345 / 437
エルとリオンのトホホ外伝
エルとリオンのトホホ外伝4
しおりを挟む
さて所用で呼ばれた隙を見て、さりげなく王に『モテ』の件についても聞いてみた。
さすがに『この件一つ』の相談で、王の所に押しかけるのは気がひけたのだ。
王はとても忙しい方だ。
それなりの配慮を持つのが『大人』ってものなのである。(と、アリシアが言っていた)
そして盛大にお茶を吹かれた。
何がマズかったのだろうか?
「どうして君ら兄弟は二人して……私に茶を吹かすような事ばかり聞いてくるのだっ!」
珍しく王は不機嫌だった。
確かに目の前の書類が吹き出したお茶で濡れたけど、幸いな事に(?)主に濡れたのは俺の服だけだ。
書類の方はホンノ少しだけ。
ちょっとシミにはなるかもしれないが、乾かせば特に問題はないだろう。
いつもは優しい王なのに、今日は妙にイライラしている。
何か嫌なことでもあったのだろうか?
「だいたい何だね。女性の一人や二人に袖にされるぐらいで悩むなど、精神がたるんでいる証拠だ。
別に食事に毒を盛られたわけでも、刺客に追い掛け回されたわけでもないのだろう?
だいたい私は王の身なのに、生涯において女性にモテた事など一度も無い。
それは『この年で独身』の私へのイヤミなのかね?」
うっ!
日頃温和な王をこんなにも怒らせてしまうなんて。
いったい何をやらかしたのだ俺ッ!
別に俺は『王の悪口』などは、言っていない。
ましてやイヤミなど、とんでもない誤解だ。
俺は、『俺自身の事だけ』を話したつもりなのに、いつの間にか話が摩り替わっている。
これはいったいどういうことなのだっ!?
あせりながらも考えてみる。
確かに今日の相談は、軟弱な内容だった。
業務にも関係ない。
けれど、王には今までにも数回『弟についての相談』に乗っていただいたことがある。
業務外のことであっても、基本、部下の相談には親身になってくださる方なのだ。
アリシアいわく、
「下らない相談を忙しい王にすんな!」
だったが、俺にとっては下らなくないし、王も今までの相談のときはとても親身になって下さっていた。
王はアリシアと違って、基本温和で親切な方なのだ。
だからこそ、こんなにも『不機嫌な王』を見て、俺は大変ビックリした。
さすがに『この件一つ』の相談で、王の所に押しかけるのは気がひけたのだ。
王はとても忙しい方だ。
それなりの配慮を持つのが『大人』ってものなのである。(と、アリシアが言っていた)
そして盛大にお茶を吹かれた。
何がマズかったのだろうか?
「どうして君ら兄弟は二人して……私に茶を吹かすような事ばかり聞いてくるのだっ!」
珍しく王は不機嫌だった。
確かに目の前の書類が吹き出したお茶で濡れたけど、幸いな事に(?)主に濡れたのは俺の服だけだ。
書類の方はホンノ少しだけ。
ちょっとシミにはなるかもしれないが、乾かせば特に問題はないだろう。
いつもは優しい王なのに、今日は妙にイライラしている。
何か嫌なことでもあったのだろうか?
「だいたい何だね。女性の一人や二人に袖にされるぐらいで悩むなど、精神がたるんでいる証拠だ。
別に食事に毒を盛られたわけでも、刺客に追い掛け回されたわけでもないのだろう?
だいたい私は王の身なのに、生涯において女性にモテた事など一度も無い。
それは『この年で独身』の私へのイヤミなのかね?」
うっ!
日頃温和な王をこんなにも怒らせてしまうなんて。
いったい何をやらかしたのだ俺ッ!
別に俺は『王の悪口』などは、言っていない。
ましてやイヤミなど、とんでもない誤解だ。
俺は、『俺自身の事だけ』を話したつもりなのに、いつの間にか話が摩り替わっている。
これはいったいどういうことなのだっ!?
あせりながらも考えてみる。
確かに今日の相談は、軟弱な内容だった。
業務にも関係ない。
けれど、王には今までにも数回『弟についての相談』に乗っていただいたことがある。
業務外のことであっても、基本、部下の相談には親身になってくださる方なのだ。
アリシアいわく、
「下らない相談を忙しい王にすんな!」
だったが、俺にとっては下らなくないし、王も今までの相談のときはとても親身になって下さっていた。
王はアリシアと違って、基本温和で親切な方なのだ。
だからこそ、こんなにも『不機嫌な王』を見て、俺は大変ビックリした。
0
あなたにおすすめの小説
白花の檻(はっかのおり)
AzureHaru
BL
その世界には、生まれながらに祝福を受けた者がいる。その祝福は人ならざるほどの美貌を与えられる。
その祝福によって、交わるはずのなかった2人の運命が交わり狂っていく。
この出会いは祝福か、或いは呪いか。
受け――リュシアン。
祝福を授かりながらも、決して傲慢ではなく、いつも穏やかに笑っている青年。
柔らかな白銀の髪、淡い光を湛えた瞳。人々が息を呑むほどの美しさを持つ。
攻め――アーヴィス。
リュシアンと同じく祝福を授かる。リュシアン以上に人の域を逸脱した容姿。
黒曜石のような瞳、彫刻のように整った顔立ち。
王国に名を轟かせる貴族であり、数々の功績を誇る英雄。
【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?
キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。
知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。
今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど——
「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」
幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。
しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。
これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。
全8話。
届かない「ただいま」
AzureHaru
BL
いつも通りの変わらない日常のはずだった。
「行ってきます。」と言って出て行った貴方。1日が終わる頃に「ただいま。」と「おかえり。」を笑顔で交わすはずだった。でも、その言葉はもう貴方には届かない。
これは「優しさが奪った日常」の物語。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる