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1.三度の奇遇
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生田雅紀は、今朝早く職場に連絡し、有給を取って東京へとやってきた。
覆水は盆に返らない。
いや、この場合は後悔先に立たずと言うべきか。
「パニクった電話してごめんね」
約束した時間の5分前に現れた川谷みどりは、何やらスマホをちらちらと見ながら、窓際に席を定めていた生田の真向かいに腰を下ろした。
待ち合わせたここは新宿の喫茶店である。
自宅は片付いていないからと言われ、職場にほど近い場所を指定された。
2カ月前に、まさにその部屋で今回の事態を引き起こしたわけだが、なぜ入れてもらえないのかはわからない。
「いや、むしろ教えてくれてありがとう。それで、病院とか行った?」
「まだまだ。あ、えーっとブレンドを」
水の入ったグラスを持った店員が来たため、みどりはメニューを一瞥して注文した。
「まだって、どういうこと?」
生田が聞くと、まだ妊娠検査薬で陽性が出ただけで、病院へ行っても確認できる時期ではないという。
検査はできるが、二週間は待ったほうが確実らしい。
「胎嚢っていう赤ちゃんを包んでる袋がエコーで見られるようになるんだよ」
「へえ」
まるで実感が湧かず、そんな生返事しかできない。
それは彼女も同様だったようで、正直なところ病院へ行くのが怖いと言う。
ならばこれから一緒にと提案するも、仕事を抜けてきたためすぐに戻らなければならないからと言って断られた。
「昨日の今日で来るとは思わなかったから」
「いや、普通来るよ」
「うん……まあ、嬉しかったけど、でもそれなら病院に行くとき……いや、行ったら連絡するから」
みどりはそう言って、もうリミットがきたからと店を出ていった。
慌てて駆けつけたというのに、会えたのは数分だけ。
連絡したのは新幹線に乗ったあとだったとは言え、せめて注文したコーヒーくらいは飲んで行けばいいのに。
彼女とは高校の同級生、というか数ヶ月付き合った程度の元カノだ。
共通の友人の結婚式があり、二次会で過去を思い出し、三次会へはついて行かずに彼女のマンションへという、なんの変哲もないよくある話だ。
たった一回だが、されど一回。
「あのときので、できちゃったみたい」
その日ぶりに着信があり、なにごとかと電話を受けたら、パニック状態の彼女が開口一番に言ったのがそれだった。
友人も結婚したとは言え、まだ23の身空で一児の父か。
しかも生涯の伴侶は、性欲を満たすためだけに関係を持ったような相手だ。
それは生田のほうだけでなくみどりも同じで、別れを切り出されたとき「本命と付き合うことになったから」と言われたから間違いない。
これまで数えられないほどの女性とベッドを共にしてきたツケが回ってきたのかもしれない。
三桁は言い過ぎだとしても、一晩だけというのは何度も経験しているから、むしろ今までこんな事態が起きないでいたほうが奇跡と言える。
節操のない最低な男だとの自覚はあるが、自ら誘ったことは一度もなく、同じように享楽的な女性以外相手にしたことはなかった。
だからといって責任逃れをするつもりもない。
彼女に対して好意はもちろんあるし、相性も悪くないと思う。
生涯誰とも結婚する気はなかったけれど、こどもがいる人生も悪くない。
そう前向きに考えようとしながらも、その実投げやりにため息をついた生田は、彼女が出ていったドアから視線を店内に戻した。
まだ午前中だからか店内の客は少なくまばらだ。
とりあえずコーヒーをと考えて手に取ろうとしたとき、目の端に顔をあげている人物が見えた。
客のほぼ全員がスマホを手に下を向いていたため、目についたのである。
何気ない素振りで視線を向けると、その男性客と目が合った。
目が合ったということは、見ていたのだろうか。
まさか知り合いかと考えるも、一度見たら忘れられないレベルの美貌である。
とはいえ、すぐに相手は目を伏せたため、生田もそれ以上気にかけることはなかった。
コーヒーを飲み終えるまでの暇つぶしに、週明けある会議の資料に目を通すかと思いついた生田は、バッグに手をやると、持ってきたのは大学のときに使っていた小ぶりのショルダーだった。
仕事用バッグはかさばるし、休日用のボディバッグでは心許なく、クローゼットの中で見つけたそれに、財布と鍵とタバコを突っ込んで駆け出てきたのである。
落胆するも、その中に読みかけの小説を発見し、暇つぶしはこれでいいかと気持ちを切り替えた。
すると思った以上に面白く、数分で店を出るつもりが一時間も滞在してしまっていた。
どうせ暇なのだから、本屋を眺めるのも悪くないと思い立ち、生田は店を出た。
幸いにも歩いていける距離に、本屋だけでなくレストランなどの食事の取れそうな店がテナントに入っているビルがあった。
店内案内図を見てフロアを確認し、エレベーターを待つ。
ドアが開いて先に乗り込んだ男性が目的地の階を押してくれたので、隅に居場所を定めてスマホを取り出した。
エレベーターが上昇を始めた直後に振動音がなる。
しかし、自分のスマホではないから、おそらく同乗している男性のものだろう。
そう何気なく男性に目を向けると、スマホの手帳型カバーが同じものだと気づく。
そして手首につけられている時計は、生田が長年欲しいと思っていたオメガだった。
仲間意識半分、羨み半分で、その男性の顔を見た。
すると驚いたことに、彼は喫茶店で目を合わせた男性だった。
狭いエレベーターの中でじろじろと見ていたせいか、男性の目がこちらに向く。
かくも忘れがたき美貌はやはり間違いない。
彼も気がついたようで、目を合わせたときにハッと目を見開いた。
なんともバツが悪い。
声をかけようか、だとしてもなんて?
