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第四章 あの日憧れたあの人のように
⑤ 『強いということは?』
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ジェノは木剣を振る。闇雲に、ただ自分の憤懣を晴らすために。
腹が立つ。
ペントを苛めるキュリア侍女長が。自分たちを蔑ろにするばかりのヒルデが。でもそれ以上に、何も出来ず、弱くて情けない自分自身に一番腹が立つ。
強くなる。一日も早く。
そうしないと、またロウの時みたいな事が起きてしまうかもしれない。
だから、木剣を振る。これだけが強くなれる方法だと信じて。
だが、そんなジェノに、
「はい。そこまで!」
そんな女の人の声が聞こえた。
ジェノが剣を振るのを止めて声の主の方を向くと、そこには笑顔のリニアが立っていた。
「こぉら、ジェノ。剣の練習をするのなら、このリニア先生に声をかけなさい。今日から私が貴方の先生なんだから」
リニアは冗談めかした声で言う。それが、ジェノには不真面目な感じがして気に入らない。
「……ねぇ、リニア先生は強いの?」
ジェノは思ったままのことをリニアに尋ねる。
どう見ても、この目の前の女の人が強い人には見えないから。
「う~ん、どうかしらね。世界は広いから、私より強い人はいると思うな。でも、私も大抵の人には負けないと思うけれどね」
なんともはっきりしない回答が帰ってきて、ジェノは苛立つ。
「僕は、強くならないといけないんだ! だから、強い人に剣術を教わりたい!」
「ふふっ。いかにも男の子らしい理由ね。うんうん。格好いいわよ」
冗談めかしたような称賛に、ジェノは木剣を握り締めてリニアを睨む。
「でもね、ジェノ。一つだけ先生に教えてくれないかな?」
「なっ、何を?」
突然の質問にジェノは驚き、リニアの言葉を待つ。
「君の言う『強い』って、単純に剣術や武術が優れている人ということだけなのかな?」
「……えっ? その、それは……。そっ、そうだよ。それが強いってことだよ!」
ジェノは少し考えてそう答えた。
するとリニアは、「なるほどね」と言って微笑む。
「……違うの?」
不安になってジェノが尋ねると、リニアは首を横に振る。
「ううん。それもある意味で正解。でも、不正解でもあるわ」
ジェノはその答えに、自分が馬鹿にされているのだと思った。
「ぼっ、僕をからかっているの! 正解だけど不正解って、意味がわからないよ!」
激怒するジェノに、リニアは微笑む。
「私は、まだこの家の事情は知らない。でも、さっきペントさんは、君を守るためにあの意地悪そうな女性に頭を下げていたことくらいは分かるわよ。優しくていい人ね、ペントさんて」
突然話を変えられ、ジェノは戸惑う。でも、ペントの事を褒められたのは我が事のように嬉しい。
「ペントは僕のお母さんみたいな人だもん。優しくて料理も裁縫も掃除も上手な、僕の大切な家族なんだから」
ジェノは得意げに言う。しかし、そんなジェノにリニアは言った。
「でも、ペントさんは弱い人なのね。だって、武術をあの人は学んでなさそうだもの」
「えっ?」
ジェノは驚きの声を上げる。
「だってそうでしょう。武術に優れている人が強い人ならば、それ以外は弱い人になるわよね?」
「……それは、その……。違うよ。ペントは……、ペントは……」
ジェノは何とかリニアの言ったことを否定したかったが、いい言葉が浮かんでこない。
「うん。私も、今の君と同じ考え。ペントさんは強い人だと私も思う。武術に優れていなくても、とっても強い人だと思うな」
「……先生は、何が言いたいの?」
ジェノには、リニアが何を言いたいのかまるで分からない。
「ふふっ。強いっていうのは、難しいって言うことよ」
リニアはそう言って、ジェノの頭を優しく撫でる。
「よし、ジェノ。元気が有り余っているようだから、早速、このリニア先生が稽古をつけてあげるわ」
「えっ? ほっ、本当に?」
まだこの女の人の実力は疑わしいが、稽古をつけてくれるのであれば、その実力が分かるかもしれない。
「でも、私の稽古は大変よ。耐えられるかしら?」
「大丈夫だよ! 僕は、負けないから!」
きっと、これから自分は何度も先生に木剣で叩かれる事になるのだろう。
けれど、そんな痛みなんかには決して負けない。
強くなる。絶対に。
ジェノはそう思い、木剣を握る手を強める。
けれど、ジェノのその予想は、大きく裏切られることになるのだった。
◇
足がプルプルと震え、全身から汗が吹き出る。
日陰で行っているとは言っても、夏の暑さが加わり、ジェノの体は汗まみれだ。
