彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。

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シンプルイズベスト

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「やっほ悠太。

もうすぐ誕生日らしいじゃん。」

夜、部屋でゆっくりしていると、急な着信。

相手は瑞穂だ。

「いやなんで知って…。」

「それはこの際良いじゃーん。

それより誕生日近いなら教えてくれたら良かったのにー。」

「いや誕生日は色々とトラウマとかトラウマとかがあるんだよ。」

「あははは…。」

苦笑いされてしまった。

「大体俺の誕生日なんか知ってどうすんだよ?」

「どうするってそんなおも…おめでたい事祝うしかないじゃん。」

「今面白そうな事って言おうとしなかった…?」

「あはは、さすが悠太!あたしの事よく分かってる~。」

「嬉しくない…。」

「なんてったってあたしの上から下までじっくり見てるもんね!」

「ブフッ!?み、見てない!」

「えー?本当に?」

「ちょっとぐらいしか!」

「ははは、素直でよろしい!」

楽しそうにしやがってコイツ…!

俺があの後どんな苦悩をしたと思って…!

「まぁまぁ、とにかくさ!悠太の誕生日を皆で盛大に祝おうって話になってんの。」

「…え、皆?」

「そうだよ?ハルたんだってその気になってるんだから。」

おぉう…俺の知らない間にそんな話になっていたとは…。

「まぁこれまでの誕生日は色々トラウマもあったのかもしれないけどさ、今年は皆で楽しめるんだよ?」

「うーん……でもなぁ…。」

「何?まだなんかあるの?」

「誕生日はひーちゃんに一日中甘やかしてもらう日にしたいし…。」

「はいはいシスコンシスコン。 」

軽くあしらわれてしまった…。

「それなら妹さんも誘えば良いじゃん。」

「え、そこは兄妹水入らずで「はいはいシスコンシスコン…。」おぉん…。」

そもそも何をするつもりなんだよ?」

「それは当日のお楽しみだよー。

サープライズ。」

「祝われるって分かっててサプライズも何もなぁ…。」

「だってそこまでサプライズにしちゃうと悠太は予定通り妹ちゃんと水入らずの誕生日するからって断るでしょ?」

「今も断ってたんだが…「それはそれだよ。」おぉん…。」

どうやら最初から答えは聞いてないらしい……。

「まぁ仮にそうなってたら強制突入してたけどね。」

「おいw」

不法侵入良くないと思いまーす!

あっ…常日頃から堂々と不法侵入してるやつがいたんった…。

「とにかく、当日はちゃんと空けといてよ。」

「実はその日はバイトが…。」

「はい、ダウトー。

リオちゃんが休みだって言ってたよー。」

「やはりリオを手玉に取っていたのか!」

直近で俺の誕生日を把握している知り合いで考えたら、日奈美は勿論、祝ってくれた宏美と美江、そして教えてもないのにプレゼントを持って来た志麻。

あとは母さんを除けばこないだ宏美がくれてるのを見ていたリオぐらいだ。

「手玉に取るなんて人聞きの悪いー。

と言うか最初皆でお祝いしたいって言ったのリオちゃんだよ?」

「え?あいつが?」

「そうだよ?あたしらは聞くまで知らなかったしそれに便乗しただけだもん。」

「そうだったのか。」

「だからリオちゃんにお礼言っときなよ。」

「あぁ…。」

「あとそうだ。」

「まだ何かあんのか?」

「参考までにプレゼントどんなのが良い?」

「いやそれは気持ちだ「そう言うの良いから。」あ、はい。」

「って言ってもなぁ…。」

言われて仕方なく考える。

「あ、そうだ。

等身大フィギュア以外な?」

「なんの話!?」

「あとそうだな。

同じ理由で抱き枕も却下な。」

「いやだからなんの話!?」

「あとはぬいぐるみとか…。」

「本当になんの話!?」

いや、日奈美とか千鶴さんのなら大歓迎だけども!

「はいはいシスコンシスコン…。」

なんで口に出さなくても普通に分かるんですかねぇ…?

「そりゃ普段のシスコンぶりを見てたらね…。」

なら仕方ないかぁ…。

異議なし!

「もっとなんかないの?

あ、悠太なら使用済みとかでも…「何言ってんですかね!?」えー?お気に入りの香水、使いかけので良ければって思ったんだけど何を想像したのかな?」

クソ!?コイツ絶対分かってて言ってやがる!

ただ使いかけと言わずに使用済みと言う辺りが本当もう!本当もう!

中古と使用済みの間には天と地ぐらいの差があるんだとここに主張する!

「なーんかものっそしょうもない事考えてる気がするー…。」

「しょーもなくない!男には重要かつ重大な事なんだ!」

「ふーん…まぁ良いや。」

それにしても…なんと言うかあれだよなぁ…。

まさかこうして転生して、もう二度と関わる事も無いだろうと思っていた元カノとまた関わるようになり、まさかこうして誕生日まで祝ってもらえるようになるなんて…あの時の自分なら考えもしなかった。

なんなら志麻と瑞穂に関してはこうして誕生日を祝ってもらうのも初めてになるんだよなぁ...。

なんとも感慨深い…。

いやまさかその初めて元カノからもらう誕生日プレゼントが抱き枕だとか等身大フィギュアとか自分ぬいぐるみなんて誰が予想しただろう…。

出来れば夢であってほしかった…。

あ!痛い!夢じゃなかった…クスン。

「特に無いならお任せで良いのー?」

うぅむ…お任せはお任せで怖いんだよなぁ…。

ほら志麻とかお任せにした結果があれだし…。

いや、そもそもお任せした覚えもなければなんなら誕生日を教えた覚えすら無かったわ…。

兎にも角にも相手は志麻と1、2を争う程のくせ者と名高い瑞穂である。

「なんかめちゃくちゃ失礼な事考えてない?

あたし男性経験豊富だから普通にプレゼント選びのセンスは良い方だと思うよ。」

「そうか…まぁそうだよな…。」

俺との交際期間が極端に短かっただけで、これまで色んな相手と深くも浅くも交際を繰り返して来た瑞穂である。

中には年単位で付き合った人も居たのかもしれないし、短い期間でもたまたま交際期間と誕生日が被っていた、なんて事もあるのかもしれない。

つまりこれはそんな俺が知らなかった瑞穂を知る機会、と言う事になるのだろうか?

「まぁ、相手は悠太だし普通じゃないの送るのも面白そうな気もするけど。」

「普通でお願いします!普通最高!シンプルイズベスト!」

今日ほど普通と言う言葉が素晴らしい言葉だと感じた日はない!

「まぁ考えとく。」

「おう、たのむ。」

「普通にするかどうかを。」

「考えるってそこかよ!?」

本当に大丈夫かぁ……?

「ま、楽しみにしてて!

待ち合わせの場所とか時間はちゃんと決まったらまたメールするから。」

「お、おう。」





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