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おまけ(随時更新)
【登場人物紹介】(18/5/11更新)
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基本的に複数話またがって出る人物が対象。追加あり次第随時更新します。
設定愛刀はメモも兼ねているため、必ずしも登場するとは限りません。
【第一話から登場】
■豊臣秀次
一人称:私
愛刀:波およぎ兼光(刀 彼の所持時はまだ名付けられていないため「備前長船兼光」表記)
天下人・豊臣秀吉の甥(姉の子)であり、秀吉の養子にして現関白。
真面目で責任感が強く、優しい。少々気負い過ぎと取られるほどに。そのため、武将としてはあまり向いていないかも知れない。
自身の考えに一本芯は通っており、間違った事は間違っていると言うタイプ。
口調もいつも優しく穏やかだが、自分の想いを通す時は力強くなる。
秀俊は義理の弟であるが、自分の弟のように可愛がっている。
■小早川秀秋(豊臣秀俊)
一人称:私(わたし)
愛刀:波およぎ兼光(刀)、岡山籐四郎(短刀 彼の所持時はまだ名付けられていないため「藤四郎吉光」表記)、安宅貞宗(刀)
天下人・豊臣秀吉の正室おねの甥で、秀吉の養子。
以前は秀吉に後継者として扱われていた。そのため、自分を見る他人の目はいつも気にしている。
それ故に聞きわけの良い大人しい子と思われているが、内面は少年らしく感情の起伏が激しい。
秀次や隆景は実の兄や父のように慕っているが、秀吉に対しては天下人と言う地位もあるため臣下として接する。
■豊臣秀吉
一人称:儂
愛刀:一期一振(太刀)
天下をその手に収めた天下人。
若い頃はその閃きと人を引き付ける雰囲気に多くの若者が惹かれていた。三成もその一人である。
若い頃より付き合いのある人物(三成、正則、清正、秀次)は幼名や仮名で呼ぶ。
元来人当たりは良いのだが、実子・秀頼が生まれ自身の老いを感じてくると天下を保持し秀頼へ継がせねばと思い、皆がその地位を狙っているのではないかと疑心暗鬼に駆られてしまう。
■石田三成
一人称:目上・事務的な返答には私(わたくし)、通常は俺
愛刀:石田貞宗(脇差)、石田正宗(刀 1599年の隠遁まで)、日向正宗(短刀)
秀吉の側近として働く奉行。秀吉の言を聞かずともその意図するところが分かる。
彼自身は情に厚い男であるが、自身の責務を常に優先させる。
吉継は忌憚なく意見を述べ合える親友。彼が素を出せるのは吉継の前のみである。
【第二話から登場】
■藤堂高虎
一人称:其(それがし)
愛刀:大兼光(大太刀 秀吉遺物)
常に礼儀正しい男。かなりの大男(約190cm)であり、戦場ではその言葉遣いに似つかわしくない鬼神の如き働きをする。
自身を取り立ててくれた秀長への忠義も篤く、その養子・秀保へも忠誠を誓っていた。
秀保の死後はその実兄の秀次、秀次の刀を継いだ秀秋に目を掛ける。
■福島正則
一人称:目上には私(わたし)、通常は俺
愛刀:日本号(1596年まで)、福島光忠(太刀)、福島正宗(刀)
幼いころより、まだ織田家家臣だった秀吉に仕えていた武将。清正とは幼馴染。
まさに猛将と言ったがっしりとした体格と声。
情に厚く、自分の感情がすぐ表に出る。
【第三話から登場】
■大谷吉継
一人称:我
愛刀:敦賀正宗(刀)、庖丁藤四郎(短刀)
三成と共に奉行をしていたが、現在は病のため一線を退いている。既に盲目である。
かなりの現実主義者であり、明らかに損である選択はしない。
思った事をズバッと言うため、歯に衣着せぬ物言いと受け取られることも。
■小早川隆景
一人称:儂
愛刀:波潜り宗近(刀)、高麗鶴光忠(刀)
毛利家当主・毛利輝元の叔父で、実質毛利家を差配する重鎮。
秀秋に対してはその境遇への親近感もあってか優しいのだが、本来は自分にも他人にも厳しい。目線にその名残がある。
若い頃は戦場を駆けまわっていたためか、意外と筋肉がある。
【第四話から登場】
■稲葉正成
一人称:其(それがし)
愛刀:篭手切江(脇差 息子の代には確実に所持)
秀吉より秀秋に付けられた家老。生真面目。
当初はあくまで秀吉の為として秀秋に仕えていた。だが、秀秋の人間性に触れたことで好感を持ち、秀秋のため仕えるようになる。
彼が秀吉か秀秋か選べと言われれば、間違いなく秀秋を選択するだろう。
秀秋をサポートしやすいよう、刀より短い脇差を愛用している。
■毛利秀包
一人称:俺(目上には某)
愛刀:鉄砲兼光(刀 後に「久留米侍従秀包所持」と金象嵌) メイン武器は火縄銃の「雨夜手拍子」
毛利元就の末子にして隆景の(元)養子になっていた男。この名将二人の「子」であった事に誇りを持つ。
キリスト教への信仰を巡り隆景と意見が相違した事もあり、秀秋の養子入りの際廃嫡された事に対してはもとより覚悟していた。
しかし、秀秋には小早川を継ぐに相応しい人間であって欲しいと思っているため厳しい態度を取ることもある。
■立花宗茂
一人称:俺(目上には某)
愛刀:梅岳宮御神剣兼光(刀 道雪より 1824年には祭礼のときには梅岳宮の神殿におさめることになったと記されている)、長船長光の剣(剣。長さとしては短刀 紹運より 立花家養子入りのエピソードが有名)
隆景の元、秀包と義兄弟の契りを交わした男。以来秀包とは幾度も戦場を共にし、友諠を交わした。いわゆる「背中を預けられる関係」。
実直真面目だが、その物腰には貴公子の気品を感じさせる。
なお関ヶ原時の名前は「親成」だが、ややこしいため本作では「宗茂」で統一。
【第五話から登場】
■加藤清正
一人称:目上には私(わたし)、通常・親しい者へは俺
愛刀:紅葉狩兼光(太刀)
幼いころより、まだ織田家家臣だった秀吉に仕えていた武将。正則とは幼馴染。
部下含め熱血な猛将といった雰囲気だが、情に厚い。
秀秋とはとある事件を通して親友となる。
■黒田長政
一人称:私
愛刀:城井兼光(刀)
頭は良い(戦場策方面)が皮肉屋の男。
官兵衛と自身を比べ卑下するような発言をするが、これは純粋に官兵衛を尊敬しているためである。
■吉川広家
一人称:俺
愛刀:狐ヶ崎為次(太刀)
吉川家の現当主。余談だが三男である(亡くなった長男に嫡子がおらず、次男は他家の養子になっていたため彼が継ぐことになった)。
若い頃は今で言う不良であり、その所為か素の口調はやや荒っぽい。輝元には敬語だが、たまに素が出る。
毛利家を存続させる事を第一として行動している。そのため、毛利家の存続より毛利の天下へ舵を切らせようとする恵瓊とは非常に仲が悪い。
■安国寺恵瓊
一人称:拙僧
愛刀:庖丁正宗(短刀 捕縛時に持っていた)
毛利家の外交僧だが、戦時は兵を率いて戦う、所謂独立大名の地位にある男。語り口は何処か胡散臭さがある。
元は毛利元就に滅ぼされた安芸武田氏の御曹司であった。
安芸武田を滅ぼした毛利は世の覇者たるべし、との考えを持ち、毛利家に天下を取らせようとする。
自身に比べ年若い広家や秀秋の事は(あるいは輝元も)甘く見ている節がある。
【第六話から登場】
■福原長堯
