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あいつがあいつだと気づくまでの話。
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「いや、ホント俺そういうつもりまったくなくて。その、薄々何かしらのコンプレックスはあるんだろうなぁ、とは思っていたんですけど。黒木さんふらついた時、なんかもうそれどころじゃなくなって。本当にすいませんでした。」
いつまで経っても終わらない謝罪を切るように俺は
「わざとじゃないのは知ってるよ。そのおかげで助かってる。、、し、どの道隠し通せないとは思っていたから。」
と声をかけた。
人間の皮はもう剥げた。いまさら取り繕うなんてことはしない。したって意味がない。
どうせなら中の中まで見せて、いっそ嫌ってもらおうと今まであった事を洗いざらい話した。
自分の口から、他人にここまで話すことはどんな経緯であれなかったもんだから
どう伝えればいいのかわからず手探りで探りながら話した。
とはいっても、こんな中身のない薄っぺら人間のことだからすぐにすべてを話し切ってしまった。
「・・・それで今ここ。」と話し終わって相手の出方を伺ってみようとしばらく黙っていたら、「俺、なんだかんだ言って黒木さんのこと、小学校のときから知ってるんです。」と思いもよらない返事が来た。
反応するよりも前に「反応しづらいですよね。」と実体のない笑いを浮かべて続きを話し出した。
「黒木さん、小学校の時、金田って人からいじめを受けていたでしょう。
でも、相談しても先生方はろくな対応をしなかった。とある生徒はどうにかしようとしてたらしいですけど。」
先生が対応しなかったことは言った。けれど、いじめっ子の名前は言ってない。でも、名前は合っている。
妙な信憑性があったし、守ろうとしてくれた生徒もうっすらと覚えている。
名前は何だったかと脳味噌の引き出しを漁っていたらようやく一人の人名が出てきた。
白鳥だ。
思わず目を見開いて白鳥のほうを見た。
「それ、俺の弟の光なんです。双子なんですよ。毎日どうすればいいかと相談してきて、それで黒木さんを知ったんです。
光は、正義感の強いやつで。
暴力はよくないから、と子供ながら大人でもどうにもならないようなことを、どうにかしようと頑張っていました。」
そこで白鳥は一呼吸置いてまた話し始めた
「中学も似た様な感じで。あいつばっかり黒木さんと同じクラスになるもんだから不思議ですよね。」
そう言って少し笑った。
クラスの数が4、5クラスとそこそこに小さい中学校だったから、そう思うのも無理はないかもれない。
「それで偶然黒木さんと同じ高校に入って、ようやく同じクラスになったんですね。で、自己紹介のときに始めて顔を知ったんです。」
それが、俺と白鳥との本当の初めての出会いだった。
いつまで経っても終わらない謝罪を切るように俺は
「わざとじゃないのは知ってるよ。そのおかげで助かってる。、、し、どの道隠し通せないとは思っていたから。」
と声をかけた。
人間の皮はもう剥げた。いまさら取り繕うなんてことはしない。したって意味がない。
どうせなら中の中まで見せて、いっそ嫌ってもらおうと今まであった事を洗いざらい話した。
自分の口から、他人にここまで話すことはどんな経緯であれなかったもんだから
どう伝えればいいのかわからず手探りで探りながら話した。
とはいっても、こんな中身のない薄っぺら人間のことだからすぐにすべてを話し切ってしまった。
「・・・それで今ここ。」と話し終わって相手の出方を伺ってみようとしばらく黙っていたら、「俺、なんだかんだ言って黒木さんのこと、小学校のときから知ってるんです。」と思いもよらない返事が来た。
反応するよりも前に「反応しづらいですよね。」と実体のない笑いを浮かべて続きを話し出した。
「黒木さん、小学校の時、金田って人からいじめを受けていたでしょう。
でも、相談しても先生方はろくな対応をしなかった。とある生徒はどうにかしようとしてたらしいですけど。」
先生が対応しなかったことは言った。けれど、いじめっ子の名前は言ってない。でも、名前は合っている。
妙な信憑性があったし、守ろうとしてくれた生徒もうっすらと覚えている。
名前は何だったかと脳味噌の引き出しを漁っていたらようやく一人の人名が出てきた。
白鳥だ。
思わず目を見開いて白鳥のほうを見た。
「それ、俺の弟の光なんです。双子なんですよ。毎日どうすればいいかと相談してきて、それで黒木さんを知ったんです。
光は、正義感の強いやつで。
暴力はよくないから、と子供ながら大人でもどうにもならないようなことを、どうにかしようと頑張っていました。」
そこで白鳥は一呼吸置いてまた話し始めた
「中学も似た様な感じで。あいつばっかり黒木さんと同じクラスになるもんだから不思議ですよね。」
そう言って少し笑った。
クラスの数が4、5クラスとそこそこに小さい中学校だったから、そう思うのも無理はないかもれない。
「それで偶然黒木さんと同じ高校に入って、ようやく同じクラスになったんですね。で、自己紹介のときに始めて顔を知ったんです。」
それが、俺と白鳥との本当の初めての出会いだった。
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