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第一章 田中悠斗
ワイバーン討伐戦②
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グゥワオオオォォーーン!!
嵐の中の雷鳴のような叫び声が響き渡り、その轟音が洞窟の天井を震わせた。
耳の奥まで響く振動。足元の岩が細かく砕け、空気が灼ける。
ゴゴゴゴォォォッ!!
深く低い唸り声が重なり、ワイバーンが息を吸う音が徐々に大きくなっていく。
――まずい、火炎を吐く気だ!
「全員、岩陰へッ!」
ブワァァァァァッ!!
熱風と光が一瞬にして視界を奪った。
僕らは慌てて岩の陰に飛び込む。
真紅の炎が洞窟を埋め尽くし、岩の壁が赤く焼ける。
リネットが悲鳴を上げ、僕らは身を伏せる。肌が焼けるように熱い!
「翼の付け根を狙え!」
セレナの鋭い指示が飛ぶ。
エリルが反射的に弓を構え、連射。
矢が空気を裂き、ワイバーンの巨大な翼を貫く。
金属のような鱗が弾け、ワイバーンが苦痛の咆哮を上げた。
「ナイスショット! でも怒ったぞ!」
尾が暴風のように薙ぎ払い、岩壁を粉砕する。
衝撃波で砂塵が舞い、視界が霞む。
「くそっ、でかいだけじゃなくて速いっ!」
ワイバーンが突進してきた。
洞窟全体が揺れ、頭上から岩屑が降り注ぐ。
セレナが盾を構え、ワイバーンの巨体を真っ向から受け止めた。
「私が引きつける! 悠斗、チャンスを作れ!」
金属が軋み、火花が散る。
セレナの脚が地面を滑り、靴底が火花を散らす。
それでも――彼女は一歩も退かない。
まさに騎士団長の名に恥じぬ戦いぶりだ。
「ミャウ! ユート、隙を作るニャ!」
ウミャウが素早く側面に回り込み、爪で鱗の隙間を狙う。
鋭い金属音が鳴り、ワイバーンの視線が逸れる。
そこへ――サーラ!
「ヒョウ! 見ろ、この速さを!」
サーラがしなやかな跳躍で尾に飛びつき、鋭い爪で鱗を削る。
まるで銀色の閃光。豹の獣人らしい身のこなしだ。
ウミャウと一緒に森で遊んで、野性が目覚めたか!
しかし鱗の硬さは想像以上で、尾を振った衝撃で逆に弾き飛ばされる。
「くっ、硬い……!」
「サーラ、大丈夫!?」
ウミャウが小石を投げながら叫ぶが、ワイバーンにはまるで効かない。
リネットが慌てて詠唱を始め、温かな光がサーラを包み始める。
「ヒール!」
――サーラの傷がふさがっていく。
「悠斗さん、ブレスがまた来ます! 左!」
エリルの声。反射的に跳んだ瞬間、火炎が背中をかすめた。
僕とセレナはギリギリで回避した。
洞窟全体が真紅に染まり、熱気が皮膚を焼く。
セレナが槍を突き出し、ワイバーンの腹に突き刺した。
鋭い衝撃音。
だが、ワイバーンは天井へと飛び上がり、洞窟の天井を這うように動き回りはじめた。
「飛行された!まずい!」
僕が叫ぶ。
エリルがすかさず矢を連射する――!
鋭い矢の連撃が命中、翼の付け根付け根に突き刺さる!
グゥオオオッ!
苦痛の咆哮。
片翼が垂れ下がり、天井にぶつかって崩れ落ちる。
「飛行封じ成功!」
「よし、畳みかける!」
僕が剣を握り直し、ワイバーンに突っ込む。
走りながら【鑑定】で腹部の弱点を確認する。
光る点――そこだ!
「くらえええええっ!」
剣を振り下ろし、鱗が砕ける。熱い血が飛び散り、火花が舞った。
ワイバーンが絶叫し、尾で反撃。しかし、セレナの盾がそれを受け止める。
「悠斗、かっこいい……子供欲しい……ボソッ」
セレナが戦闘中にも関わらずそんなことを呟く。いや、集中してくれ!
