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冬テナ予選登録
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十一月末、十二月一日開始の冬パレ予選登録の為の動画を撮影した。
この動画に集中するために毎月投稿作戦十二月分とも兼ねることにしていた。
今回は夏パレの時とは違い、体育館でサナエが作ってくれた衣装を着て撮影をした。
マリが「見栄えも良くするべきだ!」 と熱烈に主張したのだ。
衣装は相変わらず恥ずかしいし場所なんてどこでもよかったけど、衣装で体育館のステージに立つと文化祭を思い出して高揚し、とても楽しく撮影できた。
この頃には本選用の曲がほぼ完成した。
今度はアップテンポなピアノロック。明るいコード進行の16ビート。
リコルリエの思い出、私の想いの全てを詰め込んだ私の分身。
その分、思い入れもあり、これまで作ってきた中で最高の出来になったと思う。
初めて皆に聞いてもらった時、曲の途中でマリに抱きつかれた。
そんなことは初めてだったので驚いたが、マリは「今までで一番いいよ!」と興奮気味に褒めてくれた。
皆も同様に褒めてくれてた。こうして本選用の曲は決まった。
ただ、この本選用の曲が日の目を見るかは、予選を突破できるかにかかっている。
そして今日、十二月一日、冬パレ予選登録の日になった。
登録のため、チハルがパソコンを操作する。
その周りを皆で囲み、モニターを一緒に眺めていた。
チハルはキーボードをカタカタと叩く。あまり慣れていない手つきは相変わらずだった。
必要事項への記入が終わり、三十分後……
「てめっ! いつまでもチキってんじゃねーよ! もう何回投稿してんだ!」
「まだそんな投稿してないでしょ!」
キレ気味、と言うかキレたサナエが青ざめたチハルの左肩を右手で揺さぶりながら言い争っていた。
チハルは最後の『登録』ボタンが緊張で押せないでいた。完全に夏に見た光景と同じ。
ちなみに投稿した回数は覚えている。
「投稿は五回目だね」
「それだけやったら慣れようよー」
マリは苦笑した。
「たった五回じゃん!」
「入力確認ももう五回もしたよ」
「ガルテナと毎月の投稿は違うの! 私のタイミングで押させてよ!」
「それさっき言った」
シオリが最後にダメ押しをして、完全にアウェーとなったチハルは覚悟を決めた様子。
「分かった分かった押すよ押すから!」
目を瞑り、呼吸を整える……その後目をクワっと見開いた。
「えい!! 押しちゃった……」
チハルは『登録』ボタンを押すと同時に半ベソで振り返った。
そしてサナエに叱られる。
「いちいち死にそうな顔すんの止めろ!」
動画投稿のエンコードが終わるまで、チハルがフリーズすることは皆知っているので、チハル抜きで会話を進める。
「これで一段落だね」
「だな」
「結果は一ヵ月後……元旦かぁ……」
マリが遠い目をすると、シオリが皆に問いかけた。
「元旦は学校開いてないけどどうする?」
「絶対集まりたいよな」
元旦から友達と遊んだこともあるし、親も了承してくれると思うので誘ってみる。
「家で良ければいいけど」
サナエから視線を向けられる。
「いいのか?」
「うん、五人だと狭いと思うけど」
「何時発表だっけ?」
サナエの問いかけにシオリが即答する。
「十六時。夏と同じ」
「じゃあさ! お昼ごろ皆で集まって初詣しようよ! その後ユカんちで一緒に結果発表見るの!」
マリがニコニコしながら提案した。
「それいいな!」
「私も賛成」
サナエとシオリも乗ったのでチハルに確認する。
「じゃあそうしようか。部長?」
チハルはまだ顔面蒼白でフリーズしていたが、ギギギっと鳴りそうな動きでこちらに視線を向ける。
「……あっはいそれで」
「いつまで呆けてんだ!」
サナエがまたキレて、予選結果発表、元旦の計画が決まった。
この動画に集中するために毎月投稿作戦十二月分とも兼ねることにしていた。
今回は夏パレの時とは違い、体育館でサナエが作ってくれた衣装を着て撮影をした。
マリが「見栄えも良くするべきだ!」 と熱烈に主張したのだ。
衣装は相変わらず恥ずかしいし場所なんてどこでもよかったけど、衣装で体育館のステージに立つと文化祭を思い出して高揚し、とても楽しく撮影できた。
この頃には本選用の曲がほぼ完成した。
今度はアップテンポなピアノロック。明るいコード進行の16ビート。
リコルリエの思い出、私の想いの全てを詰め込んだ私の分身。
その分、思い入れもあり、これまで作ってきた中で最高の出来になったと思う。
初めて皆に聞いてもらった時、曲の途中でマリに抱きつかれた。
そんなことは初めてだったので驚いたが、マリは「今までで一番いいよ!」と興奮気味に褒めてくれた。
皆も同様に褒めてくれてた。こうして本選用の曲は決まった。
ただ、この本選用の曲が日の目を見るかは、予選を突破できるかにかかっている。
そして今日、十二月一日、冬パレ予選登録の日になった。
登録のため、チハルがパソコンを操作する。
その周りを皆で囲み、モニターを一緒に眺めていた。
チハルはキーボードをカタカタと叩く。あまり慣れていない手つきは相変わらずだった。
必要事項への記入が終わり、三十分後……
「てめっ! いつまでもチキってんじゃねーよ! もう何回投稿してんだ!」
「まだそんな投稿してないでしょ!」
キレ気味、と言うかキレたサナエが青ざめたチハルの左肩を右手で揺さぶりながら言い争っていた。
チハルは最後の『登録』ボタンが緊張で押せないでいた。完全に夏に見た光景と同じ。
ちなみに投稿した回数は覚えている。
「投稿は五回目だね」
「それだけやったら慣れようよー」
マリは苦笑した。
「たった五回じゃん!」
「入力確認ももう五回もしたよ」
「ガルテナと毎月の投稿は違うの! 私のタイミングで押させてよ!」
「それさっき言った」
シオリが最後にダメ押しをして、完全にアウェーとなったチハルは覚悟を決めた様子。
「分かった分かった押すよ押すから!」
目を瞑り、呼吸を整える……その後目をクワっと見開いた。
「えい!! 押しちゃった……」
チハルは『登録』ボタンを押すと同時に半ベソで振り返った。
そしてサナエに叱られる。
「いちいち死にそうな顔すんの止めろ!」
動画投稿のエンコードが終わるまで、チハルがフリーズすることは皆知っているので、チハル抜きで会話を進める。
「これで一段落だね」
「だな」
「結果は一ヵ月後……元旦かぁ……」
マリが遠い目をすると、シオリが皆に問いかけた。
「元旦は学校開いてないけどどうする?」
「絶対集まりたいよな」
元旦から友達と遊んだこともあるし、親も了承してくれると思うので誘ってみる。
「家で良ければいいけど」
サナエから視線を向けられる。
「いいのか?」
「うん、五人だと狭いと思うけど」
「何時発表だっけ?」
サナエの問いかけにシオリが即答する。
「十六時。夏と同じ」
「じゃあさ! お昼ごろ皆で集まって初詣しようよ! その後ユカんちで一緒に結果発表見るの!」
マリがニコニコしながら提案した。
「それいいな!」
「私も賛成」
サナエとシオリも乗ったのでチハルに確認する。
「じゃあそうしようか。部長?」
チハルはまだ顔面蒼白でフリーズしていたが、ギギギっと鳴りそうな動きでこちらに視線を向ける。
「……あっはいそれで」
「いつまで呆けてんだ!」
サナエがまたキレて、予選結果発表、元旦の計画が決まった。
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