復讐のために転生先を異世界にするのはおかしなことですか?

マスクメロン

文字の大きさ
7 / 10

ルシファー

しおりを挟む
「何でお前がここに?」

なぜここにいるはずのない、いや、いてはいけない妹の咲希がこの異世界にいるのか勇希は全く理解ができずにいた。

「んー、だってぇーお兄ちゃんのいない世界なんてぇいても意味ないじゃん?だからね、来ちゃった♡」

「ど、どうしてあなたが...」

勇希の言葉を上書きするかのようにヤクミが言葉を続ける。


「今までどうして忘れていたのか...
どうしてあなたがここにいるのです。
あなたは十数年前に殺されたはずではないのですか!ルシファー様!」

「ルシ..ファー?」

「あれれ?どうしてわたしのことがわかったのかなヤクミさんあははは」

目の前で不気味に笑う妹はまるで悪魔のようだった。

「あー、もしかして魔法途切れちゃってる?まぁいっか。お兄ちゃんにも会えたし。ね?おにーちゃん♡」

「お前は、咲希なのか?それとも...ルシファー、とかいうやつなのか?」

勇希からようやく出た言葉に咲希は目を輝かせて答えた。

「おにーちゃんから話しかけてくれるなんて!咲希は感激ですっ。なーんてね、私は咲希でありルシファーなんだよお兄ちゃん。理解、できるよね?」

「意味がわからない!どういうことなんだ咲希!どうしてお前がここにいる?!ルシファーってなんなんだよ!」

「落ち着いてください勇希様。彼女のことはわたくしがお教えします。」

取り乱す勇希にヤクミは答える。

「彼女の名はルシファー。天界の裏切り者にして魔法記憶改竄メモリーコントロールの能力者。つまり、咲希とは偽名でこそあれ、あなたとの血縁など一切ありません。」

「妹じゃ..ない?」

「はい、彼女の魔法は記憶を自由に操る能力。おそらく彼女はわたくしたちすべての生物の記憶の中に「勇希には妹がいる」という記憶を書き加えたのでしょう。だから今まで気がつかなかった。そうでしょう?ルシファー様」

「あーらら、全部バレちゃったかぁ。そーだよ私はルシファー。お兄ちゃんの妹なんかじゃないの。」

「どうして。」
勇希がそういうとルシファーは「え?」と少し驚いたような顔になった。

「どうして今まで僕を騙してたんだ。お前だけは、咲希だけはたまにしか会えなかったけど俺のことを会うたびに心配してくれて、誰よりも誰よりも俺のことを人として見てくれていたのに。なのに、なんでお前は俺を、俺たちを騙して。俺の妹として偽りの生活を送り続けたんだ。」

勇希の声がとても弱々しく絶望に満ちた声になっていくのはヤクミもミリナも、そしてルシファーも感じ取れるほどだった。

「いいよ。教えてあげる。どうして私がお兄ちゃんに、いいえ勇希の妹になりすましていたかを。」

そしてルシファーは僕たちにすべてを話した。すべての始まりを。



 To be continud
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~

ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国の辺境で、ただ静かに生き延びたいと願う少年、ヴァン。 彼に正義感はない。あるのは、前世の記憶と、母が遺した『物理法則を応用した高圧魔力』という危険な理論だけだ。 敵の大軍が迫る中、ヴァンは剣も振るわず、補給線と心理を切り裂く。 結果、敵軍は撤退。代償も、喝采も、彼には無意味だった。 だが、その「効率的すぎる勝利」は帝国の目に留まり、彼は最高峰の『帝国軍事学院』へと引きずり出される。 「英雄になりたいわけじゃない。生き残りたいだけだ」 謎の仮面メイド『シンカク』、命を取引に差し出した狼耳の少女『アイリ』。 少年は選択する。正義ではなく、最も費用対効果の高い道を。 これは、合理が英雄譚を侵食していく、学園ミリタリーファンタジー。 【※作者は日本語を勉強中の外国人です。翻訳ソフトと辞書を駆使して執筆しています。至らない点もあるかと思いますが、物語を楽しんでいただければ幸いです。】

相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~

ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。 休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。 啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。 異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。 これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。 そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。 【カクヨムにも投稿してます】

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ

のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
 リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。  目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。

処理中です...