彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。

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サラダチキンの裏側とハッチーバースデー

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これは、悠太が熱を出して寝込んでいる時の話...。

※蘭目線

「ねぇ、蘭ちゃん!放課後ちょっと付き合ってくれない? 」

「えぇけどどないしたん?」

「風邪で寝込んでる悠太にチュールを買ってあげようと思って! 」

「あの話本気で言っとったん!?」

「やだなぁ。」

「ははは、冗談やんな?」

「私はおふざけでこんな事言わないよー?」

「余計タチ悪いわ!?」

「ペットショップ入った事無いから楽しみ!」

この子ガチやん...。

「そもそもチュールは人間が食べれる物じゃ..「人が食べても大丈夫だって書いてあるよ!」」

️や〇ー!知恵袋!!

※猫用のチュールは実際に食べて食べ比べレビューをしてる人も居ます。

生臭く、味は薄めらしいです。

人間が美味しいと思える物ではないらしいので、良い子のみんなは他の美味しい物を食べましょうね!

どうする...!?このままじゃ悠がペットフードを食べさせられてまう...!

考えろ!蘭!考えるんや...!この状況を打開する方法を!

そう自分に言い聞かせて、必死に知恵を絞る!

でもこんな時に限って良いアイディアが出てこん!!

「蘭ちゃん、どうしたのー?」

くぅっ!?純粋無垢な瞳で見つめて来とるけどこいつ幼なじみにペットフードを食べさせようとしとるんやもんな...。

それだけはなんとか阻止せんと!

でも...!

「ぺ、ペットショップはまたにせん...?」

「えー?でもお見舞いは今しか出来ないよ?」

「な、なら普通にスポドリとか冷えピタとかの方が...。」

「えー?それだと普通過ぎてつまらないよ。」

確信犯やんこいつ!

「そ、それじゃあコンビニにしよ!」

「えー?コンビニ?」

「コンビニにもペットフードはあるから!」

「そうなの?

なら良いけど。」

よし!とりあえずペットショップは回避出来た!

と、言うわけで放課後二人してコンビニへ。

「わ!本当にある!種類もたくさん!

ねぇ蘭ちゃん!どれが美味しいかな!?」

そんなの食べた事ないんやから分かるわけないやろ!?

滝のように冷や汗がダラダラと流れる。

何か...何か打開策は...!

は!?

「え、絵美。

それよりこっちにいい物があるで!」

そう言ってウチが指さしたんは...サラダチキン!

「え?サラダチキン?」

「そうそう!これなら間違いなく美味いし悠も喜ぶで!」

「えー?でもこれ人間用じゃない?」

「いやだから悠も人間...。」

「それはそれだよー!」

どれがどれやねん...。

「こ、これならうちのにゃんことかも喜んで食べるしま、間違いないで...!」

嘘やけど...。

※人間用に作られているフードには動物に有毒な成分が含まれていたり香辛料や塩分も多く含まれている物が多いので良い子は絶対に食べさせちゃダメだzo♩

「そうなの?

色々種類もあるんだね!どれがいいかなぁ。」

助かった...!

ウチは乗り切った!この局面を見事に乗り切ったんや...!

「良いや、全部買っちゃおっと!」

まぁ...お見舞いとしてサラダチキンもどうかと思うが...それはそれである...。

てか今全部って言った!?

さっさと会計を済ませた絵美は鼻歌混じりにご機嫌で買った物を袋に詰めている。

「さ、悠太の家に持って行こ!」

「そ、そうやな……。」

※ちなみにサラダチキンのお金は割り勘にしました。

そして後日...。

「もぉ、蘭ちゃん!サラダチキンはペットにあげちゃいけないらしいじゃん!」

「そうやけどそうやないと言うか!!」

相変わらず暴走しがちな絵美であった、、



※悠太目線

「じゃ、ハッチーの誕生日を祝って!」

「「「カンパーイ!」」」

場所は市内のビュッフェ店。

そこで俺、秋名たん、智成の3人はハッチーこと藤八美紀の誕生日祝いに来ていた。

「本人いないけどな。」

「言うな秋名たん...。」

だった筈なのだが...まさかの本人が居ない誕生日会。

いや、正確には居るんだけども...何処かに...。

さて、どうしてこんなおかしな状況になったのかと言うと...。

「ハッチー、もうすぐ誕生日だよな?

