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24.避けてみろ
なんにせよ修得はできたのだからと、パーシヴァルは大広間を後にした。壁を壊してしまったことを説明する面倒から逃げ出したかったからだが、出立前の集合場所であるという広場へ向かうと、第十七特任小隊の面々は実戦を想定した訓練に励んでいた。
パーシヴァルは様子を眺めながらふらふらと近づき、ベンチを素通りして広場の隅にある木の根本にしゃがみこんだ。
リアムたちはパーシヴァルがやってきたことに気づいているのかいないのか、剣やポーションなどを利用しての訓練に集中している。
クリフォードの言うように、第十七特任小隊の出立は明日以降になるかもしれない。大勢いたはずの兵士が、二十名足らずしかいないのである。ほとんどが出立してしまって、今いる彼らは待機を命じられたのだろう。
眺めていると、パーシヴァルの目に彼らの様子はちまちまとして焦れったく感じられ、あの程度の人数なら一瞬で蹴散らせるなどと物騒な考えが頭によぎってしまう。
魔族が攻撃してくる際は、事前に宣告するようなことはしないし、いきなりのことだ。
パーシヴァルの目には広場の外にある建物も見える。講堂や図書館、宿屋や飯屋なども、二発、三発で十分だろう。目算する限り、ここら一帯を瓦礫の山と化すには洗濯の手間よりかからない。
パーシヴァルは自分の手のひらを見つめて、握ったり開いたりを繰り返してみた。目には変化があったように見えないが、なぜか以前の自分とはまったく別の人間のように感じる。
発見というのは視点を変えるものらしい。薄ぼんやりとしたものが輪郭を帯び、己の能力が他者との比較で明瞭になる。
人間すべてが滅亡して欲しいとの願いは、もともと他に依存した考えから生じたものだった。天災や戦争などの、避けようのない事態による何かによって起きないかと夢想していただけだ。
魔族の侵攻はまさにその何かであり、いよいよとほくそ笑んだパーシヴァルだったが、己の能力を自覚し始めたことで、不遜にも自分の手で成すことも可能なのではないかとの考えが浮かんできたのである。
訓練している仲間たちを見ながら、頭の中には覚えたての魔法陣が形を成しては消えていく。
広間では抑えなければならなかった威力の本来の姿はどれほどのものか。
パーシヴァルは不埒な考えを抱きながらリアムを見た。
──あいつを失いたくはない。だけど、騎士のトップとも言えるあいつなら、これくらい避けられないはずがない。いや……
「……避けてみろ」
ぽつりとつぶやいたパーシヴァルは、直後に攻撃魔法を発動した。
その刹那リアムがパーシヴァルへ目をくれた。それが零コンマ数秒という動揺を生み、もとより狙いの下手なパーシヴァルの腕は、まるで見当違いの方向へと攻撃を逸らせてしまった。
どおっという轟音と烈風をまき散らしながら、教会の塔部分へと直撃し、鐘がものすごい音をたててぐらぐらと揺れた。耐えきれなかった壁がくずれ落ち、支えを失った鐘は、やがて不快な音を立てながら教会の天井へと落下した。
人の悲鳴と瓦礫のくずれる音を耳に、パーシヴァルは呆然としていた。そのため間近にまでリアムが近づいてきていることに気づかなかった。
「下手にも程があるだろ?」
パーシヴァルははっとして、リアムを見た。
その表情からは怒りや非難といった要素は見つけられず、なぜか憔悴しているように見えた。
「なにが──」
パーシヴァルが発した声は、再び響いた耳をつんざくほどの轟音によってかき消された。
なぜ?と考え間もなくカッと稲妻のような閃光が空を切り裂き、リアムの左側面が白く、反対側は黒くなった。
「いくらなんでも真逆だなんて……くるぞ」
舌打ちをしたリアムは、パーシヴァルの腕を掴んで駆け出した。またも光と音が身体を衝撃で揺さぶり、ますます目を丸くしたパーシヴァルだったが、寸前までいたところに黒い跡が残っているのを見て怖気を走らせた。
「ど、どういうこと?」
「しっかりしろ! おまえが真っ先に感知したんじゃないか」
いきなりのことで足がおぼつかず、もつれて転びそうになる。そんなパーシヴァルをリアムは腕一本で持ち上げて支え、引きずるように走ってっていく。
「感知って……魔族?」
「決まってるだろ? 頭でも打ったのか?」
リアムの向こうに、もうもうと上がる煙が見える。爆音と人の叫び声は止むことなく続いている。
パーシヴァルは一発しか撃っていない。つまり、パーシヴァルが術を発動したのと時を同じくして、魔族からの攻撃があったようだ。
なんというタイミング!
