彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。

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友達未満他人以上

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俺氏、この度友達になるつもりが村人6になり……結局下僕になりました。

急に何言ってんだ?コイツ頭おかしいんじゃねって思うだろう?

俺もそう思う、、

でも仕方ないじゃない、、これまでのあらすじを描こうとしたら事実としてこうなっちゃうんだもの、、

「よ「ひ、姫様!」姫様……。」

「し……しっかりして、悠様。」

「おぉん……。」

なんなら悠様って自分で言って照れちゃってるじゃないの……。

さて、今は昼食の為にとカフェに来ている。

通されたのはソファ席と椅子の4人席。

でもなんで正面の席じゃなくて隣の席なのかしらん。

席に着いて尚、しがみついたまま離れようとしない...よし……姫様。

「今日の為に色々持って来たけぇ……ゆ……悠様にも貸してあげる。」

そう言って手提げカバンから色んな物を取り出していく...よ……姫様。

ロゴタオルや、サイリウム、Tシャツまである。

「悠様はこれに着替えて来て。」

そう言って渡されたのは黒のロゴTシャツ。

「私はこれを上から着るけぇ……。」

そう言って取り出したのはピンクのロゴTシャツ。

これ、よくよく考えたらお揃い……だよな。

まぁ同じLIVEに行くんだし当たり前っちゃ当たり前だが……。

と言うかそもそも……。

「その上に着るんだろ?

暑くないか?」

「だ、大丈夫じゃし……。」

そこは譲れないらしい……。

「お茶と塩飴はいっぱいあるし、団扇もある。

あとミニ扇風機も。」

完全装備で草。

と言うか団扇だけならともかく扇風機も沙耶音グッズなのか...いや、これただステッカー貼ってるだけだったわ...。

と、言う訳で...よ...姫様から借りたシャツに着替える為に、一度トイレへ。

それにしてもこれどう考えても男性用...だよな。

しかも見た感じ新しいし...。

やっぱこれも元カレにあげる筈だった奴なのかな...。

いや...まさかお父さんのやつだったり......はないな。

アイツの父親も元カレもそんなに背が高くなかった筈だし...。

ならもしかしてこれって...いや、まさかな...。

トイレから出て、席に戻ろうとした所で気付く。

「君可愛いね!

その服もむっちゃ似合ってるじゃん。」

思いっきりナンパされてた。

やれやれ...こないだは警察のお世話になりそうだったのに...。

真っ青な顔で俯き震える彼女。

なんと言うか...ちょっと不憫になってくる。

今日の場合は服装が派手だから余計に目立つのかもなぁ...。

オマケに地味で何かしても抵抗出来なさそうな感じだ。

それを複数で狙って確実に主導権を握ろうと言う魂胆なんだろうが...。

本当胸糞悪い。

「悪い、遅くなった。」

「あん?誰だお前は。」

3人居たナンパ男の内の一人がそう言って睨んでくる。

「お前こそ誰だよ?」


「なっ、お前...!」

「おいお前コイツの彼氏か?」

二人目がそう問いかけると、下を向いて黙り込んでいた...よ...姫様はビクリと肩を震わせる。

「彼氏?違うな。」

「なんだ違うのかよ?

なら邪魔すんじゃ...「俺は姫様の下僕だ!」

...は?」

「聞こえなかったか?

俺は姫君のげぼっ!」

勢いよく姫君に口を塞がれた。

「ほへはひべひみの!」

「黙れぇぇ!!」

口を塞いでる手と反対の手で思いっきり引っぱたかれた。

「めっちゃ目立っとるけぇ!」

これにはさっきまで気まずそうにナンパ野郎達を見ていた他の客達も今度は俺の方に奇異の目を向けている。

「お、おいコイツらやべぇぞ...。」

「だ、だな...。

行こうぜ...。」

うし、撃退完了。

とりあえずナンパ野郎共が去った後、手を離してくれた物の...。

と言うかあとちょっとナンパ野郎が離脱するのが遅かったら僕がやばかったです、、ゲホゲホ。

さて、周りからは相変わらずめっちゃ奇異の眼差しを向けられてる...。

これは流石にこのまま居座るのは無理だなぁ...。

「えーと...とりあえず大丈夫...?」

「馬鹿...!ほんまに馬鹿!

た、確かに助かったけど...と、とにかくほんまに馬鹿!」

逃げるように店を出た後も、大層ご立腹な姫君。

今も真っ赤な顔でポカポカと俺の肩を叩いてきている。

可愛い。

「すいませんでした姫君!」

「全然反省しとらんし!」

うーん...形から入り過ぎたかしらん...。

「悪かったって、機嫌直せよ。」

「本当に反省しとる...?」

 「勿論です姫君!」

「喧嘩売っとるん!?」

 ひーん...怖いよう...。

「ほ、本当に反省しとるんなら...ちゃ、ちゃんとエスコートして...?」

やがて小さくため息を吐くと、少し頬を赤らめてそんな事を言ってくる。

「では、お手をどうぞ、お姫様」

「ん...。」

少し照れ臭そうに手を乗せてくる...よ...姫様。

怒ってるようで案外ノリノリじゃないですか...。

「って痛い痛い!」

かと思ったら思いっきり手のひらをつねってきた!?

「...ちょ、調子にのんな...。」

そう言ってそっぽを向く。

うーん...これはあとでチョコレートパフェでも奢らないと機嫌直らなそうだなぁ...。

「ほら...早く行くよ...。」

今度はしっかりと手を握ってくる。

こんな風に手を繋ぐのももう随分久しぶりだよな...。

いつものように腕にしがみついてくるのとは違う。

いや、距離感的にはそっちの方が明らかに近い訳だが...。

でも友達ですらない不思議な関係。

言うなれば友達未満他人以上。

字面にするとだいぶ酷いな...。

でも悪くない。

まぁ……今は別に名前なんかなくても良いよな...。

今こうしてまた関われてる。

それだけで奇跡のような事で、その上ライブに一緒に行けるまでの関係になったんだ。

友達ではないにせよ良好な関係である事に変わりないだろう。

なら今はこれでいい。

今後関わって行く中で分かるのかもしれないし、分からないのかもしれない。

そんな関係で。

そう思うと、ライブ会場へと向かう足取りは何となく軽かった。






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