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悪夢のルーレット
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「さ!盛り上がってるとこ悪いけど、そろそろ本日のメインイベント!始めるよ!」
「メインイベント?」
なんかここまでで充分色々詰め込まれてた気がするんだが、、この上まだメインイベントとかあんの…?
そう言って瑞穂が1度奥に入ってから押して戻って来たのは大きなルーレットだった。
「ルーレット…?」
「今日は貸切だしここにあるアトラクション全制覇は当たり前でしょ?」
まぁ貸切だもんなぁ…。
普通なら乗ってる時間より並んでる時間の方が長くて開園からでも1日だけじゃ全制覇なんて難しいだろう。
「でもただ普通に回るだけじゃつまんないじゃん?」
そう言って瑞穂は子悪魔の笑みを浮かべる。
「だから!このルーレットで悠太と一緒にアトラクションに乗る相手を決めたいと思います!」
「はい!私悠太と観覧車に乗りたい!」
元気よく挙手した志麻。
「いや…だから抽選…。」
志麻が説明を聞いてないのは相変わらずとして……。
「と、言うわけで張り切って行ってみよう!
まずはジェットコースターから!」
よく見るとルーレットには俺を除いた全員それぞれの名前が書かれている。
それはいいけど智くん……は兎も角…いや智くんと兎も角をかけてるわけじゃないが…秋名たんとバカップル(何故かコイツらだけは二人で1枠である。)までいるんだろう…。
あ、なんかタイトルみたいになった、、元カノ達じゃなくてバカップルって本当意味が分からないんだが、、。
「じゃ!ルーレットスタート!」
勢い良く回るルーレット、そして止まった目は…!
「はーい、まず最初のジェットコースターの相手は~!花岡さん!」
「え?」
話の流れに耳を傾けずカレーをハムハムと可愛いらしく食べていた美江は、突如名前を呼ばれてギョッとした顔でこちらを見る。
「え?何?じぇ、ジェットコースター!?」
「そそ、これから花岡さんには悠太と二人でジェットコースターに乗ってもらいます!」
「えぇ!?」
明らかに顔面蒼白になる美江。
そう言えば美江もジェットコースター苦手なんだっけ…。
勿論俺もである…。
そんな訳で俺と美江はジェットコースターの前に来た訳だが…。
「あ、あわわわ…。」
想像以上の高さとクオリティに美江は口を開けて固まってしまっている。
なんと言ってもこの遊園地の目玉と言っていい程の巨大アトラクション。
開幕から急な上り坂があり、そこからは怒涛の勢いで下って一回転、からの地面スレスレを走ってまたトドメとばかりの一回転をしてやっとゴールと言う感じのコースになっている。
とりあえず恐怖からか腕にしがみつく力が入り過ぎて痛いんだが!?
「だ、大丈夫だって!一瞬だから!3分くらいで終わるから!」
これは美江だけでなく自分自身にも言い聞かせるつもりで言ったことばである。
「そ、それならその時間でカップラーメンを作った方がいいもん…!」
いや、確かに作れるし実際俺もそう思うけどもっ……!
「ま、まぁ美江…とにかくお互い腹をくくろうぜ…。」
「うぅ…。」
覚悟を決めて渋々足を踏み出すと、美江もそれに合わせる形で渋々足を動かす。
さて、コースター前に辿り着き、早速乗り込む訳だが。
実際コースターに乗り込むとなったら、さっきまでのようにずっとしがみついている訳にも行かず…。
「あぁ…!?」
親から引き離された小さな子供のように、美江は涙目で引き離されてしまう。
くぅ…!庇護欲がそそられる…!
さてジェットコースタースタート。
最初はゆっくりと動き始める。
でも当然そんなのは最初だけだ。
ゆっくりゆっくりと坂を少しずつ登って行き…その度に美江の顔が蒼白に変わっていく…。
それを見てるとちょっと不憫になってきた……。
そして、遂にコースターは坂のてっぺんに…。
なんだかこうしててっぺんで止まる瞬間って一瞬の筈なのにどうしようもなく長く感じるんだよなぁ…。
美江はその時を覚悟したのか強く目を瞑り…そして軽く俺の服の裾をにぎってくる。
やれやれ…。
自分より怖がってる奴が近くに居ると、1周まわって逆に平気になる理論ってほんとにあるのかもしれない。
美江には犠牲にしたみたいで少し申し訳ないが気が楽になったのは確かだ。
伸ばしてきた手を掴み、そして握る。
「あっ…!」
そして俺も目を閉じる。
その瞬間!