パーシヴァルは息を呑みながら、上からの気配を感じて空を見上げた。すると上空には鳥の群れのごとく魔族がうようよと飛び回っており、ざっと見た限りでは、何千何万という数だった。
「いつの間に……」
「ああ。透過の術かもしれない。というか、魔術師が可能なら魔族のほうもゲリラ戦は容易ってことだ」
「ゲリラ戦……ルーファス殿下は?」
敵襲があったというのに、彼の存在をすっかり忘れていた。
「いるよ」
当のルーファスの声が後ろから聞こえてきた。
「ちなみに俺もいる」
スタンリーも後ろを走っていたらしい。気づかないうちに小隊がそろって走っていたようだ。
「防衛魔法は?」
リアムに聞かれて、パーシヴァルははっとし、後ろを振り返ってルーファスに手を伸ばした。
「失礼します」
ルーファスの胸に手をあて、彼を防衛魔法で包む。
「わたしだけ助かってどうする? 他の者にも」
「それは……えっと……どこまでの範囲を?」
「せめてリアムとスタンリーにも」
「俺はいい」
「俺も自分の身は自分で守りますから」
「……きざなことを言うやつらだ」
ルーファスが苦笑したその直後、パーシヴァルの身体が突然傾いだ。リアムにつかまれていた腕があらぬほうへと引っ張られたからのようだった。リアムはすぐさま態勢を立て直していたが、なぜか緑色の液体にまみれている。
「なにそれ?」
「斬っただけだ」
「斬ったって」
「魔族だ。姿は見えなかったが……伏せろ」
言われずとも、リアムの剣が自分に向かって振られたのを見ておののいたパーシヴァルは、か細くも悲鳴をあげながらしゃがんでいた。
瞬間、頭上のほうから石のこすれるような音がして、生暖かなシャワーが降り注ぐ。
「げえ! 気持ち悪い」
森で魔族と戦ったときに見た覚えがある。リアムの美貌を台無しにしているものと同じで、どうやら魔族の血液だったようだ。
「姿を消して攻撃している。スタンリー?」
「ああ。勘頼りだな」
拳を振り上げていたスタンリーは、何も見えない空間に向かっているようで、ちゃんと狙いを定めていたらしい。
宙でその手が止まると、あのじゃりのような音がして、地面に何かが倒れた音がする。すると術が切れたのか、緑の液体を撒き散らした魔族の姿が現れる。
リアムは剣で、ルーファスはポーションで、それぞれ行く手にある見えない障害を次々に打ち倒していく。上空からの攻撃に対しては、魔術師の誰かが防衛術を張っているようで小石がぶつかる程度の衝撃に抑えられていた。
「パーシヴァル!」
しかし、パーシヴァルはいまだ狼狽えたままである。リアムによって引きずられていることしかできていない。
リアムは片手でパーシヴァルを支えながら、何かを感じ取ったときには咄嗟に自分の背に隠し、剣をぶすりと突いて駆けている。パーシヴァルを守りながら攻撃をしているようだ。
パーシヴァルはリアムの意図がわからず、困惑しきりだった。
「どこに向かってるんだよ?」
「街の外だ」
「街の外って、なんで? 逃げるつもり?」
「バカか。こんな街なかでおまえに暴れられたら敵味方関係なくお陀仏だからだ。どこか開けたところへ誘い込まないとならないだろ」
「は? それ、どういう意味?」
「おまえの攻撃はぶつけるだけだろ? しかも狙いをつけられない。魔族にだけ当てて非戦闘員に当てないなんて芸当ができるのならまだしも、賭けに出られる状況でもない」
ぐ、と言葉に詰まる。リアムの言う通りである。
「だからって、わるいわけじゃない。利点もあれば、難点もあるのは普通のことだ。無敵なんてものはこの世にないんだから」
「も、目視できれば個々に防衛術を張ることはできる」
「目視って、人間ひとりひとりに術を発動させていくってことか?」
「う……そうだけど」
「きりがない話だろ? 目視しなきゃならないってんなら、建物の中にいた場合はどうなる?」
「……隠れてたら術を発動できない」
「ああ、だから無敵でも万能でもないってことだろ」
「でも俺は──」
「できることをやればいい。おまえの力が要なのは変わりないんだから。……だから使える場所へ移動してるんだ。ごちゃごちゃ言わずに行くぞ」
「……うん」
リアムはパーシヴァルの不出来な面を非難することなく、当然というように受け入れてくれた。そのうえでパーシヴァルの力を発揮できるところへ連れていってくれている。
