58 / 111
心の声
しおりを挟む
柚月「ねぇ、まこ?」
まこ「何?」
あたしは汚れてしまった。どんなに身体を綺麗に洗い流しても、元には戻らない。心も体も。
それが真実なのには変わりない。
柚月「ねぇ、桂太先生?」
桂太「分かった。古川、一度落ち着いて話を・・・」
でも、どうしてもこれだけは確認しておきたい事がある。
柚月「あたしは・・・、廉にその現場を見られたの?」
二人の険しい表情が答えを物語っている。
『廉は汚されているあたしを見た』
・・・大好きな廉に、汚らわしい場面を見られてしまった。
柚月「廉に会いたい・・・。」
まこ「ちょっと柚月!どこ行くのっ!?」
桂太「古川っ、違うんだ!!」
おぼつかない身体を起こし、あたしは止めに入るまこと桂太先生を振り切り・・・家を飛び出した。
柚月「廉・・・、廉に会いたい。」
頭痛と目眩がしてまともに歩けない。
それに、自分がどこに向かっているのか、この道がどこへ続いているかすら判断できない程、あたしの心は憔悴しきっていた。
まこ「・・・いたっ!!桂太先生こっち!!」
柚月「まこ?」
桂太「古川、家に戻ろう。ちゃんと話すから。」
柚月「嫌、廉に会いたいんです。」
まこ「しっかりして柚月!!そんな状態で廉君に会ってどうするの!?」
廉に聞きたい事がある。
廉に確認したい事がある。
桂太「古川、廉はまだ家に戻れていないんだ。」
柚月「廉はどこにいるんですか?あたし、廉に聞きたい事が・・・」
桂太「結芽ちゃんと一緒に、まだ学校にいる。」
柚月「学校?それなら、あたしも学校に・・・」
もう、今までのあたしじゃない。今のあたしは、りかと何も変わらない。
りかを「クズ」呼ばわりしたあたしも同じ。
・・・「クズ」でしかない。
まこ「柚月っ!!何か勘違いしてる!!」
柚月「・・・たいの。」
まこ「え?」
柚月「廉に聞きたいの。」
大好きな廉。
「こんなあたしを、気持ち悪いと思う?」
「こんなあたしを、嫌いになった?」
それから、もう一つ・・・。
結芽「・・・あれ?柚月ちゃん?」
桂太「結芽ちゃん・・・」
結芽「桂太・・・君?」
廉 「柚月っ!!」
ねぇ、廉?あたしは・・・
柚月「廉・・・」
廉 「お前、何やってんだよ!?」
柚月「廉に会いたかったの。廉、あたし廉に聞きたい事が・・・」
まこ「柚月危ないっ!!」
『これからも、廉を好きでいてもいいですか?』
結芽「柚月ちゃん!?大丈夫!?」
桂太「大丈夫だ、廉を見て安心したんだろう。気を失っただけだ。あんな事があった後の精神状態で、よくここまで歩けただけでも凄いよ。」
結芽「とりあえず、話もあるしあたしの家で柚月ちゃんを休ませるから、誰か・・・」
廉 「俺が運ぶ。」
桂太「廉、無理するな。お前だって相当なダメージを受けてるはずだぞ。」
廉 「俺の痛手なんて、柚月に比べたらなんて事ねえんだよ。今回の原因は俺のせいだ。だから・・・」
『誰も柚月に触んじゃねぇ。触れていいのは俺だけだ。』
遠く・・・、ゆっくりとシャットダウンされる意識の中、あたしの耳には廉の声だが響いていた。
まこ「何?」
あたしは汚れてしまった。どんなに身体を綺麗に洗い流しても、元には戻らない。心も体も。
それが真実なのには変わりない。
柚月「ねぇ、桂太先生?」
桂太「分かった。古川、一度落ち着いて話を・・・」
でも、どうしてもこれだけは確認しておきたい事がある。
柚月「あたしは・・・、廉にその現場を見られたの?」
二人の険しい表情が答えを物語っている。
『廉は汚されているあたしを見た』
・・・大好きな廉に、汚らわしい場面を見られてしまった。
柚月「廉に会いたい・・・。」
まこ「ちょっと柚月!どこ行くのっ!?」
桂太「古川っ、違うんだ!!」
おぼつかない身体を起こし、あたしは止めに入るまこと桂太先生を振り切り・・・家を飛び出した。
柚月「廉・・・、廉に会いたい。」
頭痛と目眩がしてまともに歩けない。
それに、自分がどこに向かっているのか、この道がどこへ続いているかすら判断できない程、あたしの心は憔悴しきっていた。
まこ「・・・いたっ!!桂太先生こっち!!」
柚月「まこ?」
桂太「古川、家に戻ろう。ちゃんと話すから。」
柚月「嫌、廉に会いたいんです。」
まこ「しっかりして柚月!!そんな状態で廉君に会ってどうするの!?」
廉に聞きたい事がある。
廉に確認したい事がある。
桂太「古川、廉はまだ家に戻れていないんだ。」
柚月「廉はどこにいるんですか?あたし、廉に聞きたい事が・・・」
桂太「結芽ちゃんと一緒に、まだ学校にいる。」
柚月「学校?それなら、あたしも学校に・・・」
もう、今までのあたしじゃない。今のあたしは、りかと何も変わらない。