「ミャウ! ユート、もっとニャ!」
ウミャウがワイバーンの背に飛び乗り、爪でガリガリ。
サーラが尾を掴んで動きを封じ、リネットが追加の【防御結界】を展開。光のドームが一瞬だけ洞窟を照らし、ワイバーンの反撃を最小限に抑える。
「みんな、持ちこたえろ!」
セレナが膝をつきながらも槍を振るい、脚部を貫く。
サーラが「今だ!」と腹部に連続攻撃。
ワイバーンが咆哮とともに暴れ、僕は岩壁に叩きつけられる。
「ぐっ……!」
視界が歪む中、リネットの涙声が聞こえる。
「悠斗さん、ヒール!ヒール!ヒール!」
柔らかな光が体を包み、傷が癒える。息が戻る。
だが、ワイバーンが再び息を吸い込み始めた。
ブレスが来る――!
サーラが後退し、リネットのMPも残りわずかだ。
ワイバーンが火炎ブレスを再び放ち、洞窟が灼熱に包まれる。
――なかなか倒せない。どうする?
――そうだ、あの手はどうだ!
前のコカトリス戦で習得したスキル!
「石化2倍を発動!」
青白い光が剣を包み、地面を這うように走った。
ワイバーンの脚が瞬く間に石化していく。
「「「おお、さすが!」」」
「ユート!」
「悠斗!」
「悠斗さま!」
「ユーヒョウ!」
「悠斗さん!」
「おおっ、効いてる!」
――ところが!
下級ドラゴンの抵抗力は高く、両脚しか固まらない。
脚だけが石化し、上半身は暴れ続けている。
「完全には効かないか……! でも動きが止まった! 今だ、腹部を!」
エリルが「悠斗さん、腹部を集中攻撃!」と叫ぶ。
そうだ、ワイバーンが両脚を石化させられ、動けなくなっている。
今が絶好のチャンスだ!
「みんな、腹部を狙え! 今だ!」
僕の叫びに、全員が一斉に動いた。
セレナが槍を構え直し、ワイバーンの腹部に全力で突き刺す。
ゴリャッ!
エリルは弓を連射し、矢が腹部に次々と突き刺さる。
ウミャウとサーラも連携し、素早い動きで腹部の傷口をさらに爪で切り裂く。
「ミャウ! ここニャ!」
「ヒョウ! やったれヒョ……ゴホゴホ……めんどくさいな!」
鱗が砕け、赤い液体が飛び散る。
ワイバーンが苦痛の咆哮を上げる。
「悠斗さん、攻撃強化!」
リネットが最後のMPを振り絞って詠唱、【攻撃強化】の魔法を僕とセレナに付与する。
金色の光が僕とセレナを包む。
体の中に、力がみなぎる――!
「悠斗さん、セレナさん、頑張って……!」
ワイバーンが暴れ、尾を振り回すが、脚が石化しているため動きが制限されている。僕は【鑑定】で腹部の傷が深くなっているのを確認し、剣を振り上げる。
「これで終わりだ!」
――2倍スキルを発動!力を2倍に!29x2→58(持続時間1分、クールタイム1分)
――2倍スキルを発動!力を2倍に!58x2→116(持続時間30秒、クールタイム2分)
――2倍スキルを発動!力を2倍に!116x2→232(持続時間15秒、クールタイム4分)
――2倍スキルを発動!力を2倍に!232x2→464(持続時間8秒、クールタイム8分)
――2倍スキルを発動!力を2倍に!464x2→928(持続時間4秒、クールタイム16分)
――2倍スキル、連続発動!
力が倍化し、身体が光に包まれる。
ワイバーンの腹部に強化した力で一撃を放つ。
鱗が粉々に砕け、肉が裂け、血飛沫が熱風に舞う。
ワイバーンが最後の力を振り絞り、火炎ブレスを吐こうとするが、
セレナが盾で突進し、その口を強引に塞ぐ。
「吐かせない!」
グゥオオオッ!!