面倒にも片手で支えながら、パーシヴァルの力を信じて、望みを託すかのように。
パーシヴァルは様子を眺めながらふらふらと近づき、ベンチを素通りして広場の隅にある木の根本にしゃがみこんだ。
リアムたちはパーシヴァルがやってきたことに気づいているのかいないのか、剣やポーションなどを利用しての訓練に集中している。
クリフォードの言うように、第十七特任小隊の出立は明日以降になるかもしれない。大勢いたはずの兵士が、二十名足らずしかいないのである。ほとんどが出立してしまって、今いる彼らは待機を命じられたのだろう。
眺めていると、パーシヴァルの目に彼らの様子はちまちまとして焦れったく感じられ、あの程度の人数なら一瞬で蹴散らせるなどと物騒な考えが頭によぎってしまう。
魔族が攻撃してくる際は、事前に宣告するようなことはしないし、いきなりのことだ。
パーシヴァルの目には広場の外にある建物も見える。講堂や図書館、宿屋や飯屋なども、二発、三発で十分だろう。目算する限り、ここら一帯を瓦礫の山と化すには洗濯の手間よりかからない。
パーシヴァルは自分の手のひらを見つめて、握ったり開いたりを繰り返してみた。目には変化があったように見えないが、なぜか以前の自分とはまったく別の人間のように感じる。
発見というのは視点を変えるものらしい。薄ぼんやりとしたものが輪郭を帯び、己の能力が他者との比較で明瞭になる。
人間すべてが滅亡して欲しいとの願いは、もともと他に依存した考えから生じたものだった。天災や戦争などの、避けようのない事態による何かによって起きないかと夢想していただけだ。
魔族の侵攻はまさにその何かであり、いよいよとほくそ笑んだパーシヴァルだったが、己の能力を自覚し始めたことで、不遜にも自分の手で成すことも可能なのではないかとの考えが浮かんできたのである。
訓練している仲間たちを見ながら、頭の中には覚えたての魔法陣が形を成しては消えていく。
広間では抑えなければならなかった威力の本来の姿はどれほどのものか。
パーシヴァルは不埒な考えを抱きながらリアムを見た。
──あいつを失いたくはない。だけど、騎士のトップとも言えるあいつなら、これくらい避けられないはずがない。いや……
「……避けてみろ」
ぽつりとつぶやいたパーシヴァルは、直後に攻撃魔法を発動した。
その刹那リアムがパーシヴァルへ目をくれた。それが零コンマ数秒という動揺を生み、もとより狙いの下手なパーシヴァルの腕は、まるで見当違いの方向へと攻撃を逸らせてしまった。
どおっという轟音と烈風をまき散らしながら、教会の塔部分へと直撃し、鐘がものすごい音をたててぐらぐらと揺れた。耐えきれなかった壁がくずれ落ち、支えを失った鐘は、やがて不快な音を立てながら教会の天井へと落下した。
人の悲鳴と瓦礫のくずれる音を耳に、パーシヴァルは呆然としていた。そのため間近にまでリアムが近づいてきていることに気づかなかった。
「下手にも程があるだろ?」
パーシヴァルははっとして、リアムを見た。
その表情からは怒りや非難といった要素は見つけられず、なぜか憔悴しているように見えた。
「なにが──」
パーシヴァルが発した声は、再び響いた耳をつんざくほどの轟音によってかき消された。
なぜ?と考え間もなくカッと稲妻のような閃光が空を切り裂き、リアムの左側面が白く、反対側は黒くなった。
「いくらなんでも真逆だなんて……くるぞ」
舌打ちをしたリアムは、パーシヴァルの腕を掴んで駆け出した。またも光と音が身体を衝撃で揺さぶり、ますます目を丸くしたパーシヴァルだったが、寸前までいたところに黒い跡が残っているのを見て怖気を走らせた。
「ど、どういうこと?」
「しっかりしろ! おまえが真っ先に感知したんじゃないか」
いきなりのことで足がおぼつかず、もつれて転びそうになる。そんなパーシヴァルをリアムは腕一本で持ち上げて支え、引きずるように走ってっていく。
「感知って……魔族?」
「決まってるだろ? 頭でも打ったのか?」
リアムの向こうに、もうもうと上がる煙が見える。爆音と人の叫び声は止むことなく続いている。
パーシヴァルは一発しか撃っていない。つまり、パーシヴァルが術を発動したのと時を同じくして、魔族からの攻撃があったようだ。
なんというタイミング!