何かほしい物とかあるか?」

バイト代も入り、潤ってきた財布。

ここは1つ妹孝行(義妹だけども)でもしようと考えた俺はもうすぐ誕生日のハッチーに電話している所だった。

あれ、なんだか背後から冷気が...。

「お兄ちゃん...?」

「ひ、ひーちゃん!?

い、今お友達と電話中だからちょっと...」

「お友達...?嘘だよね?泥棒猫だよね?」

「いや泥棒猫て...。」

「悠兄?なんか取り込み中? 」

「ほら!泥棒猫だ!」

「いやだから泥棒猫て...ハッチーは妹みたいな存在だから...「みたいな、だよね?本当の妹は私だもん!」あ、はい...。」

結局ひーちゃんのお誕生日を盛大に祝う約束と近々またデートする約束で手を打ってもらいました、、

さて、改めて。

「じゃあさ、何もいらないからお願いを聞いてほしいな!」

「お願い?」

「うん!えっとね!」

そして、今に至る。

彼女からの要望はこうだ。

こないだ言ってた3人で食べに行く話をウチの誕生日にやってよ、との事。

そんなこんなで俺達は集まった訳だが...。

「てっきりハチちゃんの誕生日を祝おうって集まりかと思ってたのに普通に野郎ばっかの飯か。」

「ははは、まぁまぁ。

僕はこれはこれで楽しいと思うよ。」

早速不満を漏らす秋名たんを宥める智成。

「そうだぞ、今度バイキング行こうって言ったのは秋名たんだぞ。」

「そうだけどさぁ。

それとこれとは話が別って言うか...まぁ良いか、せっかくの食い放題だしな、楽しもうぜ!」

「そうだな。

でも食い過ぎんなよ。」

「大丈夫だって。」

とか言いつつ既に皿には山盛りのおかずが!?

ま、まぁこう言う機会だしたまには良いか、、

食わなきゃ損だしと、俺も皿に料理を盛っていく。

こう言うのってなんかうまく取れないし基本的に食べたい物ばっかを食べたいだけ適当に盛って行くスタイルだからどうにも見栄えが悪くなりがちなんだよなぁ...。

秋名たんの場合は典型的なそれな上に量が量なだけに色んな料理が混ざり合ってもはや別の食べ物になりつつあるし...。

対して智くんはと言うと...うおっ、めっちゃ見栄え良い。

なんて言うか一切無駄がない...。

流石の料理男子である。

一流の調理師は盛り付けも一級品と言うが、ほんとそれ。

皿に盛られてる料理は店の品揃え的に大して変わらない筈なのに、なんて言うか智君のやつの方が全然美味そうである。

「お、なんか智ちゃんのやつ美味そうだな。」

「え、そうかな?多分秋名たんが入れてるやつと大して変わらないよ?」

「いやいや、絶対美味そうだって、俺にもくれよ。」

「いや、俺にくれ。」

「悠さんまで...困ったなぁ...。」

苦笑いの智君。

「ブハッ...!?」

何処かから聞こえるハッチーの鼻血声...。

いや、鼻血声ってなんだよ...。

「ま、いいよ。

二人共食べなよ?」

「おぉサンキュ!」

早速手を伸ばす秋名たん。

「おいおいがっつき過ぎ...。

ほら、秋名たんほっぺたにカス付いてるから。」

「え?どこだ?」

「ほらよ。」

そう言って秋名たんの頬のカスを取ってやる。

「お、おうサンキュ。」

「そう言う悠さんこそ。」

「え?」

そう言って智成は俺の顔に...いや...!顎に手を伸ばして..あ、顎クイ!?からの...そのまま何事も無かったかのように反対の手でカスを取り、そしてペロリ。

「うん、美味しい。」

「ブハッ!!?」

2度目の鼻血声!

おぉ、これは素晴らしい滑り出しなのでは?