「今だ!」
セレナが槍でトドメを刺す。ワイバーンが悶え、最後の絶叫とともに、地面に崩れ落ちる。
洞窟に静寂が戻り、赤く照っていた岩壁の光が徐々に弱まっていく。
僕は剣を地面に突き立て、膝をついた。
「はぁ……はぁ……やった……倒した……!」
僕が息を切らしながら言う。次の瞬間、歓声が爆発した。
「悠斗、最高!」
「ユート、かっこいいニャ!」
「ヒョウ! 勝ったヒョウ!」
「悠斗さま……素敵……」
「悠斗さん、すごいです!」
頭の中にシステム音が響く。
『レベルアップしました! レベル10にあがりました!』
『レベルアップしました! レベル11にあがりました!』
『レベルアップしました! レベル12にあがりました!』
おお、レベルが3つも上がったぞ。
セレナが勢いよく僕に飛びついてきた。
硬い鎧が顔面を直撃して吹っ飛ばされる。
すかさずエリルが柔らかい感触でキャッチ。
ウミャウとサーラが同時に抱きつき、リネットは泣きながら僕の腕にしがみついてきた。
全員が息を切らしながらも笑顔を見せる。
「……ふふふ、これで好感度アップ……今晩あたりにでも……ボソッ」
セレナがまた変なことを呟く。いや、戦闘中も言ってたけどさ!
エリルが魔獣図鑑を取り出し、死体を調べて目を輝かせた。
「鱗と爪、どれも超高価素材です! あと心臓……これは王都で売ったら大金ですよ!」
「……MP使いすぎましたぁ……フラフラ……」
リネットが小さく呟いて、ふらりと倒れ込む。
僕は笑って、彼女の肩を支えた。
「とりあえず、素材を回収して帰ろう。みんな、よくやった!」
洞窟の奥から微かな光が差し込み、
熱気の中でひときわ鮮やかに輝いていた。
ワイバーンの鱗を袋に詰め、皆で出口へ向かう。
疲れ果てながらも笑顔で洞窟を後にした。
これでベルフォード周辺の村も安心だ。
葵の不在はまだ心に残るが、仲間たちの絆で乗り越えた。
仲間たちの笑顔を見ていると――
きっと、今はこれでいいと思えた。
*
===== ステータス =====
名前:田中悠斗
レベル:12
力:35
素早さ:30
器用さ:16
体力:23
知力:16
精神:16
幸運:16
HP:170
MP:160
SP:170
スキル:
鑑定Lv2
マップLv1
2倍
余ってるポイント:24
=================
嵐の中の雷鳴のような叫び声が響き渡り、その轟音が洞窟の天井を震わせた。
耳の奥まで響く振動。足元の岩が細かく砕け、空気が灼ける。
ゴゴゴゴォォォッ!!
深く低い唸り声が重なり、ワイバーンが息を吸う音が徐々に大きくなっていく。
――まずい、火炎を吐く気だ!
「全員、岩陰へッ!」
ブワァァァァァッ!!
熱風と光が一瞬にして視界を奪った。
僕らは慌てて岩の陰に飛び込む。
真紅の炎が洞窟を埋め尽くし、岩の壁が赤く焼ける。
リネットが悲鳴を上げ、僕らは身を伏せる。肌が焼けるように熱い!
「翼の付け根を狙え!」
セレナの鋭い指示が飛ぶ。
エリルが反射的に弓を構え、連射。
矢が空気を裂き、ワイバーンの巨大な翼を貫く。
金属のような鱗が弾け、ワイバーンが苦痛の咆哮を上げた。
「ナイスショット! でも怒ったぞ!」
尾が暴風のように薙ぎ払い、岩壁を粉砕する。
衝撃波で砂塵が舞い、視界が霞む。
「くそっ、でかいだけじゃなくて速いっ!」
ワイバーンが突進してきた。
洞窟全体が揺れ、頭上から岩屑が降り注ぐ。
セレナが盾を構え、ワイバーンの巨体を真っ向から受け止めた。
「私が引きつける! 悠斗、チャンスを作れ!」
金属が軋み、火花が散る。
セレナの脚が地面を滑り、靴底が火花を散らす。
それでも――彼女は一歩も退かない。
まさに騎士団長の名に恥じぬ戦いぶりだ。
「ミャウ! ユート、隙を作るニャ!」
ウミャウが素早く側面に回り込み、爪で鱗の隙間を狙う。
鋭い金属音が鳴り、ワイバーンの視線が逸れる。
そこへ――サーラ!
