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猫
マッチョ
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古い妖精学者イフが言うには地球は、幾重もの次元の層に覆われている。
その内の一層が自我を持った光(イフが言うところの妖精)の世界が在り、また別の層に人間や動物が住む世界がある。
他にどの様な世界があるかは知らない。
次元の層は所々破れている所があり、そこに人間世界が露出しているらしい。
妖精達が、よく言う景色が重なっている所と言うのがそれだ?
その場所は森にしか無く、人間世界の開発でそこが森で無くなった場合は次元の層は塞がるらしい理由は知らない。
そもそも、イフが唱えるこの理論は暴論であり、確証は無いし検証のしようも無いのだ。
ただ、人間世界と繋がっている森があるのは事実で妖精世界にある植物はそこから拡がったと言う説はイフ以外の学者も言っている。
そして稀に、条件を満たした動物が、その意思に反して妖精世界にやって来るのだ。
エイジヒルは8703とフルエを連れて幽街画廊に向かっていた。
街には、木の組合の組合員が忙しそうに走り回っている。
8703の様に守秘義務を守らない組合員はそういないのか、ネコの事は、一般人には、漏れていない様だ。
街に来るまで黙っているのだろうが、その方が組合員が先に配置に着けて管理し易いのだろう。
「はなまるさぁ、お仲間が凄く忙しそうだけどいいの?」
「ワタシは、自分のカンセーで動くのです。」
「自由だよなぁ。」
「うわっ、私どんどん、はなちゃんのこと好きになっていくわ。」
「どうみても悪い見本だろ。」
「ふん! 個性ですよ。個性!」
幽街画廊に着くと、ヒューとダルの他、3737と客らしき樽の様な西洋甲冑を着た妖精が居た。
どうせ変な客だから幽街画廊に回して来たのだろう。
エイジヒルは、気にはなったが今はネコを撮るためのカメラを自室に取りに行きたかった。
「所長!
こんな所で何してるんですか!」
「8703、あなたは、こんな所に何しに来たのです?」
「こんな所言うなよ。」
エイジヒルは、一応ツッコミを入れた。
「所長!
ネコですネコ! さっき木の組フォンで
連絡がありませんでしたか?」
「そうなんですか?
私、アレ持ち歩かないんですよ。
何処に居ても命令される状況って嫌じゃないですか。」
「はなまる、流石お前の上司だな。」
はなまるが何か言おうとした時に甲冑の客が立ち上がった。
「ネコだな! ネコですね! ネコが来たんですね!」
「何だあんた?」
「私に名乗る名前などありません。
が!敢えて名乗るのなら、そう!マッチョ! マッチョです!」
なんだコイツは!
エイジヒルの背後にいる8703とフルエも退いていた。
「私は、ネコスレイヤーです。
この街をネコの脅威から守って見せましょう!」
「所長、何ですこの妖精名前が無くて、敢えてマッチョで、ネコスレイヤーって?」
「あぁ深くは考えなくていいですよ。
理解出来たとしても木の組合からはあなたに労災は下りませんからね。」
エイジヒルにはよく分からないが、3737は、かなり酷いことを言っているのだろうが、マッチョとか言う奴も何を言われているか分かっていない。
というより興味無さそうだ。
「組合の人、宿の人、私は行く!
そしてありがとう!」
「おい!
行くってネコ退治か?」
「その通りです。
私はあなた達!いや、この街の笑顔を守る!」
「おい、僕はまだ君の前では笑って無いしネコと関係ないぞ。」
「クスッ」
8703が冷ややかに笑う声が聞こえる。
「ネコは、皆を不幸にする。
だから倒す! それだけ!」
「お前がイカれてるのは分かった。 けど妖精がネコに勝てるわけないだろう。」
「勝てるとも。」
マッチョは壁に立て掛けている盾だの槍だのを甲冑に取り付けている。
「君! この槍は名槍クリソベリルだ!
私の甲冑と同様に妖石で出来ている!普通ならネコ刺すことは出来ない。だが! クリソベリルの先端には、ネコを殺すことが出来る伝説の鉱石猫目石が埋め込まれているのだ!」
「そんな槍聞いた事ないぞ。」
「そう!私が作ったからな!
