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鍵の再来①💖
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1. 拒絶と開錠
羽生:「まだ歩けるよね。……そのうち、何も考えなくてよくなるから」
羽生が立ち上がり、新城の手を引く。新城は抗いようのない熱に足取りを奪われ、羽生の管理下で、静まり返った寝室へと導かれた。ベッドに押し倒された衝撃をシーツが受け止め、羽生がその上に覆いかぶさる。新城は逃げ場を失い、苦しげに視線を逸らした。
羽生:「……見せて。昨日の分が残ってるか、僕が確認する」
新城:「……好きにしろ。それで気が済むならな」
新城は短く息を吐き、言葉を選ぶように答えた。羽生は一瞬、口元を歪めただけだった。その呼吸は抑え込まれ、感情を切り分けるように浅く整えられている。彼は新城のスウェットのウエストに指をかけ、衣服が肌に擦れないよう気を配りながら、下着ごと手早く引き下ろした。
太ももの付け根の印が、剥き出しになる。保護フィルム越しでも、「孔雀の目」は血のように濃い赤色を放っていた。羽生は一拍置いてから、指を伸ばし、反応の出方を測るように、フィルムの上からその形をなぞった。
羽生:「……やっぱり、熱が引いてない。ここまで来て、僕を誤魔化せると思ったの?」
フィルム越しに伝わる指の熱に、新城は思わず息を呑んだ。身体の奥が疼き、無意識に肩から全身へと力が入る。
羽生:「……先生は、自分のことばかりだね。余裕がないのが、僕にはよく分かるよ」
言うや否や、羽生はシャツのボタンを弾き飛ばして脱ぎ捨てると、続けてスウェットの紐を解き、一気に足元へ蹴り出した。
剥き出しになった、モデルのような肢体。左腰骨から下腹部へと這う十八センチのタトゥーが、夕闇に不気味に浮かび上がる。そして、極限まで面積の削られたナノブリーフが、羽生の隠しきれない昂ぶりを、その中心から露骨なまでに際立たせていた。
新城は、その凶暴なまでに形を変えた布切れの輪郭から目を逸らせず、息を呑んで言葉を失った。
新城:「……おい、羽生。……ふざけるな。何だその……見せつけるような真似を。よくもそんな趣味の悪いもの、履きやがって……っ」
羽生は距離を詰め、新城の視線を遮るように顔を寄せると、そのまま耳元へ言葉を落とした。
羽生:「言葉と反応が噛み合ってないよ、先生。……今日は、僕の『処置』に最後まで従うって約束してたよね。」
新城:「……ああ。……逃げられるとは、思っていない」
皮肉さえ削げ落ちた新城の呟き。羽生は一瞬だけ目を伏せると、感情を切り離すように新城から距離を取り、無言で枕の下へ手を差し入れた。引き出されたローターのスイッチが入れられ、静まり返った室内に、低く、重い震動音が響き始める。
新城:「……またか! お前は、……本当にしつこい……っ」
羽生は何も答えず、低く息を吐いただけだった。そのまま新城の肩へ掌を沈める。抗いようのない重みで身体を導き、抗う間もなく横向きに転がしていく。 そのまま、羽生は流れるような動作で新城の背後へ滑り込み、その細い腰を抱き寄せた。
遮るもののない、剥き出しの身体が重なり合う。密着する羽生の体温と、胸郭を包み込む腕が、逃げ場という概念そのものを新城から奪い去っていく。
羽生:「大丈夫。僕の印は僕が見る。傷なんて付けさせない」
羽生はわざと動きを止め、耳元から新城を凝視した。波打つ胸や指先の震えを、逃さず検分するように。
羽生:「呼吸が乱れてる……意識ははっきりしてるね。ちゃんと反応してる」