「ヒョウ! 見ろ、この速さを!」
サーラがしなやかな跳躍で尾に飛びつき、鋭い爪で鱗を削る。
まるで銀色の閃光。豹の獣人らしい身のこなしだ。
ウミャウと一緒に森で遊んで、野性が目覚めたか!
しかし鱗の硬さは想像以上で、尾を振った衝撃で逆に弾き飛ばされる。
「くっ、硬い……!」
「サーラ、大丈夫!?」
ウミャウが小石を投げながら叫ぶが、ワイバーンにはまるで効かない。
リネットが慌てて詠唱を始め、温かな光がサーラを包み始める。
「ヒール!」
――サーラの傷がふさがっていく。
「悠斗さん、ブレスがまた来ます! 左!」
エリルの声。反射的に跳んだ瞬間、火炎が背中をかすめた。
僕とセレナはギリギリで回避した。
洞窟全体が真紅に染まり、熱気が皮膚を焼く。
セレナが槍を突き出し、ワイバーンの腹に突き刺した。
鋭い衝撃音。
だが、ワイバーンは天井へと飛び上がり、洞窟の天井を這うように動き回りはじめた。
「飛行された!まずい!」
僕が叫ぶ。
エリルがすかさず矢を連射する――!
鋭い矢の連撃が命中、翼の付け根付け根に突き刺さる!
グゥオオオッ!
苦痛の咆哮。
片翼が垂れ下がり、天井にぶつかって崩れ落ちる。
「飛行封じ成功!」
「よし、畳みかける!」
僕が剣を握り直し、ワイバーンに突っ込む。
走りながら【鑑定】で腹部の弱点を確認する。
光る点――そこだ!
「くらえええええっ!」
剣を振り下ろし、鱗が砕ける。熱い血が飛び散り、火花が舞った。
ワイバーンが絶叫し、尾で反撃。しかし、セレナの盾がそれを受け止める。
「悠斗、かっこいい……子供欲しい……ボソッ」
セレナが戦闘中にも関わらずそんなことを呟く。いや、集中してくれ!
「ミャウ! ユート、もっとニャ!」
ウミャウがワイバーンの背に飛び乗り、爪でガリガリ。
サーラが尾を掴んで動きを封じ、リネットが追加の【防御結界】を展開。光のドームが一瞬だけ洞窟を照らし、ワイバーンの反撃を最小限に抑える。
「みんな、持ちこたえろ!」
セレナが膝をつきながらも槍を振るい、脚部を貫く。
サーラが「今だ!」と腹部に連続攻撃。
ワイバーンが咆哮とともに暴れ、僕は岩壁に叩きつけられる。
「ぐっ……!」
視界が歪む中、リネットの涙声が聞こえる。
「悠斗さん、ヒール!ヒール!ヒール!」
柔らかな光が体を包み、傷が癒える。息が戻る。
だが、ワイバーンが再び息を吸い込み始めた。
ブレスが来る――!
サーラが後退し、リネットのMPも残りわずかだ。
ワイバーンが火炎ブレスを再び放ち、洞窟が灼熱に包まれる。
――なかなか倒せない。どうする?
――そうだ、あの手はどうだ!
前のコカトリス戦で習得したスキル!
「石化2倍を発動!」
青白い光が剣を包み、地面を這うように走った。
ワイバーンの脚が瞬く間に石化していく。
「「「おお、さすが!」」」
「ユート!」
「悠斗!」
「悠斗さま!」
「ユーヒョウ!」
「悠斗さん!」
「おおっ、効いてる!」
――ところが!
下級ドラゴンの抵抗力は高く、両脚しか固まらない。
脚だけが石化し、上半身は暴れ続けている。
「完全には効かないか……! でも動きが止まった! 今だ、腹部を!」
エリルが「悠斗さん、腹部を集中攻撃!」と叫ぶ。
そうだ、ワイバーンが両脚を石化させられ、動けなくなっている。
今が絶好のチャンスだ!
「みんな、腹部を狙え! 今だ!」
僕の叫びに、全員が一斉に動いた。
セレナが槍を構え直し、ワイバーンの腹部に全力で突き刺す。
ゴリャッ!
