17 / 60
第一章 早苗
17.急な誘い
しおりを挟む
早苗は、夫の智也に対して以前のような愛情はもちろん、恐怖などの感情も抱かなくなっていた。
毎日家事をこなして仕事へ行き、智也の気分によって怒鳴られ、殴られ、優しく気遣われ、妻として求められ、何も感じられなくなってしまった。
喜びも悲しみも怒りもない。外界からの刺激をただ受け止め、機械的に義務をこなすだけだった。
早苗が感じていたのは、殴るときに目立つ部位は避けてくれてありがたい、ということだけだった。言い訳を考える必要に迫られずに済むからだ。殴られるのは当然のことだと思っていた。
タブレットを手にすることも減り、SNSも見なくなっていた。唯一やり取りをしていたEMA522とのメールも、途絶えがちになった。
なぜなら、SNSで智也の愚痴をつぶやいていたことが恥ずかしくなったからだ。自分が無能なせいなのに、その愚鈍さを自ら言いふらしていたなんて、なんとバカな真似をしていたのだろうと反省した。
EMA522には、それはモラハラやDVなのではないかと指摘されてしまったから、また誤解されてしまうと思ってなおのこと言えなかった。
生田のことを話したことも後悔していた。自分の不道徳さを嬉々として話すなど、バカ丸出しである。見知らぬ相手とはいえ、プライベートな部分をさらけ出すというのは、自分の中にある無防備な感情が、社会的な価値判断でジャッジされるのだと知って恐ろしくなった。
元気がなく日常的に虚ろな表情をしていても、気にとめる人は誰もいなかった。
早苗は、実家の両親にはもちろん、友人にもネットにも誰にも言えず、一人で受け止め、耐えていたのだった。
そしてその日、仕事を終えていつものようにバス停で待っていた。
「早苗さん」
振り向かずともわかるその声は、何度もこの場で聞けたらと焦がれていた声だった。
しばらく動かしていなかった口角の筋肉を精一杯上げてから、その声のほうへ振り返った。
「お疲れさまです。生田さん」
「2週間、3週間ぶりくらいですか? 遠くからお見かけすることはありましたが、お話するのは久しぶりですね」
久しく見ていなかった生田の笑顔を見て、鼻の奥がつんとした。涙をこらえようとして、不自然にならない程度の角度に顔をそむけた。
「ええ、確かに。お久しぶりです」
「帰宅されるんですよね? 送りますよ」
生田は以前と変わらず、陽気な態度だ。
もう二度と、こんなふうに声をかけて欲しくないと思っていた。二人きりになりたくないと思っていた。
しかしその言葉を聞いて、生田と日常的に会話をしていたことが一気に蘇った。
あの頃は穏やかで、幸福だった。
智也から殴られることはなかったし、パートの仕事もやる気に満ち、家事の合間にこっそりとタブレットを見ることが楽しかった。
ほんの少し前のことなのに、今やなんて遠いところへ来てしまったのだろう。まるで他人のことのようだ。
胸が詰まった早苗は、生田に反応を返すことができず、促されるままに歩き始めた。
そしていつの間にやら車にまできて、導かれるように乗り込んだ。
生田は微笑を浮かべているだけで何も言わず、早苗が乗り込んだあと、ゆっくりと車を発進させた。
車は早苗の自宅の方へは向かわず、幹線道路のほうへ入っていった。走り始めても会話はなく、オーディオから微かに流れている軽快なポップスの音楽だけが響いていた。
しばらくして道の駅の駐車場へと入り、停車した。
「早苗さん、元気がないようですね。僕に会ったせいだなんて自惚れたいところですが、そうではないように思います」
早苗はどこを見るともなくただ前へ向けていた視線を、声のする方へ向けた。
そこには生田の笑顔が、自分を気遣わしげに見つめる優しい眼差しがあった。
視界がぼやけ始め、再び鼻の奥から込み上げてくるものを感じた。
「大丈夫ですか? どうしたんですか?」
早苗は流れる涙を見られまいと窓に顔を背け、目の端を素早く拭った。
「……なんでもありません」
「あのときはお互いに酔っていたんです。もう忘れましょう。二度とあのようなことはしません。すみませんでした」
生田は、そのときのことを早苗が気にしていると思っているようだ。
早苗も思い出していたが、気にするどころか自分の過去とは思えず、誰かの身に起きたことか、遠い世界のフィクションのように感じただけだった。
全ての感覚に蓋をして機械的に過ごしていたせいで、蘇ってきたそれまでの記憶と様々な感情が、自分のこととして処理することができなかった。
「私は、帰らなければなりません」
早苗はフロントガラスを見つめながら、呟くように言った。
「何かご予定がありましたか? 勝手にこんなところへ連れ出したりして申し訳ありません」
「……今までありがとうございました。もうこのように送っていただかなくて結構です」