鎧も、盾も、クリソベリルも全て私が!私の妖石で作ったのだ!」
「ヒュー、それは凄いのかな?」
「ん? 自分素材だと相性良くて動き易いんじゃない? わかんないけど。」
ヒューはおろかダルや3737も、この変わった妖精には、興味は無さそうだ。
エイジヒルが来るまで、いろいろと面倒くさかったのかもしれない。
「さらばっ!」
「待てよ。」
マッチョが、幽街画廊を出るとエイジヒルも追いかけて行った。
「面白い妖精ですねぇ。」
3737が呟いた。
「うちのエースだよ。」
ヒューは、誇らしげに微笑んだ。
「サナさん、あなた羨ましいんじゃないの?」
「ふっ、まさか」
フルエの質問に3737は、真面目に否定した。
一方で8703は、木の組フォンで通話していた。
「え、ふらんすの森ですか?」
ふらんすの森とは、ロッキーが居るめだか養殖池のある森のことである。
人間世界のフランスとは関係は無い。
「カイネコ?」「なるほど。」「音と匂いで誘導するんですね?」「ワタシは、常に真剣です! 所長と一緒にしないでください!」
幽街画廊に居る面々は、皆8703の会話が気になって黙っている。
「みなさん!
後、10分ほどでゴーストツリーの街にネコが来ます!」
「え、また10分?」
フルエは、フルエスペースに居た時も後10分と聞いていた。
動物の進行速度は予測不可能なのかもしれない。
「はい、今回のネコは怪ネコとか言う比較的おとなしい種類だそうです。」
「カイって怖い怪じゃないの?」
「フルエちゃん、飼い猫は、人間に飼われてる家族のネコだから、餌もあたえられててさ、狩もしなくていいからおとなしいんだよ。」
「ヒューさん、物知りねぇ。」
「君よりは、長く輝いているからね。」
「へぇぇ あっダルさん居たの。」
フルエは、ヒューとの会話中、視界にダルが入ったので、挨拶のつもりでからかってみた。
「……構わんでくれ。
…それより、君の店は大丈夫なのか?
…めだかの匂いが染み付いている。
ネコは、肉食だからな。 」
「な! ネコって肉食なんですか?
肉しか食べないんですか?」
ダルの言葉に8703が食い付いた。
「……食べないな、妖石で出来た食べ物も食べない。
……動物だからな。」
「な、なんて燃費の悪い怪獣なんですか!」
「No.8703、はしたないですよ。」
3737は、興奮気味の8703をたしなめる。
「所長! フルエの姐さんを頼みます!」
はなまるは、凄い勢いで駆け出した。
「はなちゃ! いや、No.8703何処に行くのですか!」
8703は軽く振り返る。
「木の組合員としての任務を執行してきます。」
キリッとした態度で言い切った8703は、幽街画廊を出るとまた走り出した。
3737は、8703が出た後も暫く幽街画廊の玄関を見続けた。
「様子がおかしいですねぇ。」
「そうかしら?
あの子、元々おかしいし
そう! ネコよネコ、他の妖精さん見たいにネコ見に行ったのよ。 ネコ見に。」
フルエは、ロッキーの事が3737に勘付かれない様に振る舞うが、慣れてないので非常に怪しい。
「確かに、彼女ならありえますねぇ。
ネコ見ですかぁ。
ところでフルエさん、あなたは行かないんですか、ネコ見?」
元々、人を小馬鹿にした態度をとる3737の真意は分かり難くいが、本人にその気が無くとも声とトーンでそう思われているだけかも知れない。
どちらにせよ、フルエには苦手なタイプの妖精である。
「わ、私はさぁ、ネコが怖くて此処に避難したのよ。
ネコ見とか野蛮よ。」
「ほう、貴女とは気が合いそうだ。
もっとも私は、ネコなど怖くはありませんがね。」
フルエは、気が合うと言われても嬉しくなかった。
多分、気は合わないし、余り関わりたく無いタイプだ。
ただ、8703とロッキーの事が気になっていた。
その内の一層が自我を持った光(イフが言うところの妖精)の世界が在り、また別の層に人間や動物が住む世界がある。
他にどの様な世界があるかは知らない。
次元の層は所々破れている所があり、そこに人間世界が露出しているらしい。
妖精達が、よく言う景色が重なっている所と言うのがそれだ?