一人称:私
愛刀:日向正宗(短刀 彼の所持時は堅田正宗)
石田三成の妹婿。高野山へ隠遁した秀次への使者、慶長の役での軍監を務める。
真面目で責任感の強い男だが、それだけに自責の念に駆られがちな所も。
三成の事は深く尊敬している。
【第七話から登場】
■徳川家康
一人称:儂
愛刀:物吉貞宗(脇差)、ソハヤノツルキ(太刀)
人の良さと底知れぬ闇を併せ持つ男。
かつて長男・信康と正室・築山殿へ死を命じた事が彼の考え方の根底にある。
豊臣家の危うさを見、自身の天下取りを目指す様になる。
■岡野江雪斎(板部岡江雪斎)
一人称:拙僧
愛刀:江雪左文字(太刀)、江雪正宗(刀 秀吉死後家康に献上)
かつて板部岡江雪斎として北条家に仕えていたが、主家の滅亡により秀吉に御伽衆として登用される。
外交を得意とする僧侶。かつて茶人・山上宗二との交流があったため、茶道への造詣も深い。
「戦は起こる前に和睦に努める」が信条。「善悪は各々の内にあり」という独自の哲学を持つ。
家康の考えに好感を持ち、秀吉の死後は家康に接近する。
■豊臣秀頼
一人称:私
愛刀:鯰尾藤四郎(脇差)
秀吉の実子にして次代の豊家を継ぐ者。
その地位に違わぬ厳しい教育を受けており、端正な顔立ちに僅か吊り上がった眉はそれを感じさせる。
しかし、内面は孤独を恐れる年相応の幼子である。
秀秋は「兄」として安心して話せる相手。
【第八話から登場】
■毛利輝元
一人称:私
愛刀:毛利藤四郎(短刀)、宗瑞正宗(短刀 ただし輝元所持時は脇差)
安芸中納言。毛利家の現当主。毛利の天下取りを思い描くなかなかの野心家であるが、元来人が良いため今ひとつ上手くいかない。
天下取りの背景には、「祖父は一国人に過ぎなかった毛利を大大名へと押し上げ、父の代では最大の領土を得るに至った。だが、私は今までに何が出来たというのだ」という心理がある。
広家とは幼い頃より共に育てられた兄弟同然の関係であり、また誰よりも信頼している。
【第九話から登場】
■宇喜多秀家
一人称:余
愛刀:鳥飼来国次(短刀 関ヶ原の後この刀を進藤正次に託し、正次が家康に献上する)、薩摩正宗(刀 鳥飼来国次の逸話の別Verで黒田勘十郎が献上)、浮田志津(短刀)
備前中納言。幼き頃より秀吉に後見され、若年でありながら文禄の役総大将、五大老の一角と言う大役を仰せつかっている男。
その性格は常に堂々としており、自信に満ち溢れている。一抹も己の行動に誤りなど無いと確信しているのである。
秀吉の遺命である五大老・五奉行の合義を守る事こそ豊臣の為と信じ、三成に協力する。
■小西行長
一人称:私
愛刀:芦葉江(刀)
堺の商人の元に生まれたが、秀家の父・宇喜多直家に見出され武士となり、後に秀吉の家臣となった男。
二度の渡海を前線で経験し、武将としても交渉役としても名を上げた。
領地や軍功を巡り清正とは対立する事が多く、非常に仲が悪い。
元商人らしく、「一番損が少ない方法」を考え行動する。
いつも笑顔を絶やさず独特の言葉遣いで話すが、これは相手を油断させる為の方便であり、心の声は冷静・冷徹である。
■細川忠興
一人称:私
愛刀:歌仙兼定(刀)、浮股(刀)、希首座(脇差)、晴思剣(脇差)、面の薙刀(薙刀) など
朝廷とも縁の深い、細川家の現当主。
怜悧冷徹であり、敵対したと見なした者には容赦しない。
妻である珠への愛情はとても深いが、並々ならぬ執着心が垣間見える。
天下静謐のため(或いは妻と末永く共にあるため)、家康へと接近する。
【番外編から登場】
■木下家定
一人称:私
愛刀:?????
秀吉の正室・おねの兄であり、秀秋の実の父。
どこか飄々とした雰囲気を漂わせている、なかなかの食わせ物。
【第十三話から登場】
■戸田勝成
一人称:私
三成らに同心し、吉継と共に北陸調略へと当たっていた武将。
武器は刀。
穏やかな口調で話すが、堂々として有無を言わさぬ気迫を感じさせる。
■平塚為広
一人称:某
三成らに同心し、吉継と共に北陸調略へと当たっていた武将。
武器は薙刀。
如何にも歴戦の武人然とした外見と口調である。かなりの頑固者。
■毛利秀元
一人称:私
愛刀:厚藤四郎(短刀 秀吉遺物)、鷲の巣行光(短刀)、白樫包永(刀)
元就の四男・穂井田元清の子で輝元と広家の従弟にあたる。
嫡子の居なかった輝元の養子となっていたが、輝元に実子が生まれたことで廃嫡となる。
戦には輝元の名代として赴くことが多い。
若く気概に溢れているが、やや功を焦りがち。これは毛利家における自身の立ち位置を確立したいという想いが大きい為である。
ちなみに、かなりの怪力である。
設定愛刀はメモも兼ねているため、必ずしも登場するとは限りません。
【第一話から登場】
■豊臣秀次
一人称:私
愛刀:波およぎ兼光(刀 彼の所持時はまだ名付けられていないため「備前長船兼光」表記)
天下人・豊臣秀吉の甥(姉の子)であり、秀吉の養子にして現関白。
真面目で責任感が強く、優しい。少々気負い過ぎと取られるほどに。そのため、武将としてはあまり向いていないかも知れない。
自身の考えに一本芯は通っており、間違った事は間違っていると言うタイプ。
口調もいつも優しく穏やかだが、自分の想いを通す時は力強くなる。
秀俊は義理の弟であるが、自分の弟のように可愛がっている。
■小早川秀秋(豊臣秀俊)
一人称:私(わたし)
愛刀:波およぎ兼光(刀)、岡山籐四郎(短刀 彼の所持時はまだ名付けられていないため「藤四郎吉光」表記)、安宅貞宗(刀)
天下人・豊臣秀吉の正室おねの甥で、秀吉の養子。
以前は秀吉に後継者として扱われていた。そのため、自分を見る他人の目はいつも気にしている。
それ故に聞きわけの良い大人しい子と思われているが、内面は少年らしく感情の起伏が激しい。
秀次や隆景は実の兄や父のように慕っているが、秀吉に対しては天下人と言う地位もあるため臣下として接する。
■豊臣秀吉
一人称:儂
愛刀:一期一振(太刀)
天下をその手に収めた天下人。
若い頃はその閃きと人を引き付ける雰囲気に多くの若者が惹かれていた。三成もその一人である。
若い頃より付き合いのある人物(三成、正則、清正、秀次)は幼名や仮名で呼ぶ。
元来人当たりは良いのだが、実子・秀頼が生まれ自身の老いを感じてくると天下を保持し秀頼へ継がせねばと思い、皆がその地位を狙っているのではないかと疑心暗鬼に駆られてしまう。
■石田三成
一人称:目上・事務的な返答には私(わたくし)、通常は俺
愛刀:石田貞宗(脇差)、石田正宗(刀 1599年の隠遁まで)、日向正宗(短刀)
秀吉の側近として働く奉行。秀吉の言を聞かずともその意図するところが分かる。
彼自身は情に厚い男であるが、自身の責務を常に優先させる。
吉継は忌憚なく意見を述べ合える親友。彼が素を出せるのは吉継の前のみである。
【第二話から登場】
■藤堂高虎
一人称:其(それがし)
愛刀:大兼光(大太刀 秀吉遺物)
常に礼儀正しい男。かなりの大男(約190cm)であり、戦場ではその言葉遣いに似つかわしくない鬼神の如き働きをする。
自身を取り立ててくれた秀長への忠義も篤く、その養子・秀保へも忠誠を誓っていた。