エリルは弓を連射し、矢が腹部に次々と突き刺さる。
ウミャウとサーラも連携し、素早い動きで腹部の傷口をさらに爪で切り裂く。
「ミャウ! ここニャ!」
「ヒョウ! やったれヒョ……ゴホゴホ……めんどくさいな!」
鱗が砕け、赤い液体が飛び散る。
ワイバーンが苦痛の咆哮を上げる。
「悠斗さん、攻撃強化!」
リネットが最後のMPを振り絞って詠唱、【攻撃強化】の魔法を僕とセレナに付与する。
金色の光が僕とセレナを包む。
体の中に、力がみなぎる――!
「悠斗さん、セレナさん、頑張って……!」
ワイバーンが暴れ、尾を振り回すが、脚が石化しているため動きが制限されている。僕は【鑑定】で腹部の傷が深くなっているのを確認し、剣を振り上げる。
「これで終わりだ!」
――2倍スキルを発動!力を2倍に!29x2→58(持続時間1分、クールタイム1分)
――2倍スキルを発動!力を2倍に!58x2→116(持続時間30秒、クールタイム2分)
――2倍スキルを発動!力を2倍に!116x2→232(持続時間15秒、クールタイム4分)
――2倍スキルを発動!力を2倍に!232x2→464(持続時間8秒、クールタイム8分)
――2倍スキルを発動!力を2倍に!464x2→928(持続時間4秒、クールタイム16分)
――2倍スキル、連続発動!
力が倍化し、身体が光に包まれる。
ワイバーンの腹部に強化した力で一撃を放つ。
鱗が粉々に砕け、肉が裂け、血飛沫が熱風に舞う。
ワイバーンが最後の力を振り絞り、火炎ブレスを吐こうとするが、
セレナが盾で突進し、その口を強引に塞ぐ。
「吐かせない!」
グゥオオオッ!!
「今だ!」
セレナが槍でトドメを刺す。ワイバーンが悶え、最後の絶叫とともに、地面に崩れ落ちる。
洞窟に静寂が戻り、赤く照っていた岩壁の光が徐々に弱まっていく。
僕は剣を地面に突き立て、膝をついた。
「はぁ……はぁ……やった……倒した……!」
僕が息を切らしながら言う。次の瞬間、歓声が爆発した。
「悠斗、最高!」
「ユート、かっこいいニャ!」
「ヒョウ! 勝ったヒョウ!」
「悠斗さま……素敵……」
「悠斗さん、すごいです!」
頭の中にシステム音が響く。
『レベルアップしました! レベル10にあがりました!』
『レベルアップしました! レベル11にあがりました!』
『レベルアップしました! レベル12にあがりました!』
おお、レベルが3つも上がったぞ。
セレナが勢いよく僕に飛びついてきた。
硬い鎧が顔面を直撃して吹っ飛ばされる。
すかさずエリルが柔らかい感触でキャッチ。
ウミャウとサーラが同時に抱きつき、リネットは泣きながら僕の腕にしがみついてきた。
全員が息を切らしながらも笑顔を見せる。
「……ふふふ、これで好感度アップ……今晩あたりにでも……ボソッ」
セレナがまた変なことを呟く。いや、戦闘中も言ってたけどさ!
エリルが魔獣図鑑を取り出し、死体を調べて目を輝かせた。
「鱗と爪、どれも超高価素材です! あと心臓……これは王都で売ったら大金ですよ!」
「……MP使いすぎましたぁ……フラフラ……」
リネットが小さく呟いて、ふらりと倒れ込む。
僕は笑って、彼女の肩を支えた。
「とりあえず、素材を回収して帰ろう。みんな、よくやった!」
洞窟の奥から微かな光が差し込み、
熱気の中でひときわ鮮やかに輝いていた。
ワイバーンの鱗を袋に詰め、皆で出口へ向かう。
疲れ果てながらも笑顔で洞窟を後にした。
これでベルフォード周辺の村も安心だ。
葵の不在はまだ心に残るが、仲間たちの絆で乗り越えた。
仲間たちの笑顔を見ていると――
きっと、今はこれでいいと思えた。
*
===== ステータス =====
名前:田中悠斗
レベル:12
力:35
素早さ:30
器用さ:16
体力:23
知力:16
精神:16
幸運:16
HP:170
MP:160
SP:170
スキル:
鑑定Lv2
マップLv1
2倍
余ってるポイント:24
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疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
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