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102. エピローグ
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「お嬢様……なんて、お美しいのでしょう!」
感嘆の声を漏らしたジゼルに向かって、淑やかに微笑んだ。
「ジゼルの腕が良いからよ。それに、このドレスがとても素敵だから」
ふふっと笑うと、鏡の前でフワリと舞って見せた。
――今日は、学園祭当日だ。
私はカルロスから贈られた、赤いドレスを着ている。
同じ赤でも、前回に着た真紅のドレスとは雰囲気が全く違う、濃いめのローズレッドのような華やかな赤だ。
まるで……私の魔力に、カルロスの魔力が混ざったかのような色のドレス。肩の所には、オレリアとミレーヌと選んだ、あのコサージュを付けている。
もちろん、リボンはカルロスの瞳の紫色だ。
幾つもの花が並んだブーケのようなコサージュは、きっと多くの目を引くことだろう。
そして、そのコサージュの下に隠れている鎖骨下には、本物の『王妃の印』が入っている。
まだ、本当の儀式は済んでいないから、完全ではないのだけどね。
儀式については、なんていうか……考えるとドキドキが止まらなくなってしまうから、その時が来るまで考えないようにしている。
それにね。
学園を卒業し、結婚式が終わるまで、カルロスは待つと言ってくれた。
正式な王妃になると、私の成長は殆ど止まってしまうのだとか。
だから、他国への嫁入りという名目は、とても都合が良かった。この国へ用事があったり、家族に会いに来る時だけ、見た目を年相応に変化させれば良いのだから。
私は、大切な家族を……最後の時まで、しっかり見送ると覚悟を決めたのだ。
まあ、その前に。
お父様もお母様も、私の結婚式には相当な気合いが入っているので、準備も頑張らないといけない。
キーランが「勇者も呼ぶから」と笑って言っていたが……本気だろうか?
冗談かもしれないけど、実は少し……いや、本当はかなり楽しみにしている。口には出さないけどね。
――トントン。
扉をノックする音が聞こえた。
「ベアトリーチェお嬢様、カルロス様がお迎えにいらっしゃいました」
そう言って、ジゼルがカルロスを案内してやって来た。こんな貴族らしい普通のやり取りが、なんだか新鮮だ。
「やはり、ベアトリーチェは赤がよく似合う」
カルロスは私の目の前までやって来ると、襟元のコサージュに触れた。その下には、カルロスに貰った印がある。
「ベアトリーチェ。私は、これほど幸せで良いのだろうか……」
カルロスは、目を細めて眩しそうに私を見た。
私はカルロスに、真実の全てを伝えたのだ。
声を出さずに涙した彼は、自分の意義を知り、これから更に強くなっていくのだろう。私は、ずっとそれを見続けたい。
「当たり前ですよ! 今より、もっと……私と一緒に幸せになってください」
「そうだな……。ベアトリーチェ、一緒に幸せになろう!」
カルロスは破顔一笑する。
ドレスが霞んでしまいそうなほどの、破壊力抜群の笑顔を見せられ……熱った私の顔が、ドレスと同化してしまわないか心配になった。
◇◇◇
大きく深呼吸をする。
私は今――。
以前、悪役令嬢を回避するために、一人で向かったダンスホールの扉の前に立っている。
だけど、もう一人じゃない。
ホールに入れば、ジゼルのおかげで綺麗に傷の治ったキーランとロランも待っている。
今日だけ特別に、ノアもやって来ているだろう。ノアはあの日、アクセサリーショップを出て馬車に乗ろうとした私に「膝枕のお礼はダンス一曲で」と囁いたのだから。
そして今、私の隣にはカルロスが居るのだ!
「では、行こうか。我が愛しのパートナーよ」
私の額に唇を落としたカルロスは、エスコートの手を差し出した。
「ええ! 私の素敵な魔王様」
その手をしっかりと取り、目の前の扉に向かって歩き出す。
これから先、長く果てしない未来が続くのだろう。
でも、大丈夫。絶対に乗り越えてみせる。
だって、私は――魔王のパートナーなのだから。
◆◆◆◆◆
【エピソード0. そこから全ては始まる】
今日は、朝からずっと強い雨が降っていた。
だから、本当は……どこにも寄らず、早めに真っ直ぐ家に帰るつもりだった。
けれど。
どうしても、前に進む足が重くなってしまう。
ふと見ると、いつもの古本屋に今日はお客さんが誰も居ないのが分かった。入り口横に置かれた傘立てが、空っぽだったからだ。自然と足がそっちに向かう。
「こんにちは」
扉を開けて声をかける。
奥の方から「いらっしゃいませ~」と、元気なおばあちゃんの声がした。
ここは、同級生の祖父母が経営している、かなり年季の入った古本屋だ。駅前に大型店が出来てから、お客さんはだいぶ少なくなったらしい。
けれど「趣味でやってるようなもんだから」と、おばあちゃんは気にしない。
「ああ、日向ちゃんか! いつも、ありがとうね。あっちの棚に新しい本が入荷してるよ」
そう案内されて、狭い店内を見て歩く。
……へぇ、珍しい本があるな。
一見すると、難しそうなハードカバーの本。でも、綺麗な模様が入っていて、とても魅力的だった。引き寄せられるように、手に取った。
パラパラとページをめくると、どうやらファンタジー物らしい。ラノベみたいに今時の感じではないけど、挿絵もあって読みやすそうだ。
「おばあちゃん。これ、値段が付いてないんだけど」
「ごめんごめん、ちょっと見せてくれるかい?」
おばあちゃんはレジ下から、手書きのノートを取り出すと、老眼鏡をかけて本とノートを交互に見る。
「あらま。これは多分、うちの人がタダで貰い受けたやつみたいだね。たまに、あるんだよ値段が無いやつ。だから……これ、私から日向ちゃんにプレゼントするよ」
「そんなっ! 悪いですっ。高いと払えないけど……少しなら」
お小遣いは、本を買うために少しずつ貯めてある。
「いいの、いいの。日向ちゃん、生徒会長に立候補したんだろ? うちの孫に聞いたさ。これは、ばあちゃんからの前祝いだ!」
恰幅の良いおばあちゃんは、ガハハと笑う。
「でも、まだ当選してないし……。もしダメだったら、返しに来ますね。それまでに、何度も読みますから」
「まったく! 日向ちゃんは、かたいねぇ。分かった! じゃあ、好きにしとくれ」
それでお互い納得すると、本を袋に入れてもらった。
「おっ、ちょうど雨が止んだみたいだね。日向ちゃん、気をつけて帰るんだよ」
傘を忘れないように手に持ち、ニコニコ見送ってくれるおばあちゃんに挨拶して店を出た。
雲が切れた空には、綺麗な虹がかかっている。ずっと見ていたかったが、すぐに消えてしまった。
漠然とまとわりつく不安に、押し潰されそうになる毎日。
そんな日常から、抜け出せる日は来るのだろうか?
さっきもらった本が入った袋を、ギュッと胸に抱き締めた。
正直、今の私には輝く未来はまだ見えない。
だけど――いつか、見たことのない景色を、美しく楽しい世界を見てみたい。
だから、私は諦めたりしない。
顔を上げると、雨上がりの夕焼けが私を照らし、温かな赤色に優しく包まれた気がした。
――自分の未来を切り開くのは、他ならぬ私自身だから。
◆◇◆◇◆◇
「「幸せな未来は自分で掴むんだ!!」」
感嘆の声を漏らしたジゼルに向かって、淑やかに微笑んだ。
「ジゼルの腕が良いからよ。それに、このドレスがとても素敵だから」
ふふっと笑うと、鏡の前でフワリと舞って見せた。
――今日は、学園祭当日だ。
私はカルロスから贈られた、赤いドレスを着ている。
同じ赤でも、前回に着た真紅のドレスとは雰囲気が全く違う、濃いめのローズレッドのような華やかな赤だ。
まるで……私の魔力に、カルロスの魔力が混ざったかのような色のドレス。肩の所には、オレリアとミレーヌと選んだ、あのコサージュを付けている。
もちろん、リボンはカルロスの瞳の紫色だ。
幾つもの花が並んだブーケのようなコサージュは、きっと多くの目を引くことだろう。
そして、そのコサージュの下に隠れている鎖骨下には、本物の『王妃の印』が入っている。
まだ、本当の儀式は済んでいないから、完全ではないのだけどね。
儀式については、なんていうか……考えるとドキドキが止まらなくなってしまうから、その時が来るまで考えないようにしている。
それにね。
学園を卒業し、結婚式が終わるまで、カルロスは待つと言ってくれた。
正式な王妃になると、私の成長は殆ど止まってしまうのだとか。
だから、他国への嫁入りという名目は、とても都合が良かった。この国へ用事があったり、家族に会いに来る時だけ、見た目を年相応に変化させれば良いのだから。
私は、大切な家族を……最後の時まで、しっかり見送ると覚悟を決めたのだ。
まあ、その前に。
お父様もお母様も、私の結婚式には相当な気合いが入っているので、準備も頑張らないといけない。
キーランが「勇者も呼ぶから」と笑って言っていたが……本気だろうか?
冗談かもしれないけど、実は少し……いや、本当はかなり楽しみにしている。口には出さないけどね。
――トントン。
扉をノックする音が聞こえた。
「ベアトリーチェお嬢様、カルロス様がお迎えにいらっしゃいました」
そう言って、ジゼルがカルロスを案内してやって来た。こんな貴族らしい普通のやり取りが、なんだか新鮮だ。
「やはり、ベアトリーチェは赤がよく似合う」
カルロスは私の目の前までやって来ると、襟元のコサージュに触れた。その下には、カルロスに貰った印がある。
「ベアトリーチェ。私は、これほど幸せで良いのだろうか……」
カルロスは、目を細めて眩しそうに私を見た。
私はカルロスに、真実の全てを伝えたのだ。
声を出さずに涙した彼は、自分の意義を知り、これから更に強くなっていくのだろう。私は、ずっとそれを見続けたい。
「当たり前ですよ! 今より、もっと……私と一緒に幸せになってください」
「そうだな……。ベアトリーチェ、一緒に幸せになろう!」
カルロスは破顔一笑する。
ドレスが霞んでしまいそうなほどの、破壊力抜群の笑顔を見せられ……熱った私の顔が、ドレスと同化してしまわないか心配になった。
◇◇◇
大きく深呼吸をする。
私は今――。
以前、悪役令嬢を回避するために、一人で向かったダンスホールの扉の前に立っている。
だけど、もう一人じゃない。
ホールに入れば、ジゼルのおかげで綺麗に傷の治ったキーランとロランも待っている。
今日だけ特別に、ノアもやって来ているだろう。ノアはあの日、アクセサリーショップを出て馬車に乗ろうとした私に「膝枕のお礼はダンス一曲で」と囁いたのだから。
そして今、私の隣にはカルロスが居るのだ!
「では、行こうか。我が愛しのパートナーよ」
私の額に唇を落としたカルロスは、エスコートの手を差し出した。
「ええ! 私の素敵な魔王様」
その手をしっかりと取り、目の前の扉に向かって歩き出す。
これから先、長く果てしない未来が続くのだろう。
でも、大丈夫。絶対に乗り越えてみせる。
だって、私は――魔王のパートナーなのだから。
◆◆◆◆◆
【エピソード0. そこから全ては始まる】
今日は、朝からずっと強い雨が降っていた。
だから、本当は……どこにも寄らず、早めに真っ直ぐ家に帰るつもりだった。
けれど。
どうしても、前に進む足が重くなってしまう。
ふと見ると、いつもの古本屋に今日はお客さんが誰も居ないのが分かった。入り口横に置かれた傘立てが、空っぽだったからだ。自然と足がそっちに向かう。
「こんにちは」
扉を開けて声をかける。
奥の方から「いらっしゃいませ~」と、元気なおばあちゃんの声がした。
ここは、同級生の祖父母が経営している、かなり年季の入った古本屋だ。駅前に大型店が出来てから、お客さんはだいぶ少なくなったらしい。
けれど「趣味でやってるようなもんだから」と、おばあちゃんは気にしない。
「ああ、日向ちゃんか! いつも、ありがとうね。あっちの棚に新しい本が入荷してるよ」
そう案内されて、狭い店内を見て歩く。
……へぇ、珍しい本があるな。
一見すると、難しそうなハードカバーの本。でも、綺麗な模様が入っていて、とても魅力的だった。引き寄せられるように、手に取った。
パラパラとページをめくると、どうやらファンタジー物らしい。ラノベみたいに今時の感じではないけど、挿絵もあって読みやすそうだ。
「おばあちゃん。これ、値段が付いてないんだけど」
「ごめんごめん、ちょっと見せてくれるかい?」
おばあちゃんはレジ下から、手書きのノートを取り出すと、老眼鏡をかけて本とノートを交互に見る。
「あらま。これは多分、うちの人がタダで貰い受けたやつみたいだね。たまに、あるんだよ値段が無いやつ。だから……これ、私から日向ちゃんにプレゼントするよ」
「そんなっ! 悪いですっ。高いと払えないけど……少しなら」
お小遣いは、本を買うために少しずつ貯めてある。
「いいの、いいの。日向ちゃん、生徒会長に立候補したんだろ? うちの孫に聞いたさ。これは、ばあちゃんからの前祝いだ!」
恰幅の良いおばあちゃんは、ガハハと笑う。
「でも、まだ当選してないし……。もしダメだったら、返しに来ますね。それまでに、何度も読みますから」
「まったく! 日向ちゃんは、かたいねぇ。分かった! じゃあ、好きにしとくれ」
それでお互い納得すると、本を袋に入れてもらった。
「おっ、ちょうど雨が止んだみたいだね。日向ちゃん、気をつけて帰るんだよ」
傘を忘れないように手に持ち、ニコニコ見送ってくれるおばあちゃんに挨拶して店を出た。
雲が切れた空には、綺麗な虹がかかっている。ずっと見ていたかったが、すぐに消えてしまった。
漠然とまとわりつく不安に、押し潰されそうになる毎日。
そんな日常から、抜け出せる日は来るのだろうか?
さっきもらった本が入った袋を、ギュッと胸に抱き締めた。
正直、今の私には輝く未来はまだ見えない。
だけど――いつか、見たことのない景色を、美しく楽しい世界を見てみたい。
だから、私は諦めたりしない。
顔を上げると、雨上がりの夕焼けが私を照らし、温かな赤色に優しく包まれた気がした。
――自分の未来を切り開くのは、他ならぬ私自身だから。
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「「幸せな未来は自分で掴むんだ!!」」
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