秀保の死後はその実兄の秀次、秀次の刀を継いだ秀秋に目を掛ける。
■福島正則
一人称:目上には私(わたし)、通常は俺
愛刀:日本号(1596年まで)、福島光忠(太刀)、福島正宗(刀)
幼いころより、まだ織田家家臣だった秀吉に仕えていた武将。清正とは幼馴染。
まさに猛将と言ったがっしりとした体格と声。
情に厚く、自分の感情がすぐ表に出る。
【第三話から登場】
■大谷吉継
一人称:我
愛刀:敦賀正宗(刀)、庖丁藤四郎(短刀)
三成と共に奉行をしていたが、現在は病のため一線を退いている。既に盲目である。
かなりの現実主義者であり、明らかに損である選択はしない。
思った事をズバッと言うため、歯に衣着せぬ物言いと受け取られることも。
■小早川隆景
一人称:儂
愛刀:波潜り宗近(刀)、高麗鶴光忠(刀)
毛利家当主・毛利輝元の叔父で、実質毛利家を差配する重鎮。
秀秋に対してはその境遇への親近感もあってか優しいのだが、本来は自分にも他人にも厳しい。目線にその名残がある。
若い頃は戦場を駆けまわっていたためか、意外と筋肉がある。
【第四話から登場】
■稲葉正成
一人称:其(それがし)
愛刀:篭手切江(脇差 息子の代には確実に所持)
秀吉より秀秋に付けられた家老。生真面目。
当初はあくまで秀吉の為として秀秋に仕えていた。だが、秀秋の人間性に触れたことで好感を持ち、秀秋のため仕えるようになる。
彼が秀吉か秀秋か選べと言われれば、間違いなく秀秋を選択するだろう。
秀秋をサポートしやすいよう、刀より短い脇差を愛用している。
■毛利秀包
一人称:俺(目上には某)
愛刀:鉄砲兼光(刀 後に「久留米侍従秀包所持」と金象嵌) メイン武器は火縄銃の「雨夜手拍子」
毛利元就の末子にして隆景の(元)養子になっていた男。この名将二人の「子」であった事に誇りを持つ。
キリスト教への信仰を巡り隆景と意見が相違した事もあり、秀秋の養子入りの際廃嫡された事に対してはもとより覚悟していた。
しかし、秀秋には小早川を継ぐに相応しい人間であって欲しいと思っているため厳しい態度を取ることもある。
■立花宗茂
一人称:俺(目上には某)
愛刀:梅岳宮御神剣兼光(刀 道雪より 1824年には祭礼のときには梅岳宮の神殿におさめることになったと記されている)、長船長光の剣(剣。長さとしては短刀 紹運より 立花家養子入りのエピソードが有名)
隆景の元、秀包と義兄弟の契りを交わした男。以来秀包とは幾度も戦場を共にし、友諠を交わした。いわゆる「背中を預けられる関係」。
実直真面目だが、その物腰には貴公子の気品を感じさせる。
なお関ヶ原時の名前は「親成」だが、ややこしいため本作では「宗茂」で統一。
【第五話から登場】
■加藤清正
一人称:目上には私(わたし)、通常・親しい者へは俺
愛刀:紅葉狩兼光(太刀)
幼いころより、まだ織田家家臣だった秀吉に仕えていた武将。正則とは幼馴染。
部下含め熱血な猛将といった雰囲気だが、情に厚い。
秀秋とはとある事件を通して親友となる。
■黒田長政
一人称:私
愛刀:城井兼光(刀)
頭は良い(戦場策方面)が皮肉屋の男。
官兵衛と自身を比べ卑下するような発言をするが、これは純粋に官兵衛を尊敬しているためである。
■吉川広家
一人称:俺
愛刀:狐ヶ崎為次(太刀)
吉川家の現当主。余談だが三男である(亡くなった長男に嫡子がおらず、次男は他家の養子になっていたため彼が継ぐことになった)。
若い頃は今で言う不良であり、その所為か素の口調はやや荒っぽい。輝元には敬語だが、たまに素が出る。