「「ギャァァァァァァァァァァァッ!?」」
二人して大絶叫。
うん、全然そんな事無かったわ…。
普通に怖かった…。
「ゆ、悠くん、めっちゃ叫んどったじゃん…。」
「お前もな…。」
降り場まで戻って来てから、そう言って二人で震え声のまま笑い合う。
「二人ともお疲れ様ー!
貸切だから叫び放題だし最高だったんじゃない?」
そう言って降り場近くで声をかけてきた瑞穂は見てただけだから随分と気楽な物である。
「さ、最悪の気分じゃったし…。」
「同感だ……。」」
「で…でも不思議と不安は無かったかも…。」
「ん?」
「な、なんでもないし…!」
そう言ってまたしがみついてくる美江。
「さて!次行くよ!
今度はちょっと大人しめなのにしよっか!」
うん、確かにまたジェットコースターとかだと今度こそ心臓止まるかもしれない……。
「うーん……そうだなぁ。
メリーゴーランドにしよう!」
そう言って瑞穂はまたルーレットを回す。
「まぁそれなら…。」
と、言う訳で…。
「ふぉー!最高!最高過ぎる!」
どういう訳か今度の相方は白馬に跨った智くん。
その後ろの馬に俺が跨って後ろに続く、と言う構図になった。
ちなみにハッチーが大興奮である。
「この届きそうで届かない距離感で延々と追いかけ続ける愛…!メリーゴーランドにこんな楽しみ方があったなんて…!」
いや、ねぇわwwww
多分そんな見方してるのハッチーくらいだわw
「うむ、確かにな!いいぞもっとやれ!」
そうだ、宮戸も居たんだわ……。
「ふふふ、新しい扉が開けそうだわ…!」
色んな角度から撮影をするハッチーと宮戸を見ながらまたアルバムにコレクション増えるのかなぁ…やだなぁと思うのだった…。
「メインイベント?」
なんかここまでで充分色々詰め込まれてた気がするんだが、、この上まだメインイベントとかあんの…?
そう言って瑞穂が1度奥に入ってから押して戻って来たのは大きなルーレットだった。
「ルーレット…?」
「今日は貸切だしここにあるアトラクション全制覇は当たり前でしょ?」
まぁ貸切だもんなぁ…。
普通なら乗ってる時間より並んでる時間の方が長くて開園からでも1日だけじゃ全制覇なんて難しいだろう。
「でもただ普通に回るだけじゃつまんないじゃん?」
そう言って瑞穂は子悪魔の笑みを浮かべる。
「だから!このルーレットで悠太と一緒にアトラクションに乗る相手を決めたいと思います!」
「はい!私悠太と観覧車に乗りたい!」
元気よく挙手した志麻。
「いや…だから抽選…。」
志麻が説明を聞いてないのは相変わらずとして……。
「と、言うわけで張り切って行ってみよう!
まずはジェットコースターから!」
よく見るとルーレットには俺を除いた全員それぞれの名前が書かれている。
それはいいけど智くん……は兎も角…いや智くんと兎も角をかけてるわけじゃないが…秋名たんとバカップル(何故かコイツらだけは二人で1枠である。)までいるんだろう…。
あ、なんかタイトルみたいになった、、元カノ達じゃなくてバカップルって本当意味が分からないんだが、、。
「じゃ!ルーレットスタート!」
勢い良く回るルーレット、そして止まった目は…!
