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浴衣にだって意味がある
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しばらく勉強を続けていると、段々辺りも暗くなり始めてきた。
「あれ?もうこんな時間なんだ。
じゃあそろそろかな。」
外に目を向け、宏美が呟く。
お!?これは解放される流れでは!?
「じゃ、行こっかリオちゃん。」
「はい!」
おや?
「それじゃ、悠君、頑張ってー。」
おやおや?
「悠太さん、頑張ってください!」
おやおやおや!?
「ちょ、ちょいまち!俺は?」
「は?何言ってんの?
まだ終わってないじゃん?」
「ちょw」
「と、言うわけで悠くんはお留守番だから。
ちゃんとやっとくんだよ!」
「そんなご無体な!!」
そうして二人はマジに出て行ってしまった。
取り残された俺……まだ半分以上はある宿題……。
ほんとどうしてこうなった……。
一方……。
※リオ目線
「本当に良かったんですか……?」
悠太さんの家を出てすぐ。
気になって宏美さんに声をかける。
「良いの、今日まで散々良い思いしてきたんだからこれぐらいのお仕置も必要なの。」
「うーん……。」
多分嫉妬してるんだろうなぁ……。
悠太さんは夢にも思ってないようだが、私は宏美さんがまだ悠太さんの事を好きだと言う事に確信を持っている。
勿論本人に直接聞いた訳じゃないけど。
そもそも宏美さんは聞いた所で絶対にそうだと言わないだろう。
自分から振った手前言いづらいと言うのもあるのでしょうが……。
その振った理由もハッキリしない以上私からは何も出来ないし、悠太さんもそれがあるから全くその可能性を考えようとしない訳で…。
このままで良いのでしょうか……。
二人の関係にヤキモキしつつも、何故か二人が幸せになって欲しいと思うとモヤモヤする気持ちがある。
私も自分が分からない……。
※悠太目線
一人になって真面目に勉強する気も起きず、何となくスマホに目を向ける。
メッセージアプリを開くと、相変わらず志麻から鬼メールが届いていた。
どうやら風邪は治ったようである。
良かった良かった。
それは良いけど元気になったんだなって気付く理由が鬼メールの通知ってどうなのかしらん、、
お、瑞穂からも来てるな。
メール→〈やっほー。
今からハルたんと夏祭りだから寂しい夏休みを過ごしてるだろう悠太にいい物をあげようじゃないか。〉
と言うメッセージに、二人の浴衣プリ画像が添付されていた。
それぞれ、瑞穂が名前の通り水色の浴衣で、ハルたん会長は百合があしらわれたピンクの浴衣。
百合の花言葉は純粋、無垢。
清らかで上品なイメージは彼女にピッタリだ。
髪も浴衣仕様なのか編みおろしスタイルになっている。
対して瑞穂の浴衣に描かれてるのは菖蒲だ。
髪型はお団子ヘアになっている。
菖蒲の花言葉には神秘的と言うのがあるが、なるほど確かに彼女の浴衣姿は完成された芸術のように神秘的で美しい物だった。
〈ね、どっちの浴衣がいー?〉
既読を付けてしまった為か、追撃メールが送られてくる。
「いや…そう言われても…」
こんなの選べる筈ないだろ!
方や上品な魅力たっぷり完璧生徒会長。
方や神秘的で芸術とも言える清楚系ビッチ!
いや…字面にするとだいぶ酷いな…。
しばらく熟考していると、更にメールが送られてくる。
〈知ってる?菖蒲って音読みで読むとしょうぶって読むの。
だから勝負強さって意味があるの。〉
「ほぉん?」
〈あたしがどう言う意味でこれを着てるか分かったら早く返事しろ?〉
「ひぃっ!?顔が見えないのに笑顔で怒りマーク浮かべてるであろう瑞穂からの圧を感じる!?」
〈ちなみにハルたんを選んでも別に気にしないけど新学期覚えといてね?〉
絶対気にしてるやつぅ!?
〈そんなの選べるわけないだろ!
強いて言うならひーちゃんが1番だ。〉
〈シスコンきっも♪♪〉
いや♪♪つけても悪口は悪口だからな!?
と言うかこれ絶対そんな♪♪つけてはははーみたいなノリじゃないよな!?
次会った時が怖そうだなぁと思いながらそっと瑞穂とのメッセージ画面を閉じる。
んん!?
〈悠さぁん!どうですかぁ?〉
千鶴さんの浴衣姿だと!?
紫の浴衣に薔薇!
髪も普段の長い髪をウェーブのかかったサイドテールにしてて…。
圧倒的美!愛が溢れている!
大人の魅力たっぷり!
これぞ完成系…僕はもう思い残す事はない、、
〈最高です。
控えめに言って最高って言葉じゃ足りないくらい最高です!〉
〈あらあらぁ、嬉しいですぅ♡〉
♡まーくっ!!
くっ…これはこれで違う意味で良くない…!
とても抵抗があるものの、なんとか千鶴さんのメッセージ画面を閉じる。くぅっ…!
んんんっ!?
〈お兄ちゃん見て見てー!〉
そこには薄いピンクの蝶と薔薇があしらわれた浴衣姿の美少女が居た。
誰だこの超絶可愛くて浴衣似合いまくりな俺の好みどストライクな美少女は…!
あ、妹でした、そうでした。
〈控えめに言って宇宙一可愛い。〉
〈それでも控えめに言ってなんだ!?〉
当たり前だろう。
千鶴さんにしろ日奈美にしろ控えなければ延々と言葉巧みに褒め続けるぞ!
〈なんかまたお兄ちゃんが変な事考えてる気がする…。〉
流石完璧妹、俺の事をよく分かってる。
〈シスコンキモイ(笑)〉
そして瑞穂、なんでお前は見てもないのに狙ったようなタイミングでそんなメッセージ送れるんだ…。
あとお前絶対笑ってないだろ…。
「結局サボってんじゃん。」
「うおっ!? 」
いつの間にか背後に居た宏美がそう冷たい声で言ってくる。
「ま、まぁまぁ。
ここまでは頑張ってたじゃないですか。」
それをなだめてくれるリオ。
そんな二人はと言うと。
「何?」
浴衣姿だった。
薄ピンクの金魚柄のリオ。
元々天使なだけに、幸福とか豊かさの意味を持つ金魚柄は中々に良いチョイスだと思う。
まぁやっぱりこど「悠太さぁん?何を言おうとしてるんですかぁ?」
「あ、はいなんでもないです!」
「それで?」
「ほん?」
「ん!」
宏美が浴衣姿でクルッと回る。
宏美の浴衣は紺の朝顔が散りばめられた浴衣。
なんだろう…よいではないかよいではないかってしてほしい感じかな…。
「そんな訳ないでしょ!?
馬鹿なの!?死ぬの!? 」
えぇ...何も口に出してないのに辛辣過ぎない、、?
「どうせ妹と先生はべた褒めで褒めたんでしょ?」
「そんなの当たり前だろう。」
「「うわぁ…。」」
リオまでうわぁって言わないで良いじゃないの…。
「その、お前も似合ってんじゃん浴衣。」
「え。 」
「水着と一緒で初めて見たけど浴衣姿も良いな。
それに合わせてのサイドテールも良い感じだし。
その、可愛いと思う。」
「っ…!?」
「あとは、そうだな紺色も似合うな。
って!?」
褒めまくっていたらカバンで殴られた。
「なんだよ?
そういう事じゃないのか?」
「た、ただひたすら褒めとけば良いって考えが本当駄目!」
えぇ…?女心ムズすぎない…?
それにしても朝顔の浴衣には儚い恋、と言うのがあり、一見すると一度終わりを迎えた俺達の
関係性を表しているようである。
一方で固い絆や、愛情と言った相反する意味もある。
愛情…は正直よく分からないが、こうして別れたあとも尚友達として関わっている辺り、多少の絆はあるのかもなと思う。
「でもまぁ一応褒めたから許す。」
「おう、、」
「じゃ、行くよ。」
「え? 」
「行くんでしょ?祭り。」
「お、おう。 」
「宿題は帰ってからでも出来るしね。」
「お、おん、、」
やっぱり愛情なんかないww
「あれ?もうこんな時間なんだ。
じゃあそろそろかな。」
外に目を向け、宏美が呟く。
お!?これは解放される流れでは!?