(ーーまだ大丈夫。ここまでは、僕の想定の範囲内だ)
囁きながら腰骨をなぞる指に、わずかに力がこもる。新城が息を詰めた瞬間、羽生はその耳朶を食むように声を落とした。
羽生:「先生……僕が看る。……ここから先は僕が手順を外さない……順序は守るよ」
低い声に含まれた労りは偽りがなく、新城は毒を飲まされたように全身の力を抜いた。羽生はそう宣言すると、熱を帯びたローターを、新城の無防備な左の内腿にそっと押し当てた。
滑らかで硬質なその塊は、保護フィルム越しでも微細な振動を伝え、血の巡りをチリチリと刺激する。
新城の喉から、抑えきれない低い呻きが漏れた。顔をシーツに埋め、首を振って抵抗しようとするが、身体はすでに覚えてしまったかのように跳ねる。
新城:「……っ、だめだ……っ!あ、慣れたくないっ……!」
2. 侵食する異物
教授としての硬質さを装おうとする声は震え、理性は抗おうとしても、身体は反応を覚えてしまったかのようだった。
羽生はその言葉を歓喜のように受け流し、荒い息を耳元に落としながら、ローターの振動を保護フィルムのすぐ外側、敏感な境界線に集中させた。
印を避けていても、まるで透視しているかのように執拗に刺激される。
新城は硬く結んだ口元から、短く熱を帯びた吐息を漏らした。シーツを握る指先に、全身の力が込められる。
新城:(逃げ場がない──いやだ……っ、なのに身体が……無様に震えてしまう)
羽生は新城の背中に密着した身体から伝わる微細な震えを、まるで致死量を測る検体を見るかのように確かめ、喉で「ハッ」と息を漏らし、ローターの出力を一段階上げた。
羽生は確信していた。この印は呪いだ。
だからこそ、無秩序に解放してはいけない。どこまで許容できるかを把握しているのは、自分だけだと羽生は確信していた。
羽生:「ねえ先生、印の周りがこんなに熱い……。僕の熱に侵食されて……もう判別がつかなくなってる。――ほら、返して。あんたの奥で」
新城:「……っ、は、やめろ……もう、っ……」
新城の喉が引き攣る。ローターの振動が、不可侵の境界を容易く飛び越え、内腿から下腹部の奥へと痺れるような疼きを直接叩き込む。抗おうとする背筋の力が失われ、新城の腰は、あろうことか自ら羽生の昂ぶりに重なるように落ちた。
羽生:「じゃあ、返してもらうね。一番隠してる場所で……ねえ、僕の印の持ち主。」
羽生は、右手の指に潤沢なジェルを纏わせ、新城の熱い窄まりに当てた。その動作は、まるで繊細な陶器を扱うように丁寧でありながら、指先からは理性を焼き切るような熱が感じられる。
羽生:「あぁ……。ねえ、教授。昨日あんなに薬で逃げたのに、身体は正直だね。僕の印に怯えて、あんたの奥がこんなに湿ってる。この強情な拒絶も、丁寧に『処置』する……いいでしょ、先生」
羽生は、三本の指を入口の柔らかい襞に押しつけ、粘つく体温で粘膜全体を愛撫し、入念に弛緩させていく。指先がナカの粘膜に沈み込むたびに、生々しい水音が鳴り響く。
新城:「っは……く、るな……お前、の、っ……」
呻きに合わせ、羽生が背後で腰をわずかに揺らす。密着した身体から、羽生の硬い昂ぶりが逃れようのない重みとなって新城を圧迫した。
羽生:「はぁ……口では『来るな』なんて言うんだ? じゃあ、ナカで僕の指を締め付けるの、やめてくれるかな」
新城の奥が十分に緩んだことを確認すると、羽生は三本の指をねっとりとした水音と共に引き抜いた。じゅわりと解かれた直後の、所在ない空虚が、新城の体感に冷たい不安を与える。
羽生:「……じゃあ、本命。――命令だよ、先生。奥の奥まで、ちゃんと開いて」
