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2章〜フォレスト王国王都〜

43、王族ファミリー、親子として再スタート?

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「お、俺はそんなに親として駄目か?」
「……」
「僕は、王として尊敬はしています。ですが、その、親としての尊敬は持っていません」

 わお。ソークぶっちゃけたね。ロークは上手く言えないと思ったのかダンマリを決め込んだっぽい。

 そりゃ言いづらいよね。だからソークは勇者だね。よっ、勇者ソーク様!!


 て、ああぁ。王様、王としての威厳がなくなってるよ~。いいのかぁい。

 …でもしょうがない気もするね。息子に尊敬できないって言われたんだから。

「あ~、王様大丈夫??」
「に見えるか?」
「うん。見えないね」
「はははっ。親としては駄目だって。そもそも尊敬できる親ってなんなんだ。尊敬出来る親って、仕事姿のかっこいい親とかではないのか。リ、リティア殿、どうすれば名誉挽回できるのだろうか」

 そ れ ぐ ら い 自 分 で 考 え な よ!!!

 え、王様、王でしょう?もっと重い事を考えて実行する人だよね?なのに親としての事を、息子より小さい私に聞くのか!?

 …まあ、精神年齢大人だけど、その事王様知らないよね?なのに私に聞くのか。はあぁ。

「王様、自分の息子より小さい私に聞く時点で親としてどうかと思う」
「あっ。……。すまん。リティア殿はどうしても子供に思えん」
「「………」」

 鋭いね、この王様!!!でもさ、なら親として出来る事も自分で考えられるよね!?

「まあいいや。王様は王だから別なんでしょう。王は特別だから。とりあえず、普通の親は親子の時間を取って、大切にすると思う。あとは自分で考えて」
「!?酷くないか、リティア殿」
「いや、酷くないでしょ。そういうのは自分で考えて実行してあげた方が喜ぶの。そもそも自分の息子の前でしょ。そんな事を聞かないで。それに、失敗しても気持ちが伝われば結果オーライなんだよ」
「分かった。頑張ってみる」
「うん」

 てかさ、本当にこの話は息子の前でするものではないと思う。

「父上、リティア。そういう話はせめて俺達息子のいない所でやって欲しかった…」

 ですよねー。

「ね。でもさ、王様の心の中はある程度分かったでしょ?だからよかったんじゃない?」
「ああ。だけど、かっこ悪い父上は見たくなかった…」
「だって、王様」
「そ、そんなぁ……。よし、明日から俺頑張って、尊敬できる父親になるからな」
「いや、大事なのそこではないよね?息子達に愛を沢山伝えて、そのついでに尊敬されたらいいなぐらいでいいと思うよ?」

 うん。これは本当に。尊敬出来るかより、愛情があるかの方が大事だと私は思う。

「そ、そうだな。じゃあ明日から、出来る限り愛情を注ごう」
「「嬉しいです」」

 うん。本当に二人共嬉しそう。そして三人共幸せって顔してる。いいね、親子って感じするね~。

 これからまた親子として再スタートだね。

 でもね、忘れられちゃ困るんですよ、王族の皆さん。

「でもね、とりあえずパーティーだからね。切り替え大事」
「「「はっ。そうだった!!!」」」

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