彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。

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ショッピングとショッキング

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「どんどん行くよー!

次はコーヒーカップ!

お相手は~?

蘭ちゃんだ!」

「え?ウチ?」

「えー蘭ちゃん良いなぁ!」

羨ましそうな絵美。

それにしても…珍しいな。

蘭ちゃんと二人で何かするのとかこれまで無かったよなぁ。

「じゃ、早速行っておいで!

あたしはハルたんとさっきのジェットコースターに乗ってくるから。」

「え!?ちょ!?ま!? 」

「大丈夫大丈夫一瞬一瞬!」

「絶対嘘じゃん!」

瑞穂に引きずられていくハルたん会長を見送りながら、俺と蘭ちゃんもコーヒーカップに乗り込む。

「なんかこうして悠と二人で遊ぶんも初めてやな!」

「そうなぁ。

ま、気楽に楽しもうぜ。」

「うんうん!

あ、本当に輪っかみたいなんついとるやん!」

「おい蘭ちゃん、それは絶対に触るなよ?

振りじゃないぞ?マジなやつだからな?」

「え、なんで?」

「起爆スイッチだからだ。」

「え?いやいや、遊園地にそんなもんあるわけないやん!」

「いつからここが普通の遊園地だと勘違いしていた…?」

「えっ!?」

「考えて見ろ、そうしなくとも金持ちの息がかかってるんだぞ?

何かしらの改造が行われてる可能性は充分にある。」

「偏見がすごい!?

そんなんないって、考え過ぎやで?」

「いーや分からない!」

「それにそんなん言われたらさ。」

「え?」

「余計に回したくなるやん。」

そう言って彼女は不敵に笑う。

「ま、待て!落ちつけ!早まるな!」

「問答無用!」

そうしてジェットコースターとコーヒーカップから大絶叫と大歓声が上がったのは言うまでもない…。

「あー楽しかった!」

「し、死ぬかと思った…。」

ご満悦の瑞穂の後ろからフラフラとついてくるハルたん会長。

「いやー!こっちも楽しかったなー!悠!」

「あ、あははは…。

うぷっ…。」

この娘、やはり手加減をしらない、、!

コーヒーカップってあんな速度出るのか、、出来れば体感したくなんかなかったっ!

「じゃあ次は……時間帯的にクマッキーショーかな?」

あのジェットコースターに乗った後なのに一切疲労の色を見せない瑞穂が、次の目的地を言う。

「クマッキーショー!?」

それを聞いてフラフラだったハルたん会長が明らかにテンションを変えて反応する。

ちなみにクマッキーとはこの遊園地のマスコットキャラクターの小熊のクマッキーの事である。

繰り返し言うが小熊のキャラクターである。

可愛いらしい小熊のキャラクターであってそれ以外の何者でもないことを強く念押しておく。

「ハルたん大好きだもんね~。」

「大好き!」

そうなのか。

意外とポンコツな所と言いハルたん会長って結構可愛いとこあるのかも。

「年パス持ってるくらいだし。」

と思ったらガチ勢だったわ……。

「じゃ、ルーレット回してくよ! 」

そして狙ってなのか偶然なのか、ハルたん会長とクマッキーショーを見に行く事になった。

他の観客が全く居ない客席から一際ステージがよく見えるであろう席に座り、開始を待つ。

それは良い、良いけど。

本当ナチュラルに隣に座るんですね……。

「悠太君はクマッキー好き?」

「どっちかって言うとリュウ先生の方が好きかな。」

「正直ね…。

まぁ確かに校長先生も可愛いけど……。」

「ハルたん会長は大好きなんだよな。」

「そうね。

私が幼稚園くらいの時にお父様からの誕生日プレゼントがここの貸し切りとクマッキーの特大ぬいぐるみだったもの。」

おぉう、園児へのプレゼントのクオリティよ、、。

貸し切りもそうだけどこう言う場所のマスコットキャラクターの特大ぬいぐるみってまぁまぁするからな、、

「今でもずっと大事にしてるの。

私にとって初めてのお友達だから。」

「……俺も人の事言えないけどハルたん会長ってやっぱりボッチだったり……?」

「違うから!?小さい時の話だから!!

それにあなたは全然ボッチじゃないでしょうが!」

なんか必死過ぎて逆に怪しい感じするけどこれ以上は地雷踏みそうだしやめとこ……。

「それに今はちゃんと友達いるし……。」

今はって言っちゃってるんだよなぁ……。

「あ、あとあなたも居るし……。」

「え、それってどう言う。」

「あ、始まるよ。 」

ちょっと!?頬を染めながらそんな事言われたら気になるんですけど!?

さて、始まるとハルたん会長はヒーローショーに夢中になる小さな子供のような憧れに満ちた表情でそれを見ていた。

こうして見ると、あの一見完璧超人な生徒会長様が一人の可愛い女の子に見えてくるから不思議だよな...。

「何度見ても最高!

悠太君はどうだった?」

「え、あ、うん、そうだな。」

ショーより夢中になってる会長の横顔が気になってたなんて言えないよなぁ……。

「どうしたの?」

口ごもっていると、ハルたん会長が怪訝な表情で聞いてくる。

「あぁ……いや、なんでもない。」

「変なの。」

「よし、どんどん行くよ!」

会場を出て早々、また瑞穂はルーレットに手を伸ばす。

「待て待て、ちょっとは休ませてくれよ……。」

「何言ってんのさ!まだ始まったばっかりじゃん!」

「今の地点で割と疲れた気がするんだが……。」

「もぉ~だらしないな~。

じゃあ次はお土産売り場でショッピングにしよう。」

「まぁそれなら……。」

なんて答えたのが運の尽き。

「ショー君!このペアストラップ可愛くない!?」

「おぉ!可愛いね!一緒に付ける?」

「付ける!」

「なんでほんと他は一人ずつなのにコイツらカップルは二人で一人扱いなんだ……。」

「俺達は一心同体だからな!」

「ね!」

聞くんじゃなかったわ……。

あと誰……。

うーん……さて、どうした物か……。

瑞穂が良いって言うまでコイツらの後ろを付いて行かなきゃいけないんだよな……。

なんでよりにもよって誕生日にカップルのストーカーみたいな事をする羽目になってんだか……。

まぁコイツら無理について行かなくても勝手にイチャイチャしてそうだよな。……ッチ……。

「心友!?今舌打ちしなかったか!?」

「ははは、気のせいだろ?」

「そ、そうか……?なら良いけど...。」

危ない危ない。

さて、どうするか。

そうだ、せっかくだし店長と神田さんと母さんに何かお土産でも買って帰ろうかな?

そう思い、俺もお土産コーナーに目を向ける。

「なぁ心友!このストラップどう思う?」

……向けていたのだが、そうそうにバカップルからの邪魔が入った。

「可愛いよね?」

バカップルは満面の笑みを浮かべながらクマッキーのペアストラップを見せてくる。

「あぁ……まぁ良いんじゃね?」

「せっかくだから心友も何か選んでくれよ。」

何がどうせっかくなのかしらん……。

そんなの選ぶくらいなら自分のを選ぶわ……。

「そうそう!せっかくだもんね!三澄君の意見も聞かせてほしいな!」

あ、これ断りきれないやつ、、

「あーえっと……。」

「ほらほら!早く早く!」

「時間は決まってんだからさ!」

早く時間経ってくれぇぇぇぇ!

俺の心の叫びは残念ながらこいつらには届かない……。

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