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第二章
オマケ
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オマケ。
春樹目線
「やっぱ泊まりの夜と言ったらこれだろ!」
鞄からトランプを取り出し、高らかに掲げる。
「王道ね!」
それに小池さんが同調してくれる。
「まぁ、とりあえず全員で出来るのが何かを話し合おうぜ。
それによって出来るルールも限られて来る訳だし。」
それを見てヤスがそう提案してくる。
「「「え、ババ抜きじゃないの?」」」
その提案に、ヤス以外の三人がハモる。
「強制じゃねぇか…。」
ぼやきながらも、仕方なくヤスがトランプをシャッフルしてからそれぞれに配った。
全員に手札が行き渡ったところで、それぞれダブリを捨てると、ヤスはあまり減らせておらず、小池さんが一番減らせている様だった。
俺と高橋さんはそれなり。
順番はその後のじゃんけんの結果で俺、ヤス、小池さん、高橋さんの順番の時計回りになった。
「私、こう言うの初めてだからなんだかドキドキする。」
自分の手札を手に、嬉しそうな高橋さん。
「ふふん!こう言うのってやっぱり運よね!」
一方の小池さんは一番減らせているからか言いながら高笑いをしている。
「へいへい。」
多分当て付けられたのであろうヤスは眠そうに大あくび。
こいつ…昼間あれだけ寝てた癖に…。
「それにしても、本当にあっと言う間だったわね。」
高橋さんの手元からカードを引きながら、小池さんが思い出したように言う。
「本当だよね。
すっごく楽しかった。」
それに高橋さんが嬉しそうに返す。
「よし、また揃った!」
順調に手札を減らす小池さん。
「じゃ、高橋さん引いて。」
手札を差し出しながら言う。
「うん!」
声から伝わる明るさが、引いたババで蒼白に変わる。
うーん分かりやすい…。
ちょっと悪い事したなぁ…。
「ん。」
めんどくさそうに手札を向けて来るヤス。
「ま、またこのメンバーで何か出来たら良いよね。」
引きながら言う。
「そうね。
ほら、引きなさいよ。
ちょっとは減らせるかもしれないわよ?」
相変わらず余裕の表情でニヤニヤしている小池さん。
「態度じゃなくて身長がデカけりゃ言う事無しなんだろうがな。」
毒舌を吐きながらカードを引き、揃ったらしくカードを捨てるヤス。
「ムキー!うるさいうるさい!!
今に吠え面をかかせてやるんだから!」
そして結果。
一抜けヤス。
二抜け高橋さん。
三抜け俺。
ビリ小池さん。
「こう言うのってやっぱり運だよな。」
そう言って最後まで残った小池さんを見て鼻で笑うヤス。
「こいつ本当にむかつく!こいつ嫌い!」
あの後、結局高橋さんが持っていたババは小池さんの手に回った。
そこから形勢は大逆転。
ヤスはヤスで順調にババを避けて枚数を減らしていき、そのまま信じられないぐらいあっさりと上がった。
その後から高橋さん、俺が続き、だからビリになってしまった小池さんは現在こうして悔しそうにぼやいていると言う訳だ。
全く調子に乗るから…。
「まぁまぁ…。」
荒ぶる小池さんを高橋さんがなだめる。
「…zzZ」
そしてそんなのお構いなしに、ヤスは寝息をたて始める。
「あ、寝た…。」
「ちょっと!勝ち逃げいくない!」
それを見て小池さんは納得行かないとばかりにヤスを揺さぶる。
その後…。
無理矢理起こしたヤスは引き続き連勝で、小池さんの怒り声が夜の宿舎に響き渡った。
春樹目線
「やっぱ泊まりの夜と言ったらこれだろ!」
鞄からトランプを取り出し、高らかに掲げる。
「王道ね!」
それに小池さんが同調してくれる。
「まぁ、とりあえず全員で出来るのが何かを話し合おうぜ。
それによって出来るルールも限られて来る訳だし。」
それを見てヤスがそう提案してくる。
「「「え、ババ抜きじゃないの?」」」
その提案に、ヤス以外の三人がハモる。
「強制じゃねぇか…。」
ぼやきながらも、仕方なくヤスがトランプをシャッフルしてからそれぞれに配った。
全員に手札が行き渡ったところで、それぞれダブリを捨てると、ヤスはあまり減らせておらず、小池さんが一番減らせている様だった。
俺と高橋さんはそれなり。
順番はその後のじゃんけんの結果で俺、ヤス、小池さん、高橋さんの順番の時計回りになった。
「私、こう言うの初めてだからなんだかドキドキする。」
自分の手札を手に、嬉しそうな高橋さん。
「ふふん!こう言うのってやっぱり運よね!」
一方の小池さんは一番減らせているからか言いながら高笑いをしている。
「へいへい。」
多分当て付けられたのであろうヤスは眠そうに大あくび。
こいつ…昼間あれだけ寝てた癖に…。
「それにしても、本当にあっと言う間だったわね。」
高橋さんの手元からカードを引きながら、小池さんが思い出したように言う。
「本当だよね。
すっごく楽しかった。」
それに高橋さんが嬉しそうに返す。
「よし、また揃った!」
順調に手札を減らす小池さん。
「じゃ、高橋さん引いて。」
手札を差し出しながら言う。
「うん!」
声から伝わる明るさが、引いたババで蒼白に変わる。
うーん分かりやすい…。
ちょっと悪い事したなぁ…。
「ん。」
めんどくさそうに手札を向けて来るヤス。
「ま、またこのメンバーで何か出来たら良いよね。」
引きながら言う。
「そうね。
ほら、引きなさいよ。
ちょっとは減らせるかもしれないわよ?」
相変わらず余裕の表情でニヤニヤしている小池さん。
「態度じゃなくて身長がデカけりゃ言う事無しなんだろうがな。」
毒舌を吐きながらカードを引き、揃ったらしくカードを捨てるヤス。
「ムキー!うるさいうるさい!!
今に吠え面をかかせてやるんだから!」
そして結果。
一抜けヤス。
二抜け高橋さん。
三抜け俺。
ビリ小池さん。
「こう言うのってやっぱり運だよな。」
そう言って最後まで残った小池さんを見て鼻で笑うヤス。
「こいつ本当にむかつく!こいつ嫌い!」
あの後、結局高橋さんが持っていたババは小池さんの手に回った。
そこから形勢は大逆転。
ヤスはヤスで順調にババを避けて枚数を減らしていき、そのまま信じられないぐらいあっさりと上がった。
その後から高橋さん、俺が続き、だからビリになってしまった小池さんは現在こうして悔しそうにぼやいていると言う訳だ。
全く調子に乗るから…。
「まぁまぁ…。」
荒ぶる小池さんを高橋さんがなだめる。
「…zzZ」
そしてそんなのお構いなしに、ヤスは寝息をたて始める。
「あ、寝た…。」
「ちょっと!勝ち逃げいくない!」
それを見て小池さんは納得行かないとばかりにヤスを揺さぶる。
その後…。
無理矢理起こしたヤスは引き続き連勝で、小池さんの怒り声が夜の宿舎に響き渡った。
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