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第一章 田中悠斗
隣りの町へ①
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朝日がルナリアの村をやわらかく照らし、木々の間から差す光が道を金色に染めていた。
僕ら――田中悠斗、高柳葵、サーラ、ウミャウ、リネット、そして冒険者ギルドの受付嬢エリル――の6人は、隣町の交易都市ベルフォードへと続く森の小道を進んでいた。
ザルド一味の帳簿をギルド本部に届けるためだ。
あの帳簿があれば、密猟ネットワークの摘発に繋がる――僕らの最初の“大仕事”になるかもしれない。
ウミャウはリネットの手を握りながら、スキップして森の中を跳ね回る。
「ミャウ、ベルフォード、楽しみ! おいしいものあるかなー?」
「市場には果物もお菓子もいっぱいあるわよ。仕事が終わったら、みんなで行こうね。」
エリルが優しく答える。その笑顔のまま、なぜか僕の方をチラッと見て頬を染めた。
……え、今の視線、完全に僕だったよね?
「エリルがギルドの仕事ほっぽって同行なんて珍しいね~?」
葵が意地悪そうにニヤリと笑う。
「帳簿の提出は重要任務なので、 受付として同行しなくちゃと思いまして……」
エリルが胸を張って答える。真面目な彼女らしく、責任感も素晴らしい。
「そっかあ、悠斗に用があるのかと思った」
「ち、違います!……違うんです!! 」
エリルが慌てて手を振る。うん、めちゃくちゃ挙動不審だ。
「ま、でもエリルが一緒だと助かるよ。手続きも早いし。」
僕がフォローすると、彼女は書類袋を抱きしめながらモゴモゴと呟いた。
「そ、そう……悠斗さんのためなら――じゃなくて! ギルドのため!」
リネットがその様子を見て、クスクスと微笑む。
「……エリルさん、顔、赤いです……」
「こ、これは……朝日がまぶしいだけ!」
必死に否定するエリルの声が裏返る。
サーラが腕を組み、淡々と呟いた。
「ふむ……そんなにそのオスの種は優秀なのか。ならば私も――」
「ミャウ、種って食べられる? ミャウも欲しい!」
全員が一瞬固まり――次の瞬間、爆笑が広がった。
「ウミャウ、それは違う意味!」
「ウミャウ、教育的指導だな……」
「え、なにが!? ミャウわかんない!」
笑いながら進む道は、鳥のさえずりと朝露の匂いで満ちていた。
リネットが小さな声で呟く。
「……私、こんなふうにみんなと歩くの、初めてです……楽しい……」
その言葉に、僕は微笑んで言った。
「リネット、これからもっと楽しいことがいっぱいあるよ。な、葵?」
「うーん。でも田中君が変なトラブルばかり起こすからなあ」
「ハハハ、急に田中君呼びかよ!」
「フフフ」
*
そんな穏やかな道行きに、突如――金属がぶつかる鋭い音と、叫び声が森に響いた。
空気が一瞬にして張り詰め、サーラの耳がピクリと動く。
「……戦闘の音だ。しかも近い。」
全員が足を止める。鳥のさえずりが止み、代わりに聞こえてくるのは怒号と剣戟の連なり。
僕らは音のする方角へ身を屈めながら進み、木々の間から様子を覗いた。
そこでは――銀の鎧をまとった女性たちが、巨大な鳥のような魔獣と激しくぶつかっていた。
赤いとさか、岩のような翼。あれは……コカトリス!
