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episode 12
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いつもの公園に入り、ベンチに二人で腰掛ける。
「さて、さっきは急に驚いたよ」
横に座る流川さんは本当に綺麗だ。
先ほどまでの考えていたことが、喉に詰まるほど。
「どうしたの?」
「あ、いえ、この前の事謝りたくて」
「この前?なんだっけ?」
気を使っていただいているのだろうか。
本当に気にしていないだけなのだろうか。
その表情からは分からない。
「この前病院の中で、嫌な言い方をしたから……」
「あぁ~いいよ、いいよ、気にしてないから」
この気にしてないは少しだけ、心に刺さる。
まるで、僕の事も気にしてないと言われているようで。
そんな事はないと信じたい。
「それでも、ごめんなさい、知らないとはいえ…」
「ううん、本当に大丈夫、大丈夫だから」
「いや、僕が悪かったと言いますか」
すると流川さんが、可愛く笑い出す。
「これじゃあ、この前と同じ言い合いみたいになるね」
「確かにそうですね、終わりがなくなりますね」
そういうと、以前のような雰囲気が戻った気がする。
「レギュラーはどうだったの?」
「はい、無事に獲得できたのですが、この通りで」
「あ、骨折したって、転んだんだよね?」
言葉に詰まる、本当はぶつかられたのだ。
でも、それを言えば、悪口か愚痴になってしまう。
そんな話を今はしたくない。
「そっか…辛かったんだよね、我慢したんだ」
「…一人で頑張ったね、偉いよ」
その言葉に思わず、涙が零れ落ちる。
流川さんは本当にずるいと思う。
僕の心を動かす、魔法のような言葉をくれるのだから。
「さて、さっきは急に驚いたよ」
横に座る流川さんは本当に綺麗だ。
先ほどまでの考えていたことが、喉に詰まるほど。
「どうしたの?」
「あ、いえ、この前の事謝りたくて」
「この前?なんだっけ?」
気を使っていただいているのだろうか。
本当に気にしていないだけなのだろうか。
その表情からは分からない。
「この前病院の中で、嫌な言い方をしたから……」
「あぁ~いいよ、いいよ、気にしてないから」
この気にしてないは少しだけ、心に刺さる。
まるで、僕の事も気にしてないと言われているようで。
そんな事はないと信じたい。
「それでも、ごめんなさい、知らないとはいえ…」
「ううん、本当に大丈夫、大丈夫だから」
「いや、僕が悪かったと言いますか」
すると流川さんが、可愛く笑い出す。
「これじゃあ、この前と同じ言い合いみたいになるね」
「確かにそうですね、終わりがなくなりますね」
そういうと、以前のような雰囲気が戻った気がする。
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僕の心を動かす、魔法のような言葉をくれるのだから。
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