考えていたときちょうど目的の階に到着し、気まずい空気は数秒耐えただけで済んでほっとした。
生田は本屋のあるほうへ足を向けつつ、男性を目で追うと反対側へ歩き去る姿が見えた。
これで同じ目的地だったら気まずいどころではなかった。
本屋にたどりつき、店の前に並べられた新書や雑誌に目を奪われる。
目的である海外文庫の並ぶ棚は奥のようだが、久しぶりに来たせいか物珍しさを感じて、入り口から順に平置きの棚を眺めながら歩みを進めた。
社会人向けの実用書や漫画などを通りながらようやくたどり着くと、休日だからか意外と賑わっている店内でここだけは人気がなく、男性が一人立ち読みをしているだけだった。
男性から距離を取りながら目的の小説を探していると、彼の前にあるらしいことがわかった。
少しのためらいののち、構うまいとして手を伸ばす。
その時ふと男性の読んでいる本が目に留まり、それは今まさに手に取ろうとしている小説の1巻、先程喫茶店で読み終えたばかりのものだと気づく。
好奇心にかられた生田は、その男性の顔を覗き見た。
男性は、ラウンジで目を合わせた見知らぬ人物で、先程エレベーターの中でも居合わせた人物だった。
可能性としてはあり得なくはない。
喫茶店は近くだし、エレベーターで同じフロアに降りたのだから。
しかし、わずかな時間で三度も居合わせるとは、珍しいことである。
この奇妙な偶然におかしくなり、思わず顔をほころばせる。
すると男性も生田のことに気がついたようで、同じタイミングで彼の口元も微笑の形に変化した。
「すみません、先程もお会いしましたね」
互いに相好を崩したことで気安い気持ちになり、生田は声をかけた。
「まさか喫茶店やエレベーターだけでなく、こちらでもお会いするとは思いませんでした」
彼は気恥ずかしげにうつむきながらも、応えてくれた。
「えぇ、しかも同じ小説が目当てだったようです」
そう言って生田は、伸ばしかけていた手で目当ての2巻を棚から取り出した。
「あ……」と声を漏らした男性はかすかに頬を染める。
「先程喫茶店でお見かけしたとき、学生の頃に挫折したことを思い出して、その、再挑戦しようと思いまして……」
それで自分の方を見ていたのか。
納得した生田は笑顔を向ける。
「面白かったですよ。僕も同じく高校時代に読みかけてやめていた口ですが、この新訳シリーズは読みやすくなっていたので思った以上にすんなり読めました」
「あ、色々な装丁のものがあるのだと思っていましたが、訳が違うんですね」
「はい。この新潮文庫のものはそれまであった岩波文庫のものより読みやすくてしばらく決定版になっていたらしいのですが、それでも読みにくい部分はあるようです。ですから僕はこの新訳に挑戦して、見事読み終えることができました」
「なるほど、翻訳小説は時代によって訳が変わるものなんですね。普段あまり小説は読まないものですから」
男性はそう言い終えて、遠慮がちに「あの」と言葉を続けた。
「もしお時間がありましたら、その、お茶でもいかがですか? 少しお話を伺ってみたいと思ったものですから」
思わぬ誘いである。
読み終えたばかりの小説について話すのは楽しそうだし、彼との奇縁に面白味も感じている。
しかも、見るも麗しい人物と顔を合わせるというのは気分のよいものでもある。
人柄も良さそうだし、断る理由は一つもない。
「はい、構いません。ちょうど暇をつぶしていたところでしたから、嬉しいです」
生田が笑顔で答えると、男性もはにかんだ笑みを向けてくれた。
覆水は盆に返らない。
いや、この場合は後悔先に立たずと言うべきか。
「パニクった電話してごめんね」
約束した時間の5分前に現れた川谷みどりは、何やらスマホをちらちらと見ながら、窓際に席を定めていた生田の真向かいに腰を下ろした。
待ち合わせたここは新宿の喫茶店である。
自宅は片付いていないからと言われ、職場にほど近い場所を指定された。
2カ月前に、まさにその部屋で今回の事態を引き起こしたわけだが、なぜ入れてもらえないのかはわからない。
「いや、むしろ教えてくれてありがとう。それで、病院とか行った?」
「まだまだ。あ、えーっとブレンドを」
水の入ったグラスを持った店員が来たため、みどりはメニューを一瞥して注文した。
「まだって、どういうこと?」
生田が聞くと、まだ妊娠検査薬で陽性が出ただけで、病院へ行っても確認できる時期ではないという。
検査はできるが、二週間は待ったほうが確実らしい。
「胎嚢っていう赤ちゃんを包んでる袋がエコーで見られるようになるんだよ」
「へえ」
まるで実感が湧かず、そんな生返事しかできない。
それは彼女も同様だったようで、正直なところ病院へ行くのが怖いと言う。
ならばこれから一緒にと提案するも、仕事を抜けてきたためすぐに戻らなければならないからと言って断られた。
「昨日の今日で来るとは思わなかったから」
「いや、普通来るよ」
「うん……まあ、嬉しかったけど、でもそれなら病院に行くとき……いや、行ったら連絡するから」
みどりはそう言って、もうリミットがきたからと店を出ていった。
慌てて駆けつけたというのに、会えたのは数分だけ。
連絡したのは新幹線に乗ったあとだったとは言え、せめて注文したコーヒーくらいは飲んで行けばいいのに。
彼女とは高校の同級生、というか数ヶ月付き合った程度の元カノだ。
共通の友人の結婚式があり、二次会で過去を思い出し、三次会へはついて行かずに彼女のマンションへという、なんの変哲もないよくある話だ。
たった一回だが、されど一回。
「あのときので、できちゃったみたい」
その日ぶりに着信があり、なにごとかと電話を受けたら、パニック状態の彼女が開口一番に言ったのがそれだった。
友人も結婚したとは言え、まだ23の身空で一児の父か。
しかも生涯の伴侶は、性欲を満たすためだけに関係を持ったような相手だ。
それは生田のほうだけでなくみどりも同じで、別れを切り出されたとき「本命と付き合うことになったから」と言われたから間違いない。
これまで数えられないほどの女性とベッドを共にしてきたツケが回ってきたのかもしれない。
三桁は言い過ぎだとしても、一晩だけというのは何度も経験しているから、むしろ今までこんな事態が起きないでいたほうが奇跡と言える。
節操のない最低な男だとの自覚はあるが、自ら誘ったことは一度もなく、同じように享楽的な女性以外相手にしたことはなかった。
だからといって責任逃れをするつもりもない。
彼女に対して好意はもちろんあるし、相性も悪くないと思う。
生涯誰とも結婚する気はなかったけれど、こどもがいる人生も悪くない。
そう前向きに考えようとしながらも、その実投げやりにため息をついた生田は、彼女が出ていったドアから視線を店内に戻した。
まだ午前中だからか店内の客は少なくまばらだ。
とりあえずコーヒーをと考えて手に取ろうとしたとき、目の端に顔をあげている人物が見えた。
客のほぼ全員がスマホを手に下を向いていたため、目についたのである。
何気ない素振りで視線を向けると、その男性客と目が合った。
目が合ったということは、見ていたのだろうか。
まさか知り合いかと考えるも、一度見たら忘れられないレベルの美貌である。
とはいえ、すぐに相手は目を伏せたため、生田もそれ以上気にかけることはなかった。
コーヒーを飲み終えるまでの暇つぶしに、週明けある会議の資料に目を通すかと思いついた生田は、バッグに手をやると、持ってきたのは大学のときに使っていた小ぶりのショルダーだった。
仕事用バッグはかさばるし、休日用のボディバッグでは心許なく、クローゼットの中で見つけたそれに、財布と鍵とタバコを突っ込んで駆け出てきたのである。
落胆するも、その中に読みかけの小説を発見し、暇つぶしはこれでいいかと気持ちを切り替えた。
すると思った以上に面白く、数分で店を出るつもりが一時間も滞在してしまっていた。
どうせ暇なのだから、本屋を眺めるのも悪くないと思い立ち、生田は店を出た。
幸いにも歩いていける距離に、本屋だけでなくレストランなどの食事の取れそうな店がテナントに入っているビルがあった。
店内案内図を見てフロアを確認し、エレベーターを待つ。
ドアが開いて先に乗り込んだ男性が目的地の階を押してくれたので、隅に居場所を定めてスマホを取り出した。
エレベーターが上昇を始めた直後に振動音がなる。
しかし、自分のスマホではないから、おそらく同乗している男性のものだろう。
そう何気なく男性に目を向けると、スマホの手帳型カバーが同じものだと気づく。
そして手首につけられている時計は、生田が長年欲しいと思っていたオメガだった。
仲間意識半分、羨み半分で、その男性の顔を見た。
すると驚いたことに、彼は喫茶店で目を合わせた男性だった。
狭いエレベーターの中でじろじろと見ていたせいか、男性の目がこちらに向く。
かくも忘れがたき美貌はやはり間違いない。
彼も気がついたようで、目を合わせたときにハッと目を見開いた。
なんともバツが悪い。
声をかけようか、だとしてもなんて?
