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第9話
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もう何回、こうしてきたのだろう。
わたしは、レミスのキスを全身に受けながら、そんな事をぼんやり考えていた。
結婚する前から、レミスが求めるたびに体を重ねてきた。でも、彼の妃となってからは、より求められるようになった。正真正銘、彼のものになったから、遠慮がなくなったのかもしれない。
わたしは彼に、こんなにやり方があるのかというくらいさまざまな事を教え込まれた。この世の誰よりも淫乱な女になったと、彼は嬉しそうに言うのだ。
「考え事かい?ログもすっかり余裕ができたね」
わたしの様子に気づいたレミスは、そう言って、わたしがとても感じる場所を強くつまむ。
「んんっ!はあ……ちがう……レミスとこういう事、たくさんしてきたなって考えてたの……」
「まさかログ、もう飽きてしまった?」
「ううん。いくらしても飽きない……何だか怖いくらい」
「それならよかった」
「でも、赤ちゃん……できないね」
「焦らなくてもいい。まだ新婚なんだ、もう少しその時間を堪能したっていいだろう?」
「うん……」
「もう濡れてるね、ログ。これからどうしたい?」
「レミスの大きいの……挿れてほしい」
「挿れるだけ?それだけでいいのかい?」
「ううん……挿れたり出したりして、中をたくさんこすったり、奥までたくさんグリってしてほしい……」
わたしは、心の奥からわきあがる欲望を、躊躇うことなくそのまま口にする。
気持ちよくて、そして彼の子種を中に注がれる行為は、わたしの最大の悦びになっていた。
「分かったよ」
レミスは、わたしの背後に回り込む。わたしの上半身をベッドに押し付け、彼を受け入れる場所を天井に突き上げるような姿勢にさせる。それだけで、もうすでに気持ちいい。
「あ……レミス……」
レミスはわたしの腰を強く掴むと、彼の太く固いものがわたしの中に突き刺さっていく。
「んっ……きもち……い……」
彼が触れる部分全てが快感に変わる。中も、わたしを掴む手も。あまりの気持ちよさに目眩さえする。
彼は、最初はゆっくりと抜き差しされ、段々と早く激しくなっていく。
「あっ!あっ!」
レミスが奥を強く突くたび、無意識に声を上げてしまう。頭の中は快感だけで、もう何も考えられない。
「好き……誰よりも……レミス……もっと……」
うわごとのように言葉が流れ出る。彼とわたしの肌がぶつかり合う音が頭に響き、知性を失わせ、わたしはただ彼を受け入れるだけの器に変わっていく。
「私もだよ」
「あっ……レミス……もう……」
目の奥がちかちか火花が散ったようになり、体は快感を受け止めきれず震える。
「いったか、ログ」
「はっ……はっ……はぁ……は……」
息をするのに必死で、何も言えない。彼はわたしから出ていくと、わたしを仰向けにする。
「は……やだ……出ていかないで……」
わたしは泣きそうになりながら、レミスに両手を伸ばす。彼は、わたしの手に指を絡めて握ると、またわたしの中に入ってくる。
「ログは寂しがり屋だね」
「ああっ……うん……ほんとはね、ずっとレミスにくっついたままでいたいの……」
「それは、嬉しいな」
「でも、わたしもうおとなだから我慢するの。だから、一緒にいる時は、離れちゃ……いや」
わたしがそう言うと、レミスは優しく笑って、私を強く抱きしめてくれる。そしてそのまま、ゆっくりとわたしの中を往復する。
「んん……ゆっくりなのも……きもちいい……」
「そうだね……ログの中が嬉しそうに吸い付いてきているよ」
「レミスも……気持ちいい?」
「ああ、とても。すぐに出してしまいそうなくらいだ」
「そう、なの?んん……すぐ欲しいけど……でも……もっとしてたい……」
「寂しがり屋な上に欲張りなんて、ログはなんていけない子だろうね」
「んん……レミスの前だと、そうなっちゃうんだもん……」
「はは、仕方ない子だ。では」
レミスはそう言うと、わたしの両足を肩にかける。彼のものがわたしの奥深くに食い込んで、自然と吐息が出る。
「数えきれないくらいいかせて、溢れるまで注いであげよう」
言い終わらないうちに、レミスは深く、激しく、何度もわたしを貫いていく。あまりの気持ちよさに、声も出ない。強く突き上げられるのに逆らう事もできず、ひたすら体が揺さぶられる。
彼がするすべての行為に、わたしの心は心酔していく。
今のわたしは、たとえレミスに命を奪われても、幸せだと思うのだろう。
彼に闇の中に引きずり込まれ、ぐちゃぐちゃに溶かされ、新しい生き物として作り替えられたわたしは、もう、彼なしでは生きていけない。
「あっ……また……きちゃう……」
わたしの目の前が真っ白になる。それと同時に、わたしの奥深くに、待ち望んだものが注がれていく。
「はっ……奥……あつい……んん……」
それは、今まで受け止めてきた中で一番熱く、まるでわたしの奥深くに染み込んでいくように感じた。
「ログ……愛しているよ。私の運命の子」
