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第一章

守りたいもの 2

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ピーポーピーポー。
あのあと、出血が酷いゆっちゃんは病院に運ばれた。

もちろん、俺もついていこうとしたが。
「生徒は、ダメだ!」
と先生に言われ、家にいた。
にしても、まさかだろ。
俺の彼女が、倒れるなんて。
俺には、ショックが大きい。
信じたくなかった。倒れたとか。

いつも、アイツは笑っていた。
なのに、なんで。なんでだよ!!
不公平だ。イヤだ。
もし、アイツが。ゆっちゃんが、死んでしまったら。
俺は。俺は、どうしたら良いんだよ。
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