その場所は森にしか無く、人間世界の開発でそこが森で無くなった場合は次元の層は塞がるらしい理由は知らない。
そもそも、イフが唱えるこの理論は暴論であり、確証は無いし検証のしようも無いのだ。
ただ、人間世界と繋がっている森があるのは事実で妖精世界にある植物はそこから拡がったと言う説はイフ以外の学者も言っている。
そして稀に、条件を満たした動物が、その意思に反して妖精世界にやって来るのだ。
エイジヒルは8703とフルエを連れて幽街画廊に向かっていた。
街には、木の組合の組合員が忙しそうに走り回っている。
8703の様に守秘義務を守らない組合員はそういないのか、ネコの事は、一般人には、漏れていない様だ。
街に来るまで黙っているのだろうが、その方が組合員が先に配置に着けて管理し易いのだろう。
「はなまるさぁ、お仲間が凄く忙しそうだけどいいの?」
「ワタシは、自分のカンセーで動くのです。」
「自由だよなぁ。」
「うわっ、私どんどん、はなちゃんのこと好きになっていくわ。」
「どうみても悪い見本だろ。」
「ふん! 個性ですよ。個性!」
幽街画廊に着くと、ヒューとダルの他、3737と客らしき樽の様な西洋甲冑を着た妖精が居た。
どうせ変な客だから幽街画廊に回して来たのだろう。
エイジヒルは、気にはなったが今はネコを撮るためのカメラを自室に取りに行きたかった。
「所長!
こんな所で何してるんですか!」
「8703、あなたは、こんな所に何しに来たのです?」
「こんな所言うなよ。」
エイジヒルは、一応ツッコミを入れた。
「所長!
ネコですネコ! さっき木の組フォンで
連絡がありませんでしたか?」
「そうなんですか?
私、アレ持ち歩かないんですよ。
何処に居ても命令される状況って嫌じゃないですか。」
「はなまる、流石お前の上司だな。」
はなまるが何か言おうとした時に甲冑の客が立ち上がった。
「ネコだな! ネコですね! ネコが来たんですね!」
「何だあんた?」
「私に名乗る名前などありません。
が!敢えて名乗るのなら、そう!マッチョ! マッチョです!」
なんだコイツは!
エイジヒルの背後にいる8703とフルエも退いていた。
「私は、ネコスレイヤーです。
この街をネコの脅威から守って見せましょう!」
「所長、何ですこの妖精名前が無くて、敢えてマッチョで、ネコスレイヤーって?」
「あぁ深くは考えなくていいですよ。
理解出来たとしても木の組合からはあなたに労災は下りませんからね。」
エイジヒルにはよく分からないが、3737は、かなり酷いことを言っているのだろうが、マッチョとか言う奴も何を言われているか分かっていない。
というより興味無さそうだ。
「組合の人、宿の人、私は行く!
そしてありがとう!」
「おい!
行くってネコ退治か?」
「その通りです。
私はあなた達!いや、この街の笑顔を守る!」
「おい、僕はまだ君の前では笑って無いしネコと関係ないぞ。」
「クスッ」
8703が冷ややかに笑う声が聞こえる。
「ネコは、皆を不幸にする。
だから倒す! それだけ!」
「お前がイカれてるのは分かった。 けど妖精がネコに勝てるわけないだろう。」
「勝てるとも。」
マッチョは壁に立て掛けている盾だの槍だのを甲冑に取り付けている。
「君! この槍は名槍クリソベリルだ!
私の甲冑と同様に妖石で出来ている!普通ならネコ刺すことは出来ない。だが! クリソベリルの先端には、ネコを殺すことが出来る伝説の鉱石猫目石が埋め込まれているのだ!」
「そんな槍聞いた事ないぞ。」
「そう!私が作ったからな!