毛利家を存続させる事を第一として行動している。そのため、毛利家の存続より毛利の天下へ舵を切らせようとする恵瓊とは非常に仲が悪い。
■安国寺恵瓊
一人称:拙僧
愛刀:庖丁正宗(短刀 捕縛時に持っていた)
毛利家の外交僧だが、戦時は兵を率いて戦う、所謂独立大名の地位にある男。語り口は何処か胡散臭さがある。
元は毛利元就に滅ぼされた安芸武田氏の御曹司であった。
安芸武田を滅ぼした毛利は世の覇者たるべし、との考えを持ち、毛利家に天下を取らせようとする。
自身に比べ年若い広家や秀秋の事は(あるいは輝元も)甘く見ている節がある。
【第六話から登場】
■福原長堯
一人称:私
愛刀:日向正宗(短刀 彼の所持時は堅田正宗)
石田三成の妹婿。高野山へ隠遁した秀次への使者、慶長の役での軍監を務める。
真面目で責任感の強い男だが、それだけに自責の念に駆られがちな所も。
三成の事は深く尊敬している。
【第七話から登場】
■徳川家康
一人称:儂
愛刀:物吉貞宗(脇差)、ソハヤノツルキ(太刀)
人の良さと底知れぬ闇を併せ持つ男。
かつて長男・信康と正室・築山殿へ死を命じた事が彼の考え方の根底にある。
豊臣家の危うさを見、自身の天下取りを目指す様になる。
■岡野江雪斎(板部岡江雪斎)
一人称:拙僧
愛刀:江雪左文字(太刀)、江雪正宗(刀 秀吉死後家康に献上)
かつて板部岡江雪斎として北条家に仕えていたが、主家の滅亡により秀吉に御伽衆として登用される。
外交を得意とする僧侶。かつて茶人・山上宗二との交流があったため、茶道への造詣も深い。
「戦は起こる前に和睦に努める」が信条。「善悪は各々の内にあり」という独自の哲学を持つ。
家康の考えに好感を持ち、秀吉の死後は家康に接近する。
■豊臣秀頼
一人称:私
愛刀:鯰尾藤四郎(脇差)
秀吉の実子にして次代の豊家を継ぐ者。
その地位に違わぬ厳しい教育を受けており、端正な顔立ちに僅か吊り上がった眉はそれを感じさせる。
しかし、内面は孤独を恐れる年相応の幼子である。
秀秋は「兄」として安心して話せる相手。
【第八話から登場】
■毛利輝元
一人称:私
愛刀:毛利藤四郎(短刀)、宗瑞正宗(短刀 ただし輝元所持時は脇差)
安芸中納言。毛利家の現当主。毛利の天下取りを思い描くなかなかの野心家であるが、元来人が良いため今ひとつ上手くいかない。
天下取りの背景には、「祖父は一国人に過ぎなかった毛利を大大名へと押し上げ、父の代では最大の領土を得るに至った。だが、私は今までに何が出来たというのだ」という心理がある。
広家とは幼い頃より共に育てられた兄弟同然の関係であり、また誰よりも信頼している。
【第九話から登場】
■宇喜多秀家
一人称:余
愛刀:鳥飼来国次(短刀 関ヶ原の後この刀を進藤正次に託し、正次が家康に献上する)、薩摩正宗(刀 鳥飼来国次の逸話の別Verで黒田勘十郎が献上)、浮田志津(短刀)
備前中納言。幼き頃より秀吉に後見され、若年でありながら文禄の役総大将、五大老の一角と言う大役を仰せつかっている男。
その性格は常に堂々としており、自信に満ち溢れている。一抹も己の行動に誤りなど無いと確信しているのである。
秀吉の遺命である五大老・五奉行の合義を守る事こそ豊臣の為と信じ、三成に協力する。
■小西行長
一人称:私
愛刀:芦葉江(刀)
堺の商人の元に生まれたが、秀家の父・宇喜多直家に見出され武士となり、後に秀吉の家臣となった男。
二度の渡海を前線で経験し、武将としても交渉役としても名を上げた。