「ほらっ、まだ五分も経っていないわよ」
リニアは何やら木の棒を削りながら、にこやかな声でジェノを叱咤する。
「くっ、うううっ……」
何か言い返したいが、足が今にもバランスを失って倒れてしまいそうで、ジェノは言葉を口にする余裕もない。
ジェノはただ、リニアに言われたとおりに、腰を少し落とした状態で、手を前に出して立っているだけなのだが、それがこの上なく辛い。
「……あっ!」
それでもジェノは懸命に頑張り続けたが、やがて足が限界を迎え、地面に倒れてしまった。
「はい、そこまで。やっぱり、足腰が弱いわね。ジェノ。君はもっと走り回って遊ばないと駄目よ」
リニアは苦笑交じりに言う。
「……くっ……くそっ……」
ジェノは何とかもう一度立ち上がろうとしたが、足に力が入らず、立ち上がることが出来ない。
「無茶はしなくていいわ。少し休んでいなさい。これはすぐに改善できることではないから。でも、毎日続けていれば、必ず君の足腰は強くなるわ」
「どっ、どのくらい続ければ……」
足全体をマッサージしながら、ジェノが尋ねると、リニアは「早くても三ヶ月くらいかしらね」と答える。
「足腰が強くなれば、剣術ができるようになるの?」
ジェノが尋ねると、リニアはニッコリと微笑んだ。
「そうとも言えるし、そうでないとも言えるわね」
またよくわからない回答をするリニアに、ジェノは頬を膨らませる。
「もう、そんな可愛く膨れないの。きちんと説明してあげるから」
リニアは削っていた木の棒とナイフを置いて、ジェノを見つめてくる。
「ジェノ。君は今、座っているけれど、もしも剣を持って相手と戦おうとしたら、何をしないといけないか分かるかしら?」
突然の質問に戸惑いながらも、ジェノは真摯にその答えを考える。
「ええと、まずは立ち上がって、それから……」
「はい、大正解よ! まずは立たないとね」
ジェノの言葉を遮り、リニアは嬉しそうに拍手をする。
少しの間、驚きのあまり呆然としていたジェノだったが、やがて自分が誂われているという結論に行き着いた。
「そんなの、当たり前だよ! 誰だって分かることじゃあないか!」
「でも、ジェノ。君はまだ立つことが出来ていない。だからまずは、立てるようにならないといけないの。剣術を学ぶのはそれからのお話。
つまり、足腰が強くなった上で剣術を学ばなければいけないから、足腰が強いと言うだけでは剣を使えるようにはならない。でも、剣術を学ぶには、まず強い足腰がないと話にならないのよ。……って少し難しいかしら?」
リニアに侮られ、ジェノは懸命に体に力を入れて立ち上がろうとする。
今にも倒れそうだったが、何とか立ち上がることが出来た。
「僕は赤ちゃんじゃあない! 立つことくらいできるよ!」
そうジェノが言うと、リニアは何故か嬉しそうに微笑み、自分も立ち上がる。
「残念だけれど、今の君のそれは、立てている内には入らない。『立つ』と言う意味が違うのよ。一般的な意味と武術的な意味とではね」
リニアはそう言って、得意げに片目をつぶる。
「どういう事なの?」
「武術で言う『立つ』というのは、攻撃に対応ができる状態にあるということ。だから、私の立ち方が武術的な意味合いでの『立つ』ということ。そして、君の立ち方が一般的な意味での『立つ』ということ。この差は分かる人にしか分からないけれど、逆に言えば、分かる人には分かってしまうのよ」
リニアは長々と説明してくれたが、やはりジェノには意味がわからない。
それどころか、よくわからない理由をつけてごまかしているような気がする。
「まぁ、初日はこんなものね。とりあえず、今日から三ヶ月間は、朝食が終わったら、さっき教えた体勢を維持する修行を続けるわ。そして、休憩の後はお昼までお勉強。それから昼食の後は、外で思いっきり遊んでくること。いいわね?」
リニアが今後のメニューを決めたが、ジェノにはそれが不満だった。
「その、先生」
「んっ? どうしたの?」
「本当に強くなれるんなら、僕はこの修業を頑張ります。それに、勉強も大事だから頑張ります。でも、遊んでいる暇があったら、僕は剣の修行をしたいです」
ジェノがそう主張すると、リニアは苦笑した。
「こぉら。先生の決めたことはしっかり守らないと駄目だぞ。遊ぶことも大切な修行のうちなの」
「……分かりました」
不承不承だが、ジェノは頷いた。
「はい。よろしい。それでは、本日はここまで」
リニアが今日の修行の終わりを告げる。
ジェノはそれに頷き、『ありがとうございました』と頭を下げる。
こうして、ジェノとペントの二人だけだった生活に、新たにリニアという先生が加わった。