羽生はローターの振動を止め、新城の熱を持った窄まりへ迷いなくその硬質な異物を宛がった。皮膚が小さく軋み、血の通わない先端が抵抗を無視して、ナカの粘膜を強引に押し広げながら深奥へと沈んでいく。
新城:「っ、あ……あぁ……っ! ……よせ、もう……っ、やめろ、変な感覚が……入って、くる……っ!」
声に滲む絶望混じりの官能。背筋が弓なりに跳ね、腰が無意識に羽生の身体に小さく擦り寄る。
羽生:「ふふっ……ほら、先生、硬いローターなのに、もうすっかり形に馴染んで絡みついてる。賢いね。――はぁ、ねえ、中までこんなに熱い……」
羽生は中指の爪で、半分ほど飲み込まれたローターの根元をコツコツと叩く。乾いた音が皮膚を通して芯に伝わり、抗いようのない快感と羞恥心が新城の顔に熱を集めた。
新城:「……ふざ、けるな。……俺を、……そんなふうに、……扱うな……っ」
全身の筋肉が抗うも、ローターと羽生の手で無力化される。胸が早く上下し、吐息を乱し、唇も小刻みに震えた。羽生は指先を伝うナカの脈動に全神経を集中させ、熱に翻弄される新城の横顔を、値踏みするようにじっと見つめる。
羽生:「ふふ……。先生、硬いプラスチックがそんなに気持ちいい? ほら、奥が吸い付いて離してくれない」
羽生はローターの根元に指を添えると、ためらいなく中指ごと、その全長を深奥へと押し込んだ。慣れきった窄まりは、彼の長い中指とローターの全長が合わさった、逃げ場のない深さを知っている。
粘膜の奥で、鈍く重い圧迫感が膨れ上がり、異物の硬度と太さが新城の奥を容赦なくねじ伏せていく。進む途中、ローターの先端が新城の最も敏感なところを内側から強烈に擦り上げた。
新城の身体は抗う間もなく弓なりに跳ね上がり、重いシーツが悲鳴のような音を立てて大きく軋む。
新城:「……ぁ゛、――ッ!!」
声になり損ねた、剥き出しの喘ぎ。
絶頂の寸前でせき止められた熱い吐息が、羽生の首筋にべっとりと触れた。
羽生:「くっ、あぁ……ねえ、先生。そこ、そんなに気持ちいいんだね」
羽生は堪えきれないように短く、重い息を吐き出した。
羽生:「……隠せてないよ。顔も、ナカも、めちゃくちゃに震えてる」
羽生は新城の反応を愉しむように言葉を重ねる。
羽生:「……指一本で、こんなに。――まだ終わらせない」
羽生がリモコンを弾くと、ローターは地鳴りのような低音を響かせ、新城の内側を執拗になぞり始めた。
新城:「……っ、あ、……ぁ、……ッ!!」
叫びを飲み込み、羽生を睨みつける新城。
だが、間髪入れずに押し寄せる逃げ場のない熱は、彼の脳をじわじわと白く染め上げていった。
羽生は、中指でローターを楔(くさび)のように押し込み、その手前の隙間へ残る指を強引に割り込ませた。
「ぐちゅ、ッ」
指が粘膜を強引に押し広げるたび、逃げ場を失った潤滑剤が空気を巻き込み、泡立つような卑猥な音を奏でる。
羽生:「……っ、あぁ……先生、口では睨んでるのに。ナカはこんなに熱くて……僕の指、溶けてなくなりそうだ」
そう囁くと、羽生はわざとらしく指の動きをピタリと止めた。
途端、静止した指を媒介にして、ローターの唸りが直接脳を揺らし始める。
強引に拡げられ、深奥を穿たれたナカに指の肉厚な質量とローターの冷徹な感触が、逃げようのない異物として居座る。
混濁した二人の呼吸音と、指の隙間から「じゅぷり」と溢れ出す液体の音だけが、耳障りなほど鮮明に響いた。
羽生は新城の耳元に唇を寄せ、ナカの締め付けを愉しむように、低く喉を鳴らす。
新城:「……ふざ、けるな。……こんな、……卑しい真似を……っ」
シーツを掴み、歯を鳴らして耐えながらも、新城の口からは呪詛が零れ落ちる。
だがその視界の端で、自身の肉体は無慈悲な裏切りを続けていた。
