45 / 57
お願い、先生を助けて(2)
しおりを挟む
そしてまた沈黙が支配した。サーキスはパディ、フォード、ゲイルの胸中も想像した。きっと三人とも自分を拝み倒したい心境だろう。こらえた気持ちが心に刺さる。
ゲイルがパディに言った。
「具体的には心臓をどうするのですか? 心臓の薬が必要だと、うちで作ったワーファリンを差し上げて、ライス先生はまだ薬を飲んでない様子ですが…」
「は、はい…。以前も言いましたが、ごほ…僕の…大動脈弁が壊れています。サーキス…。僕の大動脈弁は…どうなってる…?」
大動脈弁とは簡単に言えば心臓の蓋だ。健康な人間なら弁の三枚の蓋の羽根が同時に開閉して血液を正しい方向に流す役目がある。
「弁の蓋の羽根…三尖弁の内一枚がやぶれてぷらぷらになっているよ…。それに大動脈弁は糸で縫った跡が多くある…。それに全体的に硬くなっているように見える…。こんなの見たことないよ…」
「石灰化だね。もう…二十年も前に手術したからそうなったんだ…。僕の大動脈弁は生まれつき二尖弁だったんだ…。それを手術で…三尖弁にしてもらった。これを…自己弁温存と言う。もう…限界なんだよ。それで…ごほごほ…大動脈弁を替える必要がある…。リリカ君。僕の…ステントレス生体弁を手術室から…持って来てくれないか…」
リリカが一旦、部屋から出るとしばらくして木箱を持って戻って来た。リリカは木箱を机の上に置いた。木箱を開けるとワラのクッションで保護されたコルク付きの瓶が現れた。それを木箱から抜き出して瓶をみんなに見せた。瓶は液体で満たされていて中に肉の円柱があった。直径は三センチ、長さは親指ぐらいのものだった。
「僕が…豚の心臓から加工した、人工弁です。これと…今の僕の、大動脈弁と…取り替えます…」
サーキスがそれに驚いて瓶の近くに歩み寄った。それを覗き込んでみれば大動脈弁と似た三枚の弁がある。豚の支柱も大動脈と似ている。確かにこれと交換すれば心臓の逆流も止められそうだ。
「それと僕の弁を…交換するに当たって…。皆さんに聞いて欲しいのです…。ま、まず…」
パディが手順の説明を始めた。
「し、心臓を止める必要があります。これは人工心肺装置というものを作ろうとしていましたが、うまくいきませんでした…。そ、それで解決策を思いつきました。簡単なことで僕が一度、殺されて死ねばいいのです…。最後に手術が終わったら、呪文の完全復活で生き返らせてもらえばいい。これはサーキスのアイデアを拝借しました。サーキス、あの時は怒ってごめんね…。ははは…ごほ…」
切れ者のパディが出した愚かしい提案にリリカ以外の三人が息を飲んだ。
「ぼ、僕を殺す方法はなるだけ血が出ないようにして欲しい…。心臓破壊の呪文なんか問題外だ…。首の骨を折るとか、そんな方法で頼みたい…。これに適任なのはギル君…。
彼は人を殺しても生き返らせれば罪は無い、そんな倫理観皆無…。そんなギル君が必要だ。なんと言っても完全復活の呪文が使える…。ごほ…。
僕は…一度、誰かから心臓破壊で殺されてよかった…。すごく良い実験になった。死ぬ前と後で心臓の調子は全く変わっていない…」
ここでフォードが口をはさんだ。
「ところで手術っていつやるのがいいんだ?」
リリカが素早く説明した。
「先生は今回、心不全で気絶しています。もう一度、倒れるようなことがあれば死ぬ可能性がかなり高くなります。できることならすぐにでも始めたいところです」
リリカの言葉がサーキスの胸に刺さった。そしてフォードががっかりした表情で言う。
「パディちゃんが倒れるのってもっと先だと思ってた…。急過ぎだ…。もっと言えばワシはこんな日は永遠に来ないと思ってた…。家賃をまけてもらいたいがために嘘でも吐いてるんじゃないかって…。だったらいいなあって…」
ゲイルも力なく言う。
「私もです…」
(知らなかったのはやっぱり俺だけか…)
パディがベッドの上で体を起こしてシャツを脱いで上半身があらわになる。真っ直ぐ縦に二十センチほど胸を切った手術痕。それを見て驚いたのはやはりサーキスだけだった。
「サーキス、やるかやらないかの返事はいいから、僕の…手術方法だけ聞いてくれないか…。よかったら宝箱でもう一度僕の心臓を視てくれ…」
サーキスは宝箱を唱えてパディの胸を視た。
「最初に皮膚と筋肉を切る。この痕に合わせて切ってくれ。やりにくかったらもっと切っていい…。どうせ死んでるからね…。はは…。それで…胸骨を結んでいるワイヤーが見えるかな…?」
「本当だ! 骨を細い針金みたいなので縫ってる!」
人の胸には心臓を守るための胸骨という大きな骨がある。パディの胸骨は一度切断した跡があり、ワイヤーが輪っか状に縫っていてそれは全部で八本あった。
「僕が殺された時に君は胸骨のここを見逃したね…。ふふふ…。ごほごほ…。君はまだまだだよ…。でも君に今日まで見つからなくてよかったよ…。ワイヤーが筋肉の下で玉止めされてるんだ…。たまに玉止め部分が筋肉に刺さって痛いんだ…。さっきも君が思いっきり心臓マッサージをしたから痛くてたまらないよ…。
これは必要ないから見つけて抜けたら捨ててくれ…。胸が人にぶつかったりしないか、いつも冷や冷やしてるんだ…。今回の手術が成功したらこの痛みから解放されるよ…。ふふふ…。
話を戻そう。皮膚と筋肉を切ったら胸骨を切断する。ダガーみたいな大きな刃物で切る。僕の胸骨の厚みはたぶん二センチ少しあるのではないかと思う。かなりの厚さだ。刃物はリリカ君の火撃で熱してもらえばより切れると思う。
胸骨を切ったら薄い心膜があるだろう? これは切り開いて。
ここでようやく心臓にたどり着く。それで大動脈…。心臓から送り出される大きな動脈だ。サーキス、よく見てみて」
サーキスが声を上げた。
「よく見たら本物の動脈じゃない! 布だ! 途中から切られて布に変えられてる! 何て言うか、地面に苔が生えたみたいな自然さ…。血液の膜で覆われてるよ!」
「そう。僕の大動脈は人工物だ。二十年前に伸びきって使い物にならなくなったから、取り替えてもらってる。上行大動脈の上部から始まって大動脈弓から下行大動脈までが人工物になっているだろう…。
大動脈弁を替えるために、まず上行大動脈の根元を切る。四分の三程度に切ってくれ。そしたら大動脈弁が見える。そして大動脈弁を切り取ってくれ。石灰化している弁輪も全てだ。そして大動脈を糸で縫い付けてステントレス生体弁…豚の弁を入れて冠動脈に高さを合わせて切る。
人工弁の上部を縫い付けて、後は心臓の空気を抜いて最後に完全復活で生き返らせる…。
それからリリカ君、手術が終わったら僕に血液をさらさらにする薬、ワーファリンを飲ませて。一日二錠。これは人によるけど、前の時はそうだった」
ゲイルがパディに言った。
「具体的には心臓をどうするのですか? 心臓の薬が必要だと、うちで作ったワーファリンを差し上げて、ライス先生はまだ薬を飲んでない様子ですが…」
「は、はい…。以前も言いましたが、ごほ…僕の…大動脈弁が壊れています。サーキス…。僕の大動脈弁は…どうなってる…?」
大動脈弁とは簡単に言えば心臓の蓋だ。健康な人間なら弁の三枚の蓋の羽根が同時に開閉して血液を正しい方向に流す役目がある。
「弁の蓋の羽根…三尖弁の内一枚がやぶれてぷらぷらになっているよ…。それに大動脈弁は糸で縫った跡が多くある…。それに全体的に硬くなっているように見える…。こんなの見たことないよ…」
「石灰化だね。もう…二十年も前に手術したからそうなったんだ…。僕の大動脈弁は生まれつき二尖弁だったんだ…。それを手術で…三尖弁にしてもらった。これを…自己弁温存と言う。もう…限界なんだよ。それで…ごほごほ…大動脈弁を替える必要がある…。リリカ君。僕の…ステントレス生体弁を手術室から…持って来てくれないか…」
リリカが一旦、部屋から出るとしばらくして木箱を持って戻って来た。リリカは木箱を机の上に置いた。木箱を開けるとワラのクッションで保護されたコルク付きの瓶が現れた。それを木箱から抜き出して瓶をみんなに見せた。瓶は液体で満たされていて中に肉の円柱があった。直径は三センチ、長さは親指ぐらいのものだった。
「僕が…豚の心臓から加工した、人工弁です。これと…今の僕の、大動脈弁と…取り替えます…」
サーキスがそれに驚いて瓶の近くに歩み寄った。それを覗き込んでみれば大動脈弁と似た三枚の弁がある。豚の支柱も大動脈と似ている。確かにこれと交換すれば心臓の逆流も止められそうだ。
「それと僕の弁を…交換するに当たって…。皆さんに聞いて欲しいのです…。ま、まず…」
パディが手順の説明を始めた。
「し、心臓を止める必要があります。これは人工心肺装置というものを作ろうとしていましたが、うまくいきませんでした…。そ、それで解決策を思いつきました。簡単なことで僕が一度、殺されて死ねばいいのです…。最後に手術が終わったら、呪文の完全復活で生き返らせてもらえばいい。これはサーキスのアイデアを拝借しました。サーキス、あの時は怒ってごめんね…。ははは…ごほ…」
切れ者のパディが出した愚かしい提案にリリカ以外の三人が息を飲んだ。
「ぼ、僕を殺す方法はなるだけ血が出ないようにして欲しい…。心臓破壊の呪文なんか問題外だ…。首の骨を折るとか、そんな方法で頼みたい…。これに適任なのはギル君…。
彼は人を殺しても生き返らせれば罪は無い、そんな倫理観皆無…。そんなギル君が必要だ。なんと言っても完全復活の呪文が使える…。ごほ…。
僕は…一度、誰かから心臓破壊で殺されてよかった…。すごく良い実験になった。死ぬ前と後で心臓の調子は全く変わっていない…」
ここでフォードが口をはさんだ。
「ところで手術っていつやるのがいいんだ?」
リリカが素早く説明した。
「先生は今回、心不全で気絶しています。もう一度、倒れるようなことがあれば死ぬ可能性がかなり高くなります。できることならすぐにでも始めたいところです」
リリカの言葉がサーキスの胸に刺さった。そしてフォードががっかりした表情で言う。
「パディちゃんが倒れるのってもっと先だと思ってた…。急過ぎだ…。もっと言えばワシはこんな日は永遠に来ないと思ってた…。家賃をまけてもらいたいがために嘘でも吐いてるんじゃないかって…。だったらいいなあって…」
ゲイルも力なく言う。
「私もです…」
(知らなかったのはやっぱり俺だけか…)
パディがベッドの上で体を起こしてシャツを脱いで上半身があらわになる。真っ直ぐ縦に二十センチほど胸を切った手術痕。それを見て驚いたのはやはりサーキスだけだった。
「サーキス、やるかやらないかの返事はいいから、僕の…手術方法だけ聞いてくれないか…。よかったら宝箱でもう一度僕の心臓を視てくれ…」
サーキスは宝箱を唱えてパディの胸を視た。
「最初に皮膚と筋肉を切る。この痕に合わせて切ってくれ。やりにくかったらもっと切っていい…。どうせ死んでるからね…。はは…。それで…胸骨を結んでいるワイヤーが見えるかな…?」
「本当だ! 骨を細い針金みたいなので縫ってる!」
人の胸には心臓を守るための胸骨という大きな骨がある。パディの胸骨は一度切断した跡があり、ワイヤーが輪っか状に縫っていてそれは全部で八本あった。
「僕が殺された時に君は胸骨のここを見逃したね…。ふふふ…。ごほごほ…。君はまだまだだよ…。でも君に今日まで見つからなくてよかったよ…。ワイヤーが筋肉の下で玉止めされてるんだ…。たまに玉止め部分が筋肉に刺さって痛いんだ…。さっきも君が思いっきり心臓マッサージをしたから痛くてたまらないよ…。
これは必要ないから見つけて抜けたら捨ててくれ…。胸が人にぶつかったりしないか、いつも冷や冷やしてるんだ…。今回の手術が成功したらこの痛みから解放されるよ…。ふふふ…。
話を戻そう。皮膚と筋肉を切ったら胸骨を切断する。ダガーみたいな大きな刃物で切る。僕の胸骨の厚みはたぶん二センチ少しあるのではないかと思う。かなりの厚さだ。刃物はリリカ君の火撃で熱してもらえばより切れると思う。
胸骨を切ったら薄い心膜があるだろう? これは切り開いて。
ここでようやく心臓にたどり着く。それで大動脈…。心臓から送り出される大きな動脈だ。サーキス、よく見てみて」
サーキスが声を上げた。
「よく見たら本物の動脈じゃない! 布だ! 途中から切られて布に変えられてる! 何て言うか、地面に苔が生えたみたいな自然さ…。血液の膜で覆われてるよ!」
「そう。僕の大動脈は人工物だ。二十年前に伸びきって使い物にならなくなったから、取り替えてもらってる。上行大動脈の上部から始まって大動脈弓から下行大動脈までが人工物になっているだろう…。
大動脈弁を替えるために、まず上行大動脈の根元を切る。四分の三程度に切ってくれ。そしたら大動脈弁が見える。そして大動脈弁を切り取ってくれ。石灰化している弁輪も全てだ。そして大動脈を糸で縫い付けてステントレス生体弁…豚の弁を入れて冠動脈に高さを合わせて切る。
人工弁の上部を縫い付けて、後は心臓の空気を抜いて最後に完全復活で生き返らせる…。
それからリリカ君、手術が終わったら僕に血液をさらさらにする薬、ワーファリンを飲ませて。一日二錠。これは人によるけど、前の時はそうだった」
0
あなたにおすすめの小説
病院の僧侶(プリースト)3 サフランの願い
加藤かんぬき
ファンタジー
舞台は日本の地方都市にある中規模の総合病院。
その日、手術室で看護師の星山結月(ほしやまゆづき)は限界を感じていた。
目の前には交通事故にあった少年。救おうとする命がまた失われようとしていた。
もう無理、限界! そんな時に手術室の中に現れた僧侶のサフラン。彼女は死の間際だった少年を回復魔法であっさりと癒し、助けてしまう。
手術室看護師の星山結月の心まで救われる。
その日以来、僧侶のサフランと星山結月ことユヅちゃんはコンビを組んで病院内の患者を次々と救って行く。
「基本的にあたしはサフランの魔法を見てるだけ! 虎の威を借る狐とはあたしのことよ!」
自己評価の低い看護師、主人公のユヅちゃん。それでも知恵と知識をしぼってサフランと力を合わせ、怪我人だけでなく、病人も魔法の応用で治して行く。
いたずら大好き、自由奔放なサフランに振り回されながら、ユヅちゃんは困難に立ち向かう。
少しほっこり、ほろりとした話を詰め合わせた医療コメディ。
そしてライス総合外科病院の人々のその後を描いた物語。
サフランがこちらの世界に来ることになった理由、彼女を見送ったサーキスの心境。
果たしてサフランは皆から託された願いを叶えることができるのか。
小説家になろうにも掲載しています
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる