お姉ちゃんと仲良くしような

武 働丁

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もっといいことしような。

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「がっかりする事はないんだぜ、私がもっと気持ちよくさせてあげる」
 妖艶な表情で勇名が武を見つめる。その頬がかすかに紅潮している。
 「さあ、じっとして、あーん」
 勇名が大きく口を開けた。その時、勇名の口から鋭い二本の牙が出ているのが見えた。
 「ちょ、なんだよ、その牙!」
 「あれ?今頃気付いたの?普通の女の子がヤクザの用心棒とかしてると思う?」
 勇名は薄ら笑いを浮かべた。
 「え?」
 「わかるよね、私がヴァンプヨーナだってこと」
  勇名は武の両腕をもってドンと壁におしつけた。
  勇名の目がみるみるうちに真っ赤に変色していく。

 「まてよ!俺は身内だろ!血を吸ったらお前の下僕になって、弟じゃなくなるじゃないか!」
 武がそう言うと、勇名は少しつまらなそうに口をしめてとがらせた。
 「ちっ、めんどくせえなあ、お前、ヴァンプが契約者との約束を破れないこと知ってるのか」
 「知らないよ、そんなの、たまたまだ!」
 「うーん」
 勇名が少し思案する。

 「そうだ!」
 勇名が武に手を伸ばす。
 「食べないでください!」
 「食べないよ~」
 勇名は薄ら笑いをうかべながら武の右目に手を伸ばす。
 「な、何を、やめっ!」
 「大丈夫、痛いのは最初だけだから」
 グリッと鈍い音がした。
 「ぎゃあああああああああー!」
 武の右目からボタボタと血が流れる。
 「ぎゃああああああ、ああがああああああー!痛い!痛い!痛い!」
 勇名は薄ら笑いを浮かべたまたグリッと指で武の右目をえぐり取る。
 武の右目があったところからボタボタと血が流れ出す。
 「痛い!痛い!痛い、あがががが、あああ、痛い、苦しい、助けて、助けて」
  武はその場にしゃがみ込むが勇名は楽しそうに武の右目を口の中にほおばり、
  舌でころがしてあそんだ。
 「ハム、ハム、弟の目玉おいちー」
 「あああ、痛い、あああ痛い、殺して、あああ、殺してええええ」
 呻く武を見下ろしながら勇名は今度は自分の右目を指でくりぬく。
 「立て」
 冷めた越えで勇名が言った。
 「あががががが、痛い、痛いいいいい」
  武は動けないでいる。
 「立てよ」
 勇名は面倒くさそうに武の首を持つと、すごい腕力で、片腕で武をもちあげる。
 「うぐぐぐぐぐ」
 武は口から血泡を吹く。
 「はい、ご褒美」
 そういうと勇名は血だらけの自分の目玉を武のえぐり取った目玉の穴に押し込んだ。
 ドクン!
 武の体に衝撃が走る。
 どうしようもない体の芯から痒みかゆみのようなものがこみ上げてくる。
 それは、すぐに快感にかわる。
 「ほああああああー」
 不覚にも武は勃起してしまった。
 「ああああああー」
 武は体を小刻みに痙攣させた。
 勇名は武の体を無造作に床に放り投げる。
 武は太ももを二回ほどビクン、ビクンと痙攣させたあと、荒い息で深呼吸する。
 「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、なんだこれ」
 「な、きもちいいだろ」
 勇名が優しくほほえみかける。
 「いったい、何をしたんだ」
 「私達は身内になったんだ。身も心も一つになったんだよ」
 勇名は少し顔を赤らめながら肩をすくめ、首をかしげた。
「これからは、いーっぱいお姉ちゃんと仲良くしよーな」
 勇名は屈託のない満面の笑みを浮かべた。
 
 武の中に押し込まれた勇名の右目から何本もの毛細血管が根のように張り出し、
 武の頭の中にズルズルと浸透していくのが分かった。
 「ううううっ」
 武は身震いしながら身をかがめた。
 「これでお前は不死身になったんだよ」
 そう言いながら勇名は武の頭を胸元に抱き寄せる。
 柔らかい勇名の胸が武の鼻筋にあたる。

 武は頭がくらくらした。
 勇名の胸は甘い良い香りがした。
 柔らかい感触で顔が包まれる。
 ずっとこうしていたい、武はそう思った。
 
  
 「不死身?本当に俺は不死身になったの?ドラキュラになっちゃったの?」
 不安なような、優越感のような、なんとも言えない気持ちで武が問う。
 「右目だけね」
 勇名があっさり答えた。
 「右目だけかよ!」
 武は勇名に突っ込みを入れた。
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