後孔からは溢れた粘液が、先端からは堪えきれない先走りの雫が。一滴、また一滴と、無惨にシーツへ染みを作っていく。
羽生は動かぬ指をナカに沈めたまま、その汚れを愛でるように、じっと見つめている。
新城:「……よせ、……っ、見るな……。おまえ、……俺を、どうするつもりだ……っ」
懇願の途中で、静止していた羽生の指が「じわり」と、さらに深く、容赦なく最奥を押し潰した。
新城:「ぁ、……っ!!」
羽生はその悲鳴を合図に、一点を狙い澄ましてリモコンのボタンを弾く。
――ドクン。
――……ドクン、ドクン。
予測不能な「ランダムモード」の脈動。
脳がリズムを掴もうとするそばから裏切られ、新城の自制心はズタズタに引き裂かれていく。
新城:「ひ、……あ゛っ、……あ、……ぁ、……っ!!」
声が途切れ、細切れの喘ぎが湿った熱とともにこぼれ落ちる。
羽生は背後から覆いかぶさり、昂ぶった自身を新城の背中へと強く押し当てた。
羽生:「……そのままでいい。先生。……もう、いい」
羽生は指先で前立腺を、内部に居座るローターの硬い表面へと押し潰したまま、リモコンをパルスモードへ叩き込んだ。
羽生:「ほら、泣いてる。先生の奥が」
――ドクッ!! ――ドクッ!! ――ドクッ!!
ローターから放たれるパルスの一撃ごとに、指と硬質プラスチックに挟まれた前立腺が、ビクッ、ビクッと直接絞り込まれる。。
新城:「あ、……あ゛、……あ゛ぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」
――ドクン、ッ。――ドクッ!!
焼けるように熱い白濁が、糸を引くほどの粘りを持って噴き出し、新城の腹をドロドロに汚していく。
パルスに同期した強制的な収縮が、逃げ場のない熱を断続的に弾き飛ばし、生温い飛沫が羽生の腕まで跳ね飛んだ。
同時に、指で抉開けられたアナルからも、「クチュ、ッ」と空気を噛む卑猥な音が漏れ出す。
指の抜き差しに煽られた潤滑剤が、精液と混ざり合ったドロドロの汚濁となって、重いシーツにどす黒い染みを広げていった。
新城:「……ひゅう、……っ、あ……」
酸素を求めて喘ぐ新城。
腹の上で重く広がる精液の熱さと、自身の身体から溢れ出す液体の音に、絶望に顔を歪めた。
だが射精後も、羽生はあえてパターンを止めなかった。死に体となった過敏な神経を逆撫でするように、羽生はなおも震え続けるローターを「ズブ、……ッ」と最奥のさらに先へ。楔を打ち込むように重く、深く、抉り込む。
羽生:「……昨日、一人で戻ろうとしたでしょ。手順を無視した、その分だよ。……僕が管理するって、言ったよね」
羽生は、新城の耳元で残酷なほど優しく囁き、新城の深奥へと、ローターを容赦なく押し当てた。
羽生:「まだ歩けるよね。……そのうち、何も考えなくてよくなるから」
羽生が立ち上がり、新城の手を引く。新城は抗いようのない熱に足取りを奪われ、羽生の管理下で、静まり返った寝室へと導かれた。ベッドに押し倒された衝撃をシーツが受け止め、羽生がその上に覆いかぶさる。新城は逃げ場を失い、苦しげに視線を逸らした。
羽生:「……見せて。昨日の分が残ってるか、僕が確認する」
新城:「……好きにしろ。それで気が済むならな」
新城は短く息を吐き、言葉を選ぶように答えた。羽生は一瞬、口元を歪めただけだった。その呼吸は抑え込まれ、感情を切り分けるように浅く整えられている。彼は新城のスウェットのウエストに指をかけ、衣服が肌に擦れないよう気を配りながら、下着ごと手早く引き下ろした。
太ももの付け根の印が、剥き出しになる。保護フィルム越しでも、「孔雀の目」は血のように濃い赤色を放っていた。羽生は一拍置いてから、指を伸ばし、反応の出方を測るように、フィルムの上からその形をなぞった。