「あー、やっぱり怒ってるんですね? すみません! 本当にもうあのようなことは致しませんから」
生田は気まずい空気を取り去ろうとしたのか、少しおどけた調子を含ませて言った。
「怒っていません。……ただ、私には夫がおりますし、その、生田さんにとって無駄な時間といいますか、えっと、倫理的にも良くないですし、同僚と言っても、ここまでするのは行き過ぎだと……思います」
早苗は毅然とした態度を取ろうと努力をしたが、声は次第に弱々しくなり、最後は消え入りそうになった。
「早苗さんが結婚されてるのは重々承知しています。僕の願望を押し付けてしまって、申し訳ありませんでした」
早苗は生田に視線を向けた。
誠意を感じる声音と同様に、顔付きも真剣で、本心から詫びているように感じられた。
「以前お伝えしましたが、僕は早苗さんとお話しすることが好きなんです。ただ、職場では会話もままならない。そのため、このように機会を見つけてお誘いしておりました。ですが、それが早苗さんをご不快にさせているのであれば、僕の本意ではありません。このようにお誘いするのはこれで最後にします」
見るも美しく、笑顔だけで人を魅了するような人物が、こんなにも誠意をもって好意を伝えてくれている。
そんな彼に欲望を滾らせてしまっても、それを咎めないばかりか水に流してくれた。
もうこれで最後。そうであるべきだ。二度と二人きりになりたくないと思っていたのだから。
しかし、なんと名残惜しいことだろう。
生田といる時間は、早苗にとってもこのうえなく楽しい時間なのに。彼もそう言ってくれているのに。
「……今回で最後にします。ですから、最後に一度だけ、一緒に食事をしていただけませんか?」
名残惜しさを感じた途端に、最後に一度だけだからと誘われた。
早苗は迷った。
こんなふうに会うのは倫理的にも体面的にもよくない。そうはっきりと言葉にした。生田は早苗の気持ちを尊重し、理解してくれた。
その彼が、最後に一度だけだからと頼んでいる。
これ以上どう断れと言うのか。もう断れない。
──断りたくない。
「はい。よろしければ是非」
そう答える以外になかった。
生田は満足げに頷くと、再び車を発進させた。店の希望を聞かれたが、早苗にあるはずもなく、生田に一任した。
10分程度のドライブの道中、二人はそれ以上会話をしなかった。早苗は窓に目を向け、流れ行く景色を眺めていた。
このまま生田と食事をすれば、智也が帰宅するタイミングには間に合わない。智也は早苗のいない家に帰ることになる。
そんなこと、これまでに一度としてあっただろうか。買い忘れを買い直しに出たこと、管理人に突然呼び出されたこと、親が連絡なしに訪ねてきて外に連れ出したこと、色々と思いついたが、どれも帰宅した時には戻っていた。
つまり、今日が初めてだ。
智也の反応を想像するだけで恐ろしさで身がすくむ。このドライブと食事の後に待っているのは罵声と暴力だ。そう思うと気が重くなり、承諾した自分を責めたくなった。
しかし、生田の車の匂いやシートの感触、運転する生田の気配を感じていると、ますます離れがたく、承諾する以外になかったとも感じた。
久しぶりに聞いた生田の声や柔らかな笑顔、優しい眼差しが、以前の自分を引き戻していた。
夕方までの現実が剥離していき、機械的に生きていた無感覚な自分のほうを、他人のように感じ始めていた。
現在の早苗にとって、向こうがフィクションで、こちらが現実だった。
しかし、帰宅した瞬間にそれは反転する。
早苗は、帰宅したあとの自分と今の自分とが、同じ人間だとは思えなかった。その境界が地続きであるとは、どうしても考えられなかったからだった。
毎日家事をこなして仕事へ行き、智也の気分によって怒鳴られ、殴られ、優しく気遣われ、妻として求められ、何も感じられなくなってしまった。
喜びも悲しみも怒りもない。外界からの刺激をただ受け止め、機械的に義務をこなすだけだった。
早苗が感じていたのは、殴るときに目立つ部位は避けてくれてありがたい、ということだけだった。言い訳を考える必要に迫られずに済むからだ。殴られるのは当然のことだと思っていた。
タブレットを手にすることも減り、SNSも見なくなっていた。唯一やり取りをしていたEMA522とのメールも、途絶えがちになった。
なぜなら、SNSで智也の愚痴をつぶやいていたことが恥ずかしくなったからだ。自分が無能なせいなのに、その愚鈍さを自ら言いふらしていたなんて、なんとバカな真似をしていたのだろうと反省した。
EMA522には、それはモラハラやDVなのではないかと指摘されてしまったから、また誤解されてしまうと思ってなおのこと言えなかった。
生田のことを話したことも後悔していた。自分の不道徳さを嬉々として話すなど、バカ丸出しである。見知らぬ相手とはいえ、プライベートな部分をさらけ出すというのは、自分の中にある無防備な感情が、社会的な価値判断でジャッジされるのだと知って恐ろしくなった。
元気がなく日常的に虚ろな表情をしていても、気にとめる人は誰もいなかった。
早苗は、実家の両親にはもちろん、友人にもネットにも誰にも言えず、一人で受け止め、耐えていたのだった。
そしてその日、仕事を終えていつものようにバス停で待っていた。
「早苗さん」
振り向かずともわかるその声は、何度もこの場で聞けたらと焦がれていた声だった。
しばらく動かしていなかった口角の筋肉を精一杯上げてから、その声のほうへ振り返った。
「お疲れさまです。生田さん」
「2週間、3週間ぶりくらいですか? 遠くからお見かけすることはありましたが、お話するのは久しぶりですね」
久しく見ていなかった生田の笑顔を見て、鼻の奥がつんとした。涙をこらえようとして、不自然にならない程度の角度に顔をそむけた。
「ええ、確かに。お久しぶりです」
「帰宅されるんですよね? 送りますよ」
生田は以前と変わらず、陽気な態度だ。
もう二度と、こんなふうに声をかけて欲しくないと思っていた。二人きりになりたくないと思っていた。
しかしその言葉を聞いて、生田と日常的に会話をしていたことが一気に蘇った。
あの頃は穏やかで、幸福だった。
智也から殴られることはなかったし、パートの仕事もやる気に満ち、家事の合間にこっそりとタブレットを見ることが楽しかった。
ほんの少し前のことなのに、今やなんて遠いところへ来てしまったのだろう。まるで他人のことのようだ。
胸が詰まった早苗は、生田に反応を返すことができず、促されるままに歩き始めた。
そしていつの間にやら車にまできて、導かれるように乗り込んだ。
生田は微笑を浮かべているだけで何も言わず、早苗が乗り込んだあと、ゆっくりと車を発進させた。
車は早苗の自宅の方へは向かわず、幹線道路のほうへ入っていった。走り始めても会話はなく、オーディオから微かに流れている軽快なポップスの音楽だけが響いていた。
しばらくして道の駅の駐車場へと入り、停車した。
「早苗さん、元気がないようですね。僕に会ったせいだなんて自惚れたいところですが、そうではないように思います」
早苗はどこを見るともなくただ前へ向けていた視線を、声のする方へ向けた。
そこには生田の笑顔が、自分を気遣わしげに見つめる優しい眼差しがあった。
視界がぼやけ始め、再び鼻の奥から込み上げてくるものを感じた。
「大丈夫ですか? どうしたんですか?」
早苗は流れる涙を見られまいと窓に顔を背け、目の端を素早く拭った。
「……なんでもありません」
「あのときはお互いに酔っていたんです。もう忘れましょう。二度とあのようなことはしません。すみませんでした」
生田は、そのときのことを早苗が気にしていると思っているようだ。
早苗も思い出していたが、気にするどころか自分の過去とは思えず、誰かの身に起きたことか、遠い世界のフィクションのように感じただけだった。
全ての感覚に蓋をして機械的に過ごしていたせいで、蘇ってきたそれまでの記憶と様々な感情が、自分のこととして処理することができなかった。
「私は、帰らなければなりません」
早苗はフロントガラスを見つめながら、呟くように言った。
「何かご予定がありましたか? 勝手にこんなところへ連れ出したりして申し訳ありません」
「……今までありがとうございました。もうこのように送っていただかなくて結構です」
「あー、やっぱり怒ってるんですね? すみません! 本当にもうあのようなことは致しませんから」
生田は気まずい空気を取り去ろうとしたのか、少しおどけた調子を含ませて言った。
「怒っていません。……ただ、私には夫がおりますし、その、生田さんにとって無駄な時間といいますか、えっと、倫理的にも良くないですし、同僚と言っても、ここまでするのは行き過ぎだと……思います」
早苗は毅然とした態度を取ろうと努力をしたが、声は次第に弱々しくなり、最後は消え入りそうになった。
「早苗さんが結婚されてるのは重々承知しています。僕の願望を押し付けてしまって、申し訳ありませんでした」
早苗は生田に視線を向けた。
誠意を感じる声音と同様に、顔付きも真剣で、本心から詫びているように感じられた。
「以前お伝えしましたが、僕は早苗さんとお話しすることが好きなんです。ただ、職場では会話もままならない。そのため、このように機会を見つけてお誘いしておりました。ですが、それが早苗さんをご不快にさせているのであれば、僕の本意ではありません。このようにお誘いするのはこれで最後にします」
見るも美しく、笑顔だけで人を魅了するような人物が、こんなにも誠意をもって好意を伝えてくれている。
そんな彼に欲望を滾らせてしまっても、それを咎めないばかりか水に流してくれた。
もうこれで最後。そうであるべきだ。二度と二人きりになりたくないと思っていたのだから。
しかし、なんと名残惜しいことだろう。
生田といる時間は、早苗にとってもこのうえなく楽しい時間なのに。彼もそう言ってくれているのに。
「……今回で最後にします。ですから、最後に一度だけ、一緒に食事をしていただけませんか?」
名残惜しさを感じた途端に、最後に一度だけだからと誘われた。
早苗は迷った。
こんなふうに会うのは倫理的にも体面的にもよくない。そうはっきりと言葉にした。生田は早苗の気持ちを尊重し、理解してくれた。
その彼が、最後に一度だけだからと頼んでいる。
これ以上どう断れと言うのか。もう断れない。
──断りたくない。
「はい。よろしければ是非」
そう答える以外になかった。
生田は満足げに頷くと、再び車を発進させた。店の希望を聞かれたが、早苗にあるはずもなく、生田に一任した。
10分程度のドライブの道中、二人はそれ以上会話をしなかった。早苗は窓に目を向け、流れ行く景色を眺めていた。
このまま生田と食事をすれば、智也が帰宅するタイミングには間に合わない。智也は早苗のいない家に帰ることになる。
そんなこと、これまでに一度としてあっただろうか。買い忘れを買い直しに出たこと、管理人に突然呼び出されたこと、親が連絡なしに訪ねてきて外に連れ出したこと、色々と思いついたが、どれも帰宅した時には戻っていた。
つまり、今日が初めてだ。
智也の反応を想像するだけで恐ろしさで身がすくむ。このドライブと食事の後に待っているのは罵声と暴力だ。そう思うと気が重くなり、承諾した自分を責めたくなった。
しかし、生田の車の匂いやシートの感触、運転する生田の気配を感じていると、ますます離れがたく、承諾する以外になかったとも感じた。
久しぶりに聞いた生田の声や柔らかな笑顔、優しい眼差しが、以前の自分を引き戻していた。
夕方までの現実が剥離していき、機械的に生きていた無感覚な自分のほうを、他人のように感じ始めていた。
現在の早苗にとって、向こうがフィクションで、こちらが現実だった。
しかし、帰宅した瞬間にそれは反転する。
早苗は、帰宅したあとの自分と今の自分とが、同じ人間だとは思えなかった。その境界が地続きであるとは、どうしても考えられなかったからだった。
0
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
さようなら、お別れしましょう
椿蛍
恋愛
「紹介しよう。新しい妻だ」――夫が『新しい妻』を連れてきた。
妻に新しいも古いもありますか?
愛人を通り越して、突然、夫が連れてきたのは『妻』!?
私に興味のない夫は、邪魔な私を遠ざけた。
――つまり、別居。
夫と父に命を握られた【契約】で縛られた政略結婚。
――あなたにお礼を言いますわ。
【契約】を無効にする方法を探し出し、夫と父から自由になってみせる!
※他サイトにも掲載しております。
※表紙はお借りしたものです。
【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
今さらやり直しは出来ません
mock
恋愛
3年付き合った斉藤翔平からプロポーズを受けれるかもと心弾ませた小泉彩だったが、当日仕事でどうしても行けないと断りのメールが入り意気消沈してしまう。
落胆しつつ帰る道中、送り主である彼が見知らぬ女性と歩く姿を目撃し、いてもたってもいられず後を追うと二人はさっきまで自身が待っていたホテルへと入っていく。
そんなある日、夢に出てきた高木健人との再会を果たした彩の運命は少しずつ変わっていき……
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
【完結済】婚約破棄から始まる物語~真実の愛と言う茶番で、私の至福のティータイムを邪魔しないでくださいな
をち。「もう我慢なんて」書籍発売中
恋愛
約束の時間に遅れ、さらには腕に女性を貼り付けて登場したアレックス殿下。
彼は悪びれることすらなく、ドヤ顔でこう仰いました。
「レティシア。君との婚約は破棄させてもらう」
婚約者の義務としての定例のお茶会。まずは遅れたことに謝罪するのが筋なのでは?
1時間も待たせたあげく、開口一番それですか? しかも腕に他の女を張り付けて?
うーん……おバカさんなのかしら?
婚約破棄の正当な理由はあるのですか?
1話完結です。
定番の婚約破棄から始まるザマァを書いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる