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第二章 その出会いに、名をつけるのならば
② 『黒髪の少年』
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リムロ村。
それは、メルエーナが生まれてからずっと暮らしてきた村の名前。
エルマイラム王国南部の人口が千人ほどの小さな村で、主だった名産品と言えば、良質なワインくらいしかない。それも一部の好事家たちにこそ愛されるものの、一般的にはさして有名なわけでもないのが現状だ。
人々は基本的に自給自足で生活を営んでおり、商店も平時は一軒だけしかない。それと、月に二回だけ近くの町から行商人が珍しいものを売りに来るだけだ。
しかし、ここ数日は、この小さな村が活気づいていた。
その理由は、突然の外からの団体客の来訪である。しかも五人や十人ではない。百人を超えるほどの大団体だ。
ことは、三週間前に遡る。
激しい雨の日に、とある貴族様の荷を載せた馬車が山道から滑落し、森に落下してしまったのだ。
その荷の中身は、娘の結婚に際しての持参金や家財だったらしく、おいそれと代えの効かないもので、その貴族様は馬車が落ちたと思われるこの村の近くの森に、自らの私兵団を捜索隊として派遣した。
だが、森に不慣れな貴族様の私兵団は、土地勘のない自分達だけでは捜索は困難だと判断し、この村の人間に協力するように命じたのだ。
けれど、森はあまりにも広く、一週間が過ぎてもいっこうに目的のものは見つけることができなかった。
それに業を煮やした貴族様は、最後の手段として<冒険者>と呼ばれる人々を使うことにしたのである。
そのため、貴族の私兵の他にその<冒険者>と呼ばれる人間たちがこの村に滞在することとなったのである。
村のほぼ唯一にして最大のイベント――ワイン作りの際の来訪者には流石に及ばないが、それでもこんなチャンスを放っておく手はない。
いつもとは違い、行商人も村にしばらくの間滞在して商いをするらしいが、村の人々も負けていない。みんな、このチャンスに収入を得ようと頑張っている。
メルエーナも、観光客シーズンと同じ様な対応に追われる宿屋の手伝いをして、家計の手助けと少しばかりのお小遣いを手に入れようと思っていたのだが、父に外出は必要最低限にするようにきつく言われてしまった。
メルエーナは抗議をしたが、父のコーリスは決して首を縦には振ってくれなかった。それならばと、頼りになる母のリアラにも頼んでみたが、今回ばかりは彼女も父に賛成のようで、メルエーナは活気づく村の人々の蚊帳の外に置かれて、いつもと変わらない日々を悲しく享受している。
「お母さんだけ宿の調理の手伝いに行って、ずるいです」
メルエーナはそんな恨み言を口にして、小さく嘆息する。
編み物をするのは好きだが、外に出ることもできずに、ずっと家で家事仕事とそればかりをしていてはさすがに辟易してしまう。
「料理もお母さんが宿の残りを貰ってくるから作る訳にはいかないですし、うううっ……」
幼い頃から母親に仕込まれた料理の腕は、こんな時にこそ役立てたいのに。
宿で手伝う事もできない。疲れて帰ってくる両親を労う料理も作らせてもらえない。将来はかつての母と同じ様な料理人になることを夢見るメルエーナには、この料理が作れない時間はとても辛いものだった。
「行商人さん達も毎日来ているみたいですし、せめて商品を見ることができればいいんですけれど」
そんな事を思っていると、ますます外出したくてたまらなくなってくる。
そんな思いを堪えて、編み物を続けていたメルエーナだったが、何日もこんな日々が続いたこともあり、やがて彼女にも限界がやって来た。
「もう、お父さん達は心配しすぎです!」
