45 / 105
第5章 卑劣な妖魔神界の作戦
第45話 石鹸の国に就職しなきゃいけないの
しおりを挟む
その日、私が昼休みに食事の後、排尿しにトイレに駆け込んだら。
トイレの個室の1つが使用中で。
……ウ〇コじゃありませんように。
そう思いながら私も個室に入ったんだ。
私はおちっこだったんだけど。
隣はウ〇コかもしれないし。
食事の後に、ウンコの音やら臭いは嗅ぎたくない。
別に私、異常なこと言って無いよね?
祈りながら私はパンツを下ろし、便器に座って用を足した。
ジョロロロロロ……
人体と言うものは何かを排出するときすべからく気持ちいいもので。
私は排尿に涙ぐむほどの快感を感じていた。
3リットルほど出し切って
「ふぅ」
パンツを上げて、個室を出て行こうとしたら。
隣の子も同時に出て来たんだよ。
それは……
藤上さんだった。
……えっと?
「……藤上さん?」
思わず私はそう洩らす。
確か今、隣からは排泄関係の音は全くしなかったんだよね。
ということは、藤上さんは個室に籠りながら何もしていなかったことになる。
私の視線に、藤上さんは目を逸らした。
そこに私は何か引っかかったんだ。
なので
「……お昼休み教室に居なかったけど、ひょっとしてここにずっといたの?」
そんなことを訊いてしまったんだ。
すると
……藤上さんは突如、泣き出したんだ。
私は藤上さんの涙に動揺し
「ご、ゴメン! 私何か悪いことを藤上さんに言ったのかな?」
そう訊ねると、藤上さんは顔を左右に振って
「違うの」
否定して。
こう言ったんだ。
「……私、高校卒業したら石鹸の国に就職しないといけないから、絶対に太っちゃいけないの」
だから昼ご飯を食べちゃいけないから、トイレに隠れていた。
らしい……
石鹸の国……一見外国のようだけど、実は違う。
男の人がお風呂に入りに来る、個室付きのお風呂屋さんのことだ……
浪費癖のある女の人が、最終的に選びがちな就職先……!
藤上さん、高校出たらそこに就職するの?
中学生で、そこまで決めちゃったの?
まさかそのトシでホストに狂ってしまったとか?
「何で……?」
思わず訊いてしまった。
理由を。
あまりにも理解不能で理不尽だったから。
そしたら言ってくれたよ。
ひょっとしたら藤上さん、苦しくて苦しくて。
誰かに言いたかったのかもしれない。
そして全部訊いた瞬間
「何よそれメチャクチャじゃない!」
私は憤慨した。
あまりに大声だったので周囲の空気がビリビリ震えた。
「……ありがとう閻魔さん。話を聞いてくれて」
そんな私の様子に、藤上さんはそんな風にお礼を言う。
藤上さん、こんなに良い子なのに……
胸が締め付けられる思いだった。
私はこれ以上この場にいることが苦しくなってきたのでトイレから出て行こうとしたんだけど。
その背中に
「……閻魔さん。トイレは流した方がいいよ」
……私は無言で引き返し、トイレのレバーを捻って水を流して、今度こそ出て行った。
トイレの個室の1つが使用中で。
……ウ〇コじゃありませんように。
そう思いながら私も個室に入ったんだ。
私はおちっこだったんだけど。
隣はウ〇コかもしれないし。
食事の後に、ウンコの音やら臭いは嗅ぎたくない。
別に私、異常なこと言って無いよね?
祈りながら私はパンツを下ろし、便器に座って用を足した。
ジョロロロロロ……
人体と言うものは何かを排出するときすべからく気持ちいいもので。
私は排尿に涙ぐむほどの快感を感じていた。
3リットルほど出し切って
「ふぅ」
パンツを上げて、個室を出て行こうとしたら。
隣の子も同時に出て来たんだよ。
それは……
藤上さんだった。
……えっと?
「……藤上さん?」
思わず私はそう洩らす。
確か今、隣からは排泄関係の音は全くしなかったんだよね。
ということは、藤上さんは個室に籠りながら何もしていなかったことになる。
私の視線に、藤上さんは目を逸らした。
そこに私は何か引っかかったんだ。
なので
「……お昼休み教室に居なかったけど、ひょっとしてここにずっといたの?」
そんなことを訊いてしまったんだ。
すると
……藤上さんは突如、泣き出したんだ。
私は藤上さんの涙に動揺し
「ご、ゴメン! 私何か悪いことを藤上さんに言ったのかな?」
そう訊ねると、藤上さんは顔を左右に振って
「違うの」
否定して。
こう言ったんだ。
「……私、高校卒業したら石鹸の国に就職しないといけないから、絶対に太っちゃいけないの」
だから昼ご飯を食べちゃいけないから、トイレに隠れていた。
らしい……
石鹸の国……一見外国のようだけど、実は違う。
男の人がお風呂に入りに来る、個室付きのお風呂屋さんのことだ……
浪費癖のある女の人が、最終的に選びがちな就職先……!
藤上さん、高校出たらそこに就職するの?
中学生で、そこまで決めちゃったの?
まさかそのトシでホストに狂ってしまったとか?
「何で……?」
思わず訊いてしまった。
理由を。
あまりにも理解不能で理不尽だったから。
そしたら言ってくれたよ。
ひょっとしたら藤上さん、苦しくて苦しくて。
誰かに言いたかったのかもしれない。
そして全部訊いた瞬間
「何よそれメチャクチャじゃない!」
私は憤慨した。
あまりに大声だったので周囲の空気がビリビリ震えた。
「……ありがとう閻魔さん。話を聞いてくれて」
そんな私の様子に、藤上さんはそんな風にお礼を言う。
藤上さん、こんなに良い子なのに……
胸が締め付けられる思いだった。
私はこれ以上この場にいることが苦しくなってきたのでトイレから出て行こうとしたんだけど。
その背中に
「……閻魔さん。トイレは流した方がいいよ」
……私は無言で引き返し、トイレのレバーを捻って水を流して、今度こそ出て行った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記
ノン・タロー
ファンタジー
ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。
これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。
設定
この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。
その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。
【完結】無能と婚約破棄された令嬢、辺境で最強魔導士として覚醒しました
東野あさひ
ファンタジー
無能の烙印、婚約破棄、そして辺境追放――。でもそれ、全部“勘違い”でした。
王国随一の名門貴族令嬢ノクティア・エルヴァーンは、魔力がないと断定され、婚約を破棄されて辺境へと追放された。
だが、誰も知らなかった――彼女が「古代魔術」の適性を持つ唯一の魔導士であることを。
行き着いた先は魔物の脅威に晒されるグランツ砦。
冷徹な司令官カイラスとの出会いをきっかけに、彼女の眠っていた力が次第に目を覚まし始める。
無能令嬢と嘲笑された少女が、辺境で覚醒し、最強へと駆け上がる――!
王都の者たちよ、見ていなさい。今度は私が、あなたたちを見下ろす番です。
これは、“追放令嬢”が辺境から世界を変える、痛快ざまぁ×覚醒ファンタジー。
人見知りと悪役令嬢がフェードアウトしたら
渡里あずま
恋愛
転生先は、乙女ゲーの「悪役」ポジション!?
このまま、謀殺とか絶対に嫌なので、絶望中のルームメイト(魂)連れて、修道院へ遁走!!
前世(現代)の智慧で、快適生活目指します♡
「この娘は、私が幸せにしなくちゃ!!」
※※※
現代の知識を持つ主人公と、異世界の幼女がルームシェア状態で生きていく話です。ざまぁなし。
今年、ダウンロード販売を考えているのでタイトル変更しました!(旧題:人見知りな私が、悪役令嬢? しかも気づかずフェードアウトしたら、今度は聖女と呼ばれています!)そして、第三章開始しました!
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
再会した幼馴染は××オタクになっていました。
星空永遠
恋愛
小さい頃から幼なじみの黒炎(こくえん)くんのことが好きな朱里(あかり)。そんな彼は引っ越してしまい、気持ちは伝えられず。しかし、高校で再会することができ、それを喜ぶ朱里だったが、彼は以前とは変わっていて……。
だけど、黒炎くんのお家にお泊りしたり、遊園地では朱里にとっては驚くハプニングが!?二人の距離はどんどん近づいて……。イケメンの幼なじみにドキドキが止まらない!じれったい二人の恋の行方は……?
この恋は本気なんです……!
表紙絵=友人作。
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる