神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜

1章〜フォレスト王国カイヴの街〜

閑話、私に余裕で勝った幼女

　ありえない。勝てないとは分かっていました。でも、こんなにあっさり負けるなんて……。



　ギルマスが下まで呼ばれることはそんなにありません。なのに呼ばれて珍しいなと思いながら下に行きました。

　そうしたら下には、友人の騎士団長であるルイゴと他に二人と一匹がいたのです。

　その中でも幼女と大きな狼を見た瞬間、私は自分の目を疑いましたよ。でも何度見てもとても強いと分かりました。
それも自分より。

　とりあえずルイゴになぜ来たのか聞くと、この強い幼女のランクを上げに来たと。
　確かにこの幼女なら上げても問題ないでしょう。そう判断したので闘技場で試合をすることにしました。

　始めの合図と共に走り出し、剣を振りました。それはリティアも同じで、一振りがとても重かった。すぐリティアが勢いをつける為に下がったので、魔法に油断していたんです。

　リティアは剣を振ると同時に魔法を使い、私の足場を固めて動けないようにして私の剣を弾き飛ばしたのです。そして喉に剣を向けられました。


　こんなにあっさり試合が終わるなんて……。


　これが正直な気持ちでした。でも凄いですね。これで幼女だなんて、大きくなったらどれほどになるのか。



　リティアは強い。そしてリティアの従魔も強いのでしょう。でも、いやだからこそ心配です。

　強い力は時に人を傷つける。

　
　…ははっ。私がリティアをこんなにも気にかける必要なんてないでしょうに。



　でも守ると誓いましょう。あなたのその強さが本当にあなたの力となるまで。

　その強さがあなたの力になっても見守りましょう。あなたがあなたである限り。