君が好き

如月由美

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前編

七話 スキダヨ

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ここは、どこだろ?
白い天井が、見える。
「起きたか」
「優翔?」
「お前が倒れるって、分かったときは焦ったよ」
「倒れたの?私」
「あぁ、忘れたのか?」
「うーん。ちょっと曖昧かな」
「まぁ、無理もないだろ。頭を打撲したみたいだし」
確かに、頭が痛い。
目眩が、起こりそう。
私は頭の痛みを思いながら、時計を見た。
「もうこんな時間。優翔は、帰りなよ」
「え?でも、お前は」
「私は、大丈夫だから」
「はぁー。お前、少しは心配させろよ」
「う、うん。ありがとね」
そのあと、沈黙が流れた。


『お前、少しは心配させろよ』
心配してくれたんだ。
つい、笑ってしまう。
「どうした?」
「ううん。なんか、ありがと」
「べ、別に」
と言った優翔の顔は、赤くなっていた。
「優翔?」
私が尋ねると、優翔は近づいてきた。
ベットに左手をついて、私の頬に右手を伸ばしてくる。
「静香、好きだよ」
え?
私は赤い顔をしながら、驚いた。
聞き間違いかと、思った。
「ゆ、優翔?」
と、優翔は我に返ったように、
「あ、ゴメン。帰るわ」
帰っていった。


そのあと。
私は優翔を気にしながら、帰っていた。
優翔は好きだよって、言ってくれた。
私も、ちゃんと言葉にしなきゃ。
と考えていると、ある人の声がした。
「静香、待ってたよ」
「なんで待ってたの?松野君」
私はそう言って、足を止める。
「なんでと、聞かれてもな。俺たち、彼女と彼氏なんだから」
「一緒に帰るのが、当たり前って言いたいの?」
「そういうことかな♪」
「いいよ。もうすぐ家だし」
と言って、歩き出す。
だけど、松野君がついてきて、
「待ってもらおうか」
と私の右手を、掴んだ。
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