隠れんぼは終わりにしよう

ぐるもり

文字の大きさ
1 / 31
隠れてないで出てこい!

天使を抱いた

しおりを挟む

「あ、だめっ……!しぇ……しぇん、しぇ……」
「違う。 今は有志だ。 そう呼ベ」
「っ、ゆ、ゆう、し……あっ!」
「……そう、いい。お前ン中、すげぇいいよ」
「あぁん、ぁ、あぁ……きもち、いぃ」

 自分の歳の半分ぐらいかもしれない。そんな事を考えながら俺は腰を振る。もしそれが本当ならば、少し不味いのかもしれない。そう思ったが、本能が理性を凌駕した。なんてかっこいいことを言ったが、要は、組み敷いているこの女が堪らなくイイということ。

「マジで、 すげぇな。おまえ」
「あっ、は、んんんっ!」

 ぱちぱちと肉がぶつかり合う音の中に隠しきれない水音が重なる。ぐり、とこれ以上入らない所まで、俺はブツを押し込む。すると、組み敷いた女の背中が仰け反り、震えた。達した様子を見た俺は、一旦腰の動きを止め、耳元で囁く。

「イった?」
「ん、は、……いっ、たからぁぁん!」

 ふ、ふ、と艶かしい吐息と共に鳴く女。高い声が聞きたくて、話の途中で腰の動きを再開した。女の蜜壺に飲み込まれる。奥底まで、もっともっと、と強請られている。そんな気がしてならない。揺れる腰、波打つ柔らかな尻。時折手を伸ばして、見えない乳房を掴んで、上向いて膨らんだ乳首を捻りあげる。

「っ、ひぃん!」

 艶のある色声と共に、蜜壺がきゅぅっと締められる。うねるその刺激に、俺は達しそうになる。

「……すげぇ締め付け」
「や、みみ、だめ」

 囁くように、耳たぶを舐める。わざと水音を立てた。すると、女は快楽から逃れるように身体を捩った。ちらりと女の唇が見える。赤く熟れ、美味そうな唇だった。顎を押さえ、自分の方に向かせる。

「あっ、」
「舌出せよ」

 背中も顔も反っているせいか、女は少し苦しそうだ。けれども、俺の言ったことに素直に反応して、薄く唇を開く。自分で指示したことだったか、俺はそれ以上待つことが出来なかった。女が舌を出す前に、荒々しく唇を重ねる。

「ん、くっ!」

 溢れ出た唾液を舌で搦めとる。何故か甘く感じた。俺の舌の動きに必死でついて来ようとする女が可愛く思える。少しくぐもった苦しそうな声が聞こえ、俺は唇を離した。

「おまえ、かわいいな」

そう言って見下ろした白い肌には、俺がつけた赤い所有印が至る所に散らばっていた。見えないところにつけたつもりだったが、怪しいところもいくつかありそうだった。

「あ、ゆう、し」

 名前を呼ばれると、天にも昇る心地だ。こいつは俺を天に連れて行ってくれる天使なのではなかろうか?そんな非現実的なことまで考えてしまう。それほどまでに俺はこの行為に、女に、自分に酔っていた。そのせいで一番大事なことを忘れていた。

「っ、ふ、で、る」
「あ、んん、な、なかは、ダメ……っ」
「ってるって……!」

 最奥にぶちまけたい衝動を必死に堪えて、俺は腰を引いた。揺れる尻の間に数回擦り付けて、白濁を撒き散らす。どろりとしてそれは、異物のように、天使の白い背中を汚した。天使が、地上に堕ちる。そんな倒錯めいた事を俺は思ってしまった。

 柔らかい身体と、甘い声。それに溺れた夜だった。酔ってはいない。けれども、素面とも言えない。一人の女に誘われ、応えたそんな夏のある日。



「……こし、いてぇ」

 素肌に纏わりつくシーツが、少し湿っていた。
 身体を起こして周りを見渡すが、昨日夜を共にした女が居ない。窓から降り注ぐ夏特有のギラギラした日差しが、もう朝でないことを教えてくれた。そして、サイドボードに置かれた一枚の紙が目に入った。

佐鳥有志さとりゆうしさま。昨晩はありがとうございました。お先に失礼させていただきます。あと、お菓子、一つだけ頂きました。』

 少し筆跡の濃い、流れるような字でそう書いてあった紙を、俺は握りつぶす。手紙の横にある、一つだけ空白のできた菓子箱を投げ飛ばしたい気分だった。

「ちきしょう!何処に行きやがった!?」

 名前を聞かなかった女を思い出して、俺は一人虚しく叫んだ。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。 お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」 その母は・・迎えにくることは無かった。 代わりに迎えに来た『父』と『兄』。 私の引き取り先は『本当の家』だった。 お父さん「鈴の家だよ?」 鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」 新しい家で始まる生活。 でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。 鈴「うぁ・・・・。」 兄「鈴!?」 倒れることが多くなっていく日々・・・。 そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。 『もう・・妹にみれない・・・。』 『お兄ちゃん・・・。』 「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」 「ーーーーっ!」 ※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。 ※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 ※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。 ※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

処理中です...