と言うのも今回の集まり。

ただ本人がいないだけの意味不明な誕生日会じゃないのだ。

その中でなるべくウチが喜ぶシチュエーションを見せてほしい、との事。

そしてその中でMVPに選ばれた人にはハッチーからご褒美があるらしい!

改めて今日この企画の内容を知らされた二人は、最初こそ本人の居ない誕生日会に困惑したようだが今では俄然やる気になっているようである。

「よっしゃ、2週目行こうぜ。」

「いや、早いな!?」

あの大山がこのやり取りの間でペロリて、、こいつほんと吸引力が落ちない掃除機か何かじゃないかしらん...。

「僕見てるから二人行ってきなよ。」

「おう、サンキュ。」

「しっかしハチちゃんが喜ぶシチュエーションって言われてもなぁ。

何して良いか分かんねぇよなぁ。」

並んで料理をとっていると、秋名たんが考え込むような仕草をして言う。

「もうしてるぞ?」

「ほ?」

「多分だけど2回くらい。」

「え!?いつの間に!?」

秋名たん、あの鼻血声に気付いてなかったのか...。

いやだから鼻血声ってほんとなんなのかしらん、、

「要は何処かで見てるハッチーが喜ぶ、野郎同士のアレな絡みをしろって事だろ?」

「あ、アレな絡みって...ってかそんなのがもうあったのかよ!?」

驚きを隠せない様子の秋名たん。

「別にそんな激しめのやつをやれなんて言ってないと思うぞ?

ここは他の客も普通に居る飲食店なんだからな。」

「いや、じゃあ何を...。

はっ!?」

すると何を思ったか秋名たん、俺の首横の壁を平手で突く...いわゆる壁ドンをする。

「こう言うのか...?」

「いやそれ秋名たんがやるとただのカツアゲ...。」

「いやなんでだよ!?」

壁ドンってほんとあれだからな...?

イケメンとかクソ可愛い女子にしてもらえるから嬉しいのであって、周りの反応もなんだ喧嘩かと怪訝な感じだし...。

「じゃあ、僕のはどうかな?」

と、ここでお留守番してたはずの智くんからの壁ドン!

これにはさっきまで困惑していたギャラリーも思わず魅入ってしまう。

「ブホッ!!!?」

あ、3度目...。

「二人が中々戻って来ないから様子見に来たんだけどさ。」

そう言って俺達の荷物を持ってきてまで駆け付けてくれた智くん。

「いや、わざわざそこまでしなくても...。」

「だってさ...寂しかったし...。」

そう言いながら突然俺に抱きつく智君!

見た目はワイルドイケメンなのにまるで弱々しい子犬の様な……。

そんな庇護欲そそられる姿に俺の胸はうずくっ……!

くっ、これがイケメンパワー...!

か、適わねぇ...

「ゆ、悠ちゃん。

なんかまだよく分からないけどこれだけはよく分かったわ...。

とりあえず智ちゃんはチートなんだな...。」

「そうだな...。 」

「ブハッ!ブハッ...!」

あ、もはや収拾つかなくなってらっしゃる...。

「ま、せっかく3人で来たんだし3人で回るか。」

「そうだな。」

「そうしよっか。」

俺の声かけに2人が答える。

「でもその前に...。

ハッチー...そろそろ出て来て鼻血拭きなさい...。」

そう言って柱に隠れて見ていた美紀を捕獲。

「嫌だー!もっと見たい!もっとほしい!」

「はいはい、おめでとう、ハッチー。」

「ハチちゃん、おめでとう。」

「ハッチーおめでとう。」

「え、えへへ...ありがとう...。」

そう言う顔は普段の腐女子顔ではなくとても可愛らしい物だった。

......鼻血まみれな事を除けば...。

そんな何処か締まらないながらに、俺達にとっても、美紀にとっても色んな意味で(意味深)思い出深い誕生日になるのだった。
 
これはハッピーバースデー...いやハッチーバースデーと言って良いだろう。

ちなみに優勝した智くんはこの後めっちゃ美紀になでなでしてもらってました、まる



 







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