鎧も、盾も、クリソベリルも全て私が!私の妖石で作ったのだ!」
「ヒュー、それは凄いのかな?」
「ん? 自分素材だと相性良くて動き易いんじゃない? わかんないけど。」
ヒューはおろかダルや3737も、この変わった妖精には、興味は無さそうだ。
エイジヒルが来るまで、いろいろと面倒くさかったのかもしれない。
「さらばっ!」
「待てよ。」
マッチョが、幽街画廊を出るとエイジヒルも追いかけて行った。
「面白い妖精ですねぇ。」
3737が呟いた。
「うちのエースだよ。」
ヒューは、誇らしげに微笑んだ。
「サナさん、あなた羨ましいんじゃないの?」
「ふっ、まさか」
フルエの質問に3737は、真面目に否定した。
一方で8703は、木の組フォンで通話していた。
「え、ふらんすの森ですか?」
ふらんすの森とは、ロッキーが居るめだか養殖池のある森のことである。
人間世界のフランスとは関係は無い。
「カイネコ?」「なるほど。」「音と匂いで誘導するんですね?」「ワタシは、常に真剣です! 所長と一緒にしないでください!」
幽街画廊に居る面々は、皆8703の会話が気になって黙っている。
「みなさん!
後、10分ほどでゴーストツリーの街にネコが来ます!」
「え、また10分?」
フルエは、フルエスペースに居た時も後10分と聞いていた。
動物の進行速度は予測不可能なのかもしれない。
「はい、今回のネコは怪ネコとか言う比較的おとなしい種類だそうです。」
「カイって怖い怪じゃないの?」
「フルエちゃん、飼い猫は、人間に飼われてる家族のネコだから、餌もあたえられててさ、狩もしなくていいからおとなしいんだよ。」
「ヒューさん、物知りねぇ。」
「君よりは、長く輝いているからね。」
「へぇぇ あっダルさん居たの。」
フルエは、ヒューとの会話中、視界にダルが入ったので、挨拶のつもりでからかってみた。
「……構わんでくれ。
…それより、君の店は大丈夫なのか?
…めだかの匂いが染み付いている。
ネコは、肉食だからな。 」
「な! ネコって肉食なんですか?
肉しか食べないんですか?」
ダルの言葉に8703が食い付いた。
「……食べないな、妖石で出来た食べ物も食べない。
……動物だからな。」
「な、なんて燃費の悪い怪獣なんですか!」
「No.8703、はしたないですよ。」
3737は、興奮気味の8703をたしなめる。
「所長! フルエの姐さんを頼みます!」
はなまるは、凄い勢いで駆け出した。
「はなちゃ! いや、No.8703何処に行くのですか!」
8703は軽く振り返る。
「木の組合員としての任務を執行してきます。」
キリッとした態度で言い切った8703は、幽街画廊を出るとまた走り出した。
3737は、8703が出た後も暫く幽街画廊の玄関を見続けた。
「様子がおかしいですねぇ。」
「そうかしら?
あの子、元々おかしいし
そう! ネコよネコ、他の妖精さん見たいにネコ見に行ったのよ。 ネコ見に。」
フルエは、ロッキーの事が3737に勘付かれない様に振る舞うが、慣れてないので非常に怪しい。
「確かに、彼女ならありえますねぇ。
ネコ見ですかぁ。
ところでフルエさん、あなたは行かないんですか、ネコ見?」
元々、人を小馬鹿にした態度をとる3737の真意は分かり難くいが、本人にその気が無くとも声とトーンでそう思われているだけかも知れない。
どちらにせよ、フルエには苦手なタイプの妖精である。
「わ、私はさぁ、ネコが怖くて此処に避難したのよ。
ネコ見とか野蛮よ。」
「ほう、貴女とは気が合いそうだ。
もっとも私は、ネコなど怖くはありませんがね。」
フルエは、気が合うと言われても嬉しくなかった。
多分、気は合わないし、余り関わりたく無いタイプだ。
ただ、8703とロッキーの事が気になっていた。
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