ニートの俺がサイボーグに改造されたと思ったら異世界転移させられたンゴwwwwwwwww

刺狼(しろ)

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会議ってダルい

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学園での講師の任期を終えたその数日後、俺達勇者パーティーは国王も出席する『メチャ大事ミーティング』に参加していた。

主要貴族、ギルマスのおっさん、帝の皆様並びに騎士団の現副団長、更に長らく遠征していた騎士団長も出席する、大規模な会議である。
会議室のダークブラウンを基調にした内装と天井のシャンデリアがいい味出してます。

空気が重苦しすぎて全員が揃うまでの間に用意されたクッキーも全部食べちゃいましたwwwwwえへへwwwwww今はタカトからもらった二皿目wwwwww

「ちょっとは遠慮とかないの?バカカルラ……」

「だってこれwww王城のメイドさん達が作ったんでしょwww食べるしかねぇよwwww絶対美味しくなる魔法かかってますよこれはwwwwww萌え萌えきゅん的なwwwwww」

「神経太いってレベルじゃねーぞ、お前……」

「ゴランド陛下の御成りだ、皆の者」

カノンたんとタカトに普通に引かれていると、ついに王様が大臣と共に入室し、部屋にヒソヒソと流れていた話し声がピタリと消え、俺の奏でるクッキーをサクサクするASMRだけが木霊した。

「ゆ、勇者殿……っ!サクサクするのを止めて頂きたい!」

「もごっ、ひゅみまへんwwwwww」

当然の如く怒られたおwwwwwwwww

皆に倣って起立すると、王様は苦笑いを浮かべながら少し手を上げて口を開いた。

「皆、楽にしてよい」

その一言で、一礼の後全員が席についた。こういうのやってみてぇwww絶対気分いいよなwwww
皆、服を脱いで跪け(ニチャァ)

「今日集まって貰ったのは他でもない。先日の学園襲撃事件、それによる帝の欠員、その周辺の事情と対策についても共有する。

そして、一月後に行われる【親国祭】を開催するにあたって、来賓者を現地まで迎えに行く者の選出も行う」

内容の何割かは覚えてないけど、纏めるとこんな感じ。

学園襲撃事件の首謀者である炎帝さんを手引きしていたのは、【アビス】。カノンたんと因縁が深いギースのいる組織ですなwww奴等の狙いは特殊な力を持った人間である事から、今後こういった拉致誘拐事件にも警戒していこうねって話ですたwwww

帝の座が空いたのはまじキツいっすwww誰かやらない?という提案。

来月お祭りするんすけど、お友達の国のお姫さま呼んだから誰か迎えに行ってwwwwww護衛も頼まいwwwwww

ということでした。わかりやすくていいね。堅苦しい会議とかマジ苦手だわwwwwww大臣ちゃんめっちゃ睨んでくるしwwww

特に発言しないまま会議をやり過ごし、王様が退席したのを皮切りに、貴族のおっさんとか帝の何人かは早々に退室していく。

残ったのは、俺達勇者パーティーとバビさん、騎士団長、スッキーとユリーナちゃん、そして今一番タカトと会わせてはいけない男、レーゲンさんである。

「カノン、久しいな。騎士団から勇者殿の元へ出向したとは聞いていたが」

「団長……!お久しぶりです。忙しい中、穴を開けてしまい……その……」

「いや、気にするな。お前が騎士たちの鍛錬に熱心だったお陰か、遠征先での戦も楽をさせてもらった」

騎士団長さんの名は【ジェラール・イムアード】、ダークブラウン程度のミディアムヘアのイイ男。彫りの深い精悍な顔つきで、歳は三十過ぎといったところだろう。
黒いロングコートに目立ちにくく施された精巧な刺繍と装飾は、その存在感を薄めつつも近くで見ると豪華さを感じられる。

あとメチャクチャマッチョwwwwwwこの体型だと服は特注じゃないと無理ですねwwwwww

「とんでもありません。まだまだ至らない点ばかりで……」

「謙遜するな。あぁそうだ、この後時間があれば話がしたい。お前の【人探し】の手掛かりが見つかってな。メシでも食いながらどうだ?勇者殿達も」

「奢りなら行きますけどwwwねぇイヴっちwwww」

「やきにくッ」

「すまない、私は研究の続きがある。珍しいサンプルが手に入りそうでね。カルラくん達だけで行くといい」

会議中に配られた資料を一部だけ取って、リンドウは足早に去っていった。この会議中に出た話だが、元炎帝ことサイドメニューくんには先日交戦した魔王軍の改造兵士に近い施術が施されていたらしく、思う存分調べ尽くしてやろうということだった。

「よぉカルラ。何の話をしてんだ?おじさんも混ぜて」

「バビロニアの叔父貴wwwあんた忙しいんじゃねぇのかwwww」

リンドウに手を振るイヴっちを眺めていると、今度はバビさんが話しかけてきた。相変わらずのポーカーフェイスに咥え煙草がデフォになっている。

「バッカお前……会議にかこつけて遊びたいんだよ、言わせんな恥ずかしい。メシ行くなら秘書っちに見つかりそうにない隠れ家的お店でよろ。キャバでもいいけど」

「ほんとに恥ずかしい事言ってんぞあんたwwwwww」

「おぉ、バビロニア殿。久しいですね。お元気でしたか?」

「団長くんじゃん。元気元気」

異なる組織のトップ同士、僅かながらも交流があったらしい。フランクな会話をする程度の仲ではあるみたいだ。

「何ぃ?!嘘言うんじゃねぇ!」

「いやホントです!俺とリアナは特別な関係じゃねぇっすから!」

そして、会議用円卓を挟んだ向こう側でも何やらイベントが起きているみたいだったwwww
リアナパパことレーゲンさんとタカトが揉めているwwwww観察しなきゃwwwwww

「レーゲンさん落ち着いてよ~。話ぐらい聞いてあげたら?」

「ククッ……面白いものが見れそうですね」

傍観者を決め込むスッキーもいい味出してますわwwwwww

ビビるというよりはドン引きなタカト、その胸倉を掴んでドスの効いた声でレーゲンさんが詰め寄る。

「特別じゃねぇだぁ?じゃあ膝枕してやったり二人で出掛けるなんてのは、他の女にもやるってことだな!!」

「いやいやいやいや!!あれは流れっていうかなんというか?!」

「あーwwwタカトきゅん、ギルドの飲食スペースでひと目も憚らず膝枕してあげてたもんなwwwwww確かに見たわwwwwww」

「おじさんもそれカルラと見たわ。股間の近くに少女の顔を置くなんてさすがロリコンだ。そりゃもう、アソコがもっこり舘ひろしだったよな」

「お前ら?!余計な茶々いれんな!!」

瞬間、レーゲンさんは青筋バッキバキに立ててタカトを引き寄せてメンチビーム集中照射を始める。ええぞwwwwwwもっとやれwwwwww

「俺ァな……本人同士が本気なら交際も渋々ではあるが見守ってやろうと考え直してここに来た……!それが何だ?違うだの特別じゃねぇだのッ!!」

「いや、あの……」

「レ、レーゲンさん落ち着いてってば」

「クックックッ……一旦離れましょう、レーゲンさん」

帝メンバーが焦って引き離す様を、俺達は黙って見学している。
ユリーナちゃんがリアナパパを半ば無理矢理座らせると、タカトはテンパった顔で俺を見た。助けてくれと言わんばかりの情けない顔である。

「ぶふぉwwwwwwひでぇ顔になってるぞお前wwwwww」

「カルラ!茶化さないの」

「タカトは、リアナのお友達」

イヴっちの発言に、レーゲンさんは訝しげに此方に視線を移した。

「一緒にクエストをする、ビジネスパートナー」

「そ、そう。それだ。リアナには本当に感謝してる。王都に来たばっかの俺に色々教えてくれて、何度も助けられた。尊敬する仲間だと思ってる」

タカトの発言は、決して嘘ではない。真剣な眼差しをレーゲンさんに向けて、ハッキリと自分の思っている事を述べる。
難しい顔をしていたリアナパパだったが、次第に眉間に寄った皺が解れていき、諦めたように溜息を吐いた。

「……ハァ。まぁ、今日のところはそれで納得してやる」

「ふぅ……分かってもらえたなら良かったっす」

「良かったですねぇ、タカトさん。ククク……」

「おじさんとしてはもうちょい見てたかったな、詰められて焦るタカト」

「わかるwwwwww」

一悶着ありつつも、俺達は団長さんの行き付けだというレストランに訪れている。バビさんリクエストの個室があるお店ですwww仕事しろwwww

「いい店だな団長くん。お礼という訳では無いが、今日はおじさんが奢る。お前らも遠慮なく食え」

「バビロニア殿……感謝します」

「食べ放題」

「マスター、ごちそうさまです」

「まじかよおっさんwwwwwwタカトwww食い尽くしてやろうぜwwwwww」

「なんかもうさっきので食欲ねぇわ……この先どんな顔してリアナと接したら良いかわかんねぇ」

笑えばいいと思うよ(適当)

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