羽生:「……やっぱり、熱が引いてない。ここまで来て、僕を誤魔化せると思ったの?」
フィルム越しに伝わる指の熱に、新城は思わず息を呑んだ。身体の奥が疼き、無意識に肩から全身へと力が入る。
羽生:「……先生は、自分のことばかりだね。余裕がないのが、僕にはよく分かるよ」
言うや否や、羽生はシャツのボタンを弾き飛ばして脱ぎ捨てると、続けてスウェットの紐を解き、一気に足元へ蹴り出した。
剥き出しになった、モデルのような肢体。左腰骨から下腹部へと這う十八センチのタトゥーが、夕闇に不気味に浮かび上がる。そして、極限まで面積の削られたナノブリーフが、羽生の隠しきれない昂ぶりを、その中心から露骨なまでに際立たせていた。
新城は、その凶暴なまでに形を変えた布切れの輪郭から目を逸らせず、息を呑んで言葉を失った。
新城:「……おい、羽生。……ふざけるな。何だその……見せつけるような真似を。よくもそんな趣味の悪いもの、履きやがって……っ」
羽生は距離を詰め、新城の視線を遮るように顔を寄せると、そのまま耳元へ言葉を落とした。
羽生:「言葉と反応が噛み合ってないよ、先生。……今日は、僕の『処置』に最後まで従うって約束してたよね。」
新城:「……ああ。……逃げられるとは、思っていない」
皮肉さえ削げ落ちた新城の呟き。羽生は一瞬だけ目を伏せると、感情を切り離すように新城から距離を取り、無言で枕の下へ手を差し入れた。引き出されたローターのスイッチが入れられ、静まり返った室内に、低く、重い震動音が響き始める。
新城:「……またか! お前は、……本当にしつこい……っ」
羽生は何も答えず、低く息を吐いただけだった。そのまま新城の肩へ掌を沈める。抗いようのない重みで身体を導き、抗う間もなく横向きに転がしていく。 そのまま、羽生は流れるような動作で新城の背後へ滑り込み、その細い腰を抱き寄せた。
遮るもののない、剥き出しの身体が重なり合う。密着する羽生の体温と、胸郭を包み込む腕が、逃げ場という概念そのものを新城から奪い去っていく。
羽生:「大丈夫。僕の印は僕が見る。傷なんて付けさせない」
羽生はわざと動きを止め、耳元から新城を凝視した。波打つ胸や指先の震えを、逃さず検分するように。
羽生:「呼吸が乱れてる……意識ははっきりしてるね。ちゃんと反応してる」
(ーーまだ大丈夫。ここまでは、僕の想定の範囲内だ)
囁きながら腰骨をなぞる指に、わずかに力がこもる。新城が息を詰めた瞬間、羽生はその耳朶を食むように声を落とした。
羽生:「先生……僕が看る。……ここから先は僕が手順を外さない……順序は守るよ」
低い声に含まれた労りは偽りがなく、新城は毒を飲まされたように全身の力を抜いた。羽生はそう宣言すると、熱を帯びたローターを、新城の無防備な左の内腿にそっと押し当てた。
滑らかで硬質なその塊は、保護フィルム越しでも微細な振動を伝え、血の巡りをチリチリと刺激する。
新城の喉から、抑えきれない低い呻きが漏れた。顔をシーツに埋め、首を振って抵抗しようとするが、身体はすでに覚えてしまったかのように跳ねる。
新城:「……っ、だめだ……っ!あ、慣れたくないっ……!」
2. 侵食する異物
教授としての硬質さを装おうとする声は震え、理性は抗おうとしても、身体は反応を覚えてしまったかのようだった。
羽生はその言葉を歓喜のように受け流し、荒い息を耳元に落としながら、ローターの振動を保護フィルムのすぐ外側、敏感な境界線に集中させた。
印を避けていても、まるで透視しているかのように執拗に刺激される。
