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修羅場のスタフロと赤ずきん
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結局、くじ引きの結果俺が座椅子、志麻瑞穂が左側で並び、美江、宏美が右側に並ぶ形になった。
正直俺的には理想的な形である。
瑞穂と志麻は同じクラスだし、たまに瑞穂が志麻の髪をいじったりもしてるのを見るに喧嘩をするような仲ではないのは確かだ。
美江、宏美側も夏祭りの際居なくなった宏美を美江が心配していた感じだったし、彼女自身も嫌ってないと言っていたし。
3人の中で言えば宏美の隣にするなら美江が適任だろう。
と言う感じで、席選びのくじはいい方向に転ぶ形となった。
……少なくとも隣同士は。
席に着いた瞬間、火花を散らし合う宏美と瑞穂。
まぁ……対面に来たらそうなるよなぁ……。
「あー……えっと、何か頼む?」
「じゃ、私と行こ?悠君。」
「だから!なんであんたが仕切って……!」
「悠太は私が奢るんだから私とだよ! 」
「一生付いていきますお姉さま! 」
「いやそれストーカーに絶対に言っちゃダメなセリフ!!」
瑞穂にツッコまれた。
は!いかんいかん、あやうく絆される所だった……。
「一生付いて来てくれるの!?
式はいつにする!?今日!?明日!?」
「待て待て……ただの悪ノリなんだからマジな感じにするな……。」
しかもこいつの場合はそれが普通にマジに出来ちゃうからなおタチが悪い……。
「いや……これは悠太が悪いね……。」
呆れ顔の瑞穂。
そうでした……反省……。
「そ、それなら私だってケーキを奢るし……!」
「いやいや、あたしだって奢ってもらうんだし!」
「それを言うなら私だってそうだけど。」
「いやだから悠太のお財布事情的には無理だって言ってんじゃん。」
いや、結局そこに戻るんかい……。
「あの、お客様……?」
「「「「「あ、はいすいませんでした。」 」」」」
結局皆で行きました…。
「そう言えば美江のクラスは何をやるんだ?」
各々ドリンクやケーキを買い、席に戻った。
志麻にドリンク、美江にケーキを奢ってもらい、瑞穂、宏美には逆にドリンクとケーキを奢った。
これでプラマイゼロ。
いや普通にマイナスだったわ……。
確かこんなネタやってる芸人いたな……。
さて席に着き、何か話題をと思って気になった事を聞いてみる。
宏美はそもそも同じクラスだから当然知ってるし、瑞穂、志麻は話題にも出てたから知ってる。
この中でクラスの出し物を知らないのは美江だけだ。
「え、あ……えっと……。」
あれ、なんか目を逸らしたぞ……?
「何々?なんか言いづらい感じ?」
そんな美江の反応に瑞穂がそう問いかける。
「え、えっとその……。」
口ごもったかと思うと、美江は俺に目を向ける。
「どうした?」
「……笑わん?」
そして頬を染めながらそんな事を聞いてくる。
「いや……そりゃ内容によるけど……。」
「ば、馬鹿!そこは断言するとこじゃろ!」
叩かれた。
「そう言う感じの話なのか?」
俺がそう聞くと、美江は観念したように小さく息を吐く。
「私のクラスは教室で劇をやる……。」
「へぇ、劇。」
「面白そうじゃん。」
宏美、瑞穂がそれに反応する。
「はい!なら私も白雪姫やりたい!王子様役は勿論悠太で!」
「別のクラスだっつの……。」
志麻は相変わらず……。
「でも、何でそんなに言いづらそうな感じなんだ?」
俺がそう聞くと、美江はバツが悪そうな表情で俯く。
「その……劇のストーリー……赤ずきんになったんじゃけど……。」
「あぁ、良いじゃん赤ずきん。」
赤ずきんと言えば元はスウェーデンやフランスに伝わる民話から出来たと言う説もある日本でも有名な童話として語られる話だ。
原作となった話はバットエンドながら、童話として描かれた赤ずきんはハッピーエンドだし、物語のチョイスとしては悪くないように思うが。
「で、でも……その……私が赤ずきんをやる事になった……。」
「え!花岡さん主役!?凄いじゃん!」
瑞穂が褒める。
「確かにな。
すげぇじゃん。」
「えっと……その……そうでもないし……その……あう……。」