メルエーナはついに堪えきれなくなって、声を荒げる。
彼女が家の外に出られない理由は、冒険者とかいう得体のしれない者たちに、年頃の娘を引き合わせたくないというだけの理由なのだ。
もちろん、両親が自分のことを大事に思ってくれることは嬉しいが、自分のような地味な田舎娘が、都会に住む男の人に相手にされるはずがないと思う。
「……ううっ、それはそれで悲しいですけど」
母はスタイルがいいのに、自分にはそこはあまり遺伝しなかったようで、自分の小さめな胸を見て嘆息する。
もっとも、メルエーナのこの自己評価は、第三者からの評価とは大きく異なることを彼女は自覚していない。
村の年頃の男の子たちの多くが、彼女の気を引こうと躍起になっているのを知らないのだ。
背中まで伸びた栗色の美しい髪も、整った愛らしい顔立ちも、そして家事全般が得意な家庭的なところも、全てが異性にも同性にも、魅力的であり、羨望の的になっていることを理解していない。
それは過保護な父親が、頑として男の子たちを近づけないようにしている事が原因でもあるのだが。
メルエーナはもう一度嘆息し、いつも首にかけている首飾りを外して手に取る。それは、二つに分かれた金の小さなペンダントを首飾りにしたもの。
高価なものではないらしいが、彼女の大切な宝物だ。
「この村の人は、誰も……。でも、他の街の人ならば……」
幼い頃からずっと不思議に思っている事柄が、この首飾りには隠されている。
もっとも、誰にその事を話しても理解してもらえないので、メルエーナはもうあまりその事を口にしなくなってしまったのだが。
ぼんやりと首飾りを見ていたメルエーナだったが、不意に物音が聞こえたので、慌ててそれを身に着けて、玄関に向かう。
まだ昼を過ぎたばかりだ。父も母も帰ってくる時間ではないはずなのだが。
一瞬、物取りを想像してしまったが、やがて玄関の鍵が静かに開けられて、入ってきたのが母のリアラだと分かり、メルエーナは安堵する。
自分と同じ栗色の髪を肩で切りそろえた母は、娘の贔屓目を抜きにしても綺麗だと思う。そして、自分のような大きな子供がいるのに、未だにスタイルがいい。
どうしてこういう部分が遺伝しなかったのかと、先程のことを思い出して悲しくなるメルエーナ。
「ただいま、メル」
「おかえりなさい、お母さん。今日は随分と早……」
心配させまいと、笑顔で帰宅を喜んだのだが、言葉が終わらないうちに、母に両肩をがっしり掴まれ、メルエーナは言葉に詰まる。
「どっ、どうしたんですか、お母さん?」
驚く娘に答えることなく、リアラは娘の顔をじっと見つめ、そして頭から足元まで視線を走らせる。
「うん。服も地味な色だし、これなら大丈夫でしょう」
「あっ、あの、お母さん?」
母は一人で納得しているが、メルエーナには何が何だかさっぱりわからない。
「さぁ、お母さんと一緒に外に行くわよ。こんなチャンスはめったに無いんだから」
「えっ? えっ? あっ、あの……」
あまりにも突飛な母の言葉に、メルエーナはついて行けない。
だが、結局、家の外に出かけたかったメルエーナは、母親に言われるがままに外出することになるのだった。
◇
「おっ、お母さん。どうして、こんなにコソコソする必要があるんです?」
村の数少ない家の影に隠れるように進む母に、メルエーナはそう尋ねずには居られなかった。
「もう。それは前にも話したでしょう。貴女は私の娘なのよ。当然可愛いの。そんな可愛い娘が、冒険者とかいうよく分からない人達の前に出ていったら、目をつけられてしまうわ」
さも当たり前のようにいう母に、この性格は似なかったことを神様に感謝する。
「ですが、それならばどうして……」
「素晴らしい逸材が居たのよ。たまにはああいった子を見て、目の保養と美的感覚を磨いておかないと、いい料理人にはなれないわ」
説明にまったくならない事を言うと、母は身を隠している家屋の端から、慎重に顔を半分だけだして周囲を確認する。
もしも、背後からこんなところを誰かに見られたら、自分達が不審者扱いされるのではないかと不安になるメルエーナ。だが、そんな彼女の心配など知らず、母が手のジェスチャーで、自分にも同じことをするように促してくる。
どうか誰にも見つかりませんようにと願いを込めて、メルエーナは母の影から顔を僅かに出して前を見る。するとそこには、村長さんと話をする二人の男女の姿があった。
歳は自分と同じくらいだろう。まだ成人していないに違いない。
女の子は赤い髪で、目つきが少し鋭いもののとても綺麗な顔立ちをしている。だが、それ以上にメルエーナの目を引いたのは、黒髪の少年の方だった。
「…………」
メルエーナは言葉が出なかった。けれど、胸の鼓動が瞬間的に激しくなってくる。
黒髪に茶色の瞳。顔は男の人に使う言葉ではないかもしれないが、すごく綺麗だった。
背も高く、スラリとした体型。
けれど、その姿を見ていると、綺麗だと思う以上に、別の感情が胸からこみ上げてきてしまう。
「ねっ、凄いでしょう? 私もいろいろな男の子を見てきたけれど、あの子は別格だわ。なんというか、綺麗なだけではなくて品があるというか、一本筋が通って……」
母が何かを言っているようだったが、メルエーナの耳にはもう何も入ってこなかった。
「あっ、メル!」
母親の静止の声も聞こえなくなっていたメルエーナは、黒髪の少年のもとに駆け寄る。
「おっ、おお、メルエーナ。どうしたんだい、そんなに慌てて?」
人の良さそうな初老の村長が突然駆け寄ってきたメルエーナに驚き、話を中断して声をかけてくれた。だが、メルエーナにはその言葉も届かなかった。
ただ彼女は、真っ直ぐな瞳を黒髪の少年に向ける。
すると、彼女と目があった少年は大きく目を見開き、驚きの表情を浮かべる。
不躾だと考える余裕もなかった。
メルエーナは少年のその反応に、何かを感じて尋ねた。
『何処かでお会いしたことはありませんか?』 と。
それは、メルエーナが生まれてからずっと暮らしてきた村の名前。
エルマイラム王国南部の人口が千人ほどの小さな村で、主だった名産品と言えば、良質なワインくらいしかない。それも一部の好事家たちにこそ愛されるものの、一般的にはさして有名なわけでもないのが現状だ。
人々は基本的に自給自足で生活を営んでおり、商店も平時は一軒だけしかない。それと、月に二回だけ近くの町から行商人が珍しいものを売りに来るだけだ。
しかし、ここ数日は、この小さな村が活気づいていた。
その理由は、突然の外からの団体客の来訪である。しかも五人や十人ではない。百人を超えるほどの大団体だ。
ことは、三週間前に遡る。
激しい雨の日に、とある貴族様の荷を載せた馬車が山道から滑落し、森に落下してしまったのだ。
その荷の中身は、娘の結婚に際しての持参金や家財だったらしく、おいそれと代えの効かないもので、その貴族様は馬車が落ちたと思われるこの村の近くの森に、自らの私兵団を捜索隊として派遣した。
だが、森に不慣れな貴族様の私兵団は、土地勘のない自分達だけでは捜索は困難だと判断し、この村の人間に協力するように命じたのだ。
けれど、森はあまりにも広く、一週間が過ぎてもいっこうに目的のものは見つけることができなかった。
それに業を煮やした貴族様は、最後の手段として<冒険者>と呼ばれる人々を使うことにしたのである。
そのため、貴族の私兵の他にその<冒険者>と呼ばれる人間たちがこの村に滞在することとなったのである。
村のほぼ唯一にして最大のイベント――ワイン作りの際の来訪者には流石に及ばないが、それでもこんなチャンスを放っておく手はない。
いつもとは違い、行商人も村にしばらくの間滞在して商いをするらしいが、村の人々も負けていない。みんな、このチャンスに収入を得ようと頑張っている。
