彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。

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復活の志麻ガエルと志麻流し

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「さーて色々あったけど次行くよ!」

その色々あった原因の一端は勝負を許可したあなたにもあるんですがね...瑞穂さんや...。

そんな俺の内心等気に止めるつもりもないとばかりに瑞穂はとっととルーレットに取り掛かる。

「次は、そうだな...。

あの涼し気な水が飛び散る系のジェットコースターとかどう?」

「いや...もうジェットコースターは...。」

「そんな事言って良いの?悠太。」

「な、なんだよ...?」

急な圧。

かと思えば少し離れた場所に俺を引っ張って耳を寄せ、ヒソヒソ話スタイルで...。

「強い水飛沫、濡れる服。

そうなると、どうなるだろね...?」

「ぶっ...!?」

思わず吹き出してしまう。

こ、こいつ……急に何言って……!?

「悠太は見たくないの~?男子なのに~。」

「そ、そんなの見たいに決まってんだろ!」

「聞いたあたしが引くレベルの即答じゃん...。」

仕方なくないか!?

これを否定出来る健全な男子高校生なんて居るだろうかいやないっ!

「はっ!?これが誘導尋問と言うやつなのか...!」

「いや自分で言ったんじゃん...。」

そうだったわ...。

でもこれは仕方ないと思います!

「何を二人でコソコソ話してんの?さっさとルーレットを回しなさいよ。」

怪訝な表情でハルたん会長が様子を見に来る。

「なんでもありませんっ!」

「めちゃくちゃ必死じゃんか...。」

呆れ顔の瑞穂。

うん、先にそんな話をしたのはあなたですよね...?

「な、なんか邪魔しちゃった?」

それにちょっと申し訳なさそうな顔のハルたん会長。

「あー、別に大した話じゃないから大丈夫。」

いや!俺にとっては大した事じゃ.……..聞いてねぇや...。

さて、結果。

「やっと私の出番!悠太!さぁ行こ!

それともこのまま二人で抜け出す!?」

どうしてこうなった...。

次に選ばれた志麻は名前を聞くやいなや俺の腕にしがみついてきた。

そして開口一番そんな事を言い出したが流そうと思います。

これぞ本当の志麻流し。

「それが言いたかっただけだよね!?」

水路をコースターが流れるアトラクションだからそっちの意味でも志麻流しか。

「それ気に入ってるの!?全然面白くないよ!?」

えー面白くない...?

と言うか瑞穂と言い君と言い本当なんで考えてる事分かんの...?

「まぁ良いや、私着替えてくるね。」

「え?着替え?」

「結構濡れるみたいだから水着とかに着替えて入る人も多いみたいだよー。」

ハルたん会長がそう説明してくれる。

「え、俺全然聞いてないから水着なんか用意してないんだが...。」

「大丈夫よ、使いの人に取りに行ってもらったから。」

そう言ってハルたん会長は見慣れた水着カバンを差し出してくる。

「ほ、本当に俺のカバンだ...。」

「当然よ、お母様に用意して頂いたんだもの。

リモートでのお願いになってしまって直接のご挨拶が出来なかったけれどまた改めてご挨拶させてちょうだい。」

マジかよ、準備万端すぎて軽くホラーなんだが、、正直お化け屋敷より全然ホラーである、、

「わぁお、ハルたんってば大胆!」

「なっ!違っ!?そう言う意味じゃないから!」

それにしても使いの人って普通の人だよな...?

母さん卒倒してなきゃいいけど...。

それこそハルたん会長が付き人引き連れて家に挨拶回りとかに来たら卒倒しそうな気もするが...。

「なんだか物凄く失礼な事考えてない!?

そんな物騒な挨拶しないわよ!?」

いや本当俺の心の中筒抜け過ぎワロタ。

「悠太が分かり易いだけだと思う...。」

瑞穂にも呆れられたんだが...。

俺そんなに分かり易いのかしらん...今度ポーカーフェイスの勉強でもしてみようかしらん...。

と真面目に考えながら更衣室で着替えを済ませる。

とりあえずアトラクション前で待っていると...。

「悠太!お待たせ!」

「おぉ、おまた...ん?」

志麻ガエル、再び。

「久しぶり志麻ガエル。」

「さっき会ったばかりだよ!?」

「そう言う事じゃないんだよなぁ...。

てかお前それ、下は水着なんだろ?」

「そうだよ?」

「いやレインコートあるなら水着いらないだろ...。」

「それはそうだけど。

でも悠太見たいでしょ?」

「それは見たいけども!」

「清々しいまでの即答!」

ばっかお前可愛い女子の水着姿なんてそんなの普通に見たいに決まってんだろ。

「じゃあ後でまた脱がせてね?」

そう言って志麻はいたずらっぽく微笑む。

「それまたやる為にわざわざレインコート持って来てたのかよ...?」

「ううん?持ってきてもらったけど?」

忘れてたわ...コイツも普通に金持ちだったわ...。

「あ、あとそうだ。

お前こう言うアトラクションとか大丈夫なのかよ?」

「うーん...分かんない。」

「分かんない?」

「だって乗った事ないし。

遊園地自体多分初めてだし。」

そう言えばコイツ家族と上手くやれてないんだっけ...。

「お兄ちゃんはよく連れて行ってもらってたみたいだけど、私はそう言うの一度も連れて行ってもらった事ない。」

「その、なんか悪い...。」

「良いよ、大丈夫。

今はこうして悠太が連れて来てくれてるもん。」

いや、実際に連れて来てんのは会長なんだけどな...。

まぁ言わんとこ...。

早速コースターに乗り込み、セーフティーバーしっかりとはめてもらう。

「では、スタートです!

行ってらっしゃいませ!」

 スタッフのお姉さんの合図でゆっくりコースターが動き始める。

「わ!すごい!すごい!」

初めてと言うのもあり興奮気味の志麻。

そんな横顔はどこかあどけない小さな子供のようにも見えて。

多分それは、本来俺とじゃなくて家族達との中で作れる筈だった時間を今再現しているかのような...。

そう思うとなんともやれきれない。

コイツの家族は多分コイツのこんな顔、見た事ないんだろうな...。

いや、見ようとさえしなかったのだろう。

取るに足らないと切り捨てたのだから。

「楽しいね!悠太!」

「そうだ...うぉぉぉ!?」

コースターは洞窟を抜けそこから急降下。

このアトラクションのフィナーレである。

勢いよく坂を下り、水路に突っ込む。

その勢いで、巻き起こる大量の水飛沫。

「あー楽しかった!」

「け、結構怖かったし普通にびしょ濡れだけどな...。」

「そうだね。

でもさ、」

「ん?」

「初めて一緒に遊園地に来て、一緒にアトラクションに乗った相手が悠太で良かった。」

そう言って志麻はまたいたずらっぽく笑うのだった。

ちなみに...。

「さ、身体も拭きたいし早く脱がせて脱がせて!」

この瞬間だけは本当に何回やってもなれる気がしないっ...!

結局なんとか脱がせたレインコートの下の水着は、前回とは違うピンクのフリル付きビキニでしたとさ。




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