「はーい、まず最初のジェットコースターの相手は~!花岡さん!」
「え?」
話の流れに耳を傾けずカレーをハムハムと可愛いらしく食べていた美江は、突如名前を呼ばれてギョッとした顔でこちらを見る。
「え?何?じぇ、ジェットコースター!?」
「そそ、これから花岡さんには悠太と二人でジェットコースターに乗ってもらいます!」
「えぇ!?」
明らかに顔面蒼白になる美江。
そう言えば美江もジェットコースター苦手なんだっけ…。
勿論俺もである…。
そんな訳で俺と美江はジェットコースターの前に来た訳だが…。
「あ、あわわわ…。」
想像以上の高さとクオリティに美江は口を開けて固まってしまっている。
なんと言ってもこの遊園地の目玉と言っていい程の巨大アトラクション。
開幕から急な上り坂があり、そこからは怒涛の勢いで下って一回転、からの地面スレスレを走ってまたトドメとばかりの一回転をしてやっとゴールと言う感じのコースになっている。
とりあえず恐怖からか腕にしがみつく力が入り過ぎて痛いんだが!?
「だ、大丈夫だって!一瞬だから!3分くらいで終わるから!」
これは美江だけでなく自分自身にも言い聞かせるつもりで言ったことばである。
「そ、それならその時間でカップラーメンを作った方がいいもん…!」
いや、確かに作れるし実際俺もそう思うけどもっ……!
「ま、まぁ美江…とにかくお互い腹をくくろうぜ…。」
「うぅ…。」
覚悟を決めて渋々足を踏み出すと、美江もそれに合わせる形で渋々足を動かす。
さて、コースター前に辿り着き、早速乗り込む訳だが。
実際コースターに乗り込むとなったら、さっきまでのようにずっとしがみついている訳にも行かず…。
「あぁ…!?」
親から引き離された小さな子供のように、美江は涙目で引き離されてしまう。
くぅ…!庇護欲がそそられる…!
さてジェットコースタースタート。
最初はゆっくりと動き始める。
でも当然そんなのは最初だけだ。
ゆっくりゆっくりと坂を少しずつ登って行き…その度に美江の顔が蒼白に変わっていく…。
それを見てるとちょっと不憫になってきた……。
そして、遂にコースターは坂のてっぺんに…。
なんだかこうしててっぺんで止まる瞬間って一瞬の筈なのにどうしようもなく長く感じるんだよなぁ…。
美江はその時を覚悟したのか強く目を瞑り…そして軽く俺の服の裾をにぎってくる。
やれやれ…。
自分より怖がってる奴が近くに居ると、1周まわって逆に平気になる理論ってほんとにあるのかもしれない。
美江には犠牲にしたみたいで少し申し訳ないが気が楽になったのは確かだ。
伸ばしてきた手を掴み、そして握る。
「あっ…!」
そして俺も目を閉じる。
その瞬間!
「「ギャァァァァァァァァァァァッ!?」」
二人して大絶叫。
うん、全然そんな事無かったわ…。
普通に怖かった…。
「ゆ、悠くん、めっちゃ叫んどったじゃん…。」
「お前もな…。」
降り場まで戻って来てから、そう言って二人で震え声のまま笑い合う。
「二人ともお疲れ様ー!
貸切だから叫び放題だし最高だったんじゃない?」
そう言って降り場近くで声をかけてきた瑞穂は見てただけだから随分と気楽な物である。
「さ、最悪の気分じゃったし…。」
「同感だ……。」」
「で…でも不思議と不安は無かったかも…。」
「ん?」
「な、なんでもないし…!」
そう言ってまたしがみついてくる美江。
「さて!次行くよ!
今度はちょっと大人しめなのにしよっか!」
うん、確かにまたジェットコースターとかだと今度こそ心臓止まるかもしれない……。
「うーん……そうだなぁ。
メリーゴーランドにしよう!」
そう言って瑞穂はまたルーレットを回す。
「まぁそれなら…。」
と、言う訳で…。
「ふぉー!最高!最高過ぎる!」
どういう訳か今度の相方は白馬に跨った智くん。
その後ろの馬に俺が跨って後ろに続く、と言う構図になった。
ちなみにハッチーが大興奮である。
「この届きそうで届かない距離感で延々と追いかけ続ける愛…!メリーゴーランドにこんな楽しみ方があったなんて…!」
いや、ねぇわwwww
多分そんな見方してるのハッチーくらいだわw
「うむ、確かにな!いいぞもっとやれ!」
そうだ、宮戸も居たんだわ……。
「ふふふ、新しい扉が開けそうだわ…!」
色んな角度から撮影をするハッチーと宮戸を見ながらまたアルバムにコレクション増えるのかなぁ…やだなぁと思うのだった…。
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