メルエーナも、観光客シーズンと同じ様な対応に追われる宿屋の手伝いをして、家計の手助けと少しばかりのお小遣いを手に入れようと思っていたのだが、父に外出は必要最低限にするようにきつく言われてしまった。
メルエーナは抗議をしたが、父のコーリスは決して首を縦には振ってくれなかった。それならばと、頼りになる母のリアラにも頼んでみたが、今回ばかりは彼女も父に賛成のようで、メルエーナは活気づく村の人々の蚊帳の外に置かれて、いつもと変わらない日々を悲しく享受している。
「お母さんだけ宿の調理の手伝いに行って、ずるいです」
メルエーナはそんな恨み言を口にして、小さく嘆息する。
編み物をするのは好きだが、外に出ることもできずに、ずっと家で家事仕事とそればかりをしていてはさすがに辟易してしまう。
「料理もお母さんが宿の残りを貰ってくるから作る訳にはいかないですし、うううっ……」
幼い頃から母親に仕込まれた料理の腕は、こんな時にこそ役立てたいのに。
宿で手伝う事もできない。疲れて帰ってくる両親を労う料理も作らせてもらえない。将来はかつての母と同じ様な料理人になることを夢見るメルエーナには、この料理が作れない時間はとても辛いものだった。
「行商人さん達も毎日来ているみたいですし、せめて商品を見ることができればいいんですけれど」
そんな事を思っていると、ますます外出したくてたまらなくなってくる。
そんな思いを堪えて、編み物を続けていたメルエーナだったが、何日もこんな日々が続いたこともあり、やがて彼女にも限界がやって来た。
「もう、お父さん達は心配しすぎです!」
メルエーナはついに堪えきれなくなって、声を荒げる。
彼女が家の外に出られない理由は、冒険者とかいう得体のしれない者たちに、年頃の娘を引き合わせたくないというだけの理由なのだ。
もちろん、両親が自分のことを大事に思ってくれることは嬉しいが、自分のような地味な田舎娘が、都会に住む男の人に相手にされるはずがないと思う。
「……ううっ、それはそれで悲しいですけど」
母はスタイルがいいのに、自分にはそこはあまり遺伝しなかったようで、自分の小さめな胸を見て嘆息する。
もっとも、メルエーナのこの自己評価は、第三者からの評価とは大きく異なることを彼女は自覚していない。
村の年頃の男の子たちの多くが、彼女の気を引こうと躍起になっているのを知らないのだ。
背中まで伸びた栗色の美しい髪も、整った愛らしい顔立ちも、そして家事全般が得意な家庭的なところも、全てが異性にも同性にも、魅力的であり、羨望の的になっていることを理解していない。
それは過保護な父親が、頑として男の子たちを近づけないようにしている事が原因でもあるのだが。
メルエーナはもう一度嘆息し、いつも首にかけている首飾りを外して手に取る。それは、二つに分かれた金の小さなペンダントを首飾りにしたもの。
高価なものではないらしいが、彼女の大切な宝物だ。
「この村の人は、誰も……。でも、他の街の人ならば……」
幼い頃からずっと不思議に思っている事柄が、この首飾りには隠されている。
もっとも、誰にその事を話しても理解してもらえないので、メルエーナはもうあまりその事を口にしなくなってしまったのだが。
ぼんやりと首飾りを見ていたメルエーナだったが、不意に物音が聞こえたので、慌ててそれを身に着けて、玄関に向かう。
まだ昼を過ぎたばかりだ。父も母も帰ってくる時間ではないはずなのだが。
一瞬、物取りを想像してしまったが、やがて玄関の鍵が静かに開けられて、入ってきたのが母のリアラだと分かり、メルエーナは安堵する。
自分と同じ栗色の髪を肩で切りそろえた母は、娘の贔屓目を抜きにしても綺麗だと思う。そして、自分のような大きな子供がいるのに、未だにスタイルがいい。