領地や軍功を巡り清正とは対立する事が多く、非常に仲が悪い。
元商人らしく、「一番損が少ない方法」を考え行動する。
いつも笑顔を絶やさず独特の言葉遣いで話すが、これは相手を油断させる為の方便であり、心の声は冷静・冷徹である。
■細川忠興
一人称:私
愛刀:歌仙兼定(刀)、浮股(刀)、希首座(脇差)、晴思剣(脇差)、面の薙刀(薙刀) など
朝廷とも縁の深い、細川家の現当主。
怜悧冷徹であり、敵対したと見なした者には容赦しない。
妻である珠への愛情はとても深いが、並々ならぬ執着心が垣間見える。
天下静謐のため(或いは妻と末永く共にあるため)、家康へと接近する。
【番外編から登場】
■木下家定
一人称:私
愛刀:?????
秀吉の正室・おねの兄であり、秀秋の実の父。
どこか飄々とした雰囲気を漂わせている、なかなかの食わせ物。
【第十三話から登場】
■戸田勝成
一人称:私
三成らに同心し、吉継と共に北陸調略へと当たっていた武将。
武器は刀。
穏やかな口調で話すが、堂々として有無を言わさぬ気迫を感じさせる。
■平塚為広
一人称:某
三成らに同心し、吉継と共に北陸調略へと当たっていた武将。
武器は薙刀。
如何にも歴戦の武人然とした外見と口調である。かなりの頑固者。
■毛利秀元
一人称:私
愛刀:厚藤四郎(短刀 秀吉遺物)、鷲の巣行光(短刀)、白樫包永(刀)
元就の四男・穂井田元清の子で輝元と広家の従弟にあたる。
嫡子の居なかった輝元の養子となっていたが、輝元に実子が生まれたことで廃嫡となる。
戦には輝元の名代として赴くことが多い。
若く気概に溢れているが、やや功を焦りがち。これは毛利家における自身の立ち位置を確立したいという想いが大きい為である。
ちなみに、かなりの怪力である。
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時は北宋、愚帝のもとに奸臣がはびこる中、侵略の足音が遠くに聞こえる乱世。
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おおいに笑い、肉を食らい、酒を飲み、義の道を行く彼らに待つ結末とは――
滝沢馬琴が愛し、歌川国芳が描き、横山光輝や北方謙三が魅せられ、ジャイアントロボも、幻想水滸伝も、すべてはここから始まった!
108人の個性豊かな好漢、108の熱き人生、熱き想いが、滅びゆく北宋の世を彩る痛快エンターテイメント小説『水滸伝』を、施耐庵の編集に忠実に沿いながらもあらたな解釈をまじえ読みやすく。
※原作の表現を尊重し、一部差別的表現や人肉食・流血等残酷な描写をそのまま含んでおります。御注意ください。
※以前別名義でイベントでの販売等をしていた同タイトル作品の改訂・再投稿です。
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
『五感の調べ〜女按摩師異聞帖〜』
月影 朔
歴史・時代
江戸。盲目の女按摩師・市には、音、匂い、感触、全てが真実を語りかける。
失われた視覚と引き換えに得た、驚異の五感。
その力が、江戸の闇に起きた難事件の扉をこじ開ける。
裏社会に潜む謎の敵、視覚を欺く巧妙な罠。
市は「聴く」「嗅ぐ」「触れる」独自の捜査で、事件の核心に迫る。
癒やしの薬膳、そして人情の機微も鮮やかに、『この五感が、江戸を変える』
――新感覚時代ミステリー開幕!
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