彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。

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TPOを忘れずに

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翌日。

「相変わらず慌ただしいですね…。」

学校へ向かう道すがら、俺はリオと一緒に来ている日奈美に昨日までの話をしていた。

「瑞穂先輩、大変だよね…。」

日奈美も心配そうに呟く。

「だよな。」

ここ数日の事は日奈美にも話していたが、話した事によって日奈美がメイド服を買って明日からメイド服で家事をしようかなって言い出した時は全力で止めました。

見てみたい気もするけど彼女の将来の事を思って全力で引き止めた俺の葛藤を分かってほしい…!

結局そのメイド喫茶に日奈美とも近い内に一緒に行くと言う事で手を打ってもらいましたとさ。

めでたしめでたし。

「勝手に上手くまとめたみたいな感じで終わらそうとしないでください…。」

リオに呆れられた…。

「そう言えばお前と智成はどうなったんだ?」

そう言えばと思い、気になった事を聞いてみる。

「うっ…き、企業秘密です。」

「いや、企業秘密て…。」

「と、当日のお楽しみです!」

真っ赤な顔を手で隠しながら言う。

「そうだ!日奈美は!?日奈美は結局何かコスプレするのか!?」

「いやだから私は受付…。」

呆れる日奈美とそれを見てなんか頬を膨らませるリオ。

「ん?どうした?」

「別になんでもありません!悠太さんは悠太さんだと思っただけです!」

そうらしい。

「良いじゃないか。

受付もコスプレしてた方が客の気分も高まるってもんだ。」

「まぁ一理あるけど…。」

と、日奈美。

「そんな事言って、どうせ日奈美さんのコスプレが見たいだけじゃないんですか?」

呆れながらに言うリオ。

「そんなの当たり前だろう!」

「うわぁ…。」

「でも他の人に見られるのは…!

くっ…!」

「もぉ…お兄ちゃんは…。

コスプレならまたしてあげるから。」

「日奈美さん!?しかも今またって言いませんでしたか!?」

さてそんなたわいもない「問題ありまくりですよ!?」…会話をしている間に俺達は学校にたどり着く。

「そのまま続けた!」

「それじゃ、お兄ちゃん。

また後でね。」

下駄箱でそれぞれ靴を履き替え、日奈美は自分のクラスの方に走っていく。

「あぁ日奈美!あなたはどうして日奈美なの!」

「はいはい、馬鹿言ってないでさっさと行きますよー。」

「あぁ!?そんな!」

「全く、そんなんじゃ志麻さんとい「あれと一緒にするんじゃない!」えぇ…。」

「ばっか、俺のはストーカーじゃない!これは溢れんばかりの妹愛!」

「はぁ…。」

「ガチため息!?」

「私のだって溢れんばかりの悠太愛だもん!」

ここでまさかの志麻からの対抗!

「いやお前は自分でストーカーって言ってんだろうが…。」

そう返しながらそのまま抱きつこうとはしてくる志麻にチョップ。

「痛い!?ぴえん…!」

さてそんな志麻はとりあえず放置するとして…。

「酷い!?」

とりあえず自分の教室に入る。

「おはよ。」

「あぁ、おう。」

教室に入ると、席が入口から近い宏美が挨拶してくる。

「宏美さん、おはようございます。」

「あぁ、リオちゃんもおはよう。

ねぇ悠君。

あれ、試しに着てみた?」

「おかげで着替えてるとこ母さんに見られて真面目に心配されたわ…。

日奈美がフォローしてくれて思い出したからすぐ理解してくれたけど…。」

「中々面白い事になってんじゃん。」

そう言ってケラケラと笑う宏美。

「そ、そう言うお前はどうなんだよ?」

「わ、私は…ほら言ってしまえば普通に女子が着ても変じゃない服装だから。」

「…なんか目が泳いでないか?」

「うっ…。」

「なんだよ、やっぱお前もなんか言われたんじぇねぇのか?」

「…あんまり似合わないって言われた…。

お母さんに…。」

「あぁ…。

なんだよ結局お前も母さんに似合わないって言われてんじゃねぇか。」

「悠君とは状況が違うし!」

「いやその状況を作ったのは誰だと…。」

「それはそれだよ。」
 
「どれがどれだってばよ…。」

「悠太!大変!大変だよ!」

と、ここで言いながら大慌てで教室に飛び込んで来たのは絵美だ。

「おう、絵美。

どうした?ビーフジャーキーでも持って来たのか?」

「こんな大変な時に何馬鹿な事言ってるの!?

それより大変なんだってば!」

えぇ…これ俺が悪いのん…?

「絵美さん、何があったんですか?」

言葉を失う俺の代わりにリオが絵美に聞く。

「そう!大変なの!

蘭ちゃんが来てないの!!」

「え?蘭ちゃんが?」

驚いて聞き返す。

「そうなの!

いつもは蘭ちゃんが迎えに来て一緒に行くんだけど…今日は来なくて…。

で、昨日の事もあるし気まずくて先に行ってるのかと思ったんだけど…。

まだ来てなくて…。」

「それって単純に寝坊したからとかじゃないの…?

一応まだ時間には少し余裕あるし、単純にいつもの電車とかバスとかに間に合わなかったからとかじゃ…。」

宏美が言う。

「まぁ確かに有り得るなぁ…。」

なんと言ってもUthtuberの中では眠ちゃんだとか眠り姫と呼ばれる程睡眠好きの蘭ちゃんである。

そんな眠ちゃん…いや蘭ちゃんだからこそ寝坊の可能性も捨てきれないが、どうにも昨日の事があって心配になる。

「確かにそれはビーフジャーキーなんか食べてる場合じゃないかもな。」

「本当だよ!

こんな大変な時に!」

えぇ…。

どうやら絵美の普段の悪ノリもTPOはきちんと弁えているようである…。

いやまぁ…それも多分絵美の気分次第とかなんだろうからあんまり意味無さそうだよなぁ…。

「えっ…!」

と、ここでスマホを見ながら絵美が声を出す。

「どうしたんだ?」

「蘭ちゃん…しばらく休むって。」

突然の不穏なメッセージ。

そんな中文化祭の日は刻一刻と迫っている。




















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