【公開羞恥】悪魔と教授の淫らなハロウィン

マリ・シンジュ

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亡霊の脅しで教授を☓☓話⑫

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薄暗いライドの停止音と、わずかな振動が身体に伝わって、羽生はゆっくりと意識を取り戻した。眠気と、全身にまとわりつく奇妙な不快感に「ん……」と小さく呻き、ぼんやりと瞼を開く。視界に映るのは、ライドの座席と、見慣れた遊園地の壁だ。


「あれ……」


頭の中を、あの狂おしいほどの熱がフラッシュバックしていく。ハッとして隣に視線を向けると、そこには、いつもの冷静な表情を失い、ぐったりと眠る新城の姿があった。羽生は、その顔に浮かぶ深い疲労を見て、安堵にも似た、深い愛おしさを覚える。彼は逃げ出さなかった。その事実だけで、羽生の心は満たされた。


身体のベタつきに気づき、羽生は自身のシャツに触れる。指に貼りつく湿り気。


「……そっか。ほんとに……僕、先生のこと……」


静かに感動に浸る羽生の耳に、係員の明るく機械的な声が届いた。


「お客様、お出口はあちらになります」


その声に、隣の新城がびくりと身体を震わせ、静かに目を開けた。


新城は、自分がライドに乗っていること、そして目の前の現実と係員に気づき、心臓を強く押さえる。脳裏に蘇るあの夜の記憶—身体の熱、腰の鋭い痛み。全てが現実だったことを悟り、顔から血の気が引いていく。


「は……」


声にならない悲鳴を飲み込み、必死に顔色を繕おうとするが、肉体的な疲労と腰の激しい痛みが、彼の身体を動かなくさせた。その瞬間、彼の細い頸筋と鎖骨のラインが、興奮とは違う屈辱と疲労で顕著に浮き出た。


隣で様子を見ていた羽生が、静かに席を立ち、優しい笑顔を浮かべて新城に手を差し伸べる。


「すみません。気分が優れないようで。僕が手伝います」


羽生は、係員に穏やかに微笑みながら、新城の手を握りしめた。新城は、その手が自分の身体を意のままに操った張本人であることを思い出し、拒絶するように力を込める。しかし、その抵抗は羽生の強く大きな手に容易に封じられた。


羽生は新城の耳元に唇を寄せ、静かに、だが確信に満ちた声で囁いた。


「ねぇ、こんなに濡れてるの、僕だけじゃなくて、あんたもだよね?先生」


新城の全身が静かに硬直した。周囲の騒音に、羽生の言葉は掻き消されてしまったが、その甘く湿った息遣いと、手が握りしめた隠された証拠が、彼の理性を再びねじ伏せた。


「……っ……」


新城は、抵抗の言葉を出す代わりに、ただ下唇を強く噛んだ。悔しさと、そしてこの男に頼るしかないという絶望的な事実が、彼の心を支配する。


羽生は、そのわずかな沈黙と、新城の身体に現れた「降伏」の兆候を最高の返事と受け取った。


「さあ、ホテルに戻ろう。痕を洗い流したら、ね?」


そこで羽生は、パレードの開始時間を完璧に計算に入れ、心から楽しみにしている様子で付け加えた。


「まだ時間はたっぷりある。体が綺麗になったら、夜のパレードを見に行こう。今日のフィナーレを逃すわけにはいかないから」


この言葉に、新城はわずかに安堵を覚えた。同時に、「次の行為」と「パレード」が、羽生の中で同じデートの必須要素として並列に扱われているという事実に、新たな屈辱を感じる。この年下の男は、自分のプライドを踏みにじる行為すら、ロマンチックな演出だと本気で考えているのだ。


羽生は、彼の腰をしっかりと支え、まるで獲物を囲う檻のように優しく身体を抱き寄せた。


「パレードに間に合わせるためにも、手早く済ませないとね。先生」


羽生はそう言って、新城の手を握り、まだ昼の喧騒が残る明るい出口へと、彼を連れ出した。新城は、自分のプライドの全てが、この年下の男の甘い支配という名の「檻」の中に、完全に閉じ込められたことを悟り、ただされるがままに、彼の後を歩くしかなかった。


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