新城は硬く結んだ口元から、短く熱を帯びた吐息を漏らした。シーツを握る指先に、全身の力が込められる。
新城:(逃げ場がない──いやだ……っ、なのに身体が……無様に震えてしまう)
羽生は新城の背中に密着した身体から伝わる微細な震えを、まるで致死量を測る検体を見るかのように確かめ、喉で「ハッ」と息を漏らし、ローターの出力を一段階上げた。
羽生は確信していた。この印は呪いだ。
だからこそ、無秩序に解放してはいけない。どこまで許容できるかを把握しているのは、自分だけだと羽生は確信していた。
羽生:「ねえ先生、印の周りがこんなに熱い……。僕の熱に侵食されて……もう判別がつかなくなってる。――ほら、返して。あんたの奥で」
新城:「……っ、は、やめろ……もう、っ……」
新城の喉が引き攣る。ローターの振動が、不可侵の境界を容易く飛び越え、内腿から下腹部の奥へと痺れるような疼きを直接叩き込む。抗おうとする背筋の力が失われ、新城の腰は、あろうことか自ら羽生の昂ぶりに重なるように落ちた。
羽生:「じゃあ、返してもらうね。一番隠してる場所で……ねえ、僕の印の持ち主。」
羽生は、右手の指に潤沢なジェルを纏わせ、新城の熱い窄まりに当てた。その動作は、まるで繊細な陶器を扱うように丁寧でありながら、指先からは理性を焼き切るような熱が感じられる。
羽生:「あぁ……。ねえ、教授。昨日あんなに薬で逃げたのに、身体は正直だね。僕の印に怯えて、あんたの奥がこんなに湿ってる。この強情な拒絶も、丁寧に『処置』する……いいでしょ、先生」
羽生は、三本の指を入口の柔らかい襞に押しつけ、粘つく体温で粘膜全体を愛撫し、入念に弛緩させていく。指先がナカの粘膜に沈み込むたびに、生々しい水音が鳴り響く。
新城:「っは……く、るな……お前、の、っ……」
呻きに合わせ、羽生が背後で腰をわずかに揺らす。密着した身体から、羽生の硬い昂ぶりが逃れようのない重みとなって新城を圧迫した。
羽生:「はぁ……口では『来るな』なんて言うんだ? じゃあ、ナカで僕の指を締め付けるの、やめてくれるかな」
新城の奥が十分に緩んだことを確認すると、羽生は三本の指をねっとりとした水音と共に引き抜いた。じゅわりと解かれた直後の、所在ない空虚が、新城の体感に冷たい不安を与える。
羽生:「……じゃあ、本命。――命令だよ、先生。奥の奥まで、ちゃんと開いて」
羽生はローターの振動を止め、新城の熱を持った窄まりへ迷いなくその硬質な異物を宛がった。皮膚が小さく軋み、血の通わない先端が抵抗を無視して、ナカの粘膜を強引に押し広げながら深奥へと沈んでいく。
新城:「っ、あ……あぁ……っ! ……よせ、もう……っ、やめろ、変な感覚が……入って、くる……っ!」
声に滲む絶望混じりの官能。背筋が弓なりに跳ね、腰が無意識に羽生の身体に小さく擦り寄る。
羽生:「ふふっ……ほら、先生、硬いローターなのに、もうすっかり形に馴染んで絡みついてる。賢いね。――はぁ、ねえ、中までこんなに熱い……」
羽生は中指の爪で、半分ほど飲み込まれたローターの根元をコツコツと叩く。乾いた音が皮膚を通して芯に伝わり、抗いようのない快感と羞恥心が新城の顔に熱を集めた。
新城:「……ふざ、けるな。……俺を、……そんなふうに、……扱うな……っ」
全身の筋肉が抗うも、ローターと羽生の手で無力化される。胸が早く上下し、吐息を乱し、唇も小刻みに震えた。羽生は指先を伝うナカの脈動に全神経を集中させ、熱に翻弄される新城の横顔を、値踏みするようにじっと見つめる。
羽生:「ふふ……。先生、硬いプラスチックがそんなに気持ちいい? ほら、奥が吸い付いて離してくれない」
羽生はローターの根元に指を添えると、ためらいなく中指ごと、その全長を深奥へと押し込んだ。慣れきった窄まりは、彼の長い中指とローターの全長が合わさった、逃げ場のない深さを知っている。
粘膜の奥で、鈍く重い圧迫感が膨れ上がり、異物の硬度と太さが新城の奥を容赦なくねじ伏せていく。進む途中、ローターの先端が新城の最も敏感なところを内側から強烈に擦り上げた。
新城の身体は抗う間もなく弓なりに跳ね上がり、重いシーツが悲鳴のような音を立てて大きく軋む。
新城:「……ぁ゛、――ッ!!」
声になり損ねた、剥き出しの喘ぎ。
絶頂の寸前でせき止められた熱い吐息が、羽生の首筋にべっとりと触れた。
羽生:「くっ、あぁ……ねえ、先生。そこ、そんなに気持ちいいんだね」
羽生は堪えきれないように短く、重い息を吐き出した。
羽生:「……隠せてないよ。顔も、ナカも、めちゃくちゃに震えてる」
羽生は新城の反応を愉しむように言葉を重ねる。
羽生:「……指一本で、こんなに。――まだ終わらせない」
羽生がリモコンを弾くと、ローターは地鳴りのような低音を響かせ、新城の内側を執拗になぞり始めた。
新城:「……っ、あ、……ぁ、……ッ!!」
叫びを飲み込み、羽生を睨みつける新城。
だが、間髪入れずに押し寄せる逃げ場のない熱は、彼の脳をじわじわと白く染め上げていった。
羽生は、中指でローターを楔(くさび)のように押し込み、その手前の隙間へ残る指を強引に割り込ませた。
「ぐちゅ、ッ」
指が粘膜を強引に押し広げるたび、逃げ場を失った潤滑剤が空気を巻き込み、泡立つような卑猥な音を奏でる。
羽生:「……っ、あぁ……先生、口では睨んでるのに。ナカはこんなに熱くて……僕の指、溶けてなくなりそうだ」
そう囁くと、羽生はわざとらしく指の動きをピタリと止めた。
途端、静止した指を媒介にして、ローターの唸りが直接脳を揺らし始める。
強引に拡げられ、深奥を穿たれたナカに指の肉厚な質量とローターの冷徹な感触が、逃げようのない異物として居座る。
混濁した二人の呼吸音と、指の隙間から「じゅぷり」と溢れ出す液体の音だけが、耳障りなほど鮮明に響いた。
羽生は新城の耳元に唇を寄せ、ナカの締め付けを愉しむように、低く喉を鳴らす。
新城:「……ふざ、けるな。……こんな、……卑しい真似を……っ」
シーツを掴み、歯を鳴らして耐えながらも、新城の口からは呪詛が零れ落ちる。
だがその視界の端で、自身の肉体は無慈悲な裏切りを続けていた。
後孔からは溢れた粘液が、先端からは堪えきれない先走りの雫が。一滴、また一滴と、無惨にシーツへ染みを作っていく。
羽生は動かぬ指をナカに沈めたまま、その汚れを愛でるように、じっと見つめている。
新城:「……よせ、……っ、見るな……。おまえ、……俺を、どうするつもりだ……っ」
懇願の途中で、静止していた羽生の指が「じわり」と、さらに深く、容赦なく最奥を押し潰した。
新城:「ぁ、……っ!!」
羽生はその悲鳴を合図に、一点を狙い澄ましてリモコンのボタンを弾く。
――ドクン。
――……ドクン、ドクン。
予測不能な「ランダムモード」の脈動。
脳がリズムを掴もうとするそばから裏切られ、新城の自制心はズタズタに引き裂かれていく。
新城:「ひ、……あ゛っ、……あ、……ぁ、……っ!!」
声が途切れ、細切れの喘ぎが湿った熱とともにこぼれ落ちる。
羽生は背後から覆いかぶさり、昂ぶった自身を新城の背中へと強く押し当てた。
羽生:「……そのままでいい。先生。……もう、いい」
羽生は指先で前立腺を、内部に居座るローターの硬い表面へと押し潰したまま、リモコンをパルスモードへ叩き込んだ。
羽生:「ほら、泣いてる。先生の奥が」
――ドクッ!! ――ドクッ!! ――ドクッ!!
ローターから放たれるパルスの一撃ごとに、指と硬質プラスチックに挟まれた前立腺が、ビクッ、ビクッと直接絞り込まれる。。
新城:「あ、……あ゛、……あ゛ぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」
――ドクン、ッ。――ドクッ!!
焼けるように熱い白濁が、糸を引くほどの粘りを持って噴き出し、新城の腹をドロドロに汚していく。
パルスに同期した強制的な収縮が、逃げ場のない熱を断続的に弾き飛ばし、生温い飛沫が羽生の腕まで跳ね飛んだ。
同時に、指で抉開けられたアナルからも、「クチュ、ッ」と空気を噛む卑猥な音が漏れ出す。
指の抜き差しに煽られた潤滑剤が、精液と混ざり合ったドロドロの汚濁となって、重いシーツにどす黒い染みを広げていった。
新城:「……ひゅう、……っ、あ……」
酸素を求めて喘ぐ新城。
腹の上で重く広がる精液の熱さと、自身の身体から溢れ出す液体の音に、絶望に顔を歪めた。
だが射精後も、羽生はあえてパターンを止めなかった。死に体となった過敏な神経を逆撫でするように、羽生はなおも震え続けるローターを「ズブ、……ッ」と最奥のさらに先へ。楔を打ち込むように重く、深く、抉り込む。
羽生:「……昨日、一人で戻ろうとしたでしょ。手順を無視した、その分だよ。……僕が管理するって、言ったよね」
羽生は、新城の耳元で残酷なほど優しく囁き、新城の深奥へと、ローターを容赦なく押し当てた。
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ずっと年下の青年の、必死で、残酷で、純粋な独占欲。
愚かだと知りながら、新城はその熱に絆され、ゆっくりと「聖域」を明け渡していく――。
「……お前のわがままには、最後まで付き合う」
針が通るその時、二人の関係は一生消えない「共犯」へと変わる。
執着攻め×年上受け、密やかに刻まれる秘め事のお話。
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
今度こそ、どんな診療が俺を 待っているのか
相馬昴
BL
強靭な肉体を持つ男・相馬昴は、診療台の上で運命に翻弄されていく。
相手は、年下の執着攻め——そして、彼一人では終わらない。
ガチムチ受け×年下×複数攻めという禁断の関係が、徐々に相馬の本能を暴いていく。
雄の香りと快楽に塗れながら、男たちの欲望の的となる彼の身体。
その結末は、甘美な支配か、それとも——
背徳的な医師×患者、欲と心理が交錯する濃密BL長編!
https://ci-en.dlsite.com/creator/30033/article/1422322
俺は夜、社長の猫になる
衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。
ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。
言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。
タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。
けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。
借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます
なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。
そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。
「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」
脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……!
高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!?
借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。
冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!?
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