「じゃ、行こっかリオちゃん。」
「はい!」
おや?
「それじゃ、悠君、頑張ってー。」
おやおや?
「悠太さん、頑張ってください!」
おやおやおや!?
「ちょ、ちょいまち!俺は?」
「は?何言ってんの?
まだ終わってないじゃん?」
「ちょw」
「と、言うわけで悠くんはお留守番だから。
ちゃんとやっとくんだよ!」
「そんなご無体な!!」
そうして二人はマジに出て行ってしまった。
取り残された俺……まだ半分以上はある宿題……。
ほんとどうしてこうなった……。
一方……。
※リオ目線
「本当に良かったんですか……?」
悠太さんの家を出てすぐ。
気になって宏美さんに声をかける。
「良いの、今日まで散々良い思いしてきたんだからこれぐらいのお仕置も必要なの。」
「うーん……。」
多分嫉妬してるんだろうなぁ……。
悠太さんは夢にも思ってないようだが、私は宏美さんがまだ悠太さんの事を好きだと言う事に確信を持っている。
勿論本人に直接聞いた訳じゃないけど。
そもそも宏美さんは聞いた所で絶対にそうだと言わないだろう。
自分から振った手前言いづらいと言うのもあるのでしょうが……。
その振った理由もハッキリしない以上私からは何も出来ないし、悠太さんもそれがあるから全くその可能性を考えようとしない訳で…。
このままで良いのでしょうか……。
二人の関係にヤキモキしつつも、何故か二人が幸せになって欲しいと思うとモヤモヤする気持ちがある。
私も自分が分からない……。
※悠太目線
一人になって真面目に勉強する気も起きず、何となくスマホに目を向ける。
メッセージアプリを開くと、相変わらず志麻から鬼メールが届いていた。
どうやら風邪は治ったようである。
良かった良かった。
それは良いけど元気になったんだなって気付く理由が鬼メールの通知ってどうなのかしらん、、
お、瑞穂からも来てるな。
メール→〈やっほー。
今からハルたんと夏祭りだから寂しい夏休みを過ごしてるだろう悠太にいい物をあげようじゃないか。〉
と言うメッセージに、二人の浴衣プリ画像が添付されていた。
それぞれ、瑞穂が名前の通り水色の浴衣で、ハルたん会長は百合があしらわれたピンクの浴衣。
百合の花言葉は純粋、無垢。
清らかで上品なイメージは彼女にピッタリだ。
髪も浴衣仕様なのか編みおろしスタイルになっている。
対して瑞穂の浴衣に描かれてるのは菖蒲だ。
髪型はお団子ヘアになっている。
菖蒲の花言葉には神秘的と言うのがあるが、なるほど確かに彼女の浴衣姿は完成された芸術のように神秘的で美しい物だった。
〈ね、どっちの浴衣がいー?〉
既読を付けてしまった為か、追撃メールが送られてくる。
「いや…そう言われても…」
こんなの選べる筈ないだろ!
方や上品な魅力たっぷり完璧生徒会長。
方や神秘的で芸術とも言える清楚系ビッチ!
いや…字面にするとだいぶ酷いな…。
しばらく熟考していると、更にメールが送られてくる。
〈知ってる?菖蒲って音読みで読むとしょうぶって読むの。
だから勝負強さって意味があるの。〉
「ほぉん?」
〈あたしがどう言う意味でこれを着てるか分かったら早く返事しろ?〉
「ひぃっ!?顔が見えないのに笑顔で怒りマーク浮かべてるであろう瑞穂からの圧を感じる!?」
〈ちなみにハルたんを選んでも別に気にしないけど新学期覚えといてね?〉
絶対気にしてるやつぅ!?
〈そんなの選べるわけないだろ!
強いて言うならひーちゃんが1番だ。〉
〈シスコンきっも♪♪〉
いや♪♪つけても悪口は悪口だからな!?
と言うかこれ絶対そんな♪♪つけてはははーみたいなノリじゃないよな!?
次会った時が怖そうだなぁと思いながらそっと瑞穂とのメッセージ画面を閉じる。
んん!?
〈悠さぁん!どうですかぁ?〉
千鶴さんの浴衣姿だと!?
紫の浴衣に薔薇!
髪も普段の長い髪をウェーブのかかったサイドテールにしてて…。
圧倒的美!愛が溢れている!
大人の魅力たっぷり!
これぞ完成系…僕はもう思い残す事はない、、
〈最高です。
控えめに言って最高って言葉じゃ足りないくらい最高です!〉
〈あらあらぁ、嬉しいですぅ♡〉
♡まーくっ!!
くっ…これはこれで違う意味で良くない…!
とても抵抗があるものの、なんとか千鶴さんのメッセージ画面を閉じる。くぅっ…!
んんんっ!?
〈お兄ちゃん見て見てー!〉
そこには薄いピンクの蝶と薔薇があしらわれた浴衣姿の美少女が居た。
誰だこの超絶可愛くて浴衣似合いまくりな俺の好みどストライクな美少女は…!
あ、妹でした、そうでした。
〈控えめに言って宇宙一可愛い。〉
〈それでも控えめに言ってなんだ!?〉
当たり前だろう。
千鶴さんにしろ日奈美にしろ控えなければ延々と言葉巧みに褒め続けるぞ!
〈なんかまたお兄ちゃんが変な事考えてる気がする…。〉
流石完璧妹、俺の事をよく分かってる。
〈シスコンキモイ(笑)〉
そして瑞穂、なんでお前は見てもないのに狙ったようなタイミングでそんなメッセージ送れるんだ…。
あとお前絶対笑ってないだろ…。
「結局サボってんじゃん。」
「うおっ!? 」
いつの間にか背後に居た宏美がそう冷たい声で言ってくる。
「ま、まぁまぁ。
ここまでは頑張ってたじゃないですか。」
それをなだめてくれるリオ。
そんな二人はと言うと。
「何?」
浴衣姿だった。
薄ピンクの金魚柄のリオ。
元々天使なだけに、幸福とか豊かさの意味を持つ金魚柄は中々に良いチョイスだと思う。
まぁやっぱりこど「悠太さぁん?何を言おうとしてるんですかぁ?」
「あ、はいなんでもないです!」
「それで?」
「ほん?」
「ん!」
宏美が浴衣姿でクルッと回る。
宏美の浴衣は紺の朝顔が散りばめられた浴衣。
なんだろう…よいではないかよいではないかってしてほしい感じかな…。
「そんな訳ないでしょ!?
馬鹿なの!?死ぬの!? 」
えぇ...何も口に出してないのに辛辣過ぎない、、?
「どうせ妹と先生はべた褒めで褒めたんでしょ?」
「そんなの当たり前だろう。」
「「うわぁ…。」」
リオまでうわぁって言わないで良いじゃないの…。
「その、お前も似合ってんじゃん浴衣。」
「え。 」
「水着と一緒で初めて見たけど浴衣姿も良いな。
それに合わせてのサイドテールも良い感じだし。
その、可愛いと思う。」
「っ…!?」
「あとは、そうだな紺色も似合うな。
って!?」
褒めまくっていたらカバンで殴られた。
「なんだよ?
そういう事じゃないのか?」
「た、ただひたすら褒めとけば良いって考えが本当駄目!」
えぇ…?女心ムズすぎない…?
それにしても朝顔の浴衣には儚い恋、と言うのがあり、一見すると一度終わりを迎えた俺達の
関係性を表しているようである。
一方で固い絆や、愛情と言った相反する意味もある。
愛情…は正直よく分からないが、こうして別れたあとも尚友達として関わっている辺り、多少の絆はあるのかもなと思う。
「でもまぁ一応褒めたから許す。」
「おう、、」
「じゃ、行くよ。」
「え? 」
「行くんでしょ?祭り。」
「お、おう。 」
「宿題は帰ってからでも出来るしね。」
「お、おん、、」
やっぱり愛情なんかないww
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