虹色の約束。時を越えて~

yume

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出逢い

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学校に到着し、クラスも廉と一緒のあたしは、それぞれ自分の席に付いた。
朝のHRが終わり、一時間目の授業が始まる。あたしの中で、最も嫌いな授業第一位に認定される程苦手な科目「数学」。苦痛で仕方がなかったあたしは、ブレザーから携帯を取り出し、顔を伏せて寝ている廉にメールを打った。

柚月「元気?」

廉がモゾモゾと身体を起こし、携帯取り出し画面を確認した後、返信メールを打ち始めた。

廉 「あのさぁ。」
柚月「何?」
廉 「後ろ。」
柚月「え?」
廉 「先生という名の背後霊が取り付いてるぞ」

振り返ると、数学と同じ位に苦手な先生が、教科書の角をあたしに振り落とす瞬間だった。

先生「何をしてるんですか?」
柚月「計算が分からないので、携帯という便利な物を使って答えを出してました。」
先生「そうかぁ。でも、古川の画面は電卓じゃないよな?」
柚月「・・・あっ、今国語じゃなかったですね!失礼しました。」
先生「授業中にメールなんて言語道断!」

途中まで振り落とされたままだった教科書の角が、あたしのつむじ目掛けて落下。

柚月「痛い・・・。」

頭を押さえながら廉の方を見ると、胡散臭い笑いをあたしに向けた後、再び両腕を机の腕で組み、顔を埋め始めた。
口をタコにしながら、仕方なく数学の授業に取り組もうとしていると、後ろからポンと背中を叩かれた。

まこ「柚月っ、先生に怒られちゃったね(笑)
柚月「まこ、あのバーコード、教科書であたしの頭小突いたんだけど。」

陣内まこ(じんないまこ)。
高校に入学し、初めて出来た友達。まだ知り合って間もないけれど、性格も陽気で笑顔が可愛い、良くも悪くも素直に答えてくれる付き合いやすい女の子。

まこ「先生に聞こえちゃうよ(笑)でもさ、柚月小突かれた時おならしなかった?」
柚月「したっていうか、叩かれたせいで出た。」
まこ「やっぱり!あはははっ!」
柚月「おならっていうか、バーコードがあたしを読み取った音です。」
まこ「訳分かんない言い訳しないでよ(笑)」

何をしても楽しくて。
くだらない事でも笑えて。
視線を廉に向けると、寝てたはずの廉にもあたし達の声が届いていたらしく、苦笑いをしてて。
思い描いていた通り、このままこんな生活が続けばいいと思っていた。
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