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コンビニに行きまっしょい!
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「わぁ、空が綺麗ですね!」
リオと並んで夜道を歩く。
言われて空を見上げると、確かに今日は星がよく見えていた。
「凄いなぁ!あんなに輝いてる!」
大はしゃぎのリオ。
実年齢は転生前の俺よりも遥かに年上な訳だが、こうして見ると普通に見た目通り年相応の子供って感じがする。
それにしても楽しそうだな。
確かに俺も星を見るのは好きな方だが、ここまでテンションを上げるものなのかと思いもする。
「天界に居ると、星をこんなに綺麗に見れないんですよ。」
「そうなのか。」
「私は生まれた時から天使見習いとして生きてましたから、星がこんなにも綺麗だって人間界に来て初めて知りました。」
まぁ、確かに俺達からすれば当たり前にある景色な訳だが、リオにとってはそうじゃないのだろう。
これは新しい世界に足を踏み入れたからこそ見れた景色。
今の俺の状況にしたってそうだ。
最初は戸惑いもしたが、今はなんだかんだこの世界での日常が楽しめている。
実際、現世の俺はこれからの人生が憂鬱になるばかりで、希望なんてどこにも無かった。
そりゃ、確かにそれなりの幸せは現世でも生きていたらあっただろう。
でもあんな風に美江に謝ったり、宏美にノートを借りたり、志麻に付きまとわれ……うん、これは別にしなくて良かった体験だわ……。
現世とはまた違った関わり方でこれまでの知り合いと関われたりもした。
「良かったですね、悠太さん。
ちゃんと美江さんとお話できて。」
「まぁな。
でも結局許してもらえなかったよ。」
「でも悠太さん、図書室を出た時よりスッキリした顔してますよ。」
そう言ってリオは優しく微笑む。
「あぁ、今度はちゃんと本当に言いたかった事が言えたからな。」
「それなら良かったです。」
そう返してまたリオが微笑む。
結局それで満足している内は、ただの自己満足でしかないのかもしれない。
彼女は俺を許さないと言ったし、俺だってすぐに許して貰えるなんて思っていない。
実際そんなにすぐに許される事ならば、きっと別れる事だってなかったのだろうから。
いつか許してもらえる時は来るのだろうか?
その時俺たちはどうなっているのだろうか?
今こうして過ごした時間を笑い合っていたりするのだろうか。
「あっ、着きましたよ!悠太さん。」
リオが指差した先にあるのは大手コンビニチェーン店デイリーマート。
豊富な品揃えや、人気のチキン、パングルメ等を売りにしている。
「わぁ!どれも美味しそうですね!!」
早速お弁当やらスイーツやらのコーナーをに駆け寄るリオ。
あ、ヨダレ垂らしてる……。
「なぁヨダレ天使。」
「ヨダ……!?」
言われて慌ててハンカチでヨダレを拭くリオ。
「何、お前未だに一ヶ月目刺し生活やってんの?」
言っといてあれだがなんだその黄〇伝説みたいな企画。
「うっ……それは...だって仕方ないじゃないですか……。」
瞬間、リオの目のハイライトが消える。
あ、これ地雷踏んだっぽい……。
「朝食べて、昼食べて、夜食べて、あぁ食べきったって浴場の朝を迎えたらまた目刺しが届いてて……。
そんな事がここ数日間ずっと、そしてそれがあと数週間続くんですよ……。」
うわぁ……。
実際言葉にされるとなんだその状況...。
絶対嫌だわ...。
「ははは……明日はどうしようかな。
素揚げは昼にやったしなぁ……。」
既に味変に走ってらっしゃる……!
「おーい、俺が悪かったから...!帰ってこーい。」
「あはは……本当に1ヶ月で終わるのかなー……あはは……。」
あ、これ重症だわ...。
ひとまず買う予定だった物を適当に揃え、俺はリオを引きずってコンビニを後にする。
「ほれ。」
未だに目のハイライトが消えたままのリオの頬に、二つに割ったパ〇コの片方を突きつける。
「ひゅわぁ!?」
実に可愛らしい声を出して飛び跳ねるリオ。
不覚にもちょっと可愛いと思ってしまった。
「何するんですか!?」
「それやるから食え。」
「ま、まぁ貰いますけど。」
「チョロリ天使。 」
「変な肩書き付けないで貰えませんかね!?」
えぇ……結構良いと思ったのになぁ……。
「怒りますよ……?」
「ごめんなさい...。」
「まぁ……良いですけど。」
「それでチョロリ天使、パ〇コはどうだ?」
「良いってそう言う意味じゃないですからね!?」
ダメかぁ。
ブーブー言いながらもリオはパピコに口を付ける。
「ん、美味しいですね。
初めて食べました。」
「そうだろう。」
今しか出来ない事がある。
ここでしか出来ない、ここだけの思い出や時間もある。
なら今は今しか出来無い事を精一杯やってみようと思う。
「おっ、恋愛する気になりました?」
「それは無い。」
「頑固だなぁ……。」
しばしそのまま歩いていた所で。
「ん?」
視線の先で、一人の女子が男数人に言い寄られているのが見えた。
本当、なんでこう転生してから立て続けにトラブルに巻き込まれるのか……。
とは言え一度見たからにはほっとけないよなぁ……。
いかにもチャラそうな男三人組に近づき声をかける。
「すいません、その子迷惑してますよ?」
「あぁん?なんだてめぇ。」
一日に二回もあぁんを聞かされる羽目になるとは思わなんだ、、
それにしてもこいつどっかで……。
「あぁっ!?お前あの時の横取り野郎じゃねぇか!?」
うわぁ、まさかの再登場……。
リオと並んで夜道を歩く。
言われて空を見上げると、確かに今日は星がよく見えていた。
「凄いなぁ!あんなに輝いてる!」
大はしゃぎのリオ。
実年齢は転生前の俺よりも遥かに年上な訳だが、こうして見ると普通に見た目通り年相応の子供って感じがする。
それにしても楽しそうだな。
確かに俺も星を見るのは好きな方だが、ここまでテンションを上げるものなのかと思いもする。
「天界に居ると、星をこんなに綺麗に見れないんですよ。」
「そうなのか。」
「私は生まれた時から天使見習いとして生きてましたから、星がこんなにも綺麗だって人間界に来て初めて知りました。」
まぁ、確かに俺達からすれば当たり前にある景色な訳だが、リオにとってはそうじゃないのだろう。
これは新しい世界に足を踏み入れたからこそ見れた景色。
今の俺の状況にしたってそうだ。
最初は戸惑いもしたが、今はなんだかんだこの世界での日常が楽しめている。
実際、現世の俺はこれからの人生が憂鬱になるばかりで、希望なんてどこにも無かった。
そりゃ、確かにそれなりの幸せは現世でも生きていたらあっただろう。
でもあんな風に美江に謝ったり、宏美にノートを借りたり、志麻に付きまとわれ……うん、これは別にしなくて良かった体験だわ……。
現世とはまた違った関わり方でこれまでの知り合いと関われたりもした。
「良かったですね、悠太さん。
ちゃんと美江さんとお話できて。」
「まぁな。
でも結局許してもらえなかったよ。」
「でも悠太さん、図書室を出た時よりスッキリした顔してますよ。」
そう言ってリオは優しく微笑む。
「あぁ、今度はちゃんと本当に言いたかった事が言えたからな。」
「それなら良かったです。」
そう返してまたリオが微笑む。
結局それで満足している内は、ただの自己満足でしかないのかもしれない。
彼女は俺を許さないと言ったし、俺だってすぐに許して貰えるなんて思っていない。
実際そんなにすぐに許される事ならば、きっと別れる事だってなかったのだろうから。
いつか許してもらえる時は来るのだろうか?
その時俺たちはどうなっているのだろうか?
今こうして過ごした時間を笑い合っていたりするのだろうか。
「あっ、着きましたよ!悠太さん。」
リオが指差した先にあるのは大手コンビニチェーン店デイリーマート。
豊富な品揃えや、人気のチキン、パングルメ等を売りにしている。
「わぁ!どれも美味しそうですね!!」
早速お弁当やらスイーツやらのコーナーをに駆け寄るリオ。
あ、ヨダレ垂らしてる……。
「なぁヨダレ天使。」
「ヨダ……!?」
言われて慌ててハンカチでヨダレを拭くリオ。
「何、お前未だに一ヶ月目刺し生活やってんの?」
言っといてあれだがなんだその黄〇伝説みたいな企画。
「うっ……それは...だって仕方ないじゃないですか……。」
瞬間、リオの目のハイライトが消える。
あ、これ地雷踏んだっぽい……。
「朝食べて、昼食べて、夜食べて、あぁ食べきったって浴場の朝を迎えたらまた目刺しが届いてて……。
そんな事がここ数日間ずっと、そしてそれがあと数週間続くんですよ……。」
うわぁ……。
実際言葉にされるとなんだその状況...。
絶対嫌だわ...。
「ははは……明日はどうしようかな。
素揚げは昼にやったしなぁ……。」
既に味変に走ってらっしゃる……!
「おーい、俺が悪かったから...!帰ってこーい。」
「あはは……本当に1ヶ月で終わるのかなー……あはは……。」
あ、これ重症だわ...。
ひとまず買う予定だった物を適当に揃え、俺はリオを引きずってコンビニを後にする。
「ほれ。」
未だに目のハイライトが消えたままのリオの頬に、二つに割ったパ〇コの片方を突きつける。
「ひゅわぁ!?」
実に可愛らしい声を出して飛び跳ねるリオ。
不覚にもちょっと可愛いと思ってしまった。
「何するんですか!?」
「それやるから食え。」
「ま、まぁ貰いますけど。」
「チョロリ天使。 」
「変な肩書き付けないで貰えませんかね!?」
えぇ……結構良いと思ったのになぁ……。
「怒りますよ……?」
「ごめんなさい...。」
「まぁ……良いですけど。」
「それでチョロリ天使、パ〇コはどうだ?」
「良いってそう言う意味じゃないですからね!?」
ダメかぁ。
ブーブー言いながらもリオはパピコに口を付ける。
「ん、美味しいですね。
初めて食べました。」
「そうだろう。」
今しか出来ない事がある。
ここでしか出来ない、ここだけの思い出や時間もある。
なら今は今しか出来無い事を精一杯やってみようと思う。
「おっ、恋愛する気になりました?」
「それは無い。」
「頑固だなぁ……。」
しばしそのまま歩いていた所で。
「ん?」
視線の先で、一人の女子が男数人に言い寄られているのが見えた。
本当、なんでこう転生してから立て続けにトラブルに巻き込まれるのか……。
とは言え一度見たからにはほっとけないよなぁ……。
いかにもチャラそうな男三人組に近づき声をかける。
「すいません、その子迷惑してますよ?」
「あぁん?なんだてめぇ。」
一日に二回もあぁんを聞かされる羽目になるとは思わなんだ、、
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うわぁ、まさかの再登場……。
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