構いませんよ。」
そういいスマホを差し出すと、嬉しそうな顔をした。
こんな男とメールを交換して何が嬉しいのだろう。
そんなことを考えているうちに終わったのだろう。
「電話も交換したが大丈夫かい?」
「はい。」
「ありがとう。君と話せて楽しかったよ。」
「対して話してませんがね…ありがとうございました。」
話した内容は決して濃いものではないが、割と楽しかった。また、直ぐにとは言わないがいつかはまた話したい。そう思いつつ校舎を後にした。
マンションに着き、部屋に入ろうとすると横の部屋の人が退居しようとしていた。
「あれ?退居するんですか?」
「あぁ。うん。この部屋にどうしても入りたいっていう子が居てね。引越しを考えたし、丁度いいかなって。明後日には新しい子が入ってくるから。」
そういい部屋に入っていった。
「新しい子…話しやすい子だといいな…」
そんな事を呟きながら俺も部屋に入った。
ドアを開けすぐにスマホが鳴った。
見てみると志乃美妃と書かれた人からメールが来ていた。
メールの内容は
『明日も面談室で待っている』
との事。
「はぁ…」
ため息をしながらメールを返す。
『面倒なので行かなくてもいいですか。』
また話したいとは思ったが、明日でなくてもいいだろう。
『分かった。』
そんな淡白な返事が返ってきた。流石に冷たすぎたか?と思ったが、あの生徒会長だ。大丈夫だろう。
そう思いその日は当たり前のことをして寝た。
しばらくして先生が入ってくる。
「今日からお前たちの担任になる樫田麗香だ。よろしくな」
女の先生だが、声には芯がありしっかりとしている。聞いていて落ち着く、そんな声だ。
「いきなりだが、生徒会長から放送で挨拶がある。よく聞いておくように」
そう言うと先生は椅子に座り、何かを書いていた。
しばらく待つと放送の音が入る。
「1年生の皆さん。おはようございます。」
待て待て…聞いたことのある声だ。
「私、生徒会長の志乃美妃です。
この学校には…」
最初の挨拶以外覚えていないし聞こえなかった。
俺の心には
(生徒会長になんて態度とってたんだ…)
というものだった。
放送が終わっても尚、驚きを隠せなかった。
初日という事で朝帰り。
すぐにでも帰ろうと思い席を立つと肩を『トントン』と叩かれた。痛くはないが少し気になり振り返ると
同じクラスの北野翔が話しかけてきた
「奏司であってる?」
「ん、あってるどうした?」
「いや~先生がお呼びだぞ。お前何かしたのか?」
「何もしてないんだけど、な…」
何かわかったかもしれない。しかし、口には出来ないだろう。多分朝の事だ
「まぁ頑張れ。明日何があったか教えろよ!じゃあな」
「じゃあな」
別れを告げ、ため息をしつつ先生の元に行く
「あの、先生。それで話ってなんですか?」
「あぁ、美妃の事は知ってるよな?」
「はい。生徒会長ですよね。」
あくまで、あの放送で初めて知ったかのように喋る。
「お前、朝に美妃と会っているな。それで美妃がお前に会いたいと言っている。この後に用事はあるか?」
アニメを見るという用事があるが、何時でも出来るのでないと言っていいだろう。
「いえ、特にはありません。どこに行けばいいですか?」
「職員室の横にある面談室に行け。会長が待っている。」
「分かりました。」
俺は帰りたいという気持ちを抑え、面談室に向かった。
「失礼します。」
ドアを開けるとやはり朝に会った女の子が立っていた。
あの時は急いでいたので顔などの細かい所は見えなかったが、よく整っている。髪は長く、茶色に近い黒。一瞬だけドキリとしてしまった。
「こんにちは。朝の人で会ってますか?」
「会ってます。朝はごめんなさい。まさか生徒会長だと思わなくて…」
俺と分かると急に声色を変えた。
「そんなに固くするな。リラックスしてくれ。」
無理な話だ。朝会ったといえど、相手は生徒会長。少しも気を抜けない。
「わ、分かりました。それで呼び出された理由は?」
「理由?特にない。ただ、君と話したかったからだ。」
「…帰ってもいいですか?」
「待て待て、もう少しだけ私は君と喋りたいのだが…」
顔を少し赤くして恥じらっている。
可愛いという破壊力が異常だ。
「まぁ、もう少しだけなら…」
「それで、君はこの辺に住んでいるのかい?」
変な事聞いてくるなと思い、一瞬だけ警戒したがまぁ大丈夫だろうと思った。
「はい。この辺の近くのマンションに住んでいます。」
「…この辺であの道を通るとなると…」
何か小さく言っているが、よく聞こえない。
「そうだ。ついでと言ってはなんだが、メールの交換をしないか?」
「僕は構いませんよ。」
そういいスマホを差し出すと、嬉しそうな顔をした。
こんな男とメールを交換して何が嬉しいのだろう。
そんなことを考えているうちに終わったのだろう。
「電話も交換したが大丈夫かい?」
「はい。」
「ありがとう。君と話せて楽しかったよ。」
「対して話してませんがね…ありがとうございました。」
話した内容は決して濃いものではないが、割と楽しかった。また、直ぐにとは言わないがいつかはまた話したい。そう思いつつ校舎を後にした。
マンションに着き、部屋に入ろうとすると横の部屋の人が退居しようとしていた。
「あれ?退居するんですか?」
「あぁ。うん。この部屋にどうしても入りたいっていう子が居てね。引越しを考えたし、丁度いいかなって。明後日には新しい子が入ってくるから。」
そういい部屋に入っていった。
「新しい子…話しやすい子だといいな…」
そんな事を呟きながら俺も部屋に入った。
ドアを開けすぐにスマホが鳴った。
見てみると志乃美妃と書かれた人からメールが来ていた。
メールの内容は
『明日も面談室で待っている』
との事。
「はぁ…」
ため息をしながらメールを返す。
『面倒なので行かなくてもいいですか。』
また話したいとは思ったが、明日でなくてもいいだろう。
『分かった。』
そんな淡白な返事が返ってきた。流石に冷たすぎたか?と思ったが、あの生徒会長だ。大丈夫だろう。
そう思いその日は当たり前のことをして寝た。
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