「隊列を維持! 石化ブレスに気をつけろ!」
リーダー格らしき女性の声が響く。
彼女の指揮のもと、王国騎士団の紋章を刻んだ女性騎士たちが整然と陣を組み、剣と魔法で応戦していた。
だが――敵の数は多い。森の中には十数頭ものコカトリスがうごめき、ブレスと爪の嵐が騎士たちを押し潰そうとしている。
「王国騎士団……間違いない。エルトリアの精鋭部隊よ。、しかも全員女性だけの」
エリルが息を呑みながら呟いた。
次の瞬間、コカトリスの尾が大地を薙ぎ、騎士のひとりが吹き飛ばされる。
「葵、助けよう!」
僕は思わず言葉を放つ。だが葵は剣を抜いたまま、まるで冷水を浴びせるように言った。
「……ほんと、そういうとこ直らないね。勢いで動けば何とかなるって顔してる」
「いや、見てみろよ! あの人たち、もう限界――」
「見えてるよ。でも、あれは私たちが口出す領分じゃない」
葵の声は静かだった。けれど、妙に刺さる。
「向こうは王国騎士団。命の張り方も、撤退のタイミングも、私たちよりずっと上。手を出したら足を引っ張るだけ」
「……それでも、放っておけないだろ!」
「放っておけるようになれって言ってんの」
葵はため息をついて、チラリと僕を見る。
「 “助けたい”だけで突っ込んで、全員死ぬのはただの自己満足。ヒーローごっこがしたいなら、まず生き残る練習から始めなよ」
「っ……!」
言い返せない。悔しいけど、正論だ。
金属のぶつかる音が森に響く。遠くで騎士が叫び、別の声が指示を飛ばす。戦場の熱気が、冷たい風に乗って流れてきた。
葵は剣を納めると、肩越しに言った。
「……背負える命の数、数え間違えるなよ。」
僕は唇を噛み。
視線の先で、光る甲冑が一瞬だけ朝日に反射する。
その輝きが消えていく……。
「ごめん、無理……」
「エリル、弱点を!」
僕が叫ぶと、エリルは慌てて書類袋から魔獣図鑑を引っ張り出す。
「えっと、えっと……あった! コカトリスは目が弱点です! 石化ブレスは“直視しなければ”防げます! 複数いる時はブレスを交互に吐くから、群れを分断するのが鍵です! あんなにいるなら、必ずリーダー個体がいるはず! そいつを倒せば群れは混乱するはずです!」
――リーダーか。
なら、僕の鑑定スキルで見つけ出せる。
息を吸い込む。脳裏に、ザルドとの死闘がよみがえる。
あの時も無理だと思った。でも、やれた。今度もきっと――。
視界の端で、リネットが杖を握りしめている。
騎士団の防御線は崩れかけていた。時間がない。
「リネット、回復準備! サーラ、ウミャウ、突撃に備えて! エリルは後方で援護!」
僕の号令に全員が一斉に動いた。
サーラが低く唸り、爪を鳴らす。ウミャウが腰を落とし、尻尾をぴんと立てる。リネットは両手で杖を握り、祈るように目を閉じた。
エリルは顔を強張らせながらも、魔法の印を刻み始める。
でも葵は動こうとしない……。
――やるしかない。
「僕がリーダーを見つける!みんな、準備完了次第、突撃だ!」
振り返り、葵に声をかける。
「葵も!」
「はいはい、わかったよ」
葵も渋々動き出した。
――よかった。
次の瞬間、僕らは木陰を飛び出した――!
僕ら――田中悠斗、高柳葵、サーラ、ウミャウ、リネット、そして冒険者ギルドの受付嬢エリル――の6人は、隣町の交易都市ベルフォードへと続く森の小道を進んでいた。
ザルド一味の帳簿をギルド本部に届けるためだ。
あの帳簿があれば、密猟ネットワークの摘発に繋がる――僕らの最初の“大仕事”になるかもしれない。
ウミャウはリネットの手を握りながら、スキップして森の中を跳ね回る。
「ミャウ、ベルフォード、楽しみ! おいしいものあるかなー?」
「市場には果物もお菓子もいっぱいあるわよ。仕事が終わったら、みんなで行こうね。」
エリルが優しく答える。その笑顔のまま、なぜか僕の方をチラッと見て頬を染めた。
……え、今の視線、完全に僕だったよね?