けれど、実力が分からない女の人ということもあり、ジェノの不信感は少しずつ募っていくことになるのだった。
腹が立つ。
ペントを苛めるキュリア侍女長が。自分たちを蔑ろにするばかりのヒルデが。でもそれ以上に、何も出来ず、弱くて情けない自分自身に一番腹が立つ。
強くなる。一日も早く。
そうしないと、またロウの時みたいな事が起きてしまうかもしれない。
だから、木剣を振る。これだけが強くなれる方法だと信じて。
だが、そんなジェノに、
「はい。そこまで!」
そんな女の人の声が聞こえた。
ジェノが剣を振るのを止めて声の主の方を向くと、そこには笑顔のリニアが立っていた。
「こぉら、ジェノ。剣の練習をするのなら、このリニア先生に声をかけなさい。今日から私が貴方の先生なんだから」
リニアは冗談めかした声で言う。それが、ジェノには不真面目な感じがして気に入らない。
「……ねぇ、リニア先生は強いの?」
ジェノは思ったままのことをリニアに尋ねる。
どう見ても、この目の前の女の人が強い人には見えないから。
「う~ん、どうかしらね。世界は広いから、私より強い人はいると思うな。でも、私も大抵の人には負けないと思うけれどね」
なんともはっきりしない回答が帰ってきて、ジェノは苛立つ。
「僕は、強くならないといけないんだ! だから、強い人に剣術を教わりたい!」
「ふふっ。いかにも男の子らしい理由ね。うんうん。格好いいわよ」
冗談めかしたような称賛に、ジェノは木剣を握り締めてリニアを睨む。
「でもね、ジェノ。一つだけ先生に教えてくれないかな?」
「なっ、何を?」
突然の質問にジェノは驚き、リニアの言葉を待つ。
「君の言う『強い』って、単純に剣術や武術が優れている人ということだけなのかな?」
「……えっ? その、それは……。そっ、そうだよ。それが強いってことだよ!」
ジェノは少し考えてそう答えた。
するとリニアは、「なるほどね」と言って微笑む。
「……違うの?」
不安になってジェノが尋ねると、リニアは首を横に振る。
「ううん。それもある意味で正解。でも、不正解でもあるわ」
ジェノはその答えに、自分が馬鹿にされているのだと思った。
「ぼっ、僕をからかっているの! 正解だけど不正解って、意味がわからないよ!」
激怒するジェノに、リニアは微笑む。
「私は、まだこの家の事情は知らない。でも、さっきペントさんは、君を守るためにあの意地悪そうな女性に頭を下げていたことくらいは分かるわよ。優しくていい人ね、ペントさんて」
突然話を変えられ、ジェノは戸惑う。でも、ペントの事を褒められたのは我が事のように嬉しい。
「ペントは僕のお母さんみたいな人だもん。優しくて料理も裁縫も掃除も上手な、僕の大切な家族なんだから」
ジェノは得意げに言う。しかし、そんなジェノにリニアは言った。
「でも、ペントさんは弱い人なのね。だって、武術をあの人は学んでなさそうだもの」
「えっ?」
ジェノは驚きの声を上げる。
「だってそうでしょう。武術に優れている人が強い人ならば、それ以外は弱い人になるわよね?」
「……それは、その……。違うよ。ペントは……、ペントは……」
ジェノは何とかリニアの言ったことを否定したかったが、いい言葉が浮かんでこない。
「うん。私も、今の君と同じ考え。ペントさんは強い人だと私も思う。武術に優れていなくても、とっても強い人だと思うな」
「……先生は、何が言いたいの?」
ジェノには、リニアが何を言いたいのかまるで分からない。
「ふふっ。強いっていうのは、難しいって言うことよ」
リニアはそう言って、ジェノの頭を優しく撫でる。
「よし、ジェノ。元気が有り余っているようだから、早速、このリニア先生が稽古をつけてあげるわ」
「えっ? ほっ、本当に?」
まだこの女の人の実力は疑わしいが、稽古をつけてくれるのであれば、その実力が分かるかもしれない。
「でも、私の稽古は大変よ。耐えられるかしら?」
「大丈夫だよ! 僕は、負けないから!」
きっと、これから自分は何度も先生に木剣で叩かれる事になるのだろう。
けれど、そんな痛みなんかには決して負けない。
強くなる。絶対に。
ジェノはそう思い、木剣を握る手を強める。
けれど、ジェノのその予想は、大きく裏切られることになるのだった。
◇
足がプルプルと震え、全身から汗が吹き出る。
日陰で行っているとは言っても、夏の暑さが加わり、ジェノの体は汗まみれだ。
「ほらっ、まだ五分も経っていないわよ」
リニアは何やら木の棒を削りながら、にこやかな声でジェノを叱咤する。
「くっ、うううっ……」
何か言い返したいが、足が今にもバランスを失って倒れてしまいそうで、ジェノは言葉を口にする余裕もない。