どうしてこういう部分が遺伝しなかったのかと、先程のことを思い出して悲しくなるメルエーナ。
「ただいま、メル」
「おかえりなさい、お母さん。今日は随分と早……」
心配させまいと、笑顔で帰宅を喜んだのだが、言葉が終わらないうちに、母に両肩をがっしり掴まれ、メルエーナは言葉に詰まる。
「どっ、どうしたんですか、お母さん?」
驚く娘に答えることなく、リアラは娘の顔をじっと見つめ、そして頭から足元まで視線を走らせる。
「うん。服も地味な色だし、これなら大丈夫でしょう」
「あっ、あの、お母さん?」
母は一人で納得しているが、メルエーナには何が何だかさっぱりわからない。
「さぁ、お母さんと一緒に外に行くわよ。こんなチャンスはめったに無いんだから」
「えっ? えっ? あっ、あの……」
あまりにも突飛な母の言葉に、メルエーナはついて行けない。
だが、結局、家の外に出かけたかったメルエーナは、母親に言われるがままに外出することになるのだった。
◇
「おっ、お母さん。どうして、こんなにコソコソする必要があるんです?」
村の数少ない家の影に隠れるように進む母に、メルエーナはそう尋ねずには居られなかった。
「もう。それは前にも話したでしょう。貴女は私の娘なのよ。当然可愛いの。そんな可愛い娘が、冒険者とかいうよく分からない人達の前に出ていったら、目をつけられてしまうわ」
さも当たり前のようにいう母に、この性格は似なかったことを神様に感謝する。
「ですが、それならばどうして……」
「素晴らしい逸材が居たのよ。たまにはああいった子を見て、目の保養と美的感覚を磨いておかないと、いい料理人にはなれないわ」
説明にまったくならない事を言うと、母は身を隠している家屋の端から、慎重に顔を半分だけだして周囲を確認する。
もしも、背後からこんなところを誰かに見られたら、自分達が不審者扱いされるのではないかと不安になるメルエーナ。だが、そんな彼女の心配など知らず、母が手のジェスチャーで、自分にも同じことをするように促してくる。
どうか誰にも見つかりませんようにと願いを込めて、メルエーナは母の影から顔を僅かに出して前を見る。するとそこには、村長さんと話をする二人の男女の姿があった。
歳は自分と同じくらいだろう。まだ成人していないに違いない。
女の子は赤い髪で、目つきが少し鋭いもののとても綺麗な顔立ちをしている。だが、それ以上にメルエーナの目を引いたのは、黒髪の少年の方だった。
「…………」
メルエーナは言葉が出なかった。けれど、胸の鼓動が瞬間的に激しくなってくる。
黒髪に茶色の瞳。顔は男の人に使う言葉ではないかもしれないが、すごく綺麗だった。
背も高く、スラリとした体型。
けれど、その姿を見ていると、綺麗だと思う以上に、別の感情が胸からこみ上げてきてしまう。
「ねっ、凄いでしょう? 私もいろいろな男の子を見てきたけれど、あの子は別格だわ。なんというか、綺麗なだけではなくて品があるというか、一本筋が通って……」
母が何かを言っているようだったが、メルエーナの耳にはもう何も入ってこなかった。
「あっ、メル!」
母親の静止の声も聞こえなくなっていたメルエーナは、黒髪の少年のもとに駆け寄る。
「おっ、おお、メルエーナ。どうしたんだい、そんなに慌てて?」
人の良さそうな初老の村長が突然駆け寄ってきたメルエーナに驚き、話を中断して声をかけてくれた。だが、メルエーナにはその言葉も届かなかった。
ただ彼女は、真っ直ぐな瞳を黒髪の少年に向ける。
すると、彼女と目があった少年は大きく目を見開き、驚きの表情を浮かべる。
不躾だと考える余裕もなかった。
メルエーナは少年のその反応に、何かを感じて尋ねた。
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