考えていたときちょうど目的の階に到着し、気まずい空気は数秒耐えただけで済んでほっとした。
生田は本屋のあるほうへ足を向けつつ、男性を目で追うと反対側へ歩き去る姿が見えた。
これで同じ目的地だったら気まずいどころではなかった。
本屋にたどりつき、店の前に並べられた新書や雑誌に目を奪われる。
目的である海外文庫の並ぶ棚は奥のようだが、久しぶりに来たせいか物珍しさを感じて、入り口から順に平置きの棚を眺めながら歩みを進めた。
社会人向けの実用書や漫画などを通りながらようやくたどり着くと、休日だからか意外と賑わっている店内でここだけは人気がなく、男性が一人立ち読みをしているだけだった。
男性から距離を取りながら目的の小説を探していると、彼の前にあるらしいことがわかった。
少しのためらいののち、構うまいとして手を伸ばす。
その時ふと男性の読んでいる本が目に留まり、それは今まさに手に取ろうとしている小説の1巻、先程喫茶店で読み終えたばかりのものだと気づく。
好奇心にかられた生田は、その男性の顔を覗き見た。
男性は、ラウンジで目を合わせた見知らぬ人物で、先程エレベーターの中でも居合わせた人物だった。
可能性としてはあり得なくはない。
喫茶店は近くだし、エレベーターで同じフロアに降りたのだから。
しかし、わずかな時間で三度も居合わせるとは、珍しいことである。
この奇妙な偶然におかしくなり、思わず顔をほころばせる。
すると男性も生田のことに気がついたようで、同じタイミングで彼の口元も微笑の形に変化した。
「すみません、先程もお会いしましたね」
互いに相好を崩したことで気安い気持ちになり、生田は声をかけた。
「まさか喫茶店やエレベーターだけでなく、こちらでもお会いするとは思いませんでした」
彼は気恥ずかしげにうつむきながらも、応えてくれた。
「えぇ、しかも同じ小説が目当てだったようです」
そう言って生田は、伸ばしかけていた手で目当ての2巻を棚から取り出した。
「あ……」と声を漏らした男性はかすかに頬を染める。
「先程喫茶店でお見かけしたとき、学生の頃に挫折したことを思い出して、その、再挑戦しようと思いまして……」
それで自分の方を見ていたのか。
納得した生田は笑顔を向ける。
「面白かったですよ。僕も同じく高校時代に読みかけてやめていた口ですが、この新訳シリーズは読みやすくなっていたので思った以上にすんなり読めました」
「あ、色々な装丁のものがあるのだと思っていましたが、訳が違うんですね」
「はい。この新潮文庫のものはそれまであった岩波文庫のものより読みやすくてしばらく決定版になっていたらしいのですが、それでも読みにくい部分はあるようです。ですから僕はこの新訳に挑戦して、見事読み終えることができました」
「なるほど、翻訳小説は時代によって訳が変わるものなんですね。普段あまり小説は読まないものですから」
男性はそう言い終えて、遠慮がちに「あの」と言葉を続けた。
「もしお時間がありましたら、その、お茶でもいかがですか? 少しお話を伺ってみたいと思ったものですから」
思わぬ誘いである。
読み終えたばかりの小説について話すのは楽しそうだし、彼との奇縁に面白味も感じている。
しかも、見るも麗しい人物と顔を合わせるというのは気分のよいものでもある。
人柄も良さそうだし、断る理由は一つもない。
「はい、構いません。ちょうど暇をつぶしていたところでしたから、嬉しいです」
生田が笑顔で答えると、男性もはにかんだ笑みを向けてくれた。
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