レミスの深いキスを受け止めたわたしは、そのまま幸福の闇の中に堕ちた。
わたしは、レミスのキスを全身に受けながら、そんな事をぼんやり考えていた。
結婚する前から、レミスが求めるたびに体を重ねてきた。でも、彼の妃となってからは、より求められるようになった。正真正銘、彼のものになったから、遠慮がなくなったのかもしれない。
わたしは彼に、こんなにやり方があるのかというくらいさまざまな事を教え込まれた。この世の誰よりも淫乱な女になったと、彼は嬉しそうに言うのだ。
「考え事かい?ログもすっかり余裕ができたね」
わたしの様子に気づいたレミスは、そう言って、わたしがとても感じる場所を強くつまむ。
「んんっ!はあ……ちがう……レミスとこういう事、たくさんしてきたなって考えてたの……」
「まさかログ、もう飽きてしまった?」
「ううん。いくらしても飽きない……何だか怖いくらい」
「それならよかった」
「でも、赤ちゃん……できないね」
「焦らなくてもいい。まだ新婚なんだ、もう少しその時間を堪能したっていいだろう?」
「うん……」
「もう濡れてるね、ログ。これからどうしたい?」
「レミスの大きいの……挿れてほしい」
「挿れるだけ?それだけでいいのかい?」
「ううん……挿れたり出したりして、中をたくさんこすったり、奥までたくさんグリってしてほしい……」
わたしは、心の奥からわきあがる欲望を、躊躇うことなくそのまま口にする。
気持ちよくて、そして彼の子種を中に注がれる行為は、わたしの最大の悦びになっていた。
「分かったよ」
レミスは、わたしの背後に回り込む。わたしの上半身をベッドに押し付け、彼を受け入れる場所を天井に突き上げるような姿勢にさせる。それだけで、もうすでに気持ちいい。
「あ……レミス……」
レミスはわたしの腰を強く掴むと、彼の太く固いものがわたしの中に突き刺さっていく。
「んっ……きもち……い……」
彼が触れる部分全てが快感に変わる。中も、わたしを掴む手も。あまりの気持ちよさに目眩さえする。
彼は、最初はゆっくりと抜き差しされ、段々と早く激しくなっていく。
「あっ!あっ!」
レミスが奥を強く突くたび、無意識に声を上げてしまう。頭の中は快感だけで、もう何も考えられない。
「好き……誰よりも……レミス……もっと……」
うわごとのように言葉が流れ出る。彼とわたしの肌がぶつかり合う音が頭に響き、知性を失わせ、わたしはただ彼を受け入れるだけの器に変わっていく。
「私もだよ」
「あっ……レミス……もう……」
目の奥がちかちか火花が散ったようになり、体は快感を受け止めきれず震える。
「いったか、ログ」
「はっ……はっ……はぁ……は……」
息をするのに必死で、何も言えない。彼はわたしから出ていくと、わたしを仰向けにする。
「は……やだ……出ていかないで……」
わたしは泣きそうになりながら、レミスに両手を伸ばす。彼は、わたしの手に指を絡めて握ると、またわたしの中に入ってくる。
「ログは寂しがり屋だね」
「ああっ……うん……ほんとはね、ずっとレミスにくっついたままでいたいの……」
「それは、嬉しいな」
「でも、わたしもうおとなだから我慢するの。だから、一緒にいる時は、離れちゃ……いや」
わたしがそう言うと、レミスは優しく笑って、私を強く抱きしめてくれる。そしてそのまま、ゆっくりとわたしの中を往復する。
「んん……ゆっくりなのも……きもちいい……」
「そうだね……ログの中が嬉しそうに吸い付いてきているよ」
「レミスも……気持ちいい?」
「ああ、とても。すぐに出してしまいそうなくらいだ」
「そう、なの?んん……すぐ欲しいけど……でも……もっとしてたい……」
「寂しがり屋な上に欲張りなんて、ログはなんていけない子だろうね」
「んん……レミスの前だと、そうなっちゃうんだもん……」
「はは、仕方ない子だ。では」
レミスはそう言うと、わたしの両足を肩にかける。彼のものがわたしの奥深くに食い込んで、自然と吐息が出る。
「数えきれないくらいいかせて、溢れるまで注いであげよう」
言い終わらないうちに、レミスは深く、激しく、何度もわたしを貫いていく。あまりの気持ちよさに、声も出ない。強く突き上げられるのに逆らう事もできず、ひたすら体が揺さぶられる。
彼がするすべての行為に、わたしの心は心酔していく。
今のわたしは、たとえレミスに命を奪われても、幸せだと思うのだろう。
彼に闇の中に引きずり込まれ、ぐちゃぐちゃに溶かされ、新しい生き物として作り替えられたわたしは、もう、彼なしでは生きていけない。
「あっ……また……きちゃう……」
わたしの目の前が真っ白になる。それと同時に、わたしの奥深くに、待ち望んだものが注がれていく。
「はっ……奥……あつい……んん……」
それは、今まで受け止めてきた中で一番熱く、まるでわたしの奥深くに染み込んでいくように感じた。
「ログ……愛しているよ。私の運命の子」
レミスの深いキスを受け止めたわたしは、そのまま幸福の闇の中に堕ちた。
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