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悪夢
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夢を見た。
夢の中には俺を見捨てた母親が出てきて何度も何度も繰り返し俺を殴ってくる。
後ろでは妹がずっと泣いている
暴力は徐々にエスカレートしていき最終的にビール瓶で殴られそうになった時俺の叫び声とともに悪夢は終わった。
「うわあぁぁあ!!」
辺りを見るとそこは小さな部屋のベッドの上で横には先程助けた少女と鳥の姿をしたヤクミさんが心配そうにこちらを見つめていた。
「あの、大丈夫ですか...」
ヤクミさんと少女は俺の異常なまでのうなされように死んでしまうのではないかと心配だったらしい。
大丈夫。少し悪い夢を見ただけだよと告げるとほっとした顔をしていた。
「あの、わたしミリナと申します。この度は見ず知らずのわたしを助けてくださりありがとうござます。」
そう言うとミリナという名の少女は深々と頭を下げた。
「いやいや、そんなに頭を下げないでよ
それより何で追われてたか詳しく教えてくれないかな?君のことを詳しく知りたいんだ。」
俺がそういうと少女は少し間をを置き小さく頷いた。
「はい...わたしが追われていた理由は悪魔族と人間のハーフだからという理由でした。
わたしの父は悪魔族でしたが他の悪魔族とは違い人を襲うことを好まず森の中でわたしとお母さんとひっそりと暮らしていました。ですがどういう噂を聞きつけてやってきたのかある日数十人の男たちがやってきてわたし達の家に火をつけたんです。
私たち家族は命さながら逃げ出しましたが母は目の前でわたしを助けるために刺され父はわたしを助けるためにその身を滅ぼしてまでわたしを逃がしてくれました。
ですが逃げている途中であの男達2人に捕まってしまい約1年間もの間あの男達から非道なまでの暴力を受け続けました。奴らは毎日わたしに『お前が悪魔の子だからこんなことをされても当然のことだ。恨むなら悪魔の父を恨め』と言いながらわたしを...何度も、何度も...」
泣きながら自分の身に起こったことを語る少女に俺はどうしていいのかわからず思わずぎゅっと抱きしめていた。
「ごめん。辛いことを思い出させてしまったよね。もう大丈夫だから、これからは俺たちと一緒にいればいい。君の命は俺が絶対に守る。だから...君の命を俺に預からせてはくれないだろうか。」
「いいんですか?わたしは悪魔の子です。わたしといるだけでお兄さんもそこにいる小鳥さんもわたしと同じように命を狙われるかもしれないんですよ?」
「あぁ、そんな奴らに俺は絶対負けない。だから君はもう何も心配することはないんだよ。」
そう言ってにこりと笑ってみせると少女は俺の胸の中でたくさん泣いた。これまでよほど我慢していたんだろう。そのまま泣き疲れたのか少女は眠ってしまっていた。俺は少女をベッドに寝かしヤクミさんに先程のことを詳しく聞いた。
「ヤクミさん、なぜ少女は悪魔族というだけでここまで怯えなくてはいけないのか、教えてくださいませんか」
「はい、この世界には元々展開からの加護を受けし女神族、獣の姿をした獣族、勇希様のような人間族、森を整地とする妖精族、そしてそういった人々を食料とする悪魔族がいました。
しかし悪魔族は人間や獣族などの人を食べなくても死にはしないので昔は皆共存して生きていました。
ですがある年悪魔族の王が今の王に変わった年から悪魔族は人を襲うようになり同時に悪魔族は他の国全てに戦争を申し出ました。
そしてこの国の三分の一の土地を支配し戦闘能力がほぼゼロに近い妖精族と女神族を滅ぼし悪魔族が身を潜める形でその戦争は終わりを告げました。
ですがここからが問題だったのです。人間族や獣族は例え人を襲う意思の無い悪魔族でも問答無用で殺すようになりました。おそらくミリナ様のお父様もそうだったのでしょう。『悪魔族を見つけたら必ず根絶やしにすること』それが人間族と獣族で結ばれた条約だそうです。」
「な...それじゃあ何の罪もない人を殺す悪魔族と同じことじゃないか!」
「ええ、ですがそれがこの世界の常識であり、おそらくそれは悪魔族の王を倒すまで続くことでしょう。ですからゼウス様は勇希様に託したのです。この世界を救うこと、再び平和にすることを」
「俺は絶対に魔王を倒します。こんな世界許しちゃいけないんだ。俺が正さないと...二度とこの子みたいな何の罪もない子が泣く姿を見たくないんだ。」
そういうとヤクミさん信じていますとだけ言いミリナの横で眠りについた。
俺はここまで運んでくれた宿の店主にお金を渡しお礼を言い部屋へ戻った。
そしてあたまに記録された時を止める能力について詳しく調べていた。
妹がこちらに向かっていることも知らずに...
夢の中には俺を見捨てた母親が出てきて何度も何度も繰り返し俺を殴ってくる。
後ろでは妹がずっと泣いている
暴力は徐々にエスカレートしていき最終的にビール瓶で殴られそうになった時俺の叫び声とともに悪夢は終わった。
「うわあぁぁあ!!」
辺りを見るとそこは小さな部屋のベッドの上で横には先程助けた少女と鳥の姿をしたヤクミさんが心配そうにこちらを見つめていた。
「あの、大丈夫ですか...」
ヤクミさんと少女は俺の異常なまでのうなされように死んでしまうのではないかと心配だったらしい。
大丈夫。少し悪い夢を見ただけだよと告げるとほっとした顔をしていた。
「あの、わたしミリナと申します。この度は見ず知らずのわたしを助けてくださりありがとうござます。」
そう言うとミリナという名の少女は深々と頭を下げた。
「いやいや、そんなに頭を下げないでよ
それより何で追われてたか詳しく教えてくれないかな?君のことを詳しく知りたいんだ。」
俺がそういうと少女は少し間をを置き小さく頷いた。
「はい...わたしが追われていた理由は悪魔族と人間のハーフだからという理由でした。
わたしの父は悪魔族でしたが他の悪魔族とは違い人を襲うことを好まず森の中でわたしとお母さんとひっそりと暮らしていました。ですがどういう噂を聞きつけてやってきたのかある日数十人の男たちがやってきてわたし達の家に火をつけたんです。
私たち家族は命さながら逃げ出しましたが母は目の前でわたしを助けるために刺され父はわたしを助けるためにその身を滅ぼしてまでわたしを逃がしてくれました。
ですが逃げている途中であの男達2人に捕まってしまい約1年間もの間あの男達から非道なまでの暴力を受け続けました。奴らは毎日わたしに『お前が悪魔の子だからこんなことをされても当然のことだ。恨むなら悪魔の父を恨め』と言いながらわたしを...何度も、何度も...」
泣きながら自分の身に起こったことを語る少女に俺はどうしていいのかわからず思わずぎゅっと抱きしめていた。
「ごめん。辛いことを思い出させてしまったよね。もう大丈夫だから、これからは俺たちと一緒にいればいい。君の命は俺が絶対に守る。だから...君の命を俺に預からせてはくれないだろうか。」
「いいんですか?わたしは悪魔の子です。わたしといるだけでお兄さんもそこにいる小鳥さんもわたしと同じように命を狙われるかもしれないんですよ?」
「あぁ、そんな奴らに俺は絶対負けない。だから君はもう何も心配することはないんだよ。」
そう言ってにこりと笑ってみせると少女は俺の胸の中でたくさん泣いた。これまでよほど我慢していたんだろう。そのまま泣き疲れたのか少女は眠ってしまっていた。俺は少女をベッドに寝かしヤクミさんに先程のことを詳しく聞いた。
「ヤクミさん、なぜ少女は悪魔族というだけでここまで怯えなくてはいけないのか、教えてくださいませんか」
「はい、この世界には元々展開からの加護を受けし女神族、獣の姿をした獣族、勇希様のような人間族、森を整地とする妖精族、そしてそういった人々を食料とする悪魔族がいました。
しかし悪魔族は人間や獣族などの人を食べなくても死にはしないので昔は皆共存して生きていました。
ですがある年悪魔族の王が今の王に変わった年から悪魔族は人を襲うようになり同時に悪魔族は他の国全てに戦争を申し出ました。
そしてこの国の三分の一の土地を支配し戦闘能力がほぼゼロに近い妖精族と女神族を滅ぼし悪魔族が身を潜める形でその戦争は終わりを告げました。
ですがここからが問題だったのです。人間族や獣族は例え人を襲う意思の無い悪魔族でも問答無用で殺すようになりました。おそらくミリナ様のお父様もそうだったのでしょう。『悪魔族を見つけたら必ず根絶やしにすること』それが人間族と獣族で結ばれた条約だそうです。」
「な...それじゃあ何の罪もない人を殺す悪魔族と同じことじゃないか!」
「ええ、ですがそれがこの世界の常識であり、おそらくそれは悪魔族の王を倒すまで続くことでしょう。ですからゼウス様は勇希様に託したのです。この世界を救うこと、再び平和にすることを」
「俺は絶対に魔王を倒します。こんな世界許しちゃいけないんだ。俺が正さないと...二度とこの子みたいな何の罪もない子が泣く姿を見たくないんだ。」
そういうとヤクミさん信じていますとだけ言いミリナの横で眠りについた。
俺はここまで運んでくれた宿の店主にお金を渡しお礼を言い部屋へ戻った。
そしてあたまに記録された時を止める能力について詳しく調べていた。
妹がこちらに向かっていることも知らずに...
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