りかを「クズ」呼ばわりしたあたしも同じ。
・・・「クズ」でしかない。
まこ「柚月っ!!何か勘違いしてる!!」
柚月「・・・たいの。」
まこ「え?」
柚月「廉に聞きたいの。」
大好きな廉。
「こんなあたしを、気持ち悪いと思う?」
「こんなあたしを、嫌いになった?」
それから、もう一つ・・・。
結芽「・・・あれ?柚月ちゃん?」
桂太「結芽ちゃん・・・」
結芽「桂太・・・君?」
廉 「柚月っ!!」
ねぇ、廉?あたしは・・・
柚月「廉・・・」
廉 「お前、何やってんだよ!?」
柚月「廉に会いたかったの。廉、あたし廉に聞きたい事が・・・」
まこ「柚月危ないっ!!」
『これからも、廉を好きでいてもいいですか?』
結芽「柚月ちゃん!?大丈夫!?」
桂太「大丈夫だ、廉を見て安心したんだろう。気を失っただけだ。あんな事があった後の精神状態で、よくここまで歩けただけでも凄いよ。」
結芽「とりあえず、話もあるしあたしの家で柚月ちゃんを休ませるから、誰か・・・」
廉 「俺が運ぶ。」
桂太「廉、無理するな。お前だって相当なダメージを受けてるはずだぞ。」
廉 「俺の痛手なんて、柚月に比べたらなんて事ねえんだよ。今回の原因は俺のせいだ。だから・・・」
『誰も柚月に触んじゃねぇ。触れていいのは俺だけだ。』
遠く・・・、ゆっくりとシャットダウンされる意識の中、あたしの耳には廉の声だが響いていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺をフッた幼馴染が、トップアイドルになって「もう一度やり直したい」と言ってきた
夏見ナイ
恋愛
平凡な大学生・藤堂蓮には忘れられない過去がある。高校時代、告白した幼馴染の星宮瑠奈に「アイドルになるから」とこっ酷くフラれたことだ。
数年後、瑠奈は国民的アイドル『LUNA』として輝いていた。遠い世界の住人になった彼女との再会なんて、あるはずもなかった――そう、変装した彼女が俺の前に現れ、「もう一度やり直したい」と泣きつくまでは。
トップアイドルの立場を使い強引に迫る元幼馴染と、過去の傷。揺れ動く俺の日常を照らしてくれたのは、俺の才能を信じてくれる後輩・朝霧陽葵の存在だった。
俺をフッた幼馴染か、俺を支える後輩か。過去の清算と未来の選択を描く、ほろ苦くも甘い、逆転ラブコメディ、開幕。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
SSS級の絶世の超絶美少女達がやたらと俺にだけ見え見えな好意を寄せてくる件について。〜絶対に俺を攻略したいSSS級の美少女たちの攻防戦〜
沢田美
恋愛
「ごめんね、八杉くん」
中学三年の夏祭り。一途な初恋は、花火と共に儚く散った。
それ以来、八杉裕一(やすぎ・ゆういち)は誓った。「高校では恋愛なんて面倒なものとは無縁の、平穏なオタク生活を送る」と。
だが、入学した紫水高校には《楽園の世代》と呼ばれる四人のSSS級美少女――通称《四皇》が君臨していた。
• 距離感バグり気味の金髪幼馴染・神行胱。
• 圧倒的カリスマで「恋の沼」に突き落とす銀髪美少女・銀咲明日香。
• 無自覚に男たちの初恋を奪う、おっとりした「女神」・足立模。
• オタクにも優しい一万年に一人の最高ギャル・川瀬優里。
恋愛から距離を置きたい裕一の願いも虚しく、彼女たちはなぜか彼にだけ、見え見えな好意を寄せ始める。
教室での「あーん」に、放課後のアニメイトでの遭遇、さらには女神からの「一緒にホラー漫画を買いに行かない?」というお誘いまで。
「俺の身にもなれ! 荷が重すぎるんだよ!」
鋼の意志でスルーしようとする裕一だが、彼女たちの純粋で猛烈なアプローチは止まらない。
恋愛拒否気味な少年と、彼を絶対に攻略したい最強美少女たちの、ちょっと面倒で、でも最高に心地よい「激推し」ラブコメ、開幕!
クラスで3番目に可愛い無口なあの子が実は手話で話しているのを俺だけが知っている
夏見ナイ
恋愛
俺のクラスにいる月宮雫は、誰も寄せ付けないクールな美少女。そのミステリアスな雰囲気から『クラスで3番目に可愛い子』と呼ばれているが、いつも一人で、誰とも話さない。
ある放課後、俺は彼女が指先で言葉を紡ぐ――手話で話している姿を目撃してしまう。好奇心から手話を覚えた俺が、勇気を出して話しかけた瞬間、二人だけの秘密の世界が始まった。
無口でクール? とんでもない。本当の彼女は、よく笑い、よく拗ねる、最高に可愛いおしゃべりな女の子だったのだ。
クールな君の本当の姿と甘える仕草は、俺だけが知っている。これは、世界一甘くて尊い、静かな恋の物語。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる