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予告編
予告編④+ 『魔法のスープ』
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エルマイラムの長く暑い夏は過ぎ去り、季節は肌寒い秋を迎えようとしていた。
日がだんだん短くなり、気温が下がっていくこの時期は、やはり物悲しく感じることもある。特に数年前までの一人での生活を思い出すと、寂しさで泣き出したくなることだってある。でも、今は……。
「バルネアさん、味見をお願いします!」
栗色の髪の可愛らしい少女が、バルネアに味見皿を差し出す。
十八歳になって、法律上では大人の仲間入りをしたとはいっても、バルネアから見ればまだまだ子供だ。
味見皿を受け取って、バルネアはそれを口元に運ぶ。
……優しい味がした。
まだ改良の余地はあるだろうが、それ以上にこのスープに込められた想いが伝わってきて、幸せな気分にさせてくれる。
この味の余韻と温かさ、幸福感こそ、バルネアが生涯をかけて極めようとしている料理の形の一端。
それを愛弟子が、いや、家族であるこの少女――メルエーナが理解し、自分のものにしようとしてくれていることが、バルネアにはたまらなく嬉しい。
「うん。いい味ね。これならきっとジェノちゃんも大喜びよ」
バルネアが笑顔で太鼓判を押すと、メルエーナは嬉しそうに、はにかんだ笑みを浮かべる。
今年の夏、メルエーナは、この家に住む同居人であり、想い人であるジェノと水着を選んで貰いに出かけた。そして、泳ぎにも出かけた。
なかなか関係が進まなかった二人だが、それ以来、距離が少し縮まった気がする。
バルネアとしては、それが嬉しくて仕方がない。
ジェノの幼馴染で、この世のものとは思えないほど美しい少女、マリアが現れて心配していた。だが、バルネアは、やはりジェノの隣に立つのはメルエーナが似合うし、メルエーナの隣に立つのもジェノ以外はありえないと思うのだ。
「この鶏肉団子と白菜と椎茸に春雨のシンプルなスープは、リアラ先輩習ったのよね?」
以前も、同じスープを作った時に、メルエーナがそう言っていたことを思い出し、バルネアは尋ねる。
「はい。母に教えて貰いました。そして、それをバルネアさんに教わった事を参考にして、改良して見たんです。……なんて、母に聞かれたら、『十年早い』と怒られてしまいそうですけれど」
メルエーナは恥ずかしそうに言うが、そこには確かな自信も見て取れる。
慢心はいけないが、自信をつける事は必要なことであり大事なことだ。
それに、以前より格段に味が良くなっているのは間違いないのだから。
「そんな事をリアラ先輩は言わないわよ。ジェノちゃんに喜んでもらえるのならば、先輩はにっこにこよ。ジェノちゃん、以前食べたときも、このスープを美味しいって言っていたものね」
意味ありげにバルネアが微笑むと、メルエーナは頬を朱に染めて、嬉しそうに微笑み返す。
その幸せそうな微笑みを見ていると、バルネアは幸せな気持ちでいっぱいになる。
やはり、ジェノと一緒になるのは、彼の未来の伴侶は、メルエーナだ。
今日は少し冷えることも考えて作られたこの一品には、何よりも重要な想いが込められている。食べる人に心から喜んでもらいたい。幸せになってもらいたいという気持ちが。
やっぱり、あのマリアという少女にはジェノの事は任せられない。
何故なら、あの娘は……。
「あっ!」
トントンと裏口の扉をノックする音が聞こえて来ると、メルエーナは嬉しそうに足早でそこに向かう。
そして、誰何の問いかけの後に、メルエーナがドアの鍵を開けて、嬉しそうに黒髪の少……いや、男の子の場合はもう青年と呼んであげた方がいいだろう。
訂正。黒髪でやや長身の顔立ちの整った青年を出迎えて、メルエーナは嬉しそうに、花が咲き誇るような笑みを浮かべる。
「おかえりなさい、ジェノちゃん」
今日はメルエーナ一人に出迎えを敢えて任せたバルネアは、少し遅れてジェノに声をかけた。
「はい。ただいま戻りました」
ジェノはそう言って一礼をすると、コートを脱いでそれを所定の場所に掛けると、手を洗うために水場に向かう。
彼の隣では、コートを受け取りたかったメルエーナが、少し残念そうな顔をしていたが、すぐに気合を入れ直して、ジェノの後に続いて水場に向かって行く。
そして二人で手を洗って仲良く戻ってくると、メルエーナはジェノに座っているように言って、上機嫌で厨房に戻ってきた。
「さて、それじゃあ、ジェノちゃんに食べてもらいましょうか」
「はい!」
バルネアはメルエーナと一緒に、食事をいつもの四人用のテーブルに運ぶ。
ジェノも手伝おうとしてくれたが、メルエーナがそれをやんわりと断る。
彼女は、疲れて帰ってきたジェノを労いたくて仕方がない。そして、そんな彼に自慢の一品を出して喜んで欲しいのだ。
今日のメインはバルネアが作った魚のムニエルの予定だったが、その座はメルエーナのスープに奪われる。
けれど、もちろんバルネアはそんな事は気にしない。
いや、それどころか、メルエーナ謹製の熱々のスープを口にして、少し分かりにくいが、幸せそうにホッとした笑みを浮かべるジェノの姿を見ているだけで、幸せな気持ちで胸が一杯になりそうだ。
「腕を上げたな、メルエーナ。以前も旨いと思ったが、更に味が洗練されている」
「そうですか? そう言ってもらえると嬉しいです。その、自分でも今回のは上手くできたと思ったので」
「ああ、そうだな。このシンプルな具材でここまで旨味を引き出せるのは素晴らしいと思うぞ」
ジェノはそう言って、もう一口スープを口に運ぶ。
そして、また口元を綻ばせた。
「メルエーナ。よければこのスープの作り方を教えてくれないか? これからは気温も下がる。野宿をする際に、このスープを作ることができるとありがたい」
ジェノがこんな事を言うのは初めてだったので、バルネアは少し驚いた。
普段から、料理の腕はメルエーナより彼の方が上だと思っていたのだが、よっぽどこのスープが気に入ったようだ。
「……その、ジェノさん。申し訳ないのですが……」
しかし、メルエーナはジェノの珍しい頼みを断ってしまう。てっきり喜んで作り方を教えるものだと思っていたバルネアは、また少し驚く。
「いや、謝らないでくれ。レシピはその料理人の財産だ。それをおいそれと教えてくれとは、不躾だったな」
ジェノはそう言って頭を下げる。
「そっ、そんな、顔を上げて下さい! その、あの、このスープが食べたい時は、いつでも言って下さい。私が腕によりをかけて作りますので……」
申し訳無さそうに言うメルエーナの頬は朱に染まっている。
それを見て、バルネアはメルエーナがジェノにこのスープの作り方を教えない理由を理解した。
「そうか。それはありがたい。だが、自分でも挑戦してみようと思う」
「いっ、いえ! その、挑戦しないで下さい! その、ですから、食べたい時は私に……」
「んっ? やはり秘密のレシピだからか?」
ジェノは怪訝な顔をし、顔を真っ赤にするメルエーナを見る。
そこで見かねたバルネアが、助け船を出すことにした。
「違うのよ、ジェノちゃん。このスープはね、魔法のスープなのよ」
「魔法、ですか?」
バルネアの言葉に、ジェノはオウム返しに尋ね返してくる。
「ええ、そうなの。メルちゃんは決して意地悪をしてジェノちゃんに作り方を教えないわけではないの。このスープには魔法がかかっていて、ジェノちゃんが自分で作っても決して再現はできないのよ」
「……それは、腕が未熟だということですか?」
「いいえ。違うわ。でも、このスープは、メルちゃんがジェノちゃんの為に作っているからこれだけ美味しいのよ。それは技術ではない不思議なもの。つまりは魔法なの」
バルネアはそこまで言って微笑むと、そっとメルエーナに目配せをする。
「そっ、そうなんです。これは、魔法のスープなんです。誰かに作ってもらうことでしか味わえない、特別なものなんですよ」
バルネアの目配せに気づいたメルエーナは、そうジェノに説明をする。
「……そうか。そうだな。すまなかった。野暮なことを訊いてしまったな」
ジェノは、ようやくバルネア達が何を言いたいのかを理解したようで、苦笑し、もう一口スープを口に運ぶ。
「ああ。旨い。体だけでなく、心も満たされるようだ……。ありがとう、メルエーナ。確かにこれは魔法のスープだ」
ジェノの感謝の言葉にメルエーナは顔を真っ赤にしながらも、「はい、ありがとうございます」と笑顔でお礼を返す。
そんな二人の笑顔を見ながら、バルネアもスープを口に運ぶ。
するとそれは、先程味見をしたときよりもずっと美味しい魔法のスープになっていた。
その味と若い二人の笑顔を見ながら、バルネアも嬉しそうに満面の笑みを浮かべるのだった。
日がだんだん短くなり、気温が下がっていくこの時期は、やはり物悲しく感じることもある。特に数年前までの一人での生活を思い出すと、寂しさで泣き出したくなることだってある。でも、今は……。
「バルネアさん、味見をお願いします!」
栗色の髪の可愛らしい少女が、バルネアに味見皿を差し出す。
十八歳になって、法律上では大人の仲間入りをしたとはいっても、バルネアから見ればまだまだ子供だ。
味見皿を受け取って、バルネアはそれを口元に運ぶ。
……優しい味がした。
まだ改良の余地はあるだろうが、それ以上にこのスープに込められた想いが伝わってきて、幸せな気分にさせてくれる。
この味の余韻と温かさ、幸福感こそ、バルネアが生涯をかけて極めようとしている料理の形の一端。
それを愛弟子が、いや、家族であるこの少女――メルエーナが理解し、自分のものにしようとしてくれていることが、バルネアにはたまらなく嬉しい。
「うん。いい味ね。これならきっとジェノちゃんも大喜びよ」
バルネアが笑顔で太鼓判を押すと、メルエーナは嬉しそうに、はにかんだ笑みを浮かべる。
今年の夏、メルエーナは、この家に住む同居人であり、想い人であるジェノと水着を選んで貰いに出かけた。そして、泳ぎにも出かけた。
なかなか関係が進まなかった二人だが、それ以来、距離が少し縮まった気がする。
バルネアとしては、それが嬉しくて仕方がない。
ジェノの幼馴染で、この世のものとは思えないほど美しい少女、マリアが現れて心配していた。だが、バルネアは、やはりジェノの隣に立つのはメルエーナが似合うし、メルエーナの隣に立つのもジェノ以外はありえないと思うのだ。
「この鶏肉団子と白菜と椎茸に春雨のシンプルなスープは、リアラ先輩習ったのよね?」
以前も、同じスープを作った時に、メルエーナがそう言っていたことを思い出し、バルネアは尋ねる。
「はい。母に教えて貰いました。そして、それをバルネアさんに教わった事を参考にして、改良して見たんです。……なんて、母に聞かれたら、『十年早い』と怒られてしまいそうですけれど」
メルエーナは恥ずかしそうに言うが、そこには確かな自信も見て取れる。
慢心はいけないが、自信をつける事は必要なことであり大事なことだ。
それに、以前より格段に味が良くなっているのは間違いないのだから。
「そんな事をリアラ先輩は言わないわよ。ジェノちゃんに喜んでもらえるのならば、先輩はにっこにこよ。ジェノちゃん、以前食べたときも、このスープを美味しいって言っていたものね」
意味ありげにバルネアが微笑むと、メルエーナは頬を朱に染めて、嬉しそうに微笑み返す。
その幸せそうな微笑みを見ていると、バルネアは幸せな気持ちでいっぱいになる。
やはり、ジェノと一緒になるのは、彼の未来の伴侶は、メルエーナだ。
今日は少し冷えることも考えて作られたこの一品には、何よりも重要な想いが込められている。食べる人に心から喜んでもらいたい。幸せになってもらいたいという気持ちが。
やっぱり、あのマリアという少女にはジェノの事は任せられない。
何故なら、あの娘は……。
「あっ!」
トントンと裏口の扉をノックする音が聞こえて来ると、メルエーナは嬉しそうに足早でそこに向かう。
そして、誰何の問いかけの後に、メルエーナがドアの鍵を開けて、嬉しそうに黒髪の少……いや、男の子の場合はもう青年と呼んであげた方がいいだろう。
訂正。黒髪でやや長身の顔立ちの整った青年を出迎えて、メルエーナは嬉しそうに、花が咲き誇るような笑みを浮かべる。
「おかえりなさい、ジェノちゃん」
今日はメルエーナ一人に出迎えを敢えて任せたバルネアは、少し遅れてジェノに声をかけた。
「はい。ただいま戻りました」
ジェノはそう言って一礼をすると、コートを脱いでそれを所定の場所に掛けると、手を洗うために水場に向かう。
彼の隣では、コートを受け取りたかったメルエーナが、少し残念そうな顔をしていたが、すぐに気合を入れ直して、ジェノの後に続いて水場に向かって行く。
そして二人で手を洗って仲良く戻ってくると、メルエーナはジェノに座っているように言って、上機嫌で厨房に戻ってきた。
「さて、それじゃあ、ジェノちゃんに食べてもらいましょうか」
「はい!」
バルネアはメルエーナと一緒に、食事をいつもの四人用のテーブルに運ぶ。
ジェノも手伝おうとしてくれたが、メルエーナがそれをやんわりと断る。
彼女は、疲れて帰ってきたジェノを労いたくて仕方がない。そして、そんな彼に自慢の一品を出して喜んで欲しいのだ。
今日のメインはバルネアが作った魚のムニエルの予定だったが、その座はメルエーナのスープに奪われる。
けれど、もちろんバルネアはそんな事は気にしない。
いや、それどころか、メルエーナ謹製の熱々のスープを口にして、少し分かりにくいが、幸せそうにホッとした笑みを浮かべるジェノの姿を見ているだけで、幸せな気持ちで胸が一杯になりそうだ。
「腕を上げたな、メルエーナ。以前も旨いと思ったが、更に味が洗練されている」
「そうですか? そう言ってもらえると嬉しいです。その、自分でも今回のは上手くできたと思ったので」
「ああ、そうだな。このシンプルな具材でここまで旨味を引き出せるのは素晴らしいと思うぞ」
ジェノはそう言って、もう一口スープを口に運ぶ。
そして、また口元を綻ばせた。
「メルエーナ。よければこのスープの作り方を教えてくれないか? これからは気温も下がる。野宿をする際に、このスープを作ることができるとありがたい」
ジェノがこんな事を言うのは初めてだったので、バルネアは少し驚いた。
普段から、料理の腕はメルエーナより彼の方が上だと思っていたのだが、よっぽどこのスープが気に入ったようだ。
「……その、ジェノさん。申し訳ないのですが……」
しかし、メルエーナはジェノの珍しい頼みを断ってしまう。てっきり喜んで作り方を教えるものだと思っていたバルネアは、また少し驚く。
「いや、謝らないでくれ。レシピはその料理人の財産だ。それをおいそれと教えてくれとは、不躾だったな」
ジェノはそう言って頭を下げる。
「そっ、そんな、顔を上げて下さい! その、あの、このスープが食べたい時は、いつでも言って下さい。私が腕によりをかけて作りますので……」
申し訳無さそうに言うメルエーナの頬は朱に染まっている。
それを見て、バルネアはメルエーナがジェノにこのスープの作り方を教えない理由を理解した。
「そうか。それはありがたい。だが、自分でも挑戦してみようと思う」
「いっ、いえ! その、挑戦しないで下さい! その、ですから、食べたい時は私に……」
「んっ? やはり秘密のレシピだからか?」
ジェノは怪訝な顔をし、顔を真っ赤にするメルエーナを見る。
そこで見かねたバルネアが、助け船を出すことにした。
「違うのよ、ジェノちゃん。このスープはね、魔法のスープなのよ」
「魔法、ですか?」
バルネアの言葉に、ジェノはオウム返しに尋ね返してくる。
「ええ、そうなの。メルちゃんは決して意地悪をしてジェノちゃんに作り方を教えないわけではないの。このスープには魔法がかかっていて、ジェノちゃんが自分で作っても決して再現はできないのよ」
「……それは、腕が未熟だということですか?」
「いいえ。違うわ。でも、このスープは、メルちゃんがジェノちゃんの為に作っているからこれだけ美味しいのよ。それは技術ではない不思議なもの。つまりは魔法なの」
バルネアはそこまで言って微笑むと、そっとメルエーナに目配せをする。
「そっ、そうなんです。これは、魔法のスープなんです。誰かに作ってもらうことでしか味わえない、特別なものなんですよ」
バルネアの目配せに気づいたメルエーナは、そうジェノに説明をする。
「……そうか。そうだな。すまなかった。野暮なことを訊いてしまったな」
ジェノは、ようやくバルネア達が何を言いたいのかを理解したようで、苦笑し、もう一口スープを口に運ぶ。
「ああ。旨い。体だけでなく、心も満たされるようだ……。ありがとう、メルエーナ。確かにこれは魔法のスープだ」
ジェノの感謝の言葉にメルエーナは顔を真っ赤にしながらも、「はい、ありがとうございます」と笑顔でお礼を返す。
そんな二人の笑顔を見ながら、バルネアもスープを口に運ぶ。
するとそれは、先程味見をしたときよりもずっと美味しい魔法のスープになっていた。
その味と若い二人の笑顔を見ながら、バルネアも嬉しそうに満面の笑みを浮かべるのだった。
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