それに頬を染めながらも複雑な表情をする美江。
「なんだよ、良いじゃん赤ずきん。
似合ってると思うぞ?」
「っ!?」
「って!痛い痛い! 」
唐突につねられた。
「わ、私が子供っぽいって言いたいん!?」
「いやいや……そう言う意味じゃないって……。
と言うか大丈夫なのか……?お前人前とかそんなに得意じゃないだろ?」
「うっ……。」
痛いところを突かれたと言う顔をする美江。
「じゃ、じゃけぇ困ってる……。」
「なるほど。」
「い、一応放課後にちょっとずつ練習しようって話になっとるけぇ……それまでには……。」
「あ、だから今日もあの時間に居たのか……。」
「そ、そう……。」
「それって花岡さんが立候補したの?」
瑞穂が聞く。
「えっと……私のクラスには演劇部の子が居て、その子の提案でクラスで劇をやろうって話になったんじゃけど……。
その後に内容どうしようかって話になって……別のクラスメイトが花岡さん主役で赤ずきんとかどう?って言い出して……そしたら皆乗り気になってなんか断れんくて……。」
うわぁ……。
それは確かに断りづらい状況だわ……。
俺でも断りづらい状況だからコミュ障の美江からすれば尚の事だろ……。
実際断って空気読めない奴だとか言われてクラスで孤立する感じになったら目も当てられない……。
「でも大丈夫か……?あれなら今からでも……。」
「や、やるって言うたからにはやる……。」
「なら良いけど……。」
「じゃ、じゃけぇその……。」
「ん?」
服の袖を摘みながら美江が照れ臭そうにそう1度言葉を切る。
「応援しに……来て欲しいんじゃけど……。
だ、ダメ?」
「あぁ、絶対行く。
日奈美と二人でな。」
「そ、それは私の応援じゃなくてデートじゃん……。」
バレたかぁ……。
「「「悠(君)太?」」」
「はいっ!すいませんでした!」
不安はあるものの美江の赤ずきんを純粋に楽しみに思う。
シフト……被んなきゃ良いけど……。
正直俺的には理想的な形である。
瑞穂と志麻は同じクラスだし、たまに瑞穂が志麻の髪をいじったりもしてるのを見るに喧嘩をするような仲ではないのは確かだ。
美江、宏美側も夏祭りの際居なくなった宏美を美江が心配していた感じだったし、彼女自身も嫌ってないと言っていたし。
3人の中で言えば宏美の隣にするなら美江が適任だろう。
と言う感じで、席選びのくじはいい方向に転ぶ形となった。
……少なくとも隣同士は。
席に着いた瞬間、火花を散らし合う宏美と瑞穂。
まぁ……対面に来たらそうなるよなぁ……。
「あー……えっと、何か頼む?」
「じゃ、私と行こ?悠君。」
「だから!なんであんたが仕切って……!」
「悠太は私が奢るんだから私とだよ! 」
「一生付いていきますお姉さま! 」
「いやそれストーカーに絶対に言っちゃダメなセリフ!!」
瑞穂にツッコまれた。
は!いかんいかん、あやうく絆される所だった……。
「一生付いて来てくれるの!?
式はいつにする!?今日!?明日!?」
「待て待て……ただの悪ノリなんだからマジな感じにするな……。」
しかもこいつの場合はそれが普通にマジに出来ちゃうからなおタチが悪い……。
「いや……これは悠太が悪いね……。」
呆れ顔の瑞穂。
そうでした……反省……。
「そ、それなら私だってケーキを奢るし……!」
「いやいや、あたしだって奢ってもらうんだし!」
「それを言うなら私だってそうだけど。」
「いやだから悠太のお財布事情的には無理だって言ってんじゃん。」
いや、結局そこに戻るんかい……。
「あの、お客様……?」
「「「「「あ、はいすいませんでした。」 」」」」
結局皆で行きました…。
「そう言えば美江のクラスは何をやるんだ?」
各々ドリンクやケーキを買い、席に戻った。
志麻にドリンク、美江にケーキを奢ってもらい、瑞穂、宏美には逆にドリンクとケーキを奢った。
これでプラマイゼロ。
いや普通にマイナスだったわ……。
確かこんなネタやってる芸人いたな……。
さて席に着き、何か話題をと思って気になった事を聞いてみる。
宏美はそもそも同じクラスだから当然知ってるし、瑞穂、志麻は話題にも出てたから知ってる。
この中でクラスの出し物を知らないのは美江だけだ。
「え、あ……えっと……。」
あれ、なんか目を逸らしたぞ……?
