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第三章
何も知らなかった 2
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「おい!柚子を知らねーか!?」
ーガラッ!ー
思いっきり、教室の扉を開けて、そう叫ぶ。
「柚子なら、数学準備室に行ったよ」
そう返事が返ってくる。
「ありがとよっ!」
お礼を言って、 また走り出す。
「柚子の彼氏かな!?」
「みたいだね」
「幸せそー♪」
なんて、言ってる声は聞こえなかったけど。
「ふぅー。ついた」
俺の前の扉には、『数学準備室』の文字。
行くぞ。
息を整えてから、扉を開ける。
そこには、
「ゆっくん…?」
振り返ったゆっちゃんがいた。
そんなゆっちゃんは、今も病気なんだよな?
辛いよな。嫌だよな。
俺は、ゆっちゃんを抱きしめた。
「気づけなくて、ごめん」
そう言ったとたん、柚子の顔色が変わった。
「離れ…て………」
「なんでだよ」
「いいから………。は、離れて!」
と柚子は、俺を押した。
「ゆっちゃん?」
俺は、床に倒れた。
「私たち、終わりだよ」
「え?」
俺は、信じたくなかった。
ゆっちゃんが、そんなこと言うなんて。
でも、現実だった。
「知られたくなかった!なんでよ!誰から聞いたのよ!」
と言うゆっちゃんの瞳には、涙が浮かんでいる。
それに、柚子は、確実に怒っている。
「しょ、翔からだよ。それより、ゆっちゃん、どうしたの?」
そう言うと、ゆっちゃんは座り込んだ。
柚子?
そして、ゆっちゃんは口を開いた。
「知られたくなかったのに……ぐすっ…。病気のこと……ぐすっ。なんでっ…ぐすっ……」
泣いてる。柚子が。
柚子が、泣いてる。
「泣くなよ」
と肩に手を置こうとするけど。
「触らないで……ぐすっ………ううっ…」
柚子に、弾かれてしまった。
知られたくなかった、か。
そうか。そうだよな。
好きな人が、病気にかかってるとか、知られたくないよな。
でもさ。
柚子がイヤだと言うなかで、俺は柚子を抱きしめた。
「頼れよ。バカ柚子」
と言うと、ゆっちゃんは俺を抱きしめた。
俺の肩を、濡らしながら。
ー準備室には、柚子の泣き声だけが響いたー
ーガラッ!ー
思いっきり、教室の扉を開けて、そう叫ぶ。
「柚子なら、数学準備室に行ったよ」
そう返事が返ってくる。
「ありがとよっ!」
お礼を言って、 また走り出す。
「柚子の彼氏かな!?」
「みたいだね」
「幸せそー♪」
なんて、言ってる声は聞こえなかったけど。
「ふぅー。ついた」
俺の前の扉には、『数学準備室』の文字。
行くぞ。
息を整えてから、扉を開ける。
そこには、
「ゆっくん…?」
振り返ったゆっちゃんがいた。
そんなゆっちゃんは、今も病気なんだよな?
辛いよな。嫌だよな。
俺は、ゆっちゃんを抱きしめた。
「気づけなくて、ごめん」
そう言ったとたん、柚子の顔色が変わった。
「離れ…て………」
「なんでだよ」
「いいから………。は、離れて!」
と柚子は、俺を押した。
「ゆっちゃん?」
俺は、床に倒れた。
「私たち、終わりだよ」
「え?」
俺は、信じたくなかった。
ゆっちゃんが、そんなこと言うなんて。
でも、現実だった。
「知られたくなかった!なんでよ!誰から聞いたのよ!」
と言うゆっちゃんの瞳には、涙が浮かんでいる。
それに、柚子は、確実に怒っている。
「しょ、翔からだよ。それより、ゆっちゃん、どうしたの?」
そう言うと、ゆっちゃんは座り込んだ。
柚子?
そして、ゆっちゃんは口を開いた。
「知られたくなかったのに……ぐすっ…。病気のこと……ぐすっ。なんでっ…ぐすっ……」
泣いてる。柚子が。
柚子が、泣いてる。
「泣くなよ」
と肩に手を置こうとするけど。
「触らないで……ぐすっ………ううっ…」
柚子に、弾かれてしまった。
知られたくなかった、か。
そうか。そうだよな。
好きな人が、病気にかかってるとか、知られたくないよな。
でもさ。
柚子がイヤだと言うなかで、俺は柚子を抱きしめた。
「頼れよ。バカ柚子」
と言うと、ゆっちゃんは俺を抱きしめた。
俺の肩を、濡らしながら。
ー準備室には、柚子の泣き声だけが響いたー
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