彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。

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放課後修羅場タイム

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美江と図書館に行った次の日。

今日も今日とて生徒会の仕事を終え、どちらから示し合わせるでもなく瑞穂と共に廊下を歩く。

「待ってたよ。」

下駄箱に着いた所で。

下駄箱の壁に背を預け、腕を組んでいた宏美が声をかけてくる。

それを見て瑞穂は露骨に顔を顰める。

「なんの用……?」

「別に、あなたには用事も興味もないから。」

「へぇ……!奇遇だね。

あたしもあんたには用事も興味もないんだわ。」

そう言って火花を散らし合う二人。

本当仲が悪いよなぁ……この二人……。

「ま、まぁまぁ、それより待ってたって何かあったのか?」

とりあえずこのままじゃ埒が明かないと思った俺は、2人を宥めつつ、要件を聞く事にした。

「はぁ?何かあった?」

えぇ……これも地雷……?

「やっぱなんでもないんじゃん。

こんなのほっといて行こ、悠太。」

そう言って俺の腕にしがみついてくる瑞穂。

ふぁぁ……いい匂いすりゅー……。

前までの宏美なら悔しそうな顔で大人しく引き下がるのであろう。

しかしである。

決意した彼女はひと味もふた味も違った!

「なんでもないなんて言ってないじゃん!」

そう言って宏美はなんと凄い勢いで反対側の腕にしがみついてきたのである!

と言うか勢い強すぎ!肩が!肩がっ!

「ちょっと!なんで津川さんがしがみついた時は鼻の下伸ばしてた癖に私がしがみついたらそんな顔してる訳!?」

「いやいや伸ばしてないし……お前肩……!」

「わぁ、強引。

そんなだから愛想尽かされるんじゃないの?」

言いながら瑞穂が小馬鹿にしたように軽く鼻を鳴らす。

「別に愛想尽かされてないし!

それより!私言ったよね?近い内に買いに行くって。」

あ、察し……。

宏美が言う近い内に買いに行く物、それはお互いの服である。

「そう言ったのに誘って来ないし全く連絡もしてこないし!」

あ、俺から連絡しなきゃいけない感じだったのか……。

「いや……そりゃ自分から連絡しなかったあんたのせいじゃん……。」

これには瑞穂も呆れ顔である。

「う、と、とにかく!これから買いに行くから!

クラスの出し物だし津川さんは先に帰ってもらって大丈夫だから!」

「いや……大丈夫とかあなたが決める事じゃないと思うけど……。」

当然ながら納得いかない様子の瑞穂。

「ま、まぁまぁ、無理に2人にこだわらなくても3人で行けば……「「は?」」はいすいませんでした!」

ひーん……怖いよぉ……。

「兎に角、今の私にはクラスの出し物の為って言う大義名分があるから。」

「クラスの出し物の為、ね。」

「な、何?」

「そんな殊勝な事言って実際はただ悠太を独り占めしたいだけでしょうが。

下心が丸見えなんだって。」

そう言って実に面白くなさそうに吐き捨てる瑞穂。

対して宏美はと言うと。

「だったら何?もしかして今から悠太を好きに着せ替えれる私に対しての嫉妬?」

そう言ってニヤニヤと実に得意げである。

対して瑞穂はまた軽く鼻を鳴らす。

「そっちこそついこないだ先を越された事に嫉妬してんじゃないの?」

「むっ!じゅ、順番なんて関係ないし!

だよね!?悠君!」

「え!?俺!?」

「悠太、まさかあたしを裏切らないよね?」

瑞穂まで!?

駄目だこれ、平行線だわ……。

と、ここで。

睨み合う二人の空気を壊すかのように、スマホの着信音が鳴る。

そう言えばうちの学校、スマホ持ち込み普通にOKなんだっけ……。

転生前の世界では見つかったら即没収だったが、うちの学校ではルールさえ守れば持ち込める。

そのルールも授業中の使用禁止、またマナーモードに設定する。

歩きスマホも勿論禁止、と言うくらいである。

これらを守らなかった時、初めて没収となる形だ。

まぁ親としても何かあった時に連絡が取れないのは不安だろう。

そうしなくとも通り魔やストーカー、交通事故などなど物騒な事件が毎日のように報道されているのだ。

心配にもなる。

そう言った保護者側の意志が功を奏していった形なのだろうと思う。

話がだいぶズレてしまったのはこの状況から目を逸らす為の現実逃避と言う訳じゃないぞ!

そしてその着信音は、瑞穂のスマホの物だった。

それに瑞穂は舌打ちをしてからその場を離れる。

離れた場所で数秒電話した後、戻って来た瑞穂は大層不機嫌そうだった。

「あんたの思い通りになるのは癪だけど婆ちゃんに頼まれ事されたから先に帰るわ。

悠太、また明日ね。」

そう言ってとっと行ってしまう瑞穂。

「慌ただしい奴……。」

よし、これで心置きなく一人で帰れる!

待ってろ日奈美!今お兄ちゃんが帰るからな!

そうしてウッキウッキ気分で、それはもう猿のような気分で帰ろうとしていると背後から肩を掴まれる。

「なーにしれっと逃げようとしてるのかな?」

「あ、はい……。」

そんな訳で……俺は容赦なく宏美に連行されるのであった……。

俺、この戦いが終わったら日奈美とプリンを食べるんや、、




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