「何々?なんか言いづらい感じ?」
そんな美江の反応に瑞穂がそう問いかける。
「え、えっとその……。」
口ごもったかと思うと、美江は俺に目を向ける。
「どうした?」
「……笑わん?」
そして頬を染めながらそんな事を聞いてくる。
「いや……そりゃ内容によるけど……。」
「ば、馬鹿!そこは断言するとこじゃろ!」
叩かれた。
「そう言う感じの話なのか?」
俺がそう聞くと、美江は観念したように小さく息を吐く。
「私のクラスは教室で劇をやる……。」
「へぇ、劇。」
「面白そうじゃん。」
宏美、瑞穂がそれに反応する。
「はい!なら私も白雪姫やりたい!王子様役は勿論悠太で!」
「別のクラスだっつの……。」
志麻は相変わらず……。
「でも、何でそんなに言いづらそうな感じなんだ?」
俺がそう聞くと、美江はバツが悪そうな表情で俯く。
「その……劇のストーリー……赤ずきんになったんじゃけど……。」
「あぁ、良いじゃん赤ずきん。」
赤ずきんと言えば元はスウェーデンやフランスに伝わる民話から出来たと言う説もある日本でも有名な童話として語られる話だ。
原作となった話はバットエンドながら、童話として描かれた赤ずきんはハッピーエンドだし、物語のチョイスとしては悪くないように思うが。
「で、でも……その……私が赤ずきんをやる事になった……。」
「え!花岡さん主役!?凄いじゃん!」
瑞穂が褒める。
「確かにな。
すげぇじゃん。」
「えっと……その……そうでもないし……その……あう……。」
それに頬を染めながらも複雑な表情をする美江。
「なんだよ、良いじゃん赤ずきん。
似合ってると思うぞ?」
「っ!?」
「って!痛い痛い! 」
唐突につねられた。
「わ、私が子供っぽいって言いたいん!?」
「いやいや……そう言う意味じゃないって……。
と言うか大丈夫なのか……?お前人前とかそんなに得意じゃないだろ?」
「うっ……。」
痛いところを突かれたと言う顔をする美江。
「じゃ、じゃけぇ困ってる……。」
「なるほど。」
「い、一応放課後にちょっとずつ練習しようって話になっとるけぇ……それまでには……。」
「あ、だから今日もあの時間に居たのか……。」
「そ、そう……。」
「それって花岡さんが立候補したの?」
瑞穂が聞く。
「えっと……私のクラスには演劇部の子が居て、その子の提案でクラスで劇をやろうって話になったんじゃけど……。
その後に内容どうしようかって話になって……別のクラスメイトが花岡さん主役で赤ずきんとかどう?って言い出して……そしたら皆乗り気になってなんか断れんくて……。」
うわぁ……。
それは確かに断りづらい状況だわ……。
俺でも断りづらい状況だからコミュ障の美江からすれば尚の事だろ……。
実際断って空気読めない奴だとか言われてクラスで孤立する感じになったら目も当てられない……。
「でも大丈夫か……?あれなら今からでも……。」
「や、やるって言うたからにはやる……。」
「なら良いけど……。」
「じゃ、じゃけぇその……。」
「ん?」
服の袖を摘みながら美江が照れ臭そうにそう1度言葉を切る。
「応援しに……来て欲しいんじゃけど……。
だ、ダメ?」
「あぁ、絶対行く。
日奈美と二人でな。」
「そ、それは私の応援じゃなくてデートじゃん……。」
バレたかぁ……。
「「「悠(君)太?」」」
「はいっ!すいませんでした!」
不安はあるものの美江の赤ずきんを純粋に楽しみに思う。
シフト……被んなきゃ良いけど……。
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