ジェノはただ、リニアに言われたとおりに、腰を少し落とした状態で、手を前に出して立っているだけなのだが、それがこの上なく辛い。
「……あっ!」
それでもジェノは懸命に頑張り続けたが、やがて足が限界を迎え、地面に倒れてしまった。
「はい、そこまで。やっぱり、足腰が弱いわね。ジェノ。君はもっと走り回って遊ばないと駄目よ」
リニアは苦笑交じりに言う。
「……くっ……くそっ……」
ジェノは何とかもう一度立ち上がろうとしたが、足に力が入らず、立ち上がることが出来ない。
「無茶はしなくていいわ。少し休んでいなさい。これはすぐに改善できることではないから。でも、毎日続けていれば、必ず君の足腰は強くなるわ」
「どっ、どのくらい続ければ……」
足全体をマッサージしながら、ジェノが尋ねると、リニアは「早くても三ヶ月くらいかしらね」と答える。
「足腰が強くなれば、剣術ができるようになるの?」
ジェノが尋ねると、リニアはニッコリと微笑んだ。
「そうとも言えるし、そうでないとも言えるわね」
またよくわからない回答をするリニアに、ジェノは頬を膨らませる。
「もう、そんな可愛く膨れないの。きちんと説明してあげるから」
リニアは削っていた木の棒とナイフを置いて、ジェノを見つめてくる。
「ジェノ。君は今、座っているけれど、もしも剣を持って相手と戦おうとしたら、何をしないといけないか分かるかしら?」
突然の質問に戸惑いながらも、ジェノは真摯にその答えを考える。
「ええと、まずは立ち上がって、それから……」
「はい、大正解よ! まずは立たないとね」
ジェノの言葉を遮り、リニアは嬉しそうに拍手をする。
少しの間、驚きのあまり呆然としていたジェノだったが、やがて自分が誂われているという結論に行き着いた。
「そんなの、当たり前だよ! 誰だって分かることじゃあないか!」
「でも、ジェノ。君はまだ立つことが出来ていない。だからまずは、立てるようにならないといけないの。剣術を学ぶのはそれからのお話。
つまり、足腰が強くなった上で剣術を学ばなければいけないから、足腰が強いと言うだけでは剣を使えるようにはならない。でも、剣術を学ぶには、まず強い足腰がないと話にならないのよ。……って少し難しいかしら?」
リニアに侮られ、ジェノは懸命に体に力を入れて立ち上がろうとする。
今にも倒れそうだったが、何とか立ち上がることが出来た。
「僕は赤ちゃんじゃあない! 立つことくらいできるよ!」
そうジェノが言うと、リニアは何故か嬉しそうに微笑み、自分も立ち上がる。
「残念だけれど、今の君のそれは、立てている内には入らない。『立つ』と言う意味が違うのよ。一般的な意味と武術的な意味とではね」
リニアはそう言って、得意げに片目をつぶる。
「どういう事なの?」
「武術で言う『立つ』というのは、攻撃に対応ができる状態にあるということ。だから、私の立ち方が武術的な意味合いでの『立つ』ということ。そして、君の立ち方が一般的な意味での『立つ』ということ。この差は分かる人にしか分からないけれど、逆に言えば、分かる人には分かってしまうのよ」
リニアは長々と説明してくれたが、やはりジェノには意味がわからない。
それどころか、よくわからない理由をつけてごまかしているような気がする。
「まぁ、初日はこんなものね。とりあえず、今日から三ヶ月間は、朝食が終わったら、さっき教えた体勢を維持する修行を続けるわ。そして、休憩の後はお昼までお勉強。それから昼食の後は、外で思いっきり遊んでくること。いいわね?」
リニアが今後のメニューを決めたが、ジェノにはそれが不満だった。
「その、先生」
「んっ? どうしたの?」
「本当に強くなれるんなら、僕はこの修業を頑張ります。それに、勉強も大事だから頑張ります。でも、遊んでいる暇があったら、僕は剣の修行をしたいです」
ジェノがそう主張すると、リニアは苦笑した。
「こぉら。先生の決めたことはしっかり守らないと駄目だぞ。遊ぶことも大切な修行のうちなの」
「……分かりました」
不承不承だが、ジェノは頷いた。
「はい。よろしい。それでは、本日はここまで」
リニアが今日の修行の終わりを告げる。
ジェノはそれに頷き、『ありがとうございました』と頭を下げる。
こうして、ジェノとペントの二人だけだった生活に、新たにリニアという先生が加わった。
けれど、実力が分からない女の人ということもあり、ジェノの不信感は少しずつ募っていくことになるのだった。
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