「エリルがギルドの仕事ほっぽって同行なんて珍しいね~?」
葵が意地悪そうにニヤリと笑う。
「帳簿の提出は重要任務なので、 受付として同行しなくちゃと思いまして……」
エリルが胸を張って答える。真面目な彼女らしく、責任感も素晴らしい。
「そっかあ、悠斗に用があるのかと思った」
「ち、違います!……違うんです!! 」
エリルが慌てて手を振る。うん、めちゃくちゃ挙動不審だ。
「ま、でもエリルが一緒だと助かるよ。手続きも早いし。」
僕がフォローすると、彼女は書類袋を抱きしめながらモゴモゴと呟いた。
「そ、そう……悠斗さんのためなら――じゃなくて! ギルドのため!」
リネットがその様子を見て、クスクスと微笑む。
「……エリルさん、顔、赤いです……」
「こ、これは……朝日がまぶしいだけ!」
必死に否定するエリルの声が裏返る。
サーラが腕を組み、淡々と呟いた。
「ふむ……そんなにそのオスの種は優秀なのか。ならば私も――」
「ミャウ、種って食べられる? ミャウも欲しい!」
全員が一瞬固まり――次の瞬間、爆笑が広がった。
「ウミャウ、それは違う意味!」
「ウミャウ、教育的指導だな……」
「え、なにが!? ミャウわかんない!」
笑いながら進む道は、鳥のさえずりと朝露の匂いで満ちていた。
リネットが小さな声で呟く。
「……私、こんなふうにみんなと歩くの、初めてです……楽しい……」
その言葉に、僕は微笑んで言った。
「リネット、これからもっと楽しいことがいっぱいあるよ。な、葵?」
「うーん。でも田中君が変なトラブルばかり起こすからなあ」
「ハハハ、急に田中君呼びかよ!」
「フフフ」
*
そんな穏やかな道行きに、突如――金属がぶつかる鋭い音と、叫び声が森に響いた。
空気が一瞬にして張り詰め、サーラの耳がピクリと動く。
「……戦闘の音だ。しかも近い。」
全員が足を止める。鳥のさえずりが止み、代わりに聞こえてくるのは怒号と剣戟の連なり。
僕らは音のする方角へ身を屈めながら進み、木々の間から様子を覗いた。
そこでは――銀の鎧をまとった女性たちが、巨大な鳥のような魔獣と激しくぶつかっていた。
赤いとさか、岩のような翼。あれは……コカトリス!
「隊列を維持! 石化ブレスに気をつけろ!」
リーダー格らしき女性の声が響く。
彼女の指揮のもと、王国騎士団の紋章を刻んだ女性騎士たちが整然と陣を組み、剣と魔法で応戦していた。
だが――敵の数は多い。森の中には十数頭ものコカトリスがうごめき、ブレスと爪の嵐が騎士たちを押し潰そうとしている。
「王国騎士団……間違いない。エルトリアの精鋭部隊よ。、しかも全員女性だけの」
エリルが息を呑みながら呟いた。
次の瞬間、コカトリスの尾が大地を薙ぎ、騎士のひとりが吹き飛ばされる。
「葵、助けよう!」
僕は思わず言葉を放つ。だが葵は剣を抜いたまま、まるで冷水を浴びせるように言った。
「……ほんと、そういうとこ直らないね。勢いで動けば何とかなるって顔してる」
「いや、見てみろよ! あの人たち、もう限界――」
「見えてるよ。でも、あれは私たちが口出す領分じゃない」
葵の声は静かだった。けれど、妙に刺さる。
「向こうは王国騎士団。命の張り方も、撤退のタイミングも、私たちよりずっと上。手を出したら足を引っ張るだけ」
「……それでも、放っておけないだろ!」
「放っておけるようになれって言ってんの」
葵はため息をついて、チラリと僕を見る。
「 “助けたい”だけで突っ込んで、全員死ぬのはただの自己満足。ヒーローごっこがしたいなら、まず生き残る練習から始めなよ」
「っ……!」
言い返せない。悔しいけど、正論だ。
金属のぶつかる音が森に響く。遠くで騎士が叫び、別の声が指示を飛ばす。戦場の熱気が、冷たい風に乗って流れてきた。
葵は剣を納めると、肩越しに言った。
「……背負える命の数、数え間違えるなよ。」
僕は唇を噛み。
視線の先で、光る甲冑が一瞬だけ朝日に反射する。
その輝きが消えていく……。
「ごめん、無理……」
「エリル、弱点を!」
僕が叫ぶと、エリルは慌てて書類袋から魔獣図鑑を引っ張り出す。
「えっと、えっと……あった! コカトリスは目が弱点です! 石化ブレスは“直視しなければ”防げます! 複数いる時はブレスを交互に吐くから、群れを分断するのが鍵です! あんなにいるなら、必ずリーダー個体がいるはず! そいつを倒せば群れは混乱するはずです!」
――リーダーか。
なら、僕の鑑定スキルで見つけ出せる。
息を吸い込む。脳裏に、ザルドとの死闘がよみがえる。
あの時も無理だと思った。でも、やれた。今度もきっと――。
視界の端で、リネットが杖を握りしめている。
騎士団の防御線は崩れかけていた。時間がない。
「リネット、回復準備! サーラ、ウミャウ、突撃に備えて! エリルは後方で援護!」
僕の号令に全員が一斉に動いた。
サーラが低く唸り、爪を鳴らす。ウミャウが腰を落とし、尻尾をぴんと立てる。リネットは両手で杖を握り、祈るように目を閉じた。
エリルは顔を強張らせながらも、魔法の印を刻み始める。
でも葵は動こうとしない……。
――やるしかない。
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