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渡したくない時間
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「ただいま。」
さて、家に帰ると夕飯の物らしいいい匂いが玄関まで届いてくる。
ふむ、今日はカレーか。
おや…?
「あぁ、おかえり。」
だが家で料理をしていたのは日奈美ではなく母さんの方だった。
「そんな…日奈美は!?まさか誘拐!?
それとも俺があまりにもシスコン過ぎて遂に見限って家出を!?」
「何言ってんのよ…。」
母さんに呆れられた。
「まぁ…あんたがシスコンなのは認めるけどね。」
やだん、俺のシスコン母さんにまで公認じゃない…。
「いや…知ってはいるけど別に認めた訳じゃ…。」
「すいません調子に乗りました…。」
「日奈美なら応援団の練習でしばらく遅くなるみたいよ?
だからカレーを作っとくから私もいない時は勝手に食べてて。 」
「へーい。」
これはしばらくカレーが続くパターンか…。
基本めんどくさがり屋な母は自分が作る側になるとこう言う日持ちする物を多めに作ってしまう方法になりがちである。
まぁそこにカツを入れてみたりうどんを入れてカレーうどんにしてみたりと若干味変をしてみたりして出すパターンもある。
ちなみにこれは普通に鍋料理とかも同様だ。
「さっさと食べちゃいなさい。」
「あ、おう。」
手洗いうがいを済ませ、制服から部屋着に着替えてダイニングテーブルの椅子に座る。
その頃には、もうカレーが皿に盛られていた。
「いただきます。」
「はいよ。」
ついこないだは日奈美と二人で食べた晩飯だが、今日は母さんとである。
母さんの話によればこれからしばらくはこんな日が続くらしい。
下手したら一人で食べる日も増えるだろう。
なんと言うか…。
もうそれに違和感を覚えるくらいには日奈美が近くに居るのが普通の事になってたんだよな…。
「あんた…本当に大丈夫…?」
「大丈夫…大丈夫かな…?迎えに行かなくて良いのかな…?」
「落ち着きなさい…。
日奈美が心配なのは分かるけど…。」
呆れられた。
さて俺がそんな風にシスコン全開な頃、日奈美は応援団の練習に打ち込んでいた。
今までやった事は無かったが前々から興味はあった。
そんな時にクラスの友達から一緒にやらないかと提案され、やろうと言う事になった。
「はい、じゃあ今日はここまで!
皆、お疲れ!気を付けて帰るんだぞ。」
今年の体育祭、私は紅組になった。
友達も一緒だし、お兄ちゃんも紅組らしい。
そんな紅組の応援団長赤星龍先輩は、結構強面な感じで最初は怖かったものの、話してみるととても優しく、応援団長になると早速リーダーシップを発揮していた。
「みすみん!お疲れ!帰ろ!」
「あ、ぼづみんお疲れ。」
一緒に入った友達の穂積美里が声を掛けながら隣に並ぶ。
高校に入ってからの友達で、最初の席が前後だったキッカケで仲良くなった。
「覚える事いっぱいだし、結構ハードだよね。」
「そうだねー…。」
夕方で日は落ちてきたものの、まだまだ暑さは続いている。
そんな中で行われる校庭での練習は思った以上にハードで、まだ初日だけどヘトヘトになっていた。
「三澄さん、お疲れ!」
「あ、角森君。」
同じく応援団に入団したクラスメイトの角森君。
最初の席替えで隣になってから、よく話しかけてくるようになった人だ。
好きな漫画とかの話も出来るし、それなりに仲は良い方だと思う。
「今から帰り?良かったら一緒に帰らない?」
そう言って微笑みかけてくる。
「あ、ごめんほづみんと帰ろうと思ってて。」
誘ってくれたのは嬉しいものの、先に友達に誘われていたから断った。
「あ、そうか…ごめん。」
「良いよ、三人で帰ろ。」
それにほづみんはそう返して微笑む。
「え?良いの?サンキュ!」
角森君は嬉しそう。
「ごめんね、ほづみん。
なんか気を使わせちゃって…。」
「全然良いよ!
もう暗くなってきたから男子がいた方が安心だしね。」
「あ、なるほど。
分かった二人は俺が全力で守るから!」
任せておいてとばかりに胸の辺りを叩く角森君。
「じゃ、着替えたら校門前でね。」
「おう。」
そのまま更衣室で別れ、着替える。
今は体操服だが、届いたら学ランでの練習に変わるらしい。
「ね、みすみんと角森って仲良いよね」
「え?うん。
隣の席だし。」
「じゃあさ、気になってたりするの?」
「えぇっ!?」
予想外な質問に思わず動揺する。
「わ、凄い動揺。
もしかして図星だった?」
「え?いやいや…。
向こうもそんな風には思ってないだろうし…。」
「そうかなー?
絶対みすみんに気が合って声かけてると思うけど。」
「え、えぇ…?」
これまで、そう言う話題をどこか遠くで見ている気がしていた。
自分にはあまりに縁遠い物のように思えた。
小さい頃から家事を覚え、今では三澄家の家事をほぼ一手に引き受けてきた。
お母さんには感謝してるし、当然お兄ちゃんにだって。
でもそうして家事を一手に引き受けているが故に学校帰りは基本買い出し以外は直帰だ。
当然そんな色っぽい?話題なんて私にはなかった。
ほづみんとたまに休日に遊びに行く事はあるが、それだって友達と遊ぶってだけで…デートをした事だってお兄ちゃんとくらいだ。
まぁお兄ちゃんはデートだなんて思ってないだろうし…いや思ってそう…お兄ちゃん…私の事大好きだもんなぁ…。
それだけに昼は私だけハブられたような感じでちょっと寂しかった。
どんな話をしてたんだろう。
気にはなったけど、結局聞けないままこの時間になってしまった。
「どうしたのー?」
少し考え込んで着替える手を止めていたらしい。
「うぅん、なんでもない。」
手際よく着替えを済ませる。
「行こ。」
「うん。」
その後、家に帰ると…。
「ただいま~…。」
「日奈美!?
良かった!怪我は無いか!?疲れてないか!?カレーがあるぞ!?」
おお慌てで玄関に飛び出してくるお兄ちゃん。
「カレーを作ったのは私だっての…。」
そしてその後ろで呆れ顔のお母さん。
「もぉ、相変わらず大袈裟なんだから。」
気が付くとモヤモヤも晴れていた。
結局私はこうしてお兄ちゃんと過ごす時間が好きなのだ。
だから守りたい。
自分だけに許された場所で。
だから言わない。
お兄ちゃんは覚えてないから。
ならそれでいい。
どちらにしろ自分から言う勇気なんてない。
だから今は良いよね…?
頭の中で誰にでもなく問いかける。
当然返事はない。
「仕方ないなぁ、お兄ちゃんは。」
この時間は、この時間だけは誰にも渡したくない。
さて、家に帰ると夕飯の物らしいいい匂いが玄関まで届いてくる。
ふむ、今日はカレーか。
おや…?
「あぁ、おかえり。」
だが家で料理をしていたのは日奈美ではなく母さんの方だった。
「そんな…日奈美は!?まさか誘拐!?
それとも俺があまりにもシスコン過ぎて遂に見限って家出を!?」
「何言ってんのよ…。」
母さんに呆れられた。
「まぁ…あんたがシスコンなのは認めるけどね。」
やだん、俺のシスコン母さんにまで公認じゃない…。
「いや…知ってはいるけど別に認めた訳じゃ…。」
「すいません調子に乗りました…。」
「日奈美なら応援団の練習でしばらく遅くなるみたいよ?
だからカレーを作っとくから私もいない時は勝手に食べてて。 」
「へーい。」
これはしばらくカレーが続くパターンか…。
基本めんどくさがり屋な母は自分が作る側になるとこう言う日持ちする物を多めに作ってしまう方法になりがちである。
まぁそこにカツを入れてみたりうどんを入れてカレーうどんにしてみたりと若干味変をしてみたりして出すパターンもある。
ちなみにこれは普通に鍋料理とかも同様だ。
「さっさと食べちゃいなさい。」
「あ、おう。」
手洗いうがいを済ませ、制服から部屋着に着替えてダイニングテーブルの椅子に座る。
その頃には、もうカレーが皿に盛られていた。
「いただきます。」
「はいよ。」
ついこないだは日奈美と二人で食べた晩飯だが、今日は母さんとである。
母さんの話によればこれからしばらくはこんな日が続くらしい。
下手したら一人で食べる日も増えるだろう。
なんと言うか…。
もうそれに違和感を覚えるくらいには日奈美が近くに居るのが普通の事になってたんだよな…。
「あんた…本当に大丈夫…?」
「大丈夫…大丈夫かな…?迎えに行かなくて良いのかな…?」
「落ち着きなさい…。
日奈美が心配なのは分かるけど…。」
呆れられた。
さて俺がそんな風にシスコン全開な頃、日奈美は応援団の練習に打ち込んでいた。
今までやった事は無かったが前々から興味はあった。
そんな時にクラスの友達から一緒にやらないかと提案され、やろうと言う事になった。
「はい、じゃあ今日はここまで!
