【悶絶絶頂】教授の恥を責める特濃夜

マリ・シンジュ

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🎧️自分の声で絶頂する教授の話💋      🌕️序章 赤い月が覗く密室:誘惑と抑圧の夜

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部屋は静かだった。

新城は教授室のデスクでまだ論文のチェックを続けていた。部屋の電気は落とされ、彼の手元だけをスタンドの灯りが淡く照らす。

カーテン越しに、夜の気配が濃く滲んでいた。

新城は椅子に深く背を預け、薄手のシャツの袖を几帳面に折り返す。
パソコンの通知をひとつ確認しては、眉間にわずかな皺を刻んだ。

(……俺は今、研究に集中している。こんな場所で、不純な感情に飲まれるわけにはいかない。)

ソファの背に片肘をかけ、羽生がにやにやと笑いながら新城を見下ろしている。
何も言わず、ただその視線だけで煽るように。

「いい加減にしろ。俺は今、仕事をしている。お前が期待するような時間は、存在しない」

「へえ。でも、その視線、全然『仕事中』の目じゃない」


羽生は肩をすくめ、わざとらしく足を組み替えると、身を乗り出して新城の耳元に顔を近づけた。

そして、軽く――吹きかける。


ふっ、と。


「…………ッ」


わずかに新城の背筋が跳ねたのを、羽生は見逃さない。


「……やっぱ、ここ、弱いんだ。先生なのに」


「ふざけるな。やめろっ……!」


(こいつは教え子だぞ。教授としての、この俺が……!)


シャツ越しに撫でられた胸元。

拒むように身体を引いたつもりが、その動きは遅く、どこかぎこちない。


唇が震える。視線が泳ぐ。

皮膚の下で熱がじわじわと這い上がってくるのを、否応なく意識させられる。


(まただ……また、こいつの触れ方に……)


(初めてこの男に抱かれた夜、俺は自分の喉から、講義では決して出ない、教授としての仮面が砕けるような声を初めて聞いた。あの瞬間から、俺の「声」はこいつの支配下にあるのだと知っている。)


空気が、熱い。


何も変わらない部屋のはずなのに、いつの間にかこもった熱気が立ち上っていた。

耳の奥がかすかに痺れ、汗がシャツの内側にじわりと滲む。


羽生は何も言わず、耳たぶを甘く噛む。


その一瞬で、新城の呼吸が詰まった。


(突き放せ……早く……)


けれど、脚が動かない。


喉奥に絡まるような吐息だけが漏れ、逃げる気配すらゆるやかに溶かされていく。


「……今夜は、録音、しなくていい? 先生の声、聞きたいんだけど。」


羽生の囁きは、甘く、鋭く、

新城の首筋をなぞるように心の奥へ滑り込んできた。


(……また、あの声で。俺を……)


ふと目を向けたカーテンの向こう、

夜空に浮かぶ赤い月が、じっとこちらを見下ろしていた。



あとがき

読んでいただきありがとうございます。
他にもこの二人が主人公のお話を投稿しているのでよかったら読んでみてくださいね。

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