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おはなし
流星とライアン
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ライアンは好奇心旺盛な男の子。
新しいものを知ると、気になって仕方ありません。
ある朝ライアンはニュースで流星群のことを知りました。
「星が落ちてくるの?危なくない?怖くない?ぼく、とっても気になるよ」
ライアンが目を輝かせながらニュースを観ていると、お母さんがライアンに言いました。
「あのね、ライアン。流星群っていうのは実際にこの惑星に別の星が落ちてきているわけではないのよ。」
「じゃあ安全なんだね!」
「そうだぞ。それに流星群は、すごく綺麗なんだ!」
「ほんと!?すごいや!」
「ちょっとあなた。やめてくださいよ。この歳から夜更かしなんてしたら背が伸びなくなっちゃうわ」
「いやでもな、この時期だからこそ見ておくべきものが…」
「ううん!大丈夫!ぼく、別に見たくなんてないよ!」
「ライアン…」
「いい子ねライアン。さ、支度しましょ」
ライアンは流星群を見たかったのですが、我慢することにしました。
その夜お父さんがライアンに言いました。
「やぁライアン。本当は流星群が気になるんだろう?」
「お父さん…」
「よし、ライアン。今日はお父さんと寝よう」
「え?」
「いいから。さ、行くぞ」
「う、うん」
ライアンはお父さんの布団で一緒に眠ることになりました。
ライアンがすっかり眠りに落ち、お母さんも眠った頃、ライアンを静かに起こす声が聞こえてきました。
「ライアン、ライアン。起きてごらん」
それはお父さんがライアンを起こす声でした。
「お父さん…まだ暗いよ…」
「いいかいライアン、今から声を出してはいけないよ。静かにお父さんについてくるんだ」
お母さんが寝てる横を2人でゆっくりと進んでいきます。
ライアンはなんだか悪いことをしているようなドキドキした気持ちになりましたが、同時になんだかとても嬉しいような楽しいような気持ちにもなりました。
そして玄関の扉を、ゆっくりと開き外に出ました。
「よし、もう喋っていいよ。さ、お父さんと星を見に行こう!」
ライアンはとってもよろこびました。
お父さんの車に乗って裏山の展望台に行きました。
流星を探し始めてしばらく経ちました。
「お父さん…ほんとうにくるの?」
空にはめいっぱい星がちりばめられていました。
その美しさはライアンにもよくわかりましたが、こぼれ落ちてくる星はひとつもありませんでした。
「ねぇ…お父さん…ぼく、もう眠いよ…」
ライアンは少しご機嫌ななめになってしまいました。
待てども待てども星は落ちては来ないのです。
でもお父さんはライアンを諭すようにその都度言うのでした。
「もう少し、もう少し」
呑気にそう言い続けるお父さんがなんだか嫌になってきました。
ライアンはとうとうそっぽを向いてしまいました。
それでもお父さんはずっと空を眺めていました。
「ライアン!ライアン!きた!きたぞ!」
少し眠りかけていたライアンをお父さんが揺り起こします。
ライアンが目を開くと、星空にはいくつもの光が流れては消えていきました。
さっきまでの機嫌はどこへやら、ライアンは大喜びでその星空をずっと眺めていました。
いつまでも笑顔のまま空を見上げていたライアンは、にっこりとした顔のまま寝息を立て始めるのでした。
新しいものを知ると、気になって仕方ありません。
ある朝ライアンはニュースで流星群のことを知りました。
「星が落ちてくるの?危なくない?怖くない?ぼく、とっても気になるよ」
ライアンが目を輝かせながらニュースを観ていると、お母さんがライアンに言いました。
「あのね、ライアン。流星群っていうのは実際にこの惑星に別の星が落ちてきているわけではないのよ。」
「じゃあ安全なんだね!」
「そうだぞ。それに流星群は、すごく綺麗なんだ!」
「ほんと!?すごいや!」
「ちょっとあなた。やめてくださいよ。この歳から夜更かしなんてしたら背が伸びなくなっちゃうわ」
「いやでもな、この時期だからこそ見ておくべきものが…」
「ううん!大丈夫!ぼく、別に見たくなんてないよ!」
「ライアン…」
「いい子ねライアン。さ、支度しましょ」
ライアンは流星群を見たかったのですが、我慢することにしました。
その夜お父さんがライアンに言いました。
「やぁライアン。本当は流星群が気になるんだろう?」
「お父さん…」
「よし、ライアン。今日はお父さんと寝よう」
「え?」
「いいから。さ、行くぞ」
「う、うん」
ライアンはお父さんの布団で一緒に眠ることになりました。
ライアンがすっかり眠りに落ち、お母さんも眠った頃、ライアンを静かに起こす声が聞こえてきました。
「ライアン、ライアン。起きてごらん」
それはお父さんがライアンを起こす声でした。
「お父さん…まだ暗いよ…」
「いいかいライアン、今から声を出してはいけないよ。静かにお父さんについてくるんだ」
お母さんが寝てる横を2人でゆっくりと進んでいきます。
ライアンはなんだか悪いことをしているようなドキドキした気持ちになりましたが、同時になんだかとても嬉しいような楽しいような気持ちにもなりました。
そして玄関の扉を、ゆっくりと開き外に出ました。
「よし、もう喋っていいよ。さ、お父さんと星を見に行こう!」
ライアンはとってもよろこびました。
お父さんの車に乗って裏山の展望台に行きました。
流星を探し始めてしばらく経ちました。
「お父さん…ほんとうにくるの?」
空にはめいっぱい星がちりばめられていました。
その美しさはライアンにもよくわかりましたが、こぼれ落ちてくる星はひとつもありませんでした。
「ねぇ…お父さん…ぼく、もう眠いよ…」
ライアンは少しご機嫌ななめになってしまいました。
待てども待てども星は落ちては来ないのです。
でもお父さんはライアンを諭すようにその都度言うのでした。
「もう少し、もう少し」
呑気にそう言い続けるお父さんがなんだか嫌になってきました。
ライアンはとうとうそっぽを向いてしまいました。
それでもお父さんはずっと空を眺めていました。
「ライアン!ライアン!きた!きたぞ!」
少し眠りかけていたライアンをお父さんが揺り起こします。
ライアンが目を開くと、星空にはいくつもの光が流れては消えていきました。
さっきまでの機嫌はどこへやら、ライアンは大喜びでその星空をずっと眺めていました。
いつまでも笑顔のまま空を見上げていたライアンは、にっこりとした顔のまま寝息を立て始めるのでした。
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