皆、お疲れ!気を付けて帰るんだぞ。」
今年の体育祭、私は紅組になった。
友達も一緒だし、お兄ちゃんも紅組らしい。
そんな紅組の応援団長赤星龍先輩は、結構強面な感じで最初は怖かったものの、話してみるととても優しく、応援団長になると早速リーダーシップを発揮していた。
「みすみん!お疲れ!帰ろ!」
「あ、ぼづみんお疲れ。」
一緒に入った友達の穂積美里が声を掛けながら隣に並ぶ。
高校に入ってからの友達で、最初の席が前後だったキッカケで仲良くなった。
「覚える事いっぱいだし、結構ハードだよね。」
「そうだねー…。」
夕方で日は落ちてきたものの、まだまだ暑さは続いている。
そんな中で行われる校庭での練習は思った以上にハードで、まだ初日だけどヘトヘトになっていた。
「三澄さん、お疲れ!」
「あ、角森君。」
同じく応援団に入団したクラスメイトの角森君。
最初の席替えで隣になってから、よく話しかけてくるようになった人だ。
好きな漫画とかの話も出来るし、それなりに仲は良い方だと思う。
「今から帰り?良かったら一緒に帰らない?」
そう言って微笑みかけてくる。
「あ、ごめんほづみんと帰ろうと思ってて。」
誘ってくれたのは嬉しいものの、先に友達に誘われていたから断った。
「あ、そうか…ごめん。」
「良いよ、三人で帰ろ。」
それにほづみんはそう返して微笑む。
「え?良いの?サンキュ!」
角森君は嬉しそう。
「ごめんね、ほづみん。
なんか気を使わせちゃって…。」
「全然良いよ!
もう暗くなってきたから男子がいた方が安心だしね。」
「あ、なるほど。
分かった二人は俺が全力で守るから!」
任せておいてとばかりに胸の辺りを叩く角森君。
「じゃ、着替えたら校門前でね。」
「おう。」
そのまま更衣室で別れ、着替える。
今は体操服だが、届いたら学ランでの練習に変わるらしい。
「ね、みすみんと角森って仲良いよね」
「え?うん。
隣の席だし。」
「じゃあさ、気になってたりするの?」
「えぇっ!?」
予想外な質問に思わず動揺する。
「わ、凄い動揺。
もしかして図星だった?」
「え?いやいや…。
向こうもそんな風には思ってないだろうし…。」
「そうかなー?
絶対みすみんに気が合って声かけてると思うけど。」
「え、えぇ…?」
これまで、そう言う話題をどこか遠くで見ている気がしていた。
自分にはあまりに縁遠い物のように思えた。
小さい頃から家事を覚え、今では三澄家の家事をほぼ一手に引き受けてきた。
お母さんには感謝してるし、当然お兄ちゃんにだって。
でもそうして家事を一手に引き受けているが故に学校帰りは基本買い出し以外は直帰だ。
当然そんな色っぽい?話題なんて私にはなかった。
ほづみんとたまに休日に遊びに行く事はあるが、それだって友達と遊ぶってだけで…デートをした事だってお兄ちゃんとくらいだ。
まぁお兄ちゃんはデートだなんて思ってないだろうし…いや思ってそう…お兄ちゃん…私の事大好きだもんなぁ…。
それだけに昼は私だけハブられたような感じでちょっと寂しかった。
どんな話をしてたんだろう。
気にはなったけど、結局聞けないままこの時間になってしまった。
「どうしたのー?」
少し考え込んで着替える手を止めていたらしい。
「うぅん、なんでもない。」
手際よく着替えを済ませる。
「行こ。」
「うん。」
その後、家に帰ると…。
「ただいま~…。」
「日奈美!?
良かった!怪我は無いか!?疲れてないか!?カレーがあるぞ!?」
おお慌てで玄関に飛び出してくるお兄ちゃん。
「カレーを作ったのは私だっての…。」
そしてその後ろで呆れ顔のお母さん。
「もぉ、相変わらず大袈裟なんだから。」
気が付くとモヤモヤも晴れていた。
結局私はこうしてお兄ちゃんと過ごす時間が好きなのだ。
だから守りたい。
自分だけに許された場所で。
だから言わない。
お兄ちゃんは覚えてないから。
ならそれでいい。
どちらにしろ自分から言う勇気なんてない。
だから今は良いよね…?
頭の中で誰にでもなく問いかける。
当然返事はない。
「仕方ないなぁ、お兄ちゃんは。」
この時間は、この時間だけは誰にも渡したくない。
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