パーシヴァルは息を呑みながら、上からの気配を感じて空を見上げた。すると上空には鳥の群れのごとく魔族がうようよと飛び回っており、ざっと見た限りでは、何千何万という数だった。
「いつの間に……」
「ああ。透過の術かもしれない。というか、魔術師が可能なら魔族のほうもゲリラ戦は容易ってことだ」
「ゲリラ戦……ルーファス殿下は?」
敵襲があったというのに、彼の存在をすっかり忘れていた。
「いるよ」
当のルーファスの声が後ろから聞こえてきた。
「ちなみに俺もいる」
スタンリーも後ろを走っていたらしい。気づかないうちに小隊がそろって走っていたようだ。
「防衛魔法は?」
リアムに聞かれて、パーシヴァルははっとし、後ろを振り返ってルーファスに手を伸ばした。
「失礼します」
ルーファスの胸に手をあて、彼を防衛魔法で包む。
「わたしだけ助かってどうする? 他の者にも」
「それは……えっと……どこまでの範囲を?」
「せめてリアムとスタンリーにも」
「俺はいい」
「俺も自分の身は自分で守りますから」
「……きざなことを言うやつらだ」
ルーファスが苦笑したその直後、パーシヴァルの身体が突然傾いだ。リアムにつかまれていた腕があらぬほうへと引っ張られたからのようだった。リアムはすぐさま態勢を立て直していたが、なぜか緑色の液体にまみれている。
「なにそれ?」
「斬っただけだ」
「斬ったって」
「魔族だ。姿は見えなかったが……伏せろ」
言われずとも、リアムの剣が自分に向かって振られたのを見ておののいたパーシヴァルは、か細くも悲鳴をあげながらしゃがんでいた。
瞬間、頭上のほうから石のこすれるような音がして、生暖かなシャワーが降り注ぐ。
「げえ! 気持ち悪い」
森で魔族と戦ったときに見た覚えがある。リアムの美貌を台無しにしているものと同じで、どうやら魔族の血液だったようだ。
「姿を消して攻撃している。スタンリー?」
「ああ。勘頼りだな」
拳を振り上げていたスタンリーは、何も見えない空間に向かっているようで、ちゃんと狙いを定めていたらしい。
宙でその手が止まると、あのじゃりのような音がして、地面に何かが倒れた音がする。すると術が切れたのか、緑の液体を撒き散らした魔族の姿が現れる。
リアムは剣で、ルーファスはポーションで、それぞれ行く手にある見えない障害を次々に打ち倒していく。上空からの攻撃に対しては、魔術師の誰かが防衛術を張っているようで小石がぶつかる程度の衝撃に抑えられていた。
「パーシヴァル!」
しかし、パーシヴァルはいまだ狼狽えたままである。リアムによって引きずられていることしかできていない。
リアムは片手でパーシヴァルを支えながら、何かを感じ取ったときには咄嗟に自分の背に隠し、剣をぶすりと突いて駆けている。パーシヴァルを守りながら攻撃をしているようだ。
パーシヴァルはリアムの意図がわからず、困惑しきりだった。
「どこに向かってるんだよ?」
「街の外だ」
「街の外って、なんで? 逃げるつもり?」
「バカか。こんな街なかでおまえに暴れられたら敵味方関係なくお陀仏だからだ。どこか開けたところへ誘い込まないとならないだろ」
「は? それ、どういう意味?」
「おまえの攻撃はぶつけるだけだろ? しかも狙いをつけられない。魔族にだけ当てて非戦闘員に当てないなんて芸当ができるのならまだしも、賭けに出られる状況でもない」
ぐ、と言葉に詰まる。リアムの言う通りである。
「だからって、わるいわけじゃない。利点もあれば、難点もあるのは普通のことだ。無敵なんてものはこの世にないんだから」
「も、目視できれば個々に防衛術を張ることはできる」
「目視って、人間ひとりひとりに術を発動させていくってことか?」
「う……そうだけど」
「きりがない話だろ? 目視しなきゃならないってんなら、建物の中にいた場合はどうなる?」
「……隠れてたら術を発動できない」
「ああ、だから無敵でも万能でもないってことだろ」
「でも俺は──」
「できることをやればいい。おまえの力が要なのは変わりないんだから。……だから使える場所へ移動してるんだ。ごちゃごちゃ言わずに行くぞ」
「……うん」
リアムはパーシヴァルの不出来な面を非難することなく、当然というように受け入れてくれた。そのうえでパーシヴァルの力を発揮できるところへ連れていってくれている。
面倒にも片手で支えながら、パーシヴァルの力を信じて、望みを託すかのように。
